【砂糖税の影響は?】フィリピンの飲料業界

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18歳以上の人口は2045年までに約71.3%に達するとの見通しで、法的に飲酒が認められている人口が爆発的に増大していることから、飲料市場の好調な業績に繋がっています。

今回は、そんなフィリピンの飲料メーカーに関する最新情報をお届けします。

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2020

加糖飲料税の影響、 Zest-Oグループの対応は?

2019年10月16日、フィリピン発の飲料メーカーであるZest-Oグループは、砂糖入りの飲料に課される税金による需要の軟化の中でも、東南アジアと中国での拡大を検討しており、中国の製造工場を拡大するつもりだと述べた。

同社はまた、既に開拓済みのベトナムやインドネシアを除く他の東南アジア諸国に生産工場を建設することにも注力しており、海外での企業買収を計画中であると述べた。

2018年1月より砂糖を使用した飲料は税制改革(TRAIN)法の下で規定され、新たな税金が課せられた。税制施行以来、同社の製品の販売量が30%減少しているという状況下で、グループは継続的な拡大に向けて準備を進めている。

Emperador Incの今後の戦略とは?

世界最大のブランデー会社であり、フィリピン最大のスピリットメーカーであるEmperador Incは、2019年の最初の9か月で収益が11%増加の338憶ペソに達し、純利益は53億ペソであったと公表した。

同社の酒類製品は100か国以上で販売されている。プレミアム、スーパープレミアム、およびラグジュアリーリカーブランドを所有しているため、特にフィリピンでは、リカーのプレミアム化の先駆者的ブランドとなっている。大人気のエンペラドールは、世界的な拡大を目指す。

今年の8月、Bodegas Fundadorの超プレミアムラインである「シェリーカスクコレクション」の中の「Fundaador Prepremo 18」が、国際ワイン&スピリットコンペティション(IWSC)の400人の専門家によって世界最高のブランデーとして認定され、世界的な知名度向上につながった。

Asia Brewery Incの2019年の業績は?

2019年11月13日の発表によると、フィリピン第2位のビールメーカーであるAsia Brewery Incは、2019年の9か月間の純利益が2億5400万ペソで、2018年の9か月時点で報告された2億9100万ペソよりも13%または37千万ペソ低下した。

エネルギー飲料、豆乳、ボトル入り飲料水の販売量が増加したため収益は9%増加したが、広告およびプロモーション費を多く費やしたため、営業費用も9%増加した。

コブラエナジードリンクとVitamilk豆乳は、瓶入り飲料水でありながら市場のリーダーであり続け、国内では絶大な人気を誇る。また、ミネラルウォーターブランドのAbsoluteとSummitは2番目に大きな市場シェアを保持している。

RFM、株主に現金配当を宣言

2019年7月24日、非アルコール飲料、乳製品、および加工食品を取り扱うRFMは、2019年上半期の収益が10.3%成長したことと4億ペソの新規設備投資を背景に、1株当たりP0.0774、総額2億7,100万ペソの現金配当を宣言した。

この現金配当宣言は、同社の50%の経常純利益を支払う2つのトランシェのうち2番目にあたる。2019年にRFMによって宣言された配当総額は、現在1株あたり0.1579ペソ、総額5億5千3百万ペソである。

同社の第2Qの収益は、昨年から9.8%の改善を記録し、上半期の売り上げは10.3%の成長で69.6億ペソになったとCEOは述べた。同社のメイン商品であるSelecta Milk、Selecta Ice Cream、Fiesta、Royal Pasta and Saucesは、6月末までの6か月間で2桁の成長を達成した。

2019

記念カレンダーにミスユニバース起用

2018年11月8日、フィリピン大手飲料メーカーのジネブラ・サン・ミゲル社は、同社が開催した185周年記念式典において、記念すべき2019年のカレンダー・ガールとして、2015年ミスユニバースを獲得したピア・ウォルツバック氏を起用することを発表した。 フィリピンの象徴的なブランドであることを国際的にアピールする狙い。

ジネブラ・サン・ミゲル社は、ジンをはじめとするリカー、アルコール類をメインに生産している。同社の製品は過去にもモンドセレクション金賞を受賞しており、またイギリスの飲料業界誌「ドリンクス・インターナショナル」や「インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション(IWSC)」など飲料業界の権威ある機関より、世界最大のジンブランドとして認められている。

フィリピンではミスコンテストへの関心度が高く、2018年にはカトリオナ・グレーが優勝するなど、フィリピン代表の好成績が続いている。ウォルツバック氏を起用した2019年のカレンダーは、フィリピン全国の店舗やディーラーで発売される予定。

Macay、奨学金提供者のための式典に参加

フィリピンで広く流通している飲料ブランド「RC Cola」などを展開するMacay ホールディングは、同社が運営する非営利団体AMY財団が支援するフィリッピン・ノーマル大学 (PNU) において、同財団の奨学金を受給している学生全員を対象とした年次総会を開催した。

AMY財団は、学術的に才能があるが経済的に困窮しているPNUの学生に対し、毎年奨学金を提供しており、PNUのパートナーの1団体として認められている。年次総会では、AMY財団へ奨学金を寄付するコーディネーターが、財団を代表して感謝状を受け取った。

Macay ホールディングは、ARC Refreshments Corp.(ARC)の親会社にあたる。米国のRC ColaがフィリピンでRC Colaを製造販売する独占的ライセンスを取得したことで、ARCは着実に認知度を高めており、現在は飲料業界の主要プレーヤーとなっている。

フィリピン第2位のビールメーカー、Asia Brewery

フィリピン第2位のビールメーカー、Asia Brewery Inc.は、1982年にLucio Tanによって設立され、最初のブランド「Beer Hausen Pale Pilsen」を発売した。1988年に発売されたBeer Pale Pilsenは現在、Beer Na Beerとして販売されている低価格帯のビール製品だ。

1992年までに、同社は年間200万ヘクトリットルのビール生産を可能にした。また、ミネラルウォーター、アイスティードリンク、スポーツドリンク、エナジードリンク、タンドゥアイアイスのようなカクテル飲料の導入により、製品ラインの多様化を始めた。

同社は現在、自社ライン以外にアサヒスーパードライ、Tiger、Brew Kattle、ハイネケンなどの輸入ビールを多く取扱う。近年はソフトドリンクの合弁契約に注力し、 Vitamilk豆乳飲料の国内販売権の取得、 ヨーグルト市場への参入など、活発な事業展開を進めている。

60周年を迎えるRFM Corporation

RFM Corporationはフィリピンで最大の食品および飲料会社の1つである。1958年にアジア地域の製粉業界の先駆者として設立され、小麦粉の袋を生産する単一の会社から、一連のブランド製品を管理する複数の会社へと成長した。

飲料製品のラインにはDole、Sunkist(フルーツジュース)、Selecta(乳製品)、およびSelecta(アイスクリーム製品、 Unilever Philippines Inc.との合弁事業)同社などがある。 さまざまなパートナーシップ、買収、およびライセンス契約により、同社は国内の重要プレーヤーとなった。

同社は外国人投資家や起業家よりも優先して、「フィリピン人優先」で経営を行ってきた。現在はマレーシア、インドネシア、タイ、シンガポールへの輸出も開始し、展開を続けている。

2018

ジューススタンドのFruitasが電子決済を導入へ

ショッピングモールを中心にフィリピン国内に700店舗を構えるジューススタンドブランド、Fruitas HD。メトロ・マニラなど大都市エリアを中心に、Globeの運営するキャッシュレス決済サービス「GCash」を導入すると発表した。傘下のジョン・レモンやブコ・ロコなどの飲料店にも急速な導入が見込まれる。

SMモールや Mini Stop など小売大手が相次いでキャッシュレス決済を導入する中、Fruitas のCEOレスター・ユー氏は「Gcashとのパートナーシップはスムーズでストレスフリーなショッピング体験を実現できる」と確信を見せる。

また、Globe社CEOのアーネット・クー氏は「スマートフォンを使った簡単でスムーズな決済は、今後も国内で急拡大するだろう。その中心に我が社が位置することを誇りに思う」と語る。電子決済の波は、ジューススタンドのようなジャンルまで広がりを見せている。

Spring Water Resourcesがボトル入り飲料水市場を牽引

近年、飲料水に関する国民の衛生意識向上によってボトル入り飲料水の売上が急上昇している。従来、フィリピンの飲料市場では Coca Cola や Nestle など外資系メーカーが上位のプレーヤーでだったが、消費者のニーズ変化に伴い国内メーカーが頭角を見せつつある。

Spring Water Resources は国内ペットボトル大手製造会社 Krones に独自の生産ラインを保有し、安全で美味しい飲料水を1991年の設立以来フィリピン国民に提供している。2017年度の市場シェアは Coca Cola や Pepsi を引き離し、飲料水市場では第1位のシェアを誇る。

2017年11月、フィリピン保健省は「飲み水に関する新安全基準」を発行した。7つのガイドラインにはWHO基準に則った指標が記載され、政府主導による国民の意識向上の動きが活発化している。水道水よりも安全で美味しいペットボトル飲料水に対する国民の嗜好によって、市場は今後も拡大が予想される。

Philippines-beverages(フィリピン 飲料)

San Miguel、2017年度の営業利益は11%増

フィリピンの飲料大手、San Miguel の昨年度連結収益は2016年度より21%増の8,260億ペソ、 連結営業利益は11%増の1,110億ペソとなり、ビールを筆頭とする酒類販売からは順調に収益が上がっている。

傘下のビール会社 San Miguel Brewery Inc は、90%の圧倒的な市場シェアを誇る。また、食品・包装・エネルギーなど同社が保有する各部門の子会社でも軒並み高い成長率を示し、力強い収益力で市場成長を牽引するSan Miguel社に業界他社からも熱い注目が集まる。

同社の商品の特徴は、アップルやレモンのフレーバーなど、フィリピン人の嗜好に併せてカクテルのごとくビールのテイストをアレンジしているところにある。フィリピンビール市場の先頭を走り続ける巨人として、今後も国内外の視線を集め続ける。

フィリピン国内で「砂糖税」導入①

フィリピン政府が1月に導入した「砂糖入り飲料(SSB)に対する課税」について、WHOの代表ハリー・ローク氏は「肥満や糖尿病などの生活習慣病リスクを減らし、フィリピン人の健康を守るための偉大な一歩である」と賞賛した。

タイやフィリピンなどアジア各国でも、SSBに対する課税導入の動きが広がっている。背景には生活習慣病に罹患する人口の急激な増加と、それに伴って深刻化する医療費の膨張が挙げられ、各国政府がその懸念に対応する形で導入されている。

いわゆるソフトドリンク、スポーツドリンクや近年消費量が増えているエナジードリンクといったものが対象となる。

フィリピン国内で「砂糖税」導入②

今年1月に導入された「砂糖税」に関し、消費者の購買行動は商品価格高騰後の典型的な行動モデルを辿っていると、パフォーマンス・マネジメント会社のNielsonが発表した。国内の健康ブームに消費を抑える動きがある一方で、値段が上がってもその商品を引き続き購入したいという消費者の動きも目立つ。

フィリピンのSSB市場における顧客層は、10代~20代のミレニアル世代が大多数を占めており、また保護者が子供の趣向に併せて買い与えるというケースが多いため、購買モデルには変化が起こりにくい。しかし、いくつかの小売店では売上の落ち込みが顕著に見られるなど、砂糖税の導入後の消費者動向は今後も注視が必要だ。

まとめ

国民の健康志向により消費行動も変化しています。外資メーカーではなく、国内メーカーがトップシェアを誇るという変化もおきています。また新たな課税システムによる消費行動は今後飲料業界にどう影響していくのでしょうか?

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