【加工物の多様化】インドネシア食品業界の最新動向

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水産物を始めとする様々な種類の食品加工が活発に推進されているインドネシア。その多様性を生かし今後どのように成長していくのでしょうか?

今回は、そんなインドネシアの食品業界に焦点を当てて、最新の業界情報をお届けします。インドネシア進出を考えているなら必見!気になるインドネシアの食品業界事情とは?

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2020

サウジへ237トンのナマズ初出荷、CP Prima

インドネシアで水産加工品を製造・販売するPT. Central Proteina Primaは、2019年5月27日、サウジアラビアへ初めてナマズの輸出を行ったことを発表した。

同社は、インドネシア政府および水産省の協力を得て、ナマズの白身加工品をサウジアラビアに輸出することに成功した。現在、インドネシアでの白身魚の生産量は2017年の32万トンから2018年の39万トンへと22.2%拡大している。主要な産地は東ジャワ、トゥルンガング、北スマトラ、ランプンなどである。

今回、サウジアラビアに輸出されたナマズの量は、11個のコンテナで総量237トン。172トンはぶつ切り、65トンはフィレ。メッカ巡礼者向けに供給されたものである。

Sekar Laut、売上1兆ルピア達成

インドネシアの食品加工会社のPT. SEKAR LAUT, Tbkは、2019年6月18日の株主総会で2018年決算結果が承認された。

2018年売上高は1兆450億ルピア(約84億円)で前年比114%、純利益は320億ルピアで前年比139%と増収増益を達成した。PT. SEKAR LAUT, Tbkの主力商品は、魚やエビのすり身を入れたインドネシア独特のせんべいクルプ、各種調味料、チリソースのサンバル、トマトソースや焼き鳥ソースといったソース類である。

2018年は全般的に売り上げが好調だった。期首に小麦粉の値上がりという問題があったが、増益を達成できた。2018年はPT. SEKAR LAUT, Tbkにとって、売上高が1兆ルピアの大台に乗ったマイルストーンとなる年であった。

高まりつつある牛乳消費

インドネシアのUHT(超高温加熱処理)飲料会社のPT Ultrajaya Milk Industry & Trading Company Tbkでは2019年6月27日に株主総会が開催され、2018年決算結果が承認された。

2018年売上高は5兆4,729億ルピア(約438億円)前年比112%。純利益は7,016億ルピア前年比98%で増収微減益の結果であった。

同社の分析によると、好調な消費の伸びに伴い、UHT飲料業界への新規参入も相次ぎ、UHT飲料製品のバリエーションが増えている。インドネシアでは全土にミニマートのネットワークが形成されており、飲料の流通が極めてスムーズである。また、液体ミルクの消費レベルがまだまだ低く販売の伸びしろが大きいとしている。

Dua Putra、2018年減収減益

インドネシアの水産加工会社PT Dua Putra Utama Makmur Tbkは、2019年6月29日に開催された株主総会で2018年決算結果が承認された。

2018年の売上高は9,622憶ルピア(約77億円)で、前年売上高1兆2,812億ルピアに対し75%となった。純利益は85億ルピアで前年比8%と減収減益であった。

売上の内訳をみてみると、品種別には、2018年魚が8,186億ルピア、エビが1,436億ルピアに対して2017年は魚9,571億ルピア、エビ3,241億ルピアであった。地域別には、2018年は国内8,002億ルピア、輸出1,620億ルピアに対し、2017年は国内9,557億ルピア、輸出3,256億ルピアであった。すべての内訳で大幅に売上は減少したが、合理化と効率化の努力で黒字は維持された。

2019

水産加工会社Sekar Bumi、冷凍シーフードの売上増

インドネシア証券市場に上場する大手水産加工食品会社PT Sekar Bumi Tbkは2018年11月2日、2018年第3四半期の決算を発表した。

2018年1月~9月末までの販売実績は、1兆4,137億ルピア(約109億円)で前年比109%。純利益は、170億ルピア(約1.3億円)で前年比472%の増収となった。

セグメント別の売上では、冷凍シーフードが1兆3,004億ルピアと全体の92%を占める。大口顧客への販売は、①米国に本社を持つChicken of The Sea向けが3,767億ルピア(前年比:203%)に大幅増加。②日本の豊田通商向けが1,437億ルピア(前年比:108%)と堅調に推移。③米国に本社を持つMazzeta Companyが1,049億ルピア(前年比:72%)に減少となった。

水産加工会社Dua Putra Utama Makmur、鮮魚加工部門・エビ加工部門共に好調維持

インドネシア証券市場に上場する大手水産加工会社PT Dua Putra Utama Makmur Tbkは2018年5月24日、株主総会を開催し、2017年の経営結果について株主の承認を得た。

2017年の売上高は1兆2,812億ルピア(前年比:133%)、純利益は1,055億ルピア(前年比:116%)と増収の結果を挙げた。セグメント別の売上は、①鮮魚加工部門が9,571億ルピア(前年比:122%)と全体の75%を占める。また、②エビ加工部門が3,241億ルピア(前年比:177%)と全体の販売の伸びに大きく貢献した。

二つの部門は対照的で、鮮魚加工部門は売り上げのほぼ9割を国内販売が占めているのに対し、エビ加工部門は売り上げの7割以上を輸出が占めている。なお、エビ加工部門では国内販売も前年比184%と大幅に伸ばしている。

大手食肉会社Malindo、東ヌサ・テゥンガラで養豚場開発

インドネシア証券市場に上場する大手食肉会社Malindoは2018年11月15日、スンバ地域の養豚場を対象に、近代的な養豚法についての講習会を開催した。東ヌサ・テゥンガラ州は、伝統的に養豚産業が活発であったという歴史を持っており、Malindoはスンバ島での養豚場の開発に力を入れている。

講習会は、東スンバ、中央スンバと西スンバの三カ所で開催される。Malindoは養豚法だけでなく、養豚業で利益を上げる方法について技術的なアドバイスを提供している。

スンバ島での伝統的な養豚法では、豚を放し飼いにし、残飯やバナナの木の幹とわずかな混合飼料を餌として与えているため、屠殺から商品として販売されるまで1年以上かかるケースがある。今回のセミナーは、産業の効率化を図り、食肉を確保することを目的としている。

食料品加工会社Sekar Luat、輸出・国内販売共に増益

インドネシア証券市場に上場するFINNAの商標の、エビせんべい・ナッツ・調味料などを生産販売する食料品加工会社、Sekar Luatは2018年9月30日、第3四半期決算を公開した。

販売は7,639億ルピア(約59億円)前年比112%。純利益は203億ルピア(約1.6億円)前年比124%と増益を達成した。売上高の内訳は、輸出が1,296億ルピア(総売り上げの17%)で前年比116%。国内販売が6,343億ルピアで前年比110%。内製品の販売と買入品の販売比率は、ほぼ半々となった一方で、買入品はほとんどが国内販売のため、国内販売額は、内製品:買入品が4:6の比率で買入品がより高いウェイトを占めている。

Sekar Luatでは2013年から2017年の5年間、毎年増収増益が達成されており、堅実な経営が維持されている。

2018

Central Proteina Prima2つの製品が2017年トップブランドに選出

Central Proteina Prima は、1980年創業。インドネシアの水産加工食品業界を牽引する企業である。冷凍エビや魚介類の飼料などの生産・販売を行なっている。

同社は、2017年のインドネシアにおけるトップブランド賞を受賞した。この賞は、Majalah Marketing and Frontier Consulting グループが、国内の15歳から65歳の消費者12,000名以上へのインタビュー調査に基づいて選定されるものである。

Central Priteina Prima は SAKURAとTAKARIという2ブランドで表彰を受けた。消費者からの人気と信頼が評価されて受賞に至った。 同社副社長のAhmad Fachrur Rivai氏は、インドネシアの水産加工業界で長く存在感のあるこれらのブランドに関して今後もさらなる品質向上をめざすとコメントした。

2017年インドネシア水産物の貿易収支、7.42%増

海洋水産大臣のSusi Pudjiastuti氏は、2018年のインドネシアにおける海産物の生産および輸出を引き続き増大させる方針を示し、その実現のために違法な漁業活動の取締りなどに関する法整備も進めると述べた。

海洋水産加工品競争力強化局(Penguatan Daya Saing Produk Kelautan dan Perikanan)の長であるNilanto Perbowo氏によると、インドネシアの海産物の貿易収支は、2016年の34億米ドルから2017年には36億米ドルへ7.42%増加している。

品目ごとにその増加傾向をみてみると、2016年1月から2017年11月にかけて、エビ0.53%、カツオ18.57%、カニ29.46%、イカ16.54%、海藻23.35%となっている。

indonesia-food(インドネシア 食品)

Unilever Indonesiaと国有企業の間でパーム油生産に関する覚書を締結

Unilever Indonesiaは、1933年、石鹸工場としてジャカルタに設立された。2015年8月に、ジャカルタ郊外に調味料工場を開設し、今後、バンテン州に新本社が設立される予定である。

Unilever indonesiaは、政府所有のアブラヤシプランテーション会社であるPerkebunan Nusantaraとの間で、アブラヤシ生産に関する協力の覚書(MOU)に署名した。これは、森林伐採を行なわないことなど「3つのゼロ」に基づく持続的なパーム油の生産を推進するためのものである。

このパートナーシップの一貫として、Unilever Indonesia は、アブラヤシ農家や加工工場に対する技術指導や資金提供を行なう。

インドネシア政府によるバナナエビ養殖の推進

インドネシア政府は、インドネシアにおけるバナナエビ養殖の開発を推進する予定である。2018年3月にはDemak地方で大規模な試験養殖が行なわれ、年間1,000トンの生産が見込まれている。

政府は中ジャワ州のJepara 水産養殖センター(Balai Besar Perikanan Budidaya Air Payau)がバナナエビ養殖の中心的役割を担うことを期待しており、政府・企業に対して彼らの持つ孵化施設が提供される予定である。そして、遺伝子組換えや効率的な給餌に関する研究が進められる。

バナナエビ養殖の促進に併せ、インドネシアから輸出されるエビがどこで養殖され、どのように流通したかのトレーサビリティ強化も課題となっている。

生乳加工大手による酪農家サポートの取り組み

Frijian Flag Indonesia は、インドネシア全域で約6800人の従業員を擁し、粉ミルクやコンデンスミルクなどの製品を生産、販売している。

Frijian Flag Indoensia は2015年から、バンドゥン市の酪農家協同組合と提携し、酪農家が生産する生乳の品質を向上させ、公正な価格で生乳を販売できるよう支援を進めている。

特に、Milk Collection Point(MCP) と呼ばれる仕組みでもって、酪農家が生乳中のデータを確認してバクテリアの存在率を可能な限り低くすることができる。このように高品質な生乳を提供することによって、酪農家は適正な価格での販売を行なえるようになる。実際にこのシステムの導入後、バンドゥン市の酪農家の収入は約10%増加している。

まとめ

加工食品の種類が多岐にわたるからこそ一つ一つの品質向上をし、今後拡大していくといいですね。また加工品は食品だけにとどまらず、他の分野からの加工品も取り入れていることが面白いですね。

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