【新規開拓に挑む】フィリピンの百貨店・ショッピングモール業界

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フィリピンのショッピングモールはただ買い物する場所でなく、消費者が必要としている様々なサービスを提供し続けています。支払方法のへ変化にも前向きな姿勢でこれからのフィリピン経済はどう変化していくのでしょうか。

今回は、そんなフィリピンの百貨店・ショッピングモール業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

2020

SM、グリーンプロジェクト再開

2019年10月24日の発表によると、百貨店市場を寡占し、業界全体の売上の約70%を占めるSMグループは、環境天然資源省(DENR)および地方政府からの最終承認を受けて、グリーンプロジェクトの実施を開始した。気候変動の影響に対処するため、グリーン施設を備えた国内で唯一のモールとなる。

SMプライムホールディングス(SMPHI)は、プロジェクトの実施前にさまざまなコミュニティから選ばれた専門家と協議し、同社のエンジニアリングおよび設計の専門家を雇い、環境的に持続可能な機能を考案した。

このグリーンプロジェクトでは、モールの後方部分を拡張して、スカイテラス、下水処理場(STP)、地下雨水集水タンクを設置する。また、十分な駐車スペースを用意することで、市内の交通渋滞と路上駐車の問題を解決するのに役立てるとのこと。

NCCC、プラスチックの使用量を制限へ

ダパオやパラワンでモールを展開するNew City Commercial Corp(NCCC)は、スーパーマーケットにおいて、Go Greenキャンペーンを通じて買い物客に使い捨てプラスチックの使用を制限するよう促している。

Go Greenキャンペーンは2018年12月に開始され、現在28支店で実施されている。環境に優しく、再利用可能な袋に商品を詰めることを選択した買い物客向けの特別なカウンターとして、グリーンレーンカウンターが設置された。

このキャンペーンは、プラスチック製の卵トレイを厚紙素材に変換することや、果物や野菜を梱包する際にバナナの葉を使用するなど、包装材料を非プラスチックに変えることで、NCCCの他のビジネスユニットにも影響を与えた。

アヤラランド、Parklinksの開発

2019年9月19日、不動産を中心にショッピングモールやホテルを経営するAyala Landは、 Eton Properties Philippines Inc.(EPPI)と共同で最も環境に優しい都市開発となるParklinksを開発すると発表した。

Parklinksはパシグとケソンシティ内に位置し、35ヘクタールの敷地面積を有する。 その50%がオープンスペースに充てられているのが特徴で、 持続可能な、健康でアクティブな生活、アクセシビリティに重点を置いた都市開発となる。

Parklinksには、ケソンシティとパシグを結ぶ、長さ110メートル、幅25メートルの象徴的な橋が設置される。この新しいルートは、マニラ首都圏の北東部および東部の交通渋滞を緩和するのに役立つ。また、橋にはバイクと歩行者専用の車線もある。

RUSTAN‘sのFSPメンバーへの特典

2019年6月17日の発表によると、フィリピン発祥の高級百貨店であるRUSTAN‘sは、常連顧客向けのメンバーシップサービスであるFrequent Shopper Program (FSP)のメンバー向けの特典とオファーを、自社ホームページにて公開した。

すべてのFSPメンバー向けに、Plumcare DNA Advisorを利用した際には20,000Phpの割引を受けられる。プレステージバンドルプランを利用した際には、10,000Php相当の同社ギフト券を獲得できる。

また、臍帯血のバンキングサービスを行っているCordlifeとタイアップし、Cordlifeに血液登録をしているFSPメンバー向けの特典も用意される。今回、Cordlifeに登録した際の初回特典や紹介特典、Cordlife登録者がFSPに登録をした場合の初回特典が用意されている。

2019

高級百貨店Rustan’s、ウェルネスキャンペーンを実施

富裕層をターゲットとした老舗百貨店のRustan’sは、2019年元旦よりウェルネスキャンペーン「A Fresh Start」を実施した。Rustan’sの入居テナントと協同で割引サービスを実施し、一般的にクリスマスシーズン後にかけて落ち込む顧客数を回復し、消費促進を狙う。

lRustan’sは健康的なライフスタイルの実現のためには、運動だけではなく栄養バランスのとれた食事が必須であると提言している。 キッチン家電のT-falでは1月31日まで一部商品40%オフ、 Philipsでは4商品購入で1商品を無料進呈するキャンペーンが実施された。

水泳用品のReefは、ダイビング用品などの人気商品を2月28日まで40%オフで提供する。ゴルフ用品のJack Nicklauでは店内でパターゴルフゲームを開催。ゲームの結果に応じて、すべてのアイテムの15%の割引、または現在20%割引されている〈Spring Summer 2018コレクション〉に追加で10%の割引を適用する。

グロリエッタ、月例でリサイクルフェアを開催

大型ショッピングモールを展開するグロリエッタは、不用品の販売および換金サービスと、再利用が可能な製品や原料の回収を目的とし、モールごとに設定された月例の日程で〈リサイクルフェア〉を開催している。

このフェアは2006年9月に、アヤラ財団およびフィリピン政府環境ビジネス(PBE)が地方自治体およびリサイクル業者のパートナーであるDENR-NSWMCと協力して組織され開始した。 リサイクルへの取り組みについて一般の人々に教育する機会にもなっている。

使用済み電気機器/電化製品、使用済み鉛蓄電池、空のインクカートリッジ、古紙、携帯電話と携帯電話のバッテリー、ペットボトルや金属などの再生可能な不用品などが買い取り対象商品。

ランドマーク、 インテリアデザインの最優秀賞を受賞

ショッピングモール「ランドマーク」を所有するLandmark Filinvest はInterior Design Magazine誌の2018年の最優秀賞を大規模小売り部門で受賞したことを発表した。

Interior Design Magazine誌は、2018年11月30日にニューヨークで第13回年間最優秀賞授賞式を開催。受賞者は、編集長のCindy Allenが主催するJavits CenterのRiver Pavilionで発表された。2018年は133のデザイン分野で2,000のエントリーと586のファイナリストがいた。

2007年以来、 Landmark Filinvest はLighting Practiceをデザインチームの一員として迎え、10を超えるランドマークプロジェクトで協同し照明システムを設計した。3000K LED製品のみを使用しアーキテクチャを強調、施設内の開放感を生み出している。

NCCC、20回目のサプライヤー年次集会を開催

ミンダナオを拠点にショッピングモールを展開するNew City Commercial Corp(NCCC)は、 ビジネスパートナーであるサプライヤーとの連帯強化を促進することを目的として、年次集会を開催した。

この年次集会は、NCCCが前年度の優れたサプライヤやビジネスパートナーを認識する場でもある。 NCCCのオーナーであるリム家にちなんで名付けられたヘンリー・リム優秀賞が用意され、146社以上の企業と367人の従業員が優秀プラチナ賞を受賞した。

ビジネスパートナーであるP&G Philippinesは、本集会にて金賞を受賞した。 受賞の際、2018年以降もNCCCとより強固なパートナーシップを結ぶことを強調し、企業努力を怠らないことを約束した。

2018

官民連携事業Go localの狙いとは?

Robinsons Retail Holdingsはフィリピン最大規模の総合小売業者であり、スーパーマーケット、百貨店、ドラッグストア、コンビニエンスストアなどの運営を行っている。

ロビンソン百貨店は貿易産業省(the Department of Trade and Industry ,DTI)と連携し昨年3月に初の「Go Lokal!」店舗をオープンした。

Go Lokal!とはDTIと地元の中小企業による官民連携事業のこと。このプロジェクトは、中小企業の事業創出やマーケティング、ブランディングのプラットフォームとなることを目指している。地元市場で販売されている様々な商品を、主要な流通経路におくことでターゲット客から手に取ってもらう機会が増え、商品の価値創出が可能になる。

MetroRetailの取り組むプログラム

Metro Retail Stores Group, Inc. (MRSGI)は百貨店以外にもスーパーマーケットやハイパーマーケットの運営を行う。規模は、従業員9000名、店舗数はフィリピン国内だけで52にものぼる。

MRSGIは、 Unilab Foundation Inc. (UFI)と独占提携し、障害を持つ人と社会的企業をつなぐプログラムを行っている。障害者と社会的企業に対して、小売業および消費者市場での雇用と収益向上を目指したプログラムである。

彼らが生産したハーブやスパイス、タプイ(フィリピン産のライスワイン)、芸術作品や手作りの織物などが販売された。このイベントはMetro社のスーパーマーケット内で“Metro Hanepbuhay Anihan Bazaar”という名目で開催された。

philippine-shoppingmall(フィリピン 百貨店)

AyalMallの新たな決済サービスとは?

フィリピンのクレジットカード保有者は人口のわずか5%程で、まだまだ現金決済が一般的となっている。

そんな中、Ayala MallはGlobe Telecomと提携し、キャッシュレスの決済サービスを開始した。このサービスは世界的に有名なオンライン送金サービス“Gcash”のシステムを運用している。

スマートフォンでQRコードを読み込み支払いをするというもので、顧客に対してシンプルな決済を可能にする。一方、店舗側にとっても導入費用はほとんどかからず、正しい金額をつり銭なしで決済できるという点で双方にメリットが期待されている。

マニラに大型会場を設置、AyalaMall

Ayala Mallは、イベント時に開催場所として利用できるスペース、“ABS-CBN Vertis Tent”の創設のために ABS-CBN Corporationと連携している。

2017年に、マニラにあるAyala Malls Vertisに設置された。メトロ・マニラで初のエアコン付きテント式会場である。ライブショーや展示会、コンサート等に利用でき、メインホールの大きさは1,140㎡程で1,200人を収容可能。さらにマニラ北部に大きな会場を必要とする個人でも利用可能となる。

ABS-CBNは国内外のアーティストを呼び込んだショーやコンサートも計画している。

国内最大規模のショッピングモール、新サービス開始

SM Supermallはフィリピンに50店舗以上を構える国内最大規模のショッピングモールである。ショッピングだけでなく映画などの娯楽も楽しめる。

SM SupermallはGlobe Telecom Inc.と提携し、昨年11月より一部の店舗でフリーWi-Fiサービスを開始した。 顧客は高速で信頼性のあるインターネットを利用して、映画の上映時間の確認、SNSの閲覧、タクシーの予約などができるようになる。

さらに、プロモーションパッケージも用意されており、100Mbsの高速インターネットを一日15ペソより利用することもできる。

まとめ

新しいサービスの開始や支払方法の変化。多様化するショッピングモール、百貨店の形態は消費者にとってどのような恩恵があるのでしょうか?フィリピン国内で百貨店業界がどこまで成長するのか楽しみですね。

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