【海外ブランド多数進出!】マレーシアのファッション業界

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積極的に海外ブランド企業が多数マレーシアに出店を始めています。日本ブランドユニクロもその一つであり、そうした状況の中、マレーシアブランドはどのように活躍していくのでしょうか?

今回は、そんなマレーシアのファッション業界に関する最新情報をお届けします!

読了時間の目安:5分

2020

パディーニ、2019年度収益は前年比6%増

1971年に女性向け衣料卸売として創業し、世界140店舗を展開するパディーニは、2019年度の収益が前年度比6.2%増となる17億8,302万リンギットを記録したと発表した。

ただ、売上総利益率は1.8%減少し、税引前利益は前年度の2億4,000万リンギットから8.5%減少して2億1,900万リンギットとなった。純利益減少は、主に売上総利益率の縮小とショッピングモールからの寄与が低下したことによる。

グループの国内事業は同社事業のけん引役であり、引き続き衣服と靴、ファッションアクセサリーが主力製品となる。対してアセアン諸国を中心とする海外事業はまだ幼少期にあり、2019年度の業績に大きな影響はないが、同市場での存在感を高める機会を狙う。

大西が日本規格の衣料品旗艦店開業

2019年9月6日の発表によると、1931年に衣料品卸売として創業された株式会社大西は、株式会社コイケのマレーシア法人と合弁会社OK KURASIを設立し、日本規格の衣料品・服飾雑貨を販売する旗艦店『KURASi Malaysia』をクアラルンプールに開業した。

本事業では、日本規格の良質な衣料・雑貨を手頃な価格で提供できる仕組みを創ることであり、両社は2018年6月よりマレーシア都市部において期間限定販売を実施し、現地ニーズの調査と検証を行ってきた。

店舗はクアラルンプール中心街のクイルシティモールに構え、売場面積は約360坪の広さ。婦人服を中心とした品揃えで、紳士服、子供服、雑貨も展開する。今後はマレーシアを拠点として、東南アジア全域にビジネスを拡大する計画。

スティーブマッデンの公式ブティック開業

1935年に繊維貿易を専門とする目的で設立されたバリラム社は、現在200を超えるブランドを世界350店舗以上で販売している。

2019年4月6日、同社はシンガポールのタカシマヤショッピングセンターへの出店に続き、ミッドバレーのメガモールにおいて、マレーシア初となるスティーブマッデンストアを開業したことを発表した。オープニングセレモニーは2019年秋コレクションと一緒に開催された。

店舗は1,410平方メートルの広さを持ち、独創的でダイナミックな雰囲気を提供している。装飾はスティーブマッデンストアデザインコンセプトに基づいており、買い物客は活気に満ちたファッションや音楽、デザイン、色彩を体験できる。

ジェアアジア、スマート製造システムの採用を模索

国際市場向けのファッションアパレルの製造と販売を手掛けるジェアアジア・キャピタルは、2019年度の収益が前年度比8.4%増となる5億270万リンギットを記録したと発表した。

ただ、市場心理が低迷していることから、アパレルの製造と小売需要は厳しい状況にあった。同社は、2020年中期からローカルおよびグローバル経済の緩やかな上昇を期待しているが、2020年度は慎重なアプローチを採用する。

また、同社はマレーシア政府がインダストリー4.0を推進していることから、製造業務を自動化するスマート製造システムの採用を模索する。同時に、2018年より展開しているeコマースプラットフォームの最適化を行い、自社ブランドの販売を促進する。

2019

マレーシア貿易開発公社、豪州でマレーシアファッションを促進

マレーシア貿易開発公社は、メルボルンでマレーシアのファッション業界の販売促進のためのミッションを組織した。2013年から2017年の期間中、オーストラリアに輸出されたマレーシアのファッション製品は年間6.27%の成長率を記録している。

この輸出促進ミッションは2018年11月18日から24日に実施され、インターナショナル・ソース・エキスポ・オーストラリアと連動して行われた。イベントにはマレーシアを代表する企業11社が参加し、200社以上のオーストラリアバイヤーとの交渉を行った。

また、マレーシア企業は今後現地で開催されるビジネス会議やグローバルセミナーへの参加の意向を表明しており、オーストラリア有数のファッションブティックを訪問する予定である。

ニューヨークを目指すマレーシアのファッション業界

マレーシア貿易開発公社と『ビジネスとプロフェッショナルマレーシアにおけるブミプトラ女性協会(PENIAGAWATI)』は、米国のファッション業界関係者へマレーシアのファッションデザイナーを紹介するため、ニューヨークにおけるミッションを組織した。

米国はマレーシア最大のファッション輸出先であり、輸出額は22億3,000万リンギットになる。

malaysia-fashion(マレーシア ファッション)

世界に330店舗以上を展開、PADINIとは?

マレーシア最大規模ローカルブランドPADINIは、低価格ながらデザイン性の優れたラインナップが魅力の総合ファッションブランド。

世界中に330店舗以上を展開。2017年新たにBrands Outletsを国内6店舗、PADINI4店舗をオープン。さらにはカンボジアに進出し、着実に拡大をはかっている。しかしながら、2018年1期の売り上げは予想を僅かながら下回った。多様化する顧客ニーズに対応するため、製品コスト費用がかさんだことが原因と考えられる。  

(サプライヤー国比率:中国70%、マレーシア25%、その他5%)

今後国内に12店舗、カンボジアに3店舗を新規開店予定。既存店舗は適切な戦略を採用しつつ収益増をキープ。しかしながら、カンボジア新規開店コストが予想外にかかっていることで、全体収益は現在水準を維持する見込み。

ザローラ、マレーシア鞄専門店のコラボ商品をローンチ

アジア圏でファッション・オンライン・サイトを運営するザローラは、ジェーソン・ユウ・グレイとサムタイム・バイ・アジアンデザイナーのコラボレーションによるエディートートバッグをローンチした。商品はマレーシアとシンガポール、インドネシア、台湾、香港、フィリピンのEコマースプラットフォームにて購入できる。

サムタイムは2012年にマレーシアに設立された鞄専門店であり、自社工場において高級デザイナーバッグを製造している。同社は創業以来、マレーシアで数多くのブランドやファッションデザイナーとのコラボレーションを果たしており、注目されているコレクションにはリバッグ、ソフィア、ニコニコ、バスタなどがある。

ヴィクトリアズシークレット、マレーシアに初出店

バリラムグループは、マレーシアで初めてとなるヴィクトリアズシークレットランジェリーストアーを開店した。マレーシア店は東南アジア圏の販売拠点としてシンガポールとマカオ、バリに次ぐ4店舗目となる。

店舗はクアラルンプールのミッドバレー・メガモールに位置し、売り場面積は764㎡となっている。店舗では、ヴィクトリアズシークレットのランジェリーコレクションの他にも、ボディケアコレクションや女子大生をターゲットとしたヴィクトリアシークレットピンクも取り扱う。

バリラムグループは、今後も域内における旗艦店の展開を目指しており、ジャカルタ、バンコク、メルボルンで開店予定となっている。

2018

海外発祥なのに国民的靴ブランド「BATA」

老舗ブランドBATAは、大小問わず国内ショッピングセンターには必ず入っており、マレーシア人なら一度はここで靴を買ったことがあるのではないだろうか。スイス発祥ながらも、マレーシア国民的ブランドとしての地位を確立している。

BATAの特徴の一つに、各公立学校規則に沿った独自ブランド“B-first”があげられる。保護者の財布に優しい価格と安心品質で展開。スクールホリデー期間は「BATAでスクールシューズを買おう!」という広告を必ずと言っていいほど耳にする。

2017年マレーシアで行われたSEA Game (Southeast Asian Games)ではOlympics Council of Malaysia (OCM) と提携し選手用の靴のデザインも手掛けた。日本人にはあまりなじみがないが、SEA Gameは東南アジア版オリンピックでかなりの盛り上がりを見せる。その選手用の靴のデザインを依頼されたことから国民的靴ブランドであることがうかがえる。

malaysia-fashion(マレーシア ファッション)

国境を越えて愛される人気ブランド「ZARA」

日本でも人気を誇るInditex傘下のスペインブランドZARA。2003年にマレーシアにオープンしたのち、現在約12店舗を構える。クアラルンプール中心街で働く女性に人気。

近年、マレーシアではムスリムフッションを楽しむ人気ブロガーが出てくるなど、おしゃれを楽しむムスリム女性が急増。それを受け、ZARAはイスラム断食時期になるとムスリム向けのコレクションを大々的に展開するようになった。マレーシアの女性は信仰を守りつつも、おしゃれも楽しむ。

ZARA特有のハイセンスなデザインは、近年著しい経済成長を遂げている背景もあいまって高い人気を誇っている。実店舗こそ他ブランドに比べると少ないが、国籍を超えて愛されるブランドZARAはここマレーシアでも健在。

本家スペインが中心となってECにもかなりの力を入れており、マレーシアでもEC売上が毎年4%増と順調のよう。

おしゃれで意識の高い若者に人気「COTTON:ON」

1991年オーストラリアで誕生し、2009年マレーシアに進出。現在76店舗をマレーシアで展開しており、主要ショッピングモールには必ず入っている。ターゲットは20代半ばまでの若者層。

ブランド名の通りコットンを使用したカジュアル服が売り。各カテゴリーで独自ブランドを作り各店舗のサイズに合わせてコンセプトごとにディスプレイしている。陳列方法も見やすく、選びやすいのも魅力。また、ハイセンス雑貨を取り扱うTypoも展開しており、働く女子や高所得層に人気を得ている。

また、同社独自の取り組みとして、慈善活動にに力を入れている。レジ横には魅力的なアクセサリー等が並べてあり、会計時に笑顔で勧められる。これらの収益の一部は慈善団体に寄付される仕組みだ。こうした取り組みも意識の高い若者ファンが多い一因ではないだろうか。

しかしながら、2018年1月Cotton On傘下のFactrieがマレーシアのみならずシンガポールからも撤退すると発表。理由は明らかにされていないが、店舗売り上げが著しく落ちていたとされている。

民族問わず幅広い支持を得た「UNIQLO」

2010年クアラルンプール中心街に大々的に第一号店をオープンした。それ以降、破竹の勢いで店舗を増やし、現在43店舗をマレーシア国内に構える。オンラインショッピングも好調。

UNIQLOの特徴は各国の習慣・文化に合わせた戦略だ。イギリス生まれのムスリムデザイナーHana Tajimaを起用し、おしゃれなムスリム女性の心を掴んだ。また、ムスリム男性が好んで着るマレーシア伝統デザインも取り入れ、国民の60%以上を占めるムスリム層から高い支持を得ている。

旅行前に良質且つデザイン性の優れたUNIQLOで冬服を揃える事がトレンド。UNIQLOは海外旅行が大好きなマレーシア人の必須ブランドとなりつつある。

新たな戦略として、ローカル人材のマネジメント育成に力を入れており、2020年には東南アジア全体で3千億円の収益を見込んでいる。

まとめ

マレーシアブランドも店舗数拡大に向けて動きを見せていますが、コスト面など考慮すべき点がまだまだ多いのが現状です。一方で海外の有名ブランドはマレーシアの消費者に向けた戦略でさらなる規模拡大を続けています。日本をはじめとする海外ブランドは今後どのように発展していくのでしょうか。

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