【バラエティ豊かな品揃え】シンガポールのドラッグストア業界

シンガポールのドラッグストアは、利便性や豊富な品揃えを強みとしており、医薬品だけでなく化粧品・ヘルスケア用品も販売していて小売業におけるシェアが高くなっています。

今回は、そんなシンガポールのドラッグストア業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

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2020年 シンガポールのドラッグストア業界

シンガポールの余仁生、創業140周年!今後の戦略とは?〜ドラッグストア業界事情〜

2020年1月時点で国内に46の販売店と22のクリニックを持つ、香港の企業Eu Yang Sang(余仁生)が140周年を迎え、Forbes Asia誌に特集された。

Eu Yang Sangは中医学に基づいた健康食品・ドリンクやサプリメントの販売の他、施術を行うクリニックを運営しており、中華圏以外のアメリカ、カナダ、オーストラリアなどでも販売店を展開している。約200の店舗があり、同社がコアマーケットとして位置付けている、シンガポール、マレーシア、香港、マカオ、中国でクリニックを展開している。

同社はシンガポールでも非常に人気が高く、チャンギ空港の全ターミナルに販売店があり、チャイナタウンには大型店舗を構える。今後は中医学を元に、より革新的な製品開発を行うほか、若手層にも中医学を継承してもらうべく、気軽に取り入れやすいように加工するなど、商品開発を行う。また、中国本土では販売店を次々と閉鎖し、製薬会社卸のプラットフォームとオンラインを通じてより効率よく販売を行っていく。

シンガポールでドラッグストア業界大手のWatsons、管理職の画期的な研修制度とは?

2019年4月30日の発表によると、Watsons Singaporeでは年長の社員が若手社員を教育する研修制度に加え、ミレニアル世代がDirectorクラスにトレンドの共有やアドバイスを行う従来とは逆の研修制度、リバース・メンター研修を導入した。

今回Singapore Polytechnic(主に実学を教える高等教育機関)のマーケティングマネジメントを専攻する学生2名とコラボレーションを行い、トレーディングと顧客担当のDirector2名に対しマンツーマンの指導を行い、昨今のビジネスのトレンドや顧客の嗜好について研修を行った。

このリバース・メンター制度と従来のメンター制度の両方を行うことで、将来のマネジメントを担う若手には早期からマネジメントの視点を持ってもらうことができる。また、現在のDirector層にはよりアップデートされたビジネスの知識をもたらすことが可能となる。

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2019年のシンガポール製薬協会の会議〜ドラッグストア業界事情〜

Pharmaceutical Society of Singapore(シンガポール製薬協会)とSingapore Pharmacy Congress Organising Committee(会議の組織委員会)が共同で主催する、第29回目となるSingapore Pharmacy Congress 2019が開催された。

この会議は毎年2日間行われ、今年のテーマは“Educate, Engage & Empower for a Future Ready Pharmacy”(将来の期待されている薬学を教育し、理解と能力を高める)であった。このテーマは、シンガポールのMinistry of Health(保健省)が、来る高齢化に備え、2020年のテーマとして提唱している内容に沿ったもの。

会議では患者のニーズに応じた革新的な治療や解決策を提供出来るよう、最新のテクノロジーや若手薬剤師のソフトスキルを強化するだけでなく、製薬関係者が病院とより密接に協業出来る為の施策について、講義やシンポジウム、ワークショップなどを行った。

シンガポールでドラッグストア業界牽引のSaSaの事業内容と受賞歴

2019年12月31日の発表によると、化粧品を中心としたドラッグストアを展開する香港企業のSaSaが、3年連続World Branding ForumのBrand of the Yearを受賞した。美容や健康分野で同賞を受賞した香港企業は同企業のみ。SaSaはシンガポールでも22店舗(2020年1月現在)を展開する人気企業。

特に化粧品に力を入れており、自社ブランドを持つ他、約700の幅広い価格帯のブランドの商品を販売している。同社は多様な人種の顧客を持つことで知られている。また、香港証券取引所のメインボードに上場しており、香港、マカオ、中国、台湾、シンガポール、マレーシアに店舗を持ち、約5千人の従業員が働く。

約100カ国の顧客が利用するオンライン販売プラットフォームの他、約100の他社ブランドのブランディング、プロモーション方法や流通のコンサルティングも行っている。

2019年 シンガポールのドラッグストア業界

シンガポールのGUARDIAN、WeChatPayの導入を開始〜ドラッグストア業界事情〜

Guardianほか、セブンイレブンを運営するシンガポール最大の小売グループであるDairy Farm Singapore Group(DFSG)とシンガポール最大の決済ネットワークであるNETSは、中国の電子決済大手WeChatと提携し、WeChat Payをシンガポールの小売店で決済できるよう進める方針を固めた。

国内に居住する消費者のほか、中国からの観光客を含むWeChat Payユーザーは、シンガポール国内の600を超える店舗でWeChat Payを用いた決済が利用できる。このサービスは現在、Changi国際空港のGuardianおよびセブンイレブン、ならびにOrchardおよびチャイナタウンなどの主要観光地で試験運用されている。

シンガポール政府観光局によると、中国からの訪問者は2016年の280万人から2017年の320万人へ13%増加している。WeChatとDFSGおよびNETSとの提携により、シンガポール国内でより便利なキャッシュレス決済を普及させ、ターゲット層である中国人観光客の取り込みを狙う。

シンガポールでドラッグストア業界牽引のWATSONS、新コンセプトストアをオープン

アジア最大のドラッグストアチェーンであるWatsonsは、Sport Singaporeによって開始された社会運動「Active Health」と提携して、そのコンセプトに基づいたヘルスケア・ストアであるWatsons Health@Heartbeatをオープンした。Bedokに位置するHeartbeatは国内最大級で最新の統合複合施設である。

この店舗は、消費者の健康促進とヘルスケアに関する認知向上を目的としてオープンしたもので、店舗内に3つの主要カテゴリーである「健康とフィットネス」、「スポーツ栄養と在宅医療」、「モビリティとリハビリテーション」に焦点を当てたブースが設置される。Watsonsの薬剤師とFullerton Healthの総合診療医が在籍するこの店舗では、身体活動、スクリーンを見ている時間、睡眠時間、栄養について対話形式で学ぶことができるエリア「Active Health Discovery」もある。

Watsonsによるヘルスケア・コンセプトストアは、大手ショッピングセンター、ブギス・ジャンクションが運営するビューティ・コンセプトストアに続くY世代をターゲットとした商業施設として展開される。

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シンガポールのPSS、医薬品業界の共同体モデルを提言〜ドラッグストア業界事情〜

薬剤師による医薬品の取扱いや調剤法についての議論が停滞するなか、シンガポール薬学会(PSS)は、さまざまな医療専門家が集まり相乗効果を発揮して最良の健康結果を提供する、という共同体モデルに焦点を合わせた運営を進める立場を表明した。

現行の調剤システムの利点として、利益相反の回避と処方の適正さを確保を両立させる一方で、患者のニーズに沿った医薬品を提供できること、ジェネリック医薬品など低コストの医薬品を選択できること、および医薬品の適正使用について常に専門家からのアドバイスを受けられることなどが挙げられる。

薬剤師は適切な医薬品使用や、アレルギー、医薬品と食品の相互作用への対処に関する正確な知見の共有という役割を担っている。一方、高齢者の負担の増大と慢性疾患管理の複雑化に伴い、多様な分野に精通する医療従事者が集い、最適な医療の提供を目指す共同モデルを導入するケースが増加している。

FAPA、シンガポールで医薬品関連シンポジウムを主催〜ドラッグストア業界事情〜

FAPA(Federation of Asian Pharmaceutical Associations、アジア薬剤師会連合)は1997年に設立されたFAPA College of Pharmacy(FAPA-CP)を運営・支援を行う団体。FAPA-CPは薬局業務の質改善を主な目的として、FAPA設立の1年後に開校された。FAPA-CPの卒業生へはフェロー(FACP、 Fellow of FAPA College of Pharmacy)の称号が与えられる。

現在、FAPA-CPは、行政・社会薬学および服薬管理などと共に、医薬品管理のトレーニングプログラムを提供している。

FAPA-CPのフェローは隔年で開催される学術大会にてさまざまな発表をする。2018年の開催テーマである「グローバル化時代の薬剤師:〈ヘルスケア〉を超えた価値の創造」のもと、様々なイベントやシンポジウムが開かれ、従来の枠組みを飛び越えた、薬剤師が活躍できる場の多様化についてミーティングが行われた。シンポジウムのテーマは病院・医療薬学だけにとどまらず、薬局の開店の仕組みや薬事制度に関する内容も公開された。

2018年 シンガポールのドラッグストア業界

シンガポール保健科学庁(HSA)による運営ライセンス管理〜ドラッグストア業界事情〜

ドラッグストアの運営には保健科学庁 (HSA)が管理する小売薬局のライセンスを取得し、特定保健商品(Specified Health Products)の販売のための認可を得る必要がある。これに該当するのは、治療薬(一般販売リストに記載のあるものを除く)と、歯科向け口腔ケアガム。店舗は登録済みの薬剤師による管理下に置くことも求められる。

ライセンス取得にかかる、HSAによる主な監査内容は以下の通り。
1)ドラッグストアで提供するサービスに使用される機器
2)治療薬の保管および取り扱いのための設備
3)特定保健商品の提供に関わる記録・取扱手順などのメンテナンス体制

既にライセンスを取得済みのチェーン店が新規店舗のために再度申請を行なう場合は、既存店舗と同業態・新たなサービスの提供はないという前提であれば、監査前にライセンスの発行が可能。

シンガポール企業との合弁で海外市場獲得を狙う〜ドラッグストア業界事情〜

東北・関東甲信越・中部・近畿圏でドミナント展開するウエルシアホールディングス株式会社は、2017年に、シンガポール企業BHG Holdings Pte. Ltd. との間で合弁会社を設立した。

進出の主な理由は、少子高齢化等で成長鈍化の日本国内に比較して、シンガポール市場はオープンかつアジアの中でも成長が著しい事である。BHG (Singapore) Pte. Ltd.は百貨店と総合小売業を展開。

彼らのもつ小売事業のノウハウと、調剤併設型ドラッグストア展開のノウハウを融合してアジア市場での競争力を高める。小売店舗の店舗閉鎖も相次ぐ中で、シンガポールでこれまで入手できなかった商品をいかに浸透させていくかが、勝負となるだろう。

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シンガポールNTUC管轄のドラッグストア、unity〜ドラッグストア業界事情〜

シンガポール全国労働組合会議 (NTUC: National Trade Union Congress)は、シンガポールの競争優位と国民の生活・就労の保障を掲げ、主に9つの産業が加盟する団体である。彼らが運営するドラッグストアが「unity」である。

ドラッグストアに関しては、1992年の1店舗から現在は60店舗近くまで成長。その他、看護医療分野においては国民に医療ケアを提供している。2006年は、オーガニック志向のムーブメントに先駆け、オーガニック食品の販売を開始。2012年からは自社ブランドのサプリメント販売もスタートした。

より多くの国民に行き渡らせることを念頭に、サプリメントの価格は他社より20%ほど抑えられている。近年は子供用の自社ブランドサプリメント販売も行い、年齢を問わないサービス提供を目指している。

シンガポールをはじめ世界を股にかける、ドラッグストア業界大手のWatson

1841年に香港で誕生したWatsonは、現在24の国で14,100店舗を展開する。アジアではシンガポールを始め、マレーシア、中国、香港、台湾 、タイ、フィリピン、インドネシアなどに出店。

シンガポールには約100店舗、うち39店舗は薬局も併設し、医療専門家のアドバイスができる体制を整える。

2009年からアジアのトップブランドとして市場を牽引しながら、欧州(特にウクライナ)での存在感も強い。2016年には、シンガポールの消費者が選ぶ、アジアで最も影響のあるブランドにも選ばれた。オンラインストアを充実させる一方で、クレジットカード会社との提携 によるリベート、ブランドとのコラボプロモなど、店舗販売においても 積極的な消費者アプローチを行っている。

まとめ:シンガポールのドラッグストア業界

商品パッケージや成分などで差別化を図ることが難しい美容化粧品は、顧客が購入前に商品を試用できる「テストコーナー」を設ける場合も多く見受けられます。市場競争が激化する中、このような手法に注目することでも新たなビジネスチャンスを見つけられるのではないでしょうか。

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