【最新統計と企業動向からみる】シンガポールのファッション業界

Singapore‐shopping

世界中の主要ブランドが進出し、競争が激しいシンガポール。ブランド力を高め、いかに他企業との差別化を図るかがカギとなります。

今回は、そんなファッション業界に関する最新情報をお届けします!

シンガポールのファッション業界ではどのような業界トレンドが生まれているのでしょうか?

読了時間の目安:5分

2020

新しいファッションなどを提案、ファッション業界牽引のVogueシンガポール

出版大手のCONDE NAST社は、Indochine Mediaと協業で2020年秋に同誌27カ国目となる、Vogue Singaporeを発行すると発表した。英語で発行予定で、オンラインプラットフォームも整備する。

発行の背景には、シンガポールの地元のファッションやデザイン、デザイナーが脚光を浴び始め、同国のみならず、地域全体に影響を与え始めていることが挙げられる。

シンガポールは東南アジアのファッションハブとして台頭し、ラグジュアリーブランドの成長率も高い。特にラグジュアリーファッションの消費が盛んで、年間940万USドル程度の規模感だ。消費傾向は高く、67%のシンガポール人が、5年前と比べ財務状況が良くなり、より多く消費するようになったと回答している。同誌はその影響力を発揮し、シンガポールの読者に向けて新しいファッションやライフスタイル、文化の提案を行っていく。

シンガポールのマリーナベイサンズ、2019秋冬コレクションの展示〜ファッション業界事情〜

マリーナベイサンズのショッピングモール「The Shoppes at Marina Bay Sands」は、2018年に過去最高の総利益を記録した。小売テナントの1平方フィートあたりの売上は1,898USドル(前年比+19%)となった。1日に12万人の旅行客が足を運んでいる。

同社の発表によると、2019年8月29日から9月17日までラグジュアリーブランドの秋冬コレクションを展示するポップアップコーナーを設けるほか、8月30日にはジョー・マローンやセフォラなども加わり、一夜限りの招待客のみ来場可能な、顧客の一人一人のニーズに合わせた提案を行うスペシャルイベントを行う。

ポップアップコーナーではバルマン、キャロリーナ・ヘレナ、クロエ、フェラガモ、ジェントル・モンスター、ケンゾー、ロンシャン、トム・フォードが秋冬コレクションの展示を行う。また、これに先駆け8月28日には200名を招待し、和食レストランKOMAにてモンクレールとミキモトのファッションショーを行なった。

シンガポールのNEA、環境を意識した10名を表彰〜ファッション業界事情〜

シンガポールでは環境に配慮した、サステナビリティ事業に取組む意識が高まっている。National Environment Agency(NEA)は2007年から2019年までに137名の個人事業を表彰している。

近年はその意識の高まりからノミネート者も増えており、343名がノミネートされ、10名が受賞した。個々の取り組みへの理解を通じて国民が理解を示すことにより、Zero Waste Action(資源の有効利用)が可能であると伝える。

2019年度の受賞者には衣服、家具、おもちゃなどのリペア、リフォーム技術を教える団体、Sustainable Living LabのMs Farah Sanwari氏が含まれている。同氏はリペア、リフォームの技術を教えるボランティア300名と共に130のワークショップを開催するなど、資源の有効活用に積極的に取組んでいる。

期間限定でBeamsのポップアップを開催、シンガポール高島屋〜ファッション業界事情〜

2019年10月16日の発表によると、Beamsが期間限定でColony Clothingとシンガポール高島屋のショッピングセンター、Takashimaya S.C.にてポップアップストアをオープンした。取り扱うレーベルはBEAMS / BEAMS PLUS / BEAMS T / BEAMS F / Brilla per il Gusto/ Ray BEAMS / BEAMS BOY / Demi-Luxe BEAMS/ bPr BEAMS / fennica / BEAMS JAPAN / BEAMS GOLF/ Bill Wall Leather。

シンガポールの気候に合わせてレディース・メンズアパレル、アクセサリー、ゴルフウェアをセレクトした。Colony ClothingではHideki InabaとのトリプルコラボTシャツ、SABOTAGEとのコラボスニーカー、アロハシャツなどの限定商品も展開する。

Colony Clothing店は2019年10月18日から2020年1月17日まで、 Takashimaya S.C.店は2019年10月16日から12月6日まで開催される。

2019

WeChatPayを導入!シンガポールのGUARDIAN〜ファッション業界事情〜

2018年10月23日の発表によると、Guardianほか、セブンイレブンを運営するシンガポール最大の小売グループであるDairy Farm Singapore Group(DFSG)とシンガポール最大の決済ネットワークであるNETSは、中国の電子決済大手WeChatと提携し、WeChat Payをシンガポールの小売店で決済できるよう進める方針を固めた。

国内に居住する消費者のほか、中国からの観光客を含むWeChat Payユーザーは、シンガポール国内の600を超える店舗でWeChat Payを用いた決済が利用できるようになる。

シンガポール政府観光局によると、中国からの訪問者は2016年の280万人から2017年の320万人へ13%増加している。WeChatとDFSGおよびNETSとの提携により、シンガポール国内でより便利なキャッシュレス決済を普及させ、ターゲット層である中国人観光客の取り込みを狙う。

2018

鞄のロックは生体認証で?シンガポールで最新の技術導入〜ファッション業界事情〜

近年、ウェアラブルカメラや腕時計などの開発が進んでいる。シンガポールで革製品バッグブランドを経営するGoodvine Pte. Ltdは、この時代の潮流に乗って産業デザインコンサルティング会社であるWe Are Perspectiveとの提携を発表した。

本提携は、通商産業省傘下のIPI(Intellectual Property Intermediary)の仲介で実現。また、通商産業省の法定機関であるSPRING Singaporeが中小企業向けの新技術導入などに提供している資金援助政策Capability Development Grantが活用される。

2社はバイオメトリック技術仕様のロックや、近接センサーなどの開発をバッグ用に行う。Goodvineの戦略担当は、「品質と美しさだけでなく、機能性を高めた商品提供を行いたい」とコメントしている。

ファッション業界牽引のUNIQLO、「日本推し」ラインをシンガポールで展開

ユニクロは、日本でも展開するUT(UNIQLO T-Shirt)と呼ばれるラインをシンガポールでも展開する。目玉となるのは、人気漫画雑誌の少年ジャンプとの特別コラボレーション。ドラゴンボール、キャプテン翼、ワンピースなど、シンガポールでも人気の高いキャラクターのデザインを2018年4月からのコレクションに登場させる。

さらに、シンガポールにも進出している「一風堂」や「らーめん山頭火」もデザインのラインナップに名を連ねている。

シンガポール内の店舗は、現在26店舗まで増加。チャンギ空港の新ターミナルにも新たに店舗を構え、引き続き攻勢を掛ける。

Singapore‐fashion

シンガポール発。世界市場へ、Charles & Keith〜ファッション業界事情〜

1996年にシンガポール人のCharlesとKeithという親子が始めた靴屋は、いまや東南アジア、欧州、中東、ラテンアメリカの主要都市に500以上の店舗を構える一大チェーンに成長した。

過去にはルイ・ヴィトンを擁するLVMH社が、Charles&Keithのインド事業推進のために株式取得を行った。近年はファッションの都パリ、水の都ベニスでポップアップストアを出すなど、市場開拓を続けている。

当初から環境保護やサスティナビリティの意識が高く、関連するイベントを積極的に行ってきた。2018年3月24日にも、世界野生動物基金 (World Wildlife Fund)の活動に賛同し、数店舗で午後8時半以降の店舗照明を落とすなど、インフルエンサーと連携して様々な啓蒙活動を行った。

まとめ:シンガポールのファッション業界

アジアのショッピング・ハブとして順調な成長率をみせるシンガポールのファッション市場。新技術の導入や人気キャラクターデザインなど、消費者の購買意欲をかき立てる様々な取り組みがなされています。各分野でジャパンブランドが広く受け入れられているシンガポールは、日系ファッションブランドにとっても進出しやすいのではないでしょうか?

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