【都市部で高まる需要】フィリピンのカフェ業界

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外食市場では各社の競争が激化していますが、都市部の労働者を中心に居心地の良いスペースを提供するカフェ需要が今後高まると予想されています。

今回は、そんなフィリピンのカフェ業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

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2020

Dunkin’ Brands、持続可能な経営戦略を発表

2019年7月29日、ドーナツチェーンのDunkin‘ DonutsやアイスクリームチェーンのBaskin-Robbinsをフィリピンで展開するDunkin’ Brands Group(DNKN)は、2017-18年のサステナビリティレポートを公開し、持続可能性の進展と、継続的なコミットメントについて発表した。

同社は2020年半ばまでにグローバルサプライチェーンで発泡スチロールカップを廃止するという持続可能性の目標達成のため、すべての温かい飲み物用に二重壁の紙コップを利用している。この取組により毎年約10億個の発泡スチロール性のカップが除去されると予想される。

同社はまた、コーヒーの持続可能性をサポートするため、ナショナルDCP(NDCP)と、非営利の共同研究開発プログラムであるWorld Coffee Research(WCR)との5年間の合意を発表した。オリジナルブレンドコーヒー豆1パウンドあたりの売上の割合が、活動支援のためWCRに送られる。

Jollibee Foods、Coffee Bean&Tea Leafを買収

2019年9月24日、フィリピン最大のファストフードチェーン「Jolibee」の母体であるJolibee Foods(JFC)は、2003年にフィリピンに進出したアメリカ発のコーヒーチェーンであるCoffee Bean & Tea Leafを買収したと発表した。

この買収の対価総額は無借金で350百万米ドル。JFCは契約に伴う負債を一切負わないことで合意し、買収を完了した。27か国で事業を展開するJFCにとって、Coffee Bean & Tea Leafはこれまでで最大かつ最も多国籍な買収先となった。

International Coffee&Tea. LLCが所有する、Coffee Bean & Tea Leafは、27か国で1,180の店舗を運営し、そのうち150店舗がフィリピン国内に存在する。JFCのメインブランドであるJollibeeに続き、JFCグループで2番目に大きなビジネスとなる。

Figaro Coffee、Grab foodでサービス開始

2020年1月10日の発表によると、コーヒー専門店として国内業界第2位の地場系コーヒーチェーン、Figaro Coffeeは、食品配達サービスを行うGrab Foodと提携し、配達サービスを開始した。

Grab Foodは、顧客の位置情報に応じて、最寄りのFigaro Coffeeの店舗を提示してくれる。待ち時間は繁忙の時間帯にもよるが、注文から30分から40分程度。店舗で購入できるほぼすべてのメニューがGrab Foodで注文可能。

Grab Foodは、マニラとセブに5,000を超えるレストランと提携している。同社は、消費者の料理の好みや価格帯に対応するために、レストランとの提携だけではなく、サービス提供エリアも今後拡大を続けるとのこと。

Goldilocks、SM Retailに買収される

フィリピン競争委員会(PCC)は、SM Retail Inc.によるGoldilocks Bakeshop Inc.の買収を承認したと発表した。 Goldilocksはフィリピン全土に展開するカフェであり、ケーキやドリンクの他に、フィリピン料理なども提供している。

Goldilocksは500を超える店舗を持ち、その一部はSMモール内で営業している。合併後、GoldilocksはSM Retailの子会社となる。SM Retailは、SM Investments Corp.(SMIC)の子会社であり、国内で70近くのショッピングモールを開発、所有、運営している。

PCCはSM GroupによるGoldilocksの買収後、SMモールの小売スペースの貸し出しを、Goldilocksの競合他社に対してストップする可能性を懸念したが、SM Gropupからそのような不当な差別や不公平な扱いを行わないとする修正案が提出された。

2019

鳥料理専門チェーンMax’s Restaurant、サツマイモ栽培事業を拡大

大手外食チェーン「Max’s Restaurant」が、The Philippine Councilfor Agriculture, Aquatic and Natural Resources’ (PCAARRD)と提携し進めるサツマイモ栽培プログラムについて、品種改良の規模を拡大することをプロジェクトリーダーが明らかにした。

Max’s Restaurantは2016年以来、PCAARRDとの間で覚書を締結している。この覚書には、当該の作物商品の生産および一次加工方法を改善するための拡大イニシアチブが含まれており、農業従事者グループの生産と加工事業を支援することを目的としたCSR活動を行っている。

PCAARRDによると、サツマイモプロジェクトはAntipoloで発足されて以降、今年初めにかけて拡大した。AntipoloとBulacanで約60ヘクタールの面積で作付予定で、これらの品種を栽培する他の農場は、Max’s Restaurantが必要とする原材料の供給源になり得ると期待されている。

シーフード専門チェーンGERRY’S、ハワイに3店舗目をオープン

フィリピン国内で人気の家庭料理レストラン「Gerr’s Restaurant and Bar」が、2月18日にアメリカハワイ州ホノルルのカリヒ地区に3店舗目をオープンした。

Gerry’sは世界中に90以上の店舗を持ち、フィリピン国内をメインに展開する。海外店舗のうち3つはアメリカ、2つはシンガポール、1つはカタールである。OFWと呼ばれるフィリピン人海外出稼ぎ労働者の多い国に店舗を構えることで、フィリピン家庭料理に親しんだ層の取り込みと、海外における知名度の向上を両立させる狙いがある。

以前Gerry’s Grillとして知られていたGerry’s Restaurant and Barは、熱い鉄板で提供されるシシグ、シーフードのグリル、豚肉のバーベキュー、クリスピーパタなどの代表的なフィリピン料理で有名である。

大手ピザチェーンShakey’s、学校に教室を新たに建設

フィリピン国内大手ピザチェーン店の「Shakey’s」は、同国の教育の質を向上させるという社会貢献活動の一環として、NGO団体ジェネレーション・ホープと提携し、パンパンガの大司教エミリオ・シネンセ記念統合学校(AECMIS)に新しい教室を建設し寄付金を宛てた。

教室はAECMISに通う165人の高校生と490人の小学生によって使用される予定。この教室の建設は今年5月に始まり、収容人数は約40〜45人となっている。Shakey’sは引渡し式典と同時に、植樹活動も行った。

教室の建設は、「Shakey’s Tubig」というミネラルウォーターの販売を通じて、Shakey’sの資金によって賄われた。これはShakey’sの顧客がミネラルウォーターを店舗内で注文するたびに、教室建設の基金になるというCSR活動のひとつである。

国内最大のお持ち帰りチキン専門店Chooks to Go、手話トレーニングを実施

フィリピン国内で最大の持ち帰りチキン専門店「Chooks to Go」を展開するBounty Agro Ventures Inc.(BAVI)は、包括的な職場環境を創造するという公約を実現するために、希望する従業員に基本的な手話トレーニングを実施した。

トレーニングはBAVIがUnilab Foundation for Project Inclusionのパートナーシップを更新した数日後に実施された。これは実際の職場環境のなかで、障害を持つ人々に才能と能力に対する新たな希望と自信を与えることを目的としたプログラムである。

トレーニングは半日で実施され、参加者は挨拶文や一般的な職業用語の手話、そしてアルファベット手話など実践的なものを学んだ。ろう者への理解促進のため、ろう者の意識問題もトレーニングに取り入れられた。

2018

Starbucks、ローカライズ策も積極的に

Starbucks社は、他社カフェチェーンに先駆けてフィリピンに進出。現在は業界トップシェア企業として成長を続け、国内に300店舗を展開。過去にパリのカカオEXPOでトップ50にも選ばれた、地元フィリピン産の高級チョコレート、マグラスチョコレートを販売するなどローカライズ策も取っている。

今年4月23日には、フィリピン国内で初となる24時間営業の店舗がニノイ・アキノ国際空港第3ターミナルでオープンした。開店を祝うセレモニーが開催され、早速多くの顧客で賑わいを見せた。

Bo’s coffee、初の海外進出はクウェートに

2017年9月、Bo’s coffee は設立21年目にして初めて海外市場への進出を果たし、クウェートにその第1号店をオープンした。

ミンダナオ島やビサヤ諸島を中心にフィリピンでは国内およそ80店舗を展開。ミンダナオ南部地域の地元ブランドのコーヒーを提供することでローカル顧客の取り込みを図っている。設立者のSteve Benitez氏は今後、2020年までに200店舗を新たにオープンすると述べている。

2017年7月にフランスで開催された、自国コーヒー豆の品評会では同社の提供するブランド、Bana’s Coffeeが「Gourmet Award」を受賞。その品質は世界にも認められている。

philippines-cafe(フィリピン カフェ)

「Krispy Kreme Doughnuts」擁するMax group

Max groupは、Jollibee food groupに次いでフィリピンで2番目の市場規模を誇る飲食企業グループである。2017年には新たに58店舗を新規オープンさせ、売上総額は前年比14%増加の26億ペソを達成。グループ全体で14のブランドがあり、うち2つ「Pancake house」「Krispy Kreme Doughnuts」はカフェ業界に属する。

同社がオリジナルブランドであるPancake houseを設立したのは1974年に。主力商品がパンケーキであるため、カフェ業界では珍しくDeliveryEatというデリバリーサービスを独自展開。2017年にはフィリピン国内で12店舗が新規オープンしている。

欧州、アジアで人気のカフェがフィリピン進出

イタリアのジェラートカフェ「Gelatofix」は2017年8月、フィリピン市場に進出し、第1号店をオープンさせた。出店先はBonificio Global City(BGC)で、ジェラート・ワールド・カップなどで受賞歴もあるスタッフを擁し、イタリアンジェラートの普及を目指す。フィリピン、そしてカンボジアを足掛かりにアジア・中東での展開を計画している。

2017年12月には、フィリピン国内石油大手のPTTはタイで人気の高いCafé Amazonとフランチャイズ契約を結び、パサイ市にオープンさせた。同社は国内1,500ヶ所でガスステーションを展開しており、カフェを併設させることで顧客サービスの向上を図る。

まとめ

カフェチェーンが多数進出し若い世代にコーヒー文化が染みついたいまフィリピンではコーヒー需要が増えています。また今までは輸入大国でしたが今後は生産国としても台頭していくと思われます。近い将来フィリピン産のコーヒー豆を口にしているかもしれませんね。

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