【ムスリムへの動きに注目!】インドネシアのアパレル業界

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ムスリムへむけたファッション業界の動きが活発なインドネシア。ムスリムならではのファッションのポイントに精通したインドネシアの今後の策略とは?若年層にむけたファッションのトレンドとは?

今回は、そんなインドネシアのアパレル業界に関する最新情報をお届けします!

読了時間の目安:5分

2020年 インドネシアのアパレル業界

アパレル業界大手のH&Mインドネシア、オンラインショップ立ち上げ

インドネシアにも展開するH&Mは2019年8月28日、インドネシアでH&Mオンラインショップを立ち上げ、インドネシアの顧客に新しいオムニショッピングエクスペリエンスの提供を始めたことをアナウンスした。

H&Mのオンラインショップ(www.hm.com)では、女性、男性、子供向けに幅広いファッションアイテムを提供している。配達先は、自宅、代替住所、H&M店舗のいずれかを選択できる。

インドネシアで最初のH&M店舗がオープンしたのは2013年。現在までに店舗は35店舗に増えた。オンラインショップの開店で、顧客はいつでもどこでも好きなときに買い物を楽しむことができる。H&Mは現在、49の市場でオンラインショッピングを提供している。

インドネシアのElzatta、ヒジャブを女優と共同開発〜アパレル業界事情〜

インドネシアのファッションブランドのエルザッタは2019年10月30日のブログで、女優のチトラ・キラナとコラボして開発した「チトラシリーズ」と命名されたヒジャブのコレクションを発表した。

チトラ・キラナは「チキ」という愛称で親しまれるメロドラマのヒロイン役で有名なインドネシアの女優。彼女はボゴール出身の25歳である。「チトラシリーズコレクション」はヒジャブだけでなく、スカーフ、ベルゴ、チプト、インナー、レギンス、ソックスもある。さらに、このコレクションにはユーザーにとってより快適な素材が使用されている。

エルザッタは「チトラシリーズコレクション」を女優として活躍し、快適なイスラム服を必要としていたチトラ・キラナに触発されて開発したとのこと。

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インドネシアでアパレル業界大手のMAPの業績、好調に推移

インドネシアでZARAやMANGOをはじめとする、40以上のグローバルファッションブランドを手掛ける大手ライフスタイル小売業者のPT Mitra Adiperkasa Tbk(MAP)は、2019年10月31日、2019年Q3の決算を発表した。

売上は15.4兆ルピア(前年比:112%)で増収。純利益は8,130憶ルピア(前年比:138%)で増益であった。マーチャンダイジングプロセスの改善、データ分析活用、在庫プロファイリングの効果が出ている。

今後は、専門店、飲食店、化粧品、ヘルス&ビューティーなど成長エンジンへの注力を加速していく。2019年9月現在、MAPは売り場面積を66,361 ㎡ (148店舗)追加し、総売り場面積を850,876 ㎡ (2,243店舗)にした。

インドネシアで活況を呈すRabbani、ノウハウを伝授〜アパレル業界事情〜

インドネシアでイスラム系ファッションを販売するRabbaniは、2019年10月7日、ユニークなワークショップの開催を案内した。

ワークショップ名は「青天井ビジネス秘密のセミナー」。うたい文句は「成功は単なる夢ではない。あなたの夢を実現しよう!」というもの。2019年11月3日に開催されるこのワークショップは、参加費用が50万ルピアで、講師陣はRabbaniの営業幹部社員となっている。内容は、講師陣から直接、顧客を見つけ販売する方法を伝授してもらえるというもの。

Rabbaniのイスラム系ファッションは旺盛な需要の中、活況を呈している。そのため、このワークショップに参加してノウハウを身に着ければ毎月数千万から数億ルピアの売上を上げることも夢ではないとのこと。

2019年 インドネシアのアパレル業界

アパレル業界大手のユニクロ、インドネシア・バンドンに21店目をオープン

ユニクロ・インドネシアは2018年11月14日、同社ウェブサイト上で11月16日に西ジャワ州、バンドンのパリス・バン・ジャヤに新店舗をオープンすることを報じた。新店舗ではバンドンに居住する学生を対象にした「店頭小売り体験」というイベントが開催された。

バンドンにオープンした新店舗は2013年のユニクロのインドネシア市場への進出以降、21店目となる。ユニクロはバンドン支店の成功を願うと同時に、近隣の専門高校2校から30人の学生を招いた。

体験イベントは、店内のレイアウトを知ることから始まり、商品補充、レジ係とスタイリングを実際に経験するというプログラムである。この「店頭小売り体験」プログラムはユニクロの社会貢献活動の一環として行われた。ユニクロでは地域社会に根付いた店舗となることを目指し、様々な活動が行なわれている。

キキ・ベルテンス、FILAインドネシアと契約〜アパレル業界事情〜

インドネシアでFILAを販売するPOLYFILATEXは2019年1月2日、ホームページ上で世界ランキング第9位の女子プロテニスプレーヤー キキ・ベルテンスがFILAの契約選手として登録されたことを報じた。

ベルテンス選手はオランダ出身の27歳。これまでWTAツアーでシングルス7勝、ダブルス10勝を達成しており、2018年の4大大会でのシングルスの成績は、全米・全豪は3回戦進出、全英はベスト8へ進出している。今までの4大大会での最高の成績は2016年全仏のベスト4進出。

FILAのグローバル事業部長は「ベルテンス選手は非常に高いポテンシャルを持つ選手である」とし、特に昨年において著名なプレーヤーとの勝負で優秀な戦績を収めていることを高く評価している。

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インドネシアにも多数進出!アパレル業界大手のH&M、合弁会社が持続可能な新繊維開発へ

インドネシア国内に展開するアパレルメーカーH&Mグループは2018年12月21日、同社ホームページ上で、H&Mグループ、IKEAグループと森林ベースの再生燃料を作るスウェーデンのLars Stigssonの3社が合弁で設立した会社Tree To Textile ABへ、紙・パルプ・森林製品を製造するフィンランドのストラ・エンソーが新たなパートナーとして加わったことを報じた。

Tree To Textileが有するスウェーデンの試作ラインでは現在、森林の原材料から採れるセルロースを再生可能な織物繊維として採用した、持続可能でコストを抑えた次世代の繊維技術の検証が進められている。

今回のパートナーシップ提携により、ストラ・エンソーは北欧に保有する工場の建物内に実証工場を設置し、そこで生産された繊維をM&HグループとIKEAグループがそれぞれの商品に原材料として用いる。

インドネシアMAPの子会社、MAAが新規上場〜アパレル業界事情〜

インドネシア最大の流通コングロマリットであるMAP(PT Mitra Adiperkasa Tbk)は2018年5月24日、同社が子会社として保有するPT MAP AKTIF ADIPERKASA(MAA)の新規株式公開(IPO)の準備を始めたことを報じた。

MAAはプラネットスポーツを含む様々なマルチブランドコンセプトを運営しており、所有するブランド数は50以上。全国70の主要都市に900店舗以上を展開しており、2018年においては新規100店舗をオープンさせた。

今回のIPOでは5億5千万株が売り出される予定である。IPO時の売出価格は2,000~2,400ルピアで提案されている。IPOによって得られた資金は債券の返済に90%、残り10%は運転資金に充て資本構造の強化を図る。

2018年 インドネシアのアパレル業界

インドネシアのMAP、経営改革をへて2017年も増益〜アパレル業界事情〜

Mitra Adiperkasa(通称MAP)は、インドネシアアパレル業界のリーディングカンパニーである。4月3日に同社が発表した決算報告によれば、2017年の純利益は前年比15%増の16.3兆ルピアに達した。

営業利益は前年比26%減の1.1兆ルピアに落ち込んだが、当期純利益は68%増の3,500億ルピアとなった。グループ内のブランド合理化・整理を進めたという特殊事情もあり、それを考慮すれば当期純利益は5,510億ルピアになる。

同社の企業広報統括であるFetty Kwartati氏は、2014年から2016年にかけて実行したアジェンダを経て、2017年は今後のブースト(飛躍)に向けての点火を行なった年であったと総括した。

ムスリム女性ファッションのパイオニア、インドネシアでアパレル業界牽引のRabbani

Rabbaniは、ムスリム女性向けファッションのパイオニアである。ファッション性が高いとは言えない伝統的なムスリム服を変えたいと願った創業者、Rabbaniの理念がその始まりである。

そのため新しいムスリムファッションの啓蒙にも力を入れており、2017年9月から2017年10月にかけては「Rabbaniガール総選挙2017(Pemilihan Gadis Krabbani 2017)」と題するファッションイベントを開催。西ジャワ州の州都バンドゥンの会場では、インドネシア全土の400名を超す参加者から選ばれた36人のファイナリストから、3名のRabaniガールが選ばれた。

Rabbaniらしく、人格やイスラムに対する理解、容姿ムスリムファッションといったポイントがその選考基準であった。

Indonesia-fashion2(インドネシア 洋服)

インドネシアでアパレル業界大手のMatahari、世界的ブランドとのコラボ実現

Matahariは、インドネシアを代表するアパレル企業の1つで、1958年に第1号店がオープン、2017年次点でインドネシア全土の73都市に155の店舗を展開している。手頃な価格帯で多数の商品を提供するファミリーブランドである。 

2億6000万人を超える人口を抱えるインドネシアは若年層の割合が大きく、同社は潜在的顧客層の開拓にも目を向けている。子供向けのファッションショーを行なうことは、低年齢層からオシャレに目を向けさせるきっかけのひとつである。また、ウォルト・ディズニー社とブランド利用に関する複数年契約に合意。衣服のみならずおもちゃなど多岐にわたるディズニー製品の展開を目論む。

他のムスリム圏で商機を狙う!インドネシアのアパレル業界

インドネシア外務省は、国内ムスリムファッションデザイナーの世界的な認知度上昇を鑑みて、インドネシアのムスリムファッションが世界のファッション業界で高い競争力を持つ可能性があるとの見解を持っている。

インドネシアは現在、バングラデシュ、トルコ、モロッコ、パキスタンに次ぐ、世界第5位のムスリムファッション輸出国である。世界レベルでは2019年までにムスリムファッションの市場規模が3,270億米ドル(2016年の1.4倍)に成長すると予想されている。

一例として、イスタンブールのインドネシア総領事館では、ムスリムファッションの一大市場であるトルコにおけるインドネシアアパレル企業の存在感を強めるための各種支援策を採っている。

インドネシアのZALORA、ムスリム向けスポーツヒジャブを発売〜アパレル業界事情〜

ZALORAは、2012年創業でアジア最大のオンラインアパレル企業。500を超える国内外のブランド、3000以上の商品をオンラインで取り扱っている。

同社はインドネシアの企業らしく、Nikeとコラボレーションして、女性ムスリムスポーツ選手・スポーツ愛好家向けのスポーツヒジャブを開発した。

伝統的なヒジャブがネックとなって競技スポーツで持てる実力を発揮することが難しかった女性アスリート・スポーツ愛好家にとっては朗報となる。

まとめ:インドネシアのアパレル業界

世界的にみてもインドネシアにおけるムスリムファッション業界の規模は大きく、これからのムスリムファッション業界を牽引していく存在になりそうです。また若年層が多いインドネシアだからこそファッションのトレンドを意識しなおかつ値段という面でも消費者目線の商品を提供することが大事になっていきそうです。

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