【規模拡大に欠点】マレーシアの百貨店・ショッピングモール最新情報

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マレーシア全国でショッピングモールの建設ラッシュが続いています。しかしながらその一方で競争が激化していまい、つぶれてしまう店舗も多くみられます。今後の対策とは?

今回は、そんなマレーシアの百貨店・ショッピングモール事情について、最新情報をお伝えしていきます。

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2020

メトロジャヤ、2019年度の税引前損失額が縮小

2019年10月31日、大手百貨店のメトロジャヤ(MJ)を運営するマレーシアユナイテッドインダストリーズは、2019年度の収益が前年度比マイナス1.8%となる3億9,290万リンギットであったと発表した。

小売事業を担うMJは、2019年6月30日時点で百貨店のメトロジャヤ5店舗、MJコンセプトストア2店舗、MJアウトレットストア1店舗、東インド会社ストア1店舗を運営している。同事業部門の2019年度収益は、ファッション小売業界の低迷と小売店の閉鎖により、前年度から17.2%減少となる8,430万リンギットとなった。

ただ、MJの税引前損失は前年度の2,910万リンギットから2019年度には2,050万リンギットへ改善した。2020年度については、MJが必要な事業再編を実施したことから、業績改善が見込まれる。

伊勢丹、ロット10店舗を刷新

2019年11月28日、マレーシア国内に4店舗を展開する伊勢丹は、ロット10の店舗を刷新したことを発表した。コンセプトは本物の日本体験と最新の流行ファッションや食品を組み合わせることであり、最高品質の製品とサービスを提供する。

4階には様々な高級和食レストランが入居しており、食通の夢となっている。3階では生活用品から旅行まで、スタイリッシュでありながら実用的な製品を提供している。2階は健康と美容のフロアーで、1階は女性・男性向けの最新コレクションを提供している。

グランドフロアでは、日本とマレーシアの高級デザイナーを紹介しており、地下1階では様々な日本とマレーシアの食品を味わうことができる。

イオン、2018年度収益が前年度比5.6%増

2019年4月30日、国内で27のショッピングモールを運営するイオンは、2018年度の収益が前年比5.6%増となる43億5,364万リンギットであったことを発表した。小売り部門は全収益の84%を占める36億6,631万リンギットであった。

同社は、厳しい市場競争と消費者需要へ対応するため、より良い商品の品揃えを充実させると共に、マーケティング及び価格設定戦略を変更したことで、収益と利益率が増加した。

企業としての焦点は収益を高め、コスト効率を達成することであり、そのために既存店の改修を継続する。2019年度第2四半期には、バンターウタマ店の改修が完了する予定である。また、改修に加えて新しい事業カテゴリーである薬局とフラット価格店舗の拡大を続ける。

CMMT、2019年度上半期は首都圏で不振

2019年7月25日、キャピタランドマレーシアモールリートマネジメントは、2019年度上半期の純資産収益が1億310万リンギットであったと発表した。

ガーニープラザ、イーストコーストモール、トロピカーナシティオフィスタワーは高いパフォーマンスであったことから、首都圏のショッピングモールの不振をカバーした。同社のロー社長は、首都圏のモールは供給量が増加していると述べ、スンガイ・ワンとザ・マインツは拡張工事と空き店舗の影響を受けたと説明した。

同社のデビッド・ウォン会長は、積極的なリース更新管理と新しい小売りコンセプトの導入、そして買い物客中心のイニシアチブを展開することで、同社モールの魅力を強化する取り組みを継続するとしている。

2019

三井アウトレットパークKLIAセパン、20店舗以上を新規展開

三井不動産とマレーシア空港ホールディングスの合弁会社が運営する三井アウトレットパークKLIAセパン(MOP KLIA)は、20店舗以上を新規に開店したことを発表した。MOP KLIAは今年初めに第2フェーズとなる拡張工事を行い、総床面積は56,530平方メートルとなった。また、今後数ヵ月にかけて更に店舗数を増やす計画である。

新店舗には、サービスやレストラン、ファッション小売が含まれており、特に医療部門ではテラノヴァやカリオペ 、MJブラック・バイ・メトロジャヤ、ポール・フランク、フレッドペリーなどが出店する。

昨年9月にはファッションウイーク、10月にスポーツウイークを記念して、期間中先着300名の買い物客に10リンギット相当の食事券が贈呈された。

イオンマレーシア、パートナーアライアンスの受賞式を開催

イオンマレーシアは同社のビジネスパートナーの功績を称えるため、毎年恒例のイオンビジネスパートナーアライアンス(ABPA)の昼食会と授賞式を開催した。イベントでは、リテール部門とイオンモール部門においてアボット・ラボラトリーズなど計8社が優秀な業績で表彰を受けた。

ABPAは2006年からリテール部門で開催され、2014年以降はイオンモール部門も含まれており、現在は193のビジネスパートナーで構成されている。

同社の鷲澤社長はイベントで「本年度はイオンモールの改装や開発、オネストビーとのパートナーシップ、イーウォレットの導入により、2018年の財務予測を達成できる状況にある」と述べた。

キャピタランド、2018年第2四半期業績発表

マレーシアの不動産投資信託「キャピタランド・マレーシア・モール・トラスト」傘下にあるキャピタランド・マレーシア・モールREITマネージメント(CMRM)は、2018年第2四半期(2018年6月30日)の賃貸事業収入が5,340万リンギットを達成したと発表した。

ガーニープラザとイーストコーストモールは堅調な業績を記録し、クランバレー内のショッピングモールの寄与減少を補った。また配当可能所得は4,080万リンギットであり、当期の1口当たり分配金(DPU)は2.00セントとなった。

CMRMのデビット・ウォン会長は、マレーシアの消費者心理は物品・サービス税ゼロパーセント政策の導入以降改善を続けており、小売業の売り上げ増加につながると見通している。

マレーシアショッピングモール協会、PPKMアワード2018を発表

マレーシアショッピングモール協会は1984年に設立され、国内ショッピングモールの成長に貢献する役割を担っている。同協会は、2016年より国内ショッピングモールのマーケティングキャンペーンに対して授賞式を行っている。

2018年は21のショッピングモールから応募があり、2018年8月29日にワンワールドホテルで受賞者が発表された。賃貸面積が50万平方フィート以下のカテゴリーでは、ガムダウォークが金賞、ペナンビレッジが銀賞を受賞した。次に同50万から100万平方フィート未満のカテゴリーでは、イマゴショッピングモールが金賞、サンウェイプトラモールが銀賞となった。同100万平方フィート以上では、パビリオンKLが金賞、1ウタマが銀賞を受賞した。

2018

マレーシア全国で、43日間のスーパーセール Vivocity

マレーシアのスーパー ディスカウント セール が2月 1日から 3月15日迄の間、マレーシア全土で始まり、値下げや、特別セールが43日間にわたって実施された。顧客はサービス品や商品を最大70%値下げで購入することが可能。

さらに、多くのショッピングモールではセールシーズンに合わせて多くのイベントを開催している。これは商品の値下げに加え、価値ある商品を提供し消費者がモールへ出かける事への楽しみを提供しよういう試みだ。KLの代表的なモール、Pavillion KLのコンセプトテーマは、“Dream Garden Of Prosperity (繁栄の夢の庭)” であり、これは顧客の繁栄と祝福を意味するもので、Visit Pavillion KL 2018 キャンペーンは、顧客誘致の試みの一つである。

マレーシアでの買物は、換金レート、品物の品質、品数の点で、観光業界の人気のアクティビティの1つとなっており、マレーシアの年三回のセールシーズンには客数も増える。その他のセールシーズンは、マレーシア Mega Sale Carnival (5/15-6/31) と Year End Sale (11/1-12/31) となる。

AEONグループのマレーシア国内での拡大

Bangsar southコミュニティーの利便性向上を目的として、AEONは3番目のMaxvalu primeストアと、54番目のWellness PharmacyストアをThe Sphereにオープンする。MaxValu PrimeとWellnessでは、多様な製品だけでなくフードコートも併設され、最高の利便性を具現化するというAEONの方針に準じたコンセプトとなっている。

AEONのエグゼクティブディレクターであるPoh Ying Looは、「Bangsar SouthのMaxValu Primeは、あらゆる買い物客のニーズを満たすことを念頭に置いて開発されたものです。我々がBangsar South近隣の住民の皆様、同地で勤務する方々に小売業者として選んでもらえるよう、日々精進しています。」と語る。

AEON Wellnessは2006年にミッド・バレー・メガモールに初の店舗をオープンした。それ以来、マレーシア全土53カ所まで拡大し、豊富な品揃えと専門的な相談サービスを提供する包括的な薬局に発展した。店内に薬剤師や美容師の専任チームを持ち、顧客の美容、健康、一般的な幸福に対する認識を高めることを目標に事業を展開している。

Malaysia-shoppingmall(マレーシア ショッピングモール)

ガラガラのショッピングモールとは?

ショッピングモールの供給過多により、そこに入るテナントが不足するという問題が露呈し始めている。the National Property Information Centre (NAPIC)の調査によれば、今年既存のショッピングモールには15%の空きが見込まれており、一部のモールでは1フロアすべてに店舗が一切入っていないという状況も発生している。

一方でオンラインショッピング業界は昨年も20%以上売り上げを伸ばしており、快適な家での買い物に慣れた消費者に対してオフライン小売業がどう対応するかが課題。

クアラルンプールで行われた1000人を対象とした調査では、22.2%の消費者が今後1年間のショッピングモールに実際に行く頻度は例年より減ると答えている。

中には新たな価値の提供として、空いているスペースを今人気のシェアオフィスとして活用するショッピングモールもある。新しい小から中規模のショッピングモールは今後どのように利用者、消費者の集客をしていくのか今一度考え直す必要がありそうだ。 

まとめ

公共交通機関のアクセスの利便性が高まったことによってショッピングモールの数は増加傾向であるものの、市場競争が激化し、結果として廃業してしまうという店舗も少なくありません。ショッピングモールは今後どのように他と差別化を図り成長していくのでしょうか?

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