【国外のカフェ多数進出】マレーシアのカフェ業界

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日本で馴染みのあるドトールコーヒーもマレーシアに進出しており、マレーシア国内のカフェは他国化を遂げています。今後のマレーシア国民のコーヒー文化にどのような影響を及ぼすのでしょうか?

今回は、そんなマレーシアのカフェ業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

2020

マレーシア航空、スターバックスと提携

2019年12月17日の発表によると、マレーシア航空は、スターバックス・マレーシア及び財閥大手ベルジャヤ・グループ傘下のケニー・ロジャース・ロースターズとのパートナーシップを発表した。

この提携により、2019年12月20日~2020年12月20日の期間中、マレーシア航空利用者はスターバックスの飲料とケニー・ロジャース・ロースターズの鶏肉料理が20%割引される。利用者は、注文時に搭乗券を提出しなければならない。

これはマレーシア政府の『Visit Malaysia 2020』の促進支援を目的としており、またマレーシア航空の哲学であるホスピタリティーをさらに深めるものとなっている。

SFコーヒー、エンヴィクタス社をけん引

2019年12月27日の発表によると、飲食サービスや食品加工などを手掛けるエンヴィクタス・インターナショナル・ホールディングスは、2019年度のグループ収益が前年度比で9.4%増となる4億6,250万リンギットを記録したとのこと。マレーシア国内でファストフードを展開するテキサスチキンは急成長中であり、サンフランシスコ(SF)コーヒーと乳製品事業の売上高増がけん引した。

また、純損失は3,690万リンギットに拡大したが、これは主にテキサスチキンとSFコーヒー拡大によって営業費用が増加したことによるものとなっている。

SFコーヒーは2019年度中に新規に9店舗を開業し、54店舗体制となった。更に、今後のモバイルアプリのリリースに合わせて、メニューの合理化を検討する。

収益増加のSDS、新工場で製造能力拡大へ

2019年11月27日の発表によると、ジョホール州を拠点としてベーカリー製品や菓子類の卸売販売、及びカフェサービスを提供するSBSグループは、2019年度第2四半期収益が5,006万3,000リンギット、前期との合計が9,542万2,000リンギットを記録した。

同期のグループ収益の約62.49%は卸売販売によるものであった。また、前期は断食月の影響から収益は低調だったが、同期は前期比で10.36%増加している。

今後については、国内のベーカリー製品及びレストランやカフェ市場の見通しは明るいと予想。収益増加で事業を成長させるため、同社はマレーシア半島北部と中央部において卸売チャネルと小売チャネルの両方でプレゼンスの拡大を意図しており、セレンバンの新工場によって更なる製造能力拡大を見込んでいる。

イオンタマンマルリ、カフェスペースを充実

2019年11月21日の発表によると、1984年よりマレーシア国内で総合小売業を展開するイオンマレーシアは、旗艦店である『イオンタマンマルリショッピングセンター(SC)』をリニューアルし、開業するとのこと。

同SCはアセアンで初となるイオンスタイル店舗であり、「Everyday Life at Your Convenience」をコンセプトとし、イオンマレーシア初出店の24店舗を含む122店舗で構成されている。

1階は「ショートタイムで手軽に食べる」をコンセプトに、スペシャリティコーヒーショップのスターバックス、ラテアートの世界選手権で2年連続優勝したバリスタを持つカフェ『103 CoffeeWork shop』、タピオカドリンクの『THE ALLEY』など33店舗の飲食店が中心となっている。

2019

スターバックス、店舗数増加により収益増加

ベルジャヤ・スターバックス・コーヒー・カンパニーが運営するスターバックス・マレーシアは、1998年12月17日にクアラルンプールに出店して以降、2018年4月30日時点で260店舗を展開している。

ベルジャヤ・フードの年次報告書によると、スターバックスの2018年度の収益は5億490万リンギットとなり、前年度の4億5,080万リンギットから5,410万リンギット増加した。収益増加の主要因は、店舗数が前年度から21店舗増加したことであると見られる。

また、同社は2019年度に新たに25店舗を開店させる計画を進めており、ブランド価値と市場におけるプレゼンスを高めるため、ユニークで格調高い店舗デザインを展開する。さらに、デジタルイノベーションを積極的に活用することで、POSシステムや在庫管理システムを改善する予定。

エコナイツとスターバックス、持続可能開発で協働

マレーシアにおける持続可能な開発を目指す非営利団体エコナイツは2018年4月21日、スターバックスとグリーン・アウトリーチ・プログラムの下でコミュニティ・エディブル・ガーデンを開始した。

このプログラムには、スターバックスのボランティア、シャーアラムサイエンス中学校の学生、地域コミュニティやメディアなど100名以上が参加した。野菜の植え付けや河川フェンスの設置、野菜タグの色付け、泥団子ワークショップが実施され、7種類の植物が植えられた。

今回の取り組みは第二段階であり、第三段階はスターバックス・マレーシアのボランティアによるコミュニティ・ワークショップとなっている。

エンヴィクタス、サンフランシスココーヒーの事業を拡大

エンヴィクタス・インターナショナル・ホールディングスは2016年3月28日、マレーシア国内でサンフランシスココーヒー(SFCSB)を運営するリンダラヒム・ベンチャーズの株式85%を取得、同年8月19日に残り15%の株式を取得し、完全子会社化した。現在、オフィスビルやショッピングモールなどで47店舗を運営している。

この戦略的買収によって、SFCSBはグループ内の食品加工部門からの内部調達し、コスト削減を実現した。また、高い品質を誇るコーヒーのブランドを維持しながら業界で競争力を高めるブランド再構築が行われた。

2018年度中に新設される店舗に対する支援のため、中央焙煎プラントとキッチンの拡張を推進しており、工事は2018年12月中に完了する予定である。

チャッタイム・マレーシア、海外に積極的事業展開

チャッタイム・マレーシアのアリザ・アリ社長は5カ年計画を発表し、シンガポールとサウジアラビアと共に、インドと米国へも積極的に事業展開することを示した。同社は、年間2億5,000万リンギットの収益目標を掲げている。

同社CEOによると、チャッタイム・マレーシアは今年第1四半期中にシンガポールで20店舗、今年第3四半期中にサウジアラビアで30店舗を段階的に増やす計画であり、これら2つの市場に8,000万リンギットを投資する予定としている。

インドと米国については、同社は資本的経費として総額1億リンギットを割り当てる。またマレーシア国内も、2019年中に4,000万リンギットの資本的経費で70店舗を開店する計画である。

2018

オランダ飲食大手が買収、ホワイトコーヒーの雄「OLD TOWN」

「OLD TOWN」は1999年にマレーシアのイポーで生まれ、現在200店舗以上を国内外で展開する。ホワイトコーヒーを一躍有名にした立役者。

2017年末、オランダ飲食業界大手のJacobs Douwe Egberts(以下、JDE)が同社の買収に名乗りを上げた。買収金額は2017年12月7日付の株価に約10%上乗せしたもので、総額は14億リンギット超に上る。同社会長のSiew Heng Lee氏は、JDEとのパートナーシップによる世界的なビジネス展開に期待。

2018年2月にはJDEから正式オファーを受け、同年3月には株式移行が完了した。

創業20周年を期に欧米進出も窺う「ROTI BOY」

1998年マレーシアペナン島でHiro Tanが始めたメキシカンパンが名物の「Roti Boy」。海外6か国進出し、国内外200店舗以上を展開している。

2017年はマレーシアの優秀企業を表彰する「EnterPrise50」に選出された。これはSME Corporation Malaysia(※)とDeloitte Malaysiaが主催するプログラム。その年の財務・運営・経営において最も優秀とされるSMEの50社だけが選ばれる、栄誉ある賞である。

「Rotboy」は今年で創業20周年。創業者のHiro Tanは、アメリカ・ヨーロッパ市場への進出も早くから明言しており、十分なノウハウと資金が蓄積された今、その実現が期待される。

※SME Corporation Malaysia は Ministry of International Trade and Industry Malaysia 傘下の組織。

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Berjaya食品部門の稼ぎ頭「Starbucks」

Starbucksのマレーシア進出は、1998年。マレーシアの一大財閥BERJAYAによるフランチャイズを展開し (BERJAYA FOOD BERHAD 傘下の「Berjaya Starbucks」)。破竹の勢いで店舗数を増やしている。

Berjaya Food Berhadは、2018年第3期四半期に1.6億リンギット以上の収益を記録したが、これにはStarbucksが大いに貢献しているとのこと。特に、ガソリンスタンドに隣接するドライブスルー店舗を中心に、年間20店舗以上をオープンさせるなど、現在進行形で売上が伸びている。営業利益は前年と比べて16%増加、今後もこの勢いを保ったままグループ全体で満足のいく収益が得る自身を見せている。

Berjaya Starbucksは、Asia Corporate Excellence & Sustainability Awardsにおける、2017年度のTop Companies to Work for in Asiaを受賞。また、CEOのSydney Quays氏は同Awardのリーダー賞を受賞している。

オーストラリア発の高級カフェ「DOME Cafe」

1995 年にThe Melium Groupの傘下でマレーシア展開を開始した、オーストラリア発のカフェチェーン「DOME Cafe」。現在、マレーシア国内に約20店舗を構える。

Dato’ Sri Thong 率いるInsas Bhdの傘下で創業した「The Melium Group」は、高級ファッションやハイセンスなライフスタイルをテーマとする企業。「DOME Cafe」は「ASEANA CAFÉ」や「MAMA SAN KL」と並び、同社のライフスタイル部門に属している。価格帯は同業他店に比べると強気の設定だが、高所得者層を中心に支持が厚い。

なお、The Melium Groupのファッション部門は2015年のGST(消費税)導入から減益に悩まされていたが、2017年は収益を1.5億リンギットまで回復。2018年は新たなブランドも投入して更なる増益を目指す。

TEXCHEMグループ傘下でマレーシアに新規参入「DOUTOR」

「DOUTOR(ドトールコーヒー)」は2017年、D&N COFFEE AND RESTAURANT MALAYSIA SDN. BHD. としてマレーシアに進出。ペナン島に1号店をオープンした。

マレーシアの飲食業界最大手、 Tan Sri Konishi(小西史彦氏)が率いるTEXCHEMグループとタッグを組み、開店後の1年で4店舗まで成長。なお、TEXCHEMは星野珈琲とも提携を結んでおり、同じく2017年に1号店をミッドバレー、2018年3月にペナンで2号店をオープン。日本食の認知度も高いマレーシアで「From Japan」をコンセプトにTEXCHEMグループのレストラン部門の新たな軸として展開に力を入れている。

TEXCHEMは他にも吉野家、はなまるうどんを傘下に置き、売上の推移も好調。DOUTORもこれからますます店舗数を増やしていきそうだ。

まとめ

マレーシア国内のコーヒー消費量を見てみると年々増加傾向にあり、マレーシアにはコーヒー文化が強く根付いていることがわかります。またコーヒー豆の輸出量も増え、今後マレーシア産コーヒー豆は世界中に広がっていくと思われます。

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