【食肉業界が熱い!】フィリピン食品業界の最新動向

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フィリピンではイギリスからの牛肉輸入が解禁されたことによって今後のフィリピン国内での食肉文化の変化が期待されています。

今回は、そんなフィリピンの食品業界に焦点を当てて、最新の業界情報をお届けします。フィリピン進出を考えているなら必見!気になるフィリピンの食品業界事情とは?

読了時間の目安:5分

2020

Century Pacific Food、ココナッツ市場に進出

2019年11月28日の発表によると、主にマグロの加工食品を製造する水産加工会社、Century Pacific Foodは、自社ブランドを使用した料理用ココナッツ製品である「Coco Mama Fresh Gata」の販売を開始し、国内のココナッツ市場に参入した。

同社はもともと輸出向けの高価値ココナッツ製品を、他のブランドにサービスを提供するOEMを行うメーカーとして事業を行っていた。本事業により、同社はオーガニックのココナッツ製品を取扱う国内有数の生産者の1つに成長していた。

「Coco Mama Fresh Gata」は、生のココナッツを購入せずに新鮮なココナッツクリームを簡単かつ便利に使用できる製品。国内市場向けに設計されており、同社の既存のココナッツ製造施設と広範な流通ネットワークを活用して展開される。

4年連続で最も消費された商品に選出されたのは!?

2019年6月19日の発表によると、即席麺市場でトップのシェアを有する「Lucky Me!」は、Kantar World Panelが毎年発行している「Brand Footprint Report」において、4年連続でフィリピンで最も消費された商品として掲載された。

この選出により、消費者に最高品質の製品のみを提供するという信念のもと販売されているLucky Me!は長年においてフィリピンのナンバー1ブランドであることを証明した。

Brand Footprint Reportは、世界人口の72%の調査に基づいて毎年行われる。同社は飲料、食品、乳製品、健康と美容、在宅ケアのカテゴリにおける21,400以上のブランドを、5大陸の49か国で合計10億世帯において調査する。掲載されると、どのブランドや商品が世界的な成功を収めているかがわかる。

San Miguel、2018年度収益14%増

2019年3月13日の発表によると、主要製品のビールや飲料だけでなく、加工食品の製造・販売も行うSan Miguel Food and Beverageは、San Miguel Pure Foodsを含む事業全体で2018年度は2桁の収益成長を達成し、連結売上高は14%増の2,864億ペソとなった。

San Miguel Pure Foods単体では、展開するマグノリア、ピュアフーズ、テンダージューシー、B-MEG、ダリクリーム、スター、ラパシタなどのブランドの強力な販売力を通じて、前年度比13%増の1,323億ペソの連結売上高を達成した。

この成長は、タンパク質食材、調理済み食品および包装食品、および動物由来のサプリメント事業の販売量の増加に起因した。しかし、収益は主要な原材料のコスト上昇、拡張プロジェクトの立ち上げコスト、および年末にかけての家禽価格の下落により抑えられた。

URC、子会社の砂糖工場を拡張

2019年4月、スナック、チョコレート、キャンディー、ビスケット、ベーカリー製品、飲料、インスタントラーメン、パスタなど様々な加工食品や配合飼料を販売するフィリピン最大の菓子会社であるUniversal Robina Corporation は、子会社SONDECOが新しい製糖工場を開設したと発表した。

新しい製糖工場は、ネグロスオキシデンタル州のカバンカラン市に開設された。1日あたり最大6,000mトンのサトウキビを粉砕できる新しい工場は、SONEDCOの総粉砕能力を1日あたり14,000トンに、URC合計で1日あたり40,000トンの杖に増やす。

URCは砂糖産業の成長を支援し、より多くのフィリピン人を支援できるようにすることを目標に、砂糖産業への投資を続けている。現在、全国で6つの製糖工場と製油所を運営しており、1日あたり4万トンのサトウキビと32,000袋の精製砂糖を合わせて生産している。

2019

水産加工会社Century Pacific Food、アゴラアワードを受賞

国内加工食品大手のCentury Pacific Food(PSE)は、第39回アゴラアワードにて輸出マーケティングにおける卓越した業績を持つ企業として高い評価を受け、賞を付与されたことを報告した。PSEはアゴラアワードにおいて10年以内に3つの異なるカテゴリーで3つの賞を受賞した唯一の会社となった。

アゴラ賞はフィリピンのマーケティング業界のオスカーと位置付けられる名誉と権威ある賞である。アゴラ賞はまた、産業における卓越性や革新性、マーケティング分野における貢献についての企業努力が認められた証とされる。

PSEは1978年に小型食品の下請け業者としてスタートした。その後フィリピン最大の食品会社のひとつまで成長を遂げ、一流ブランドの地位を確立した。缶詰魚肉および缶詰食肉市場において主導的な役割を果たすリーディングカンパニーとして知られ、現在はアジアを中心とした海外市場の開拓にも積極的な姿勢を見せている。

サン・ミゲル F&B、プラットフォーム構築により堅調な成長

サン・ミゲルコーポレーションの食品および飲料の主力事業部、サン・ミゲルフード&ベバレッジ社(SMFB)は、2018年9月30日の第3四半期末にわたり、堅調な成長を続けたことを報告した。連結売上高は15%増の2,066億ペソ、純利益は17%増の229億ペソを計上している。

同社は主にペット用の栄養剤やヘルスケア製品、ならびにプロテインやインスタント食品の各事業が好調に推移したことにより、前年同期比13%増の953億ペソの連結売上高を達成した。営業利益は68億ペソとなり、堅調に成長を続けている。

昨年の成果としては、同社グループ内の統合が完了し、より強力な消費者プラットフォームが構築されたことが挙げられる。同社CEOはこういった新たな企業の取り組みが軌道に乗っていることを背景に、今後さらに付加価値と利益を提供しつつ製品販売数を増やし、その相乗効果によって事業規模を拡大していく、と述べている。

Young Town、スペインの国際食品・飲料品質賞を受賞

フィリピンで人気のイワシ缶「Young Town Sardine」を生産するMaunlad Canning Corp.は、スペインのマドリードで国際食品・飲料品質賞を受賞し、スペイン上院議会からの賞賛を受けた。同社は2018年においてF&B産業における国際的な賞を付与された、フィリピンで唯一の食品加工メーカーとなった。

この賞は、国際的なビジネスグループであるグローバル・トレード・リーダーズ・クラブによって授与され、製品の卓越性とそれぞれの国への貢献度で世界中のビジネスを評価することを目的としている。95カ国7,500人以上の会員を有しており、多くのパートナー企業が新たなビジネスチャンス構築を目的に毎年参加している。

Maunlad Canning Corp.は、1968年にEarldon Enterprisesの名で設立された。2018年9月現在、2,000人以上の従業員を擁する4つの工場を保有しており、そのうち1つの工場はミンダナオ最西端に位置するサンボアンガにて地域住民からの需要を満たすため設立された。

ユニバーサル・ロビーナ、地方農家を支援

ロビンソングループ系列の食品加工会社、ユニバーサル・ロビーナ・コーポレーション(URC)は、地方のジャガイモ農家開発支援のため、フィリピン農業省(DA)と提携した。これは、年間収穫量を増加させ生産性を向上させることで、コミュニティの発展につなげる目的で発案されたもの。

パートナーシップは「持続可能なジャガイモプログラム」と名付けられ、地元のジャガイモ産業の競争力を強化することを目的としたDAのジャガイモ産業ロードマップを支援することを目的としている。包括的な成長と持続可能な開発を通して、より生産的かつ進歩的な農業セクターを育成する、というドゥテルテ政権の政策にも寄与する。

プログラムのもと、URCはカナダからの高品質の輸入グラノーラジャガイモ種子とメジャーなジャガイモ品種を、ベンゲット州のジャガイモ農業コミュニティへ提供する。これらの種子は農民協同組合に寄付され、プログラムの初期資金として使用される。

2018

San Miguel Pure Foods、昨年の業績は好調

San Miguel Pure Foodsはフィリピンの大手食品メーカーで、取扱製品は動物飼料・加工肉・乳製品・オイル・スナックなど幅広い。

2017年の業績は、主に鶏肉、生肉および高付加価値ビジネスの取引高増加に伴い、連結純利益は前年比16%増の69億ペソ(約140億円)となった。連結営業利益は事業効率の改善によって倍増し、前年比9%増の99億ペソ(約200億円)に。連結売上高は前年比5%増の1,170億ペソ(約2400億円)となった。

同社の高加価値ブランド事業は、主に加工肉分野の好調さ、新製品の発売、およびブランド構築活動の強化が寄与して収益が6%増加。今後も市場におけるリーダーシップを一層強化するために、設備拡張を引き続き実行する予定である。

JollibeeとCargillがバタンガスに鶏肉加工工場を新設

CargillとJollibee Foods Corporation (JFC)の合弁会社Cargill Jollibee Meats Production Inc.(C-Joy)は、バタンガスのSanto Tomasに新しい鶏肉加工工場を開設した。年間4,500万羽のニワトリを加工するキャパシティを持つこの工場は、フィリピンで最大規模。国内のJFCブランド需要増に対応するため、フライドチキン用に衣を付けた鶏肉の製造を行っている。

カーギル(Cargill)1865年創業アメリカに本社を置く穀物関連企業。その事業内容は穀物だけにとどまらず、畜産・食品から金融まで幅広い。

ジョリビー・フーズ・コーポレーション(Jollibee Foods Corporation) 1978年設立、フィリピンで圧倒的人気を誇るファストフードチェーンJollibeeを運営している。その他にもGreenwich(ピザ)、Chowking(中華料理)、Red Ribbon(ケーキ専門店)、Mang Inasal(サテ)のフランチャイズ運営を行っている。

イギリスからフィリピンへの牛肉輸入が解禁

フィリピンにはこれまでイギリスからは豚肉、鶏肉、子羊、乳製品が輸入されていたが、2017年8月には牛肉の輸入も解禁された。過去、イギリスからフィリピンへの豚肉出荷量は2015年から2016年の間に40%増加した前例がある。

フィリピンは、今後5年間に肉類の消費量が10%増加すると予測される東南アジア最大の飲食品市場であり、イギリスにとってフィリピンへの牛肉輸出開始は、すでに香港やカナダを含む世界中で3億5,000万ポンド(約522億円)以上を輸出している実績をさらに伸ばす絶好の機会となる。

現在、フィリピン国内世帯の牛肉消費割合は豚肉、鶏肉と比べてそれ程高くない。イギリスからの牛肉輸入は、今後のフィリピン人の食生活を変える可能性があると期待されている。

農業省の支援でビコールにカカオ加工施設が完成

ビコール・カマリネス州(ルソン島)で農業省によって新設されたカカオ加工施設には、カカオロースト・粉砕機・真空シーラーが完備されている。これらの設備を有効活用して、乾燥したカカオ豆をより早く発酵させることができ、また発酵日数が短くなることで販売価格も高くなる。従来の30ペソ(約60円)から、150ペソ(約300円)に引き上げられる見通し。

同施設はDA-Bicolによる高価値作物開発プログラム(HVCDP)に基づいて建設。カカオ農家の団体 Binanuaanan Farmers Community Development Association Inc.(BFCDA)に引き渡された。この加工施設で作られた製品は、貿易産業省(DTI)の支援を受けたことを示す「B-Farn Products」のラベルがと共に近隣の市町村で販売されている。

Nestle、人材育成に注力の企業5選に認定

Nestlé Philippines, Inc.(NPI)は現在、NESCAFÉ・NIDO・MILO・NESTEA・MAGGI・PURINAなどの有名ブランド製品を市場に送り出している。製品ラインナップは、コーヒー・幼児向け栄養食品・冷凍乳朝食シリアル、ペットケアなど多岐に渡る。

NPIは、ビジネスに特化した世界最大のSNS「LinkedIn」のAsia Pacific部門から「人材育成のために尽力した5つのフィリピン企業」の1社に認定された。フィリピン航空・セブパシフィックといった名だたる企業に並んでの認定である。フィリピンのLinkedIn利用はアジアで4番目の規模を誇り、会員数400万人以上の、会社数19,000以上の登録がある。

まとめ

フィリピン国内で最大規模を誇る鶏肉加工場が建設されたことやイギリスからの牛肉輸入受け入れの開始などフィリピンの食肉業界の動きは活発な傾向があります。それらの変化によってフィリピン国民の食生活がどのように変化するのかこれから楽しみですね。

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