【世界中の企業が続々進出】シンガポールの化粧品業界

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シンガポールでは女性の可処分所得が高く、高級化粧品の需要が比較的高いのが特徴。欧米コスメブランドを筆頭に多くの化粧品企業が進出し、「アジアの輸出ハブ」であるシンガポールから周辺国への輸出を念頭に、地域統括拠点としている場合も多いです。

今回は、そんなシンガポールの化粧品業界に関する最新ニュースをお届け!シンガポール化粧品業界の今に迫ります。

読了時間の目安:5分

2019

Shiseido、シンガポールでのイノベーションを強化

Shiseidoは、シンガポールにおける59,000平方フィートの新オフィスについて発表した。新オフィスはアジア太平洋地域(APAC)の本社と、イノベーションラボ、トレーニング施設、コンサルテーションセンターを兼ねており、皮膚に関する研究やイノベーションを目的としている。APAC事業部のCEOはこの動きについて、同社の「Vision 2020」における企業変革計画の一部であるとコメントしている。

ShiseidoのAPACのイノベーション・センターもオフィス内に構える。今後、アジア太平洋地域の消費者調査を実施して、地域ごとの特徴的な肌タイプを研究し、肌質に適した自社製品の開発を目指す。

さらに、APAC本部の開設に伴いライフ・クオリティ・ビューティ・センターも導入する。ここでは、熱傷跡や癌治療による副作用など、より深刻な皮膚の問題に対するソリューションが提供される。同センターは2019年度第2四半期にオープン予定。

J&J、Ci:zをテンダーにて買収

医薬品、医療機器、ヘルスケア関連商品を扱う大手企業Johnson&Johnson(J&J)は、化粧品およびスキンケア製品を幅広く手掛ける日本企業、Ci:z Holdings Co. (Ci:z)とテンダーオファー(株式公開買付)で合意したことを発表した。

J&Jおよびその関連会社がまだ保有していないCi:zの発行済株式のすべてを1株当たり5,900円で取得する予定であり、これは約2,300億円に相当する。この買収には、Dr.Ci:Labo、Labo Labo、Genomerシリーズのスキンケア製品を含む幅広いブランドが含まれている。

J&Jの会長は今回の買収について、「健康と美容に関して、消費者は積極的に肌を改善するため、科学に基づく革新を求めている。この取引において、機敏なイノベーションモデルを導入し、世界的な商品化の専門知識を通じて迅速に販売を加速することによって、J&Jのコンシューマ事業の価値創造を最大化できる」とコメントしている。

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P&G、さらなる投資を発表

世界最大の一般消費財メーカーであるP&Gは、2019年3月7日、さらなるビジネスを世界規模で拡大する予定であると発表した。少なくとも3つのビジネス分野において、シンガポールを拠点として新たな事業を計画しており、1,200万米ドル(USD)の予算を確保している。

これらには新ブランド開発、技術プラットフォーム開発およびビジネスモデル構築が含まれる可能性がある、と発表された。その金額のうち、800万USDがシードマネーとして、プロジェクトのチームアップやビジネスアイデアを持つ地元企業へ支払われることになる。

この投資は、米国内で進行している130の事業を行っている企業内ベンチャー構築単位であるGrowthWorksの一環である。P&Gは、「GrowthWorksはスタートアップの起業家精神と無駄のない事業規模とリソースを反映できる。アジアの消費者のためにより早く革新し、シンガポールのイノベーションシステムに貢献し続けることを目指している」とコメントした。

Clarins、期間限定のアイスクリームバーを開店

大手化粧品会社Clarinsは、シンガポール市場向けの新しいポップアップストアを発表した。ポップアップとは、人気の宣伝手法のひとつであり、一時的に店舗をオープンさせ、認知度を高めた後にその店舗を閉店させるマーケティングの方法である。ClarinsのポップアップストアであるIce Cream Barは9日間限定で開店し、その後は閉店する。

ION OrchardにオープンするIce Cream Barは、近辺の買い物客を惹きつけ、有名なジェラートショップBirds of Paradiseの8つのベストセラーフレーバーから選択して楽しむことができる。

また、 Clarins White Plus Rangeの成分であるチェリーバジルから着想を得た新たなジェラート「Cherry Basil」も試食できる。また、Ion Orchardを訪れる人は、Clarins春コレクションを閲覧したり、美容クイズに参加したり、ハンドマッサージや口紅を試すことができる。

2018

韓国の高級化粧品「HERA」シンガポール進出

2018年4月16日、韓国の化粧品大手であるアモーレパシフィックの高級化粧品ブランド「HERA」がシンガポール進出を発表した。繁華街オーチャードの高島屋に出店予定。

「HERA」ブランドとしては、2016年に中国へ進出して以来2度目のグローバル進出事例となる。世界規模のブランド創出を目指す同社にとって、トレンドへの反応が敏感なシンガポールは戦略的に重要な市場と位置付けられている

アモーレパシフィックは海外展開を加速させており、直近5年における同社のグローバルビジネスの年間成長率は約30パーセントを記録している。CEOの Suh Kyungbae氏は「独創性のある美の文化を広げることで世界的なブランド会社作りを目指す」と語る。

花王が「ソフィーナ」ブランド立ち上げ

花王は2018年4月15日より、シンガポールで「ソフィーナ」製品の販売を開始すると発表した。ソフィーナの海外展開はすでに台湾、香港、中国大陸では実現しているが、ASEAN地域では初となる。

シンガポールで「ソフィーナ」ブランドを展開する目的は、「ソフィーナ」のアジアにおける認知度を拡大させることで、より強固なブランドイメージの定着を目指す。

花王は2017年からの4年間を対象とした中期経営計画「K20」の中で、「化粧品事業を成長の柱にすること」および「アジアコンシューマープロダクツ事業の拡大と利益率アップ」を成長戦略として盛り込んでいる。「ソフィーナ」ブランドのシンガポール進出も、この成長戦略の一環である。

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シンガポール最大規模の研究施設

2014年に開設されたP&Gのシンガポールイノベーションセンター(SGIC)では、世界最先端の研究が日々行われている。この施設は民間企業の研究施設としてはシンガポール最大規模であり、世界各国から集まった研究者が試作を繰り返しながら新製品を生み出している。

同社のイノベーションセンター責任者Gipson氏は、研究拠点をシンガポールに置いた理由として「LITE」という4つの要素、すなわち地理(location)、インフラ(infrastructure)、人材(talent)、エコシステム(ecosystem)を挙げている。アジア太平洋という巨大市場の中心に位置し、都市中心に近い空港と良好なインターネット環境、さらに優秀な人材が揃っている点や、政府が推進する産学連携のネットワークもイノベーションを生み出す土壌となっている。

まとめ

多くの化粧品企業が重要な事業展開先として選ぶシンガポール。良好なビジネス環境や成長するアジア市場の重要地域であることなどがポイントとなっているようです。トレンドに敏感な消費者や優秀な人材が揃っている点で、日本企業にとっても進出しやすいのではないでしょうか?

◆本記事の出典はこちら

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「シンガポールでビジネスをするなら知っておきたい10のこと」

目次(全15ページ)

Ⅰ シンガポールのビジネス事情 ・人口はたったの560万人。それでも多くの企業が進出する理由 ・外需を獲得するために知っておきたい、2つのキーワード ・シンガポールはどんな外資規制があるの? ・就労ビザの取得が厳しいって本当?その背景と対策 ・世界中が注目!シンガポール政府が力を入れる3つの政策 Ⅱ シンガポールの業界トレンド ・今年の飲食トレンド、3つのポイント ・シンガポールで製造業って、アリなの? ・医療・介護分野は大きなチャンスあり ・教育ビジネスをするなら、これを活用すべき Ⅲ 現地でビジネスを成功させるために ・成功に欠かせない3つの要素 ・販路拡大のための情報プラットフォーム「ビズラボ」

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