【デジタル化の強化へ】マレーシアのスーパー・コンビニ業界

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同国では小規模な小売事業を営む企業に対する参入規制の障壁が高く、コンビニ市場の海外資本主要プレイヤーはセブンイレブンのみとなっています。

今回は、そんなマレーシアのスーパーマーケット・コンビニ業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

2020

デジタル経済強化へ!サラワクペイのローンチ

2019年5月28日、マレーシア大手のミニコンビニエンススーパーチェーンであるKK スーパーマートは、サラワク州政府との協力でサラワクペイをローンチしたことを発表した。初期段階ではクチンの8店舗、クランバレーの12店舗、そして同社子会社のビューティーサロンで使用できる。

サラワク政府は2030年までに先進的な州となることを目指しており、州のデジタル経済強化に取り組んでいる。サラワクペイは最初のステップであり、この目標実現のため、同社は全380店舗でサラワクペイが使用できるよう取り組んでいる。

また、サラワクペイは中国のユニオンペイ、及びシンガポールのNETSとの協力関係構築について協議を行っている。

セブンイレブン、2018年度の収益は?

セブンイレブンマレーシアの2018年度の収益は、前年度比で1.4%増となる22億1,705万リンギットを記録した。フードサービスセグメントからの収益は総収益の3%超となり、前年度から6.5%の増加となった。

2018年度は様々な課題があったが、真の利便性を維持するため店舗改装に重点を置いた。また、89店舗を新規に開店すると同時に、採算性の悪い24店舗を閉鎖した。

同年には生鮮食品会社であるCaféDecoralの株式60%を取得したことで、生鮮食品の提供を改善することを目指している。また、新しいロジスティックスパートナーへの移行が5月に完了し、サプライチェーンの最適化にも取り組んでいる。

マイニュース、収益が前年比20%増

2019年2月28日、マレーシアでコンビニエンスストアを展開するマイニュースは、2018年度の収益が前年度比20%増となる3億9,336万リンギットを記録したと発表。小売の収益は19.1%増、その他事業の収益は25.5%増であった。

小売は製品ミックスの改善と、2017年以降に新規開店した店舗が寄与した。さらに、社内配送センターや物流などのサポートサービスも収益を押し上げた。

また、2018年度は同社に多くの成果をもたらした。まず、ジョホール州にある2つ目の流通センターが試験的に稼働した。セランゴール州のハラール食品生産施設は、インスタント食品の小規模生産を開始した。さらに、22年間で最大となる85店舗を新規に開店し、各店舗ではRTE食品を充実させた『Maru Kafe』をローンチした。

ルルグループ、マレーシアに2店舗目オープン

2019年7月1日の発表によると、中東を中心にハイパーマーケット事業を展開するルルグループは、クアラルンプールに2店舗目を開業した。開店に際しては、マレーシア国内貿易消費者大臣、及び各国大使が式典に参加した。

新しい店舗はチェラス地区の『1シャメリンモール』内に開業、80,000平方フィートの広大な面積を持つ。最新の小売スペースコンセプトと最新の技術を導入し、ショッピングを容易にする設計となっている。

同社のユサフ・アリ会長は、2020年までにセティアシティモール、バンギゲートウエイ、マラッカ、ジョホールでも店舗を開設する述べている。また、現時点で国内2つのハイパーマーケットでは、300人以上のマレーシア人を雇用している。

2019

セブン-イレブン・マレーシア、2017年の収益は21.9億に拡大

セブン-イレブン・マレーシアは、1984年6月に設立されたマレーシア最大のコンビニエンスストアチェーンであり、同年に第1号店をクアラルンプールに出店している。2014年3月時点での国内シェアは82%となっている。

2017年年次報告書によると、2017年度のグループ収益は21億9,000万リンギットで、前年から8,370万リンギット(4.0%)増加した。増収は店舗数増、商品構成改善、販促活動によるものとなっている。また、売上総利益は6億9,133万リンギットで、前年から6.9%改善された。

総店舗数は2017年末時点で2,225店舗となり、前年末から103店舗増加している。また1日当たりの顧客数は90万人超であった。

イオングループ、イオンEウォレットを導入

イオングループは、イオンメンバープラスカードとイオンEウォレットを発表した。イオンメンバープラスカードは、プリペイドVISAカード機能を持ち、イオングループ店舗で使用すると2倍のポイントを獲得できる。

また、イオンEウォレットはイオングループが提供する仮想電子ウォレットで、顧客は支払いカードを安全にモバイルデバイスに保管できる。利用者はモバイルデバイスでQRコードをスキャンするだけで決済でき、レジカウンターでシームレスな支払いを行える。

これはバンクネガラの進めるキャッシュレス社会を支援するものであり、イオンは顧客の日々のニーズを満たすため安全で高い信頼性が保証された電子支払い体験の推進を目指している。

KKマート、全店でTouch ‘N Goイーウォレット使用可能に

330以上のチェーン店を展開するKKマートは、買い物客が同店でTouch ‘N Goイーウォレットにて支払いが行えるようになったと発表した。同社は、消費者がモバイル決済により日常的に触れることで、一般的な決済手段としての普及を目指している。

一方で、Touch ‘N Goイーウォレットはキャッシュレスの未来を推進することを目指しており、今回のコラボレーションは全国にキャッシュレス端末を提供しているGHLとiPay88によって推進されている。

KKマートのKKチャイ会長は、同社は現金ベースの支払いからよりシームレスなキャッシュレス・ペイメントへと移行しており、今日顧客が必要としているものに対応することが重要だと述べた。

ジャイアント、イポーに半島北部最大店舗を開業

ジャイアントは国内で100店舗以上を展開する大型スーパーマーケット。2018年2月時点で8,000人以上の従業員を擁し、月平均800万人の顧客が利用している。

同社は、イポー市のファリム地区に大型スーパーマーケットを出店したと発表した。同店は10万2,794平方フィートの敷地を持ち、半島北部最大となる2万3,000点以上の商品を提供する。店舗はイポー市の中心地から約4kmの立地にあり、バイクと自動車を1,000台駐車できる広さを持つ。同店では現地企業の商品やサービスの採用を通じて雇用を支援し、400名を直接雇用する。

開業イベントでは、GCHリテールのピエールオリヴィエ・デプランク最高経営責任者とデイリーファームグループのイアン・マクラウド最高経営責任者が出席した。

2018

マレーシア初の無人コンビニ

AmazonやAlibabaなど大手ネット販売業者が小売店の無人化構想を発表し話題となっているが、ついにマレーシアでも第一号となる無人コンビニが開店した。これはネット決済事業者のIRISPAYがコンセプトストアとして開業したもので、利用者はIRISPAYのアプリをダウンロードする必要があり、決済は全てIRISPAYを通して行われる。

現在はお菓子や飲み物など比較的小さな商品を中心に取り扱っている。中国・日本などアジア各国の商品が国ごとに陳列されており、利用者は自動販売機のような売り場から商品を購入する。

IT技術の向上とともに近年増えつつある無人コンビニは、今後ますます普及していくことが予想される。

創業30周年の99 Speedmart

99 Speedmartが創業30周年を迎え、さらにShah Alam Seksyenに1,000軒目の店舗のオープンを発表した。99 Speedmart は30年間、便利さとリーズナブルな価格で様々な商品を顧客に提供し続けている。営業時間は9:00AM から10:00 PM で、生活必需品や基本的な食材、パッケージされた商品などを提供している。

商品の値段は小型の店にもかかわらず大型店やスーパーマーケットチェーン店に引けを取らない。各店舗は立地の良い場所に位置し、主婦、学生、外国人労者など、自分で交通手段を持たない人でもアクセスできるよう工夫されている。

99 Speedmart はたった4年で500店舗から1000 店舗に拡大し、今後3年から5年の間に店舗数を2,000店にする目標だ。さらに、まだミニマートが存在しないアジア諸国に進出する計画だが、海外進出にはまだ5年から10年はかかるという予測もある。計画の実行に向けて同社はタイと中国の市場調査中である。

malasya-supermarket(マレーシア スーパー)

GiantがFalimに新しい大型 スーパーマーケットをオープン

Giant が、Giant Hyperkarket Falim(GIANT FALIM) をオープンした。Giant は新鮮な商品をフレッシュな状態で提供すること、買い物のしやすい環境作りに注力していることで有名である。同社はその価格設定、品数、厳選した商品ラインアップにより、マレーシア全土で100店以上の店舗を構える主要な大型スーパーマーケットのひとつ。

Giant Hypermarket Falimの開店は、2018年に営業地域を拡大し、産地直送の生鮮食品をマレーシア全土に提供するという同社の方向性の表れである。400人以上の従業員を抱えるこの店舗は、Ipoh の中心街から4km の所に位置し、バイクや車で来客する顧客のために1000 台以上もの駐車スペースを持つ。 

またGiant とネット通販AmaxMall との提携も発表され、これによってマレーシアの生産者がGiantの広範囲な小売ネットワークを通じて、市場に参加する機会をより多く持つ事が出来る様になる。Giantの発展はマレーシア企業と政府にとって、地域社会の発展と成長、ひいては、国の経済の発展に貢献するという役割を持っている。

COLD STORAGEのフラグシップストア@KLCC

‘全てが新鮮’ のコンセプト で知られるCold Storageが、KLCC の Suria Shopping Mall 内にフラッグシップストアーをオープンした。新しいスローガンに‘ The Fresh Food People’ のコンセプトを掲げ、KLCC Cold Storage は、顧客に新鮮なインスピレーションとパッションを与える、革新的なモダンライフの発信地になる事を目的としている。

新しくなった店内外観、モダンなデザイン、生鮮食品の新しいディスプレーに加え、直ぐに食べられる、Ready-to-made のコーナー、肉や魚のセレクションの充実や、世界中からの高級ブランド品などのチョイスもある。

Cold Storage KLCCは、LRTの改札口近くの中心街という立地から通勤客の取り込みを考慮し、グループで唯一7:30AMから開店している店舗である。客が自分のスマートフォンを使ってQR コードをスキャンすることで、購入したい商品の内容を確認したり、栄養価、商品情報、その品物と関連した製品までも調べる事が出来るサービスを提供し、顧客の買い物経験を保証している事もこの店舗のならではのユニークな点である。

まとめ

国内小売り店ではインターネット業界と業務提携する事例が増えています。IT社会に精通している業界だからこそ革新的なアイディアである無人コンビニ設立を実現させることができ、ネット通販によって消費者の買い物の幅を広げることにも成功しました。また小売り店は今ではモダンライフの発信地として地域社会の発展に貢献しています。

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