【食料自給への動き】インドネシア飲料業界の最新トレンド

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飢餓の撲滅と食の安全をテーマとし、インドネシア全体で乳製品促進対策を施行しています。その動きは国内に留まらず世界にも影響しています。

今回は、そんなインドネシアの飲料メーカーに関する最新情報をお届けします。

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2020

ロシアへの輸出に成功!Mayoraの製品とは?

2019年6月21日、インドネシアの食品会社PT Mayora Indah Tbkはロシアへの輸出に成功していることをホームページで明らかにした。

1977年に設立以来、マヨラは輸出を拡大し続け、現在、ASEAN市場、中国、インド、中東、米国、さらにはイラクとパレスチナを含む100か国以上に輸出している。

ロシアに対する輸出は2018年1,000コンテナを達成し、前年比30%を超えた。マヨラのインスタントコーヒー「トラビカ・カプチーノ」はカプチーノインスタントコーヒーカテゴリのロシアのマーケットリーダーになることにも成功し、特に若者の間で非常に人気がある。今後も各国のニーズを深く理解して、さらに多くの国への輸出を拡大していくとのこと。

Nestle、インドネシア工場に1億USD投資

2019年7月31日、PT Nestlé Indonesiaは、カラワン(西ジャワ)、ケジャヤン(東ジャワ)、パンジャン(ランポン)にある3つの工場を拡張することを発表した。

現在、インドネシアのネスレの工場では、CERELACベビーポリッジ、MILOモルトチョコレートドリンク、DANCOWおよびLACTOGROW粉乳、インスタントコーヒーおよびNESCAFÉコーヒーミックス製品が生産されている。

今回、インドネシアでの生産能力を25%増やすために、1億米ドルが投資され、MILOやNESCAFÉなどの飲料、BEAR BRANDの純粋無菌ミルク製品、料理のニーズに合わせたMAGGIなどの液体飲料製品を処理するための生産ラインを新設する。

ガルーダフード、世界最大の食品飲料展示会に出展

インドネシアの食品飲料メーカー、PT Garudafood Putra Putri Jaya Tbk(ガルーダフード)は世界最大の食品飲料展示会2019 Anuga Fairに出展したと報じた。

2019 Anuga Fairは2019年10月5日~9日の間、ドイツのケルンで開催された。ガルーダフードのブースへの来訪者のほとんどは、リビア、カタール、サウジアラビア、韓国、台湾、中国、インド、スリナム、モルディブのバイヤーたちであった。

2019 Anuga Fairには、201か国から約17万人が来場し、106か国から約7,500の出展者が参加した。このフェアには世界中の食品飲料業界関係者が関心を持っており、スナック、冷凍食品、食肉、飲料など10のテーマで展示されているとのこと。

Indofood CBP、ナタデココ入り飲料発売

インドネシアの食品メーカーPT Indofood CBP Makmur Tbk(ICBP)は2019年8月21日にパブリック・エクスポーズを行った。

ICBPの商品は、インスタント麺、加工乳、スナック、調味料、栄養食品と飲料で、全部で41ブランドある。2019年の新製品は全部で10アイテム。そのうち飲料は、FruitaminブランドのCoCoBirで、ナタデココが入った楽しくて爽やかなフルーツ風味の350mlボトル。

ICBPの2019年の上半期の業績は、売上高が22兆1,380億ルピア(約1,753億円)で前年同期比:114%、利益が2兆5,750億ルピアで前年同期比112%と増収増益と好調であることが報告された。また、配当金額も2010年から平均年率16%で増加していることも報告された。

2019

ポッカ、ハラール認証で安心をアピール

2018年9月26日、飲料メーカーのポッカ・インドネシアは同社Instagram上で、ポッカの製品がMajelis Ulama Indonesia(インドネシア・ウラマー評議会)からハラール認証を受けていることをアナウンスした。

2015年にポッカサッポロフード&ビバレッジ㈱とPT Dima Indonesiaの合弁で設立されたPT. Pokka Dima Internationalがインドネシアでポッカ製品の現地生産を開始し、2017年にハラール認証を取得した。

同社はInstagramのアカウントを通じて、ハラール認証の証明書を掲載し、「ポッカ製品はハラール認証を取得しているので安心してポッカ製品を楽しんで下さい。友だちを誘ってミニマートやスーパーマーケットにポッカ製品を買いに行こう!」とプロモーションを行なっている。

Danone、タクシー運営会社とコラボ

飲料メーカーDanone-AQUAは2019年1月29日、タクシー会社、ブルーバードグループとコラボレーションすることを発表した。

ブルーバード・シルバーバード・ゴールドバード・ビッグバードを含むすべてのブルーバードグループ傘下のタクシー会社で、2万人以上のドライバーが、健康的な水分補給のためにDanoneのAQUAを利用可能となる。

1日2リットルの水分補給をすることで、集中力が維持され、活発に働くことができ、運転中の集中力と認知機能を助ける効能があるとされる。また、適度な水分補給は長期的に見ても、腎結石疾患、膀胱感染症といった腎臓病や糖尿病などのリスクを減らすのに役立つと言われている。ドライバーの健康管理を適切に支援することで、安全運転の確保に繋げることを目的としている。

Top Coffee、Top Genereation 2.0を開催

飲料メーカーWindfoodのブランドであるTop Coffeeは2019年2月6日、同社Instagram上で「Top Generation 2.0」についての紹介を行なった。

Top Coffeeが主催する「Top Generation 2.0」は若者の豊かな芸術的才能を発揮する場を提供するもので、芸術作品とコンテンツ制作の二つのカテゴリーに分けられている。賞金総額は165百万ルピア(約130万円)で、それぞれのカテゴリーで選ばれた上位20点の作品は、バンドン・ジョグジャカルタ・マラン・ジャカルタ・スラバヤ・バリの6大都市のギャラリーに展示、一般公開される。

また、このイベントの主旨に賛同する芸術関連の団体や企業がイベントを成功させるために協賛している。

Mayora、パル地震の被災者へ救援物資を提供

飲料メーカーのMayoraは2018年10月16日、同社ホームページ上で、スラウェシ島に位置するパルで発生した地震と津波の被災者への救援物資として、無償で自社製品を提供したことを明らかにした。

パルで災害に苦しむ人々を支援する活動の一環として、災害の起きた2日目以降より津波被害のサバイバーが生活する避難キャンプを、パルに駐留する軍隊と共に巡回し、救援物資を届けた。

さらに、災害に遭ったパルのMayoraグループの全従業員に対する社会貢献事業の一環として、ジャカルタの中央政府機関を通じて寄付を行なった。Mayoraは、被災地の早急な復旧を祈るメッセージを掲載している。

2018

インドネシア政府主導の乳製品促進政策

近年、国内健康意識の高まりを背景とした乳製品市場の急速な拡大を背景に、政府は昨年9月に農業法第26号を発行した。乳製品業界のビジネスを推進し、酪農家の産業保護を法文化した背景にあるのは、政府の食料自給への熱い想いだ。

関連省庁局長・Ketut Diarmitaは「今回の法改正が国民の食糧供給と健康を増進させる一助になれば」と語る。インドネシアのSDGs(持続可能な開発目標)では、飢餓の撲滅と食の安全が定められており、乳製品事業はその一端を担うプレーヤーとして注目度の高い分野である。

インドネシア乳製品市場への視線は政府や国内企業にとどまらない。三井物産は同月にも生産設備の輸入や原料調達に出資しており、既に今後の成長分野に商機を見いだしている。安全な食糧供給と食文化の変化により生まれる巨大な消費市場に期待が高まる。

Multi Bintang Indonesia、2017年は14%の営業利益増

Multi Bintang Indonesia は1929年に設立の、酒類販売大手。ハイネケングループに属する企業であり、インドネシアにおいて大きなシェアを誇る。同社が4月に発表したプレスリリースによれば、2017年1月から12月までの営業利益は1兆5,600億ルピアとなり、前年比で14%増加した。

アルコール飲料に対する規制がかかるなど、市場を取り巻く状況が決して良いとは言えない中で、3兆3,900億ルピアの売上高を達成した。この数値は前年比で4%の増加となった。

規模としてはまだ大きくないもののオーストラリアや日本、オランダの既存市場に加え、ビンタンとイギリスへの輸出も2017年に開始した。

Indonesia-beverages(インドネシア 飲料)

Danone、マイクロプラスチック汚染疑惑に回答

Danone は、フランスに拠点を置く食品・飲料業界の世界的企業。インドネシアでは、ミネラルウォーターのAQUAなどを販売している。

マイクロプラスチックが健康に与える影響が指摘される中で、同社はAQUA のプラスチック包装によるマイクロプラスチックの発生に関して、NPOの Media Orb によって行われた分析に対するコメントを発表した。

Danone は、Media Orb による分析方法にはいくつか不明瞭な点があり、プラスチックボトルに詰められた水にマイクロプラスチックが溶解するという統計的根拠は証明できていないと回答。一方で、ペットボトルおよび水の衛生管理、品質管理を引き続き高い基準で遵守していくとコメントした。

インドネシアのE+ Waterが飲料水コンペでファイナリストに選出

Tirta Alkalindo はインドネシア飲料業界の企業で、「E+ Water」というスタイリッシュなブランドのミネラルウォーターの販売を行っている。

E+ Water は天然アルカリ成分を含むためにデトックス効果がある飲料水で、製品の品質管理はシンガポールの Alkaline Water Company によって行われている。またPHが高い(=アルカリ性)飲料水の生産には、日本企業の技術が使用されている。

同製品は、Global Water Award 2017 の中で「Best Functional Water」部門のファイナリストに選出された。この大会はイギリスのSenith Global によって開催される年次イベントで、世界中の有名ブランドがノミネートされる。

ジャカルタ特別州政府、Delta Djakarta株を手放す方針

Delta Djakarta は、インドネシアにおいて Anker Beer などの酒類を販売する老舗の企業である。酒類だけでなく、炭酸水などの販売も手掛け、インドネシアでトップクラスの販売をほこる。

ジャカルタ特別州知事の Anies Rasyid Baswedan 氏は、ジャカルタ特別州政治が Delta Djakarta の株を手放すことを発表した。

同氏は2017年の知事選の際に Delta Djakartaの株式を処分することを公約として掲げており、これが実行されることになる。ジャカルタ特別州政府は今後、金融庁やインドネシア証券取引所などの関連機関と調整し、株式の処分について正式に公表するとしている。

まとめ

乳製品促進に向けて飲料業界の積極的な行動が見られたり、アルコール飲料の売上が伸びているインドネシア。海外の企業がインドネシア飲料業界に介入することによって今後国民の飲料に対する意識や消費行動はどのように変わっていくのでしょうか?

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