【好調な製造業がけん引】タイの最新・家電量販店事情

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タイの家電業界は日本の家電業界を追い越す勢いで盛り上がりを見せています。プレミアム家電を好むタイ国内の消費者のニーズにどこまで答えられるのでしょうか?

今回は、そんなタイの家電量販店に関する最新情報をお届けします!

タイの最新業界事情を知るには、以下の記事をチェック!

読了時間の目安:5分

2020

年間10%の成長を続ける! HomePro

2019年4月8日の発表によると、建築資材や生活用品、電化製品の販売をタイ全国で108支店以上展開するHomeProは、660億バーツの売り上げを獲得し、前年比10%の増加が見込まれている。

郊外に設置された大型店舗での販売を行い、輸送業者を含む協力企業1,300社と共に製品をタイ全土に配布し、2020年には50億バーツを新たに投資することで業務の拡大を図ると発表した。

新規型店舗も開発される。「HomePro Max Mukdahan」は18000㎡の大型店舗で、家電製品、家具、キッチン用品、衛生陶器、マットレスなどの家庭用品が販売される。

Haier、スマートホーム市場への参入準備

白物家電製造メーカーHaierの2019年のタイ国内における売上は、前年比42%と大きく増加すると予想されている。さらにスマートホーム市場に参入し、売上成長を更に20%以上(約56億バーツ)とすることを目標としている。

エアコン、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機などのさまざまなタイプの製品をIoT製品として新しいブランド内で創造し、Haier社として新しい製品、サービスを提供する目標を掲げている。

競合他社と異なる機能を搭載することによって、消費者の多様なニーズを満たすためにインテリジェントリビングルーム用のハイアールスマートホーム製品を含む、スマートベッドルーム、インテリジェントキッチンなどの新しいライフスタイルも提案する。

2019年の家電および電子機器業界

2019年6月30日の発表によると、Government Savings Bankは、2019年のタイ国内の家電、電子機器業界の市場は、前年比3.00%増となると予想した。世界経済の成長鈍化に伴ってタイ国内の家電、電子機器の販売の成長も鈍化しているとみられている。

国内での電化製品の販売の中でエアコン、冷蔵庫は消費者の需要が飽和状態にあり、販売が伸び悩んでいる一方、購入者が少なかった洗濯機の販売は前年比11%の増加となっている。

インテリジェントな電化製品に対する消費者の需要の増加傾向に伴って、特にインターネット接続可能電気製品(IoT)により代表される未来型電化製品には、より魅力的で先進的なインテリジェントな機能が付与され、消費者の取り込みを盛んにすると期待されている。

TCL、LINE TVと共同チャンネルを始める

2019年11月19日の発表によると、TCL electric社は、タイ国発の電化製品メーカーとしてタイ国内での販路を拡大し、国内での多くの利用者を抱えているSNSアプリのLINEと共同で、LINEアプリの動画サービス専用のボタンを搭載したTVを開発、販売を開始した。

TCL electric社は販路の拡大を行っており、Power Buy、HomeWorks、Tesco Lotusで商品を取り扱っている。また、業務用製品の販売小売店Makroでの取り扱いも新たに行われると発表した。

同社はタイの消費者に合わせた価格設定を行っており、特に販売の大きいテレビとエアコンの商品価格を値下げし、電化製品を扱う小売店での販売を含め消費をより大きく拡大したいとの目標を掲げる。

2019

Power Buy社、オムニチャネル販売戦略を展開

タイの家電小売店チェーン大手Power Buyは顧客中心主義を掲げ、オンラインとオフライン(店舗・イベント販売)3つのチャネル連携を強化し、効果的に購買へつなげる戦略を立てている。

展示即売会イベントPower Buy Expo2018では”The Next Big Things Technology You Can Experience”をコンセプトとして掲げ、様々な家電ブランドおよそ2万点の商品を展示し、戦略を強調した。

同展示会ではAI機能などを搭載した家電製品を数多く展示・販売させ、親会社セントラルグループの発行するThe1Card会員には、特別ポイント付与や金利ゼロのキャンペーンなども行った。

HomePro社、空気清浄器の販売策を提示

大気汚染が深刻化するタイでは、PM2.5の影響などについて、連日報道がなされている。一方で、家電業界ではGoogle・タイの検索ランキングで首位を占める「空気清浄機」や「PM 2.5空気清浄機」などの製品カテゴリーに関する販売キャンペーンが人気を集めている。

タイ・バンコクや北部では、急激な大気汚染の影響で防塵マスクの品薄状態が続いていることを背景に、Homepro社は「エアフィルター」や「空気洗浄製品」が市場シェアを伸ばす機会であると捉えている。

空気洗浄機カテゴリーにおいて、タイ消費者の注目を集めているのは、空気を迅速かつ効率よく濾過することができる機能を搭載した機種や、高レベルの気流値(空気清浄効率値)を有する製品となっている。

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Samsung社、Asia’s Brandsへ選出

白物家電から最新スマホまで多様な家電製品の開発・製造を行うSamsung電子が、〈Asia’s Top 1000 Brands〉に選出された。東南アジアの自動車産業を含むすべての産業におよぶ膨大なブランドの中からの選出となった。

サムスン電子社長兼CEOスティーブ・リー氏は東南アジアとオセアニア地域について、“サムスンは「アジアで最高のブランド」としてのポジションを7年間連続で務めることを光栄に思う。今後も革新的なサービスや製品を提供し続ける」と述べた。

〈Asia’s Top 1000 Brands〉に関する調査は、オーストラリア、中国、香港、インド、インドネシア、日本、マレーシア、フィリピン、シンガポール、韓国、台湾、タイ、ベトナムの13カ国の消費者より集計されたもので、あらゆる年齢、性別、世帯収入などの変数が含まれている。

タイ家電製品の輸出入統計が公開

タイのGSB BANKは電化製品の生産量増加に伴い、2018年輸出入状況と2019年以降の業界予想について発表した。各製品の輸出黒字国としての地位を占めるタイの電化製品関係の輸出予想は安定傾向にあり、わずかに増加することが予想されている。

そんな中、電化製品部門は-0.22%(前年比)とやや縮小が予想されている。主な要因としては、電化製品市場の飽和状態や世界経済の成長の鈍化が挙げられている。

電化製品の主要部品である電気モーターに関して、2019年には製品の飽和状態のために成長が鈍化するとの予想。また、中米貿易戦争の結果によっては関税などの引き上げが想定されていることから、タイの家電製品の輸出業に影響が及ぶと懸念されている。

2018

タイ家電業界は既に日本レベルへ?

タイ商務省によれば、タイ国内に存在する家電業界の企業数は3,469社(株式会社が2,223社、有限会社もしくは個人事業が1,246社)である。

冷蔵庫、洗濯機、掃除機などの白物家電市場の規模は115億8,700万バーツで、2016年度の商品販売数は前年度比15%増の成長をみせ、1,174万台を記録している。

タイ家電小売大手のPower Buyが毎年開催する展示即売会には、日本と遜色のないラインナップのメーカー・製品が並んでいる。

白物家電の高級化が進むタイ

タイで販売される家電は高級化、多機能・高価格が進んでいる。2018年に投入される白物家電の新製品平均価格は既存の製品より少なくとも5-10%高く設定されている。

サムスン電子家電部門の分析によると、2018年はサッカーW杯の開催に合わせて高機能なテレビ製品のリリースを行なうことで価格帯が上がる見込み。

消費者はの大半は低所得者層~中間所得層であるが、タイの平均的家庭の生活水準上昇に従い、これまで関心が薄かった調理器具、新製品の需要も高まっている。

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ハイパーマーケットでの買い物を好む消費者

他の小売業と同様、家電製品についても消費者はハイパーマーケットと呼ばれる大型モールでの購入を好む傾向が最近はみられる。また、基本機能の他にも付加価値が多い「プレミアム家電」に対する関心も上昇している。

タイ全国に135のハイパーマーケット店舗、55のモール店舗、500のコンビニ型店舗を運営する小売業大手のBIG Cは、このような消費者の動向に合わせ、2017年に「Big C Electronics Solution Fair」と題したキャンペーンを行なった。同社は売り場面積を平均20~25%拡大し、プレミアム家電の販売にも力を入れている。

タイの主要家電メーカー3社の戦略

SAMSUNGは冷蔵庫やクーラーなどの白物家電、スマートフォン、PC、テレビ等、多岐に渡るジャンルでタイ家電市場最大のプレイヤーとなっており、2018年には65以上の新製品をマーケットに投入する。

LGエレクトロニクスはエアコンに注力し、節電機能などのついた高機能製品をリリース。3億バーツ以上のマーケティグ予算を投入し、前年比30%(200,000台)の販売数増加を見込んでいる。すべての製品に3年の保証期間があり、室外機については10年保証となっている。

PANASONICは創業100周年を機に、アジアでの高機能製品市場での存在感拡大を目論む。2020年までにアジアのトップ・プレミアム・ブランドになるという目標の実現を目指す。

まとめ

主要家電メーカーがそれぞれにタイでの規模拡大を見越して様々な戦略を打ち立ています。家電への消費者行動が活発になっている現在、家電業界はどこまでそれらの期待にこたえることができるのでしょうか?

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