【高齢化で伸びる需要】シンガポールの医療卸業界

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高齢化に伴い、シンガポールの介護施設数とその受け入れ可能者数が右肩上がりな一方で、介護施設に入所している高齢者の割合は他国に比べると比較的低いのが現状です。

今回は、そんなシンガポールの医療卸業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

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2020年 シンガポールの医療卸(医療・介護)業界

シンガポールの補助金制度、Assistive Technology Fund〜医療卸業界事情〜

シンガポールには障がい者を対象とした補助金制度であるAssistice Technology Fund(ATF)がある。障害のある人は、早期介入、教育、訓練、雇用、治療、リハビリテーションを受けることができ、支援技術機器および付属品(車椅子、補聴器など)を取得、交換、アップグレード、または修理するための助成金を受け取ることができる。

ATFは、個人に支援技術デバイスのコストの最大90%の助成金を提供するが、生涯上限は40,000ドルである。補助金の額は、申請者の総世帯収入に応じて決定される。

デバイスは、日常生活における早期介入、教育、訓練、雇用、治療、リハビリテーションなど自立の目的を支援する必要がある。またこの基金は、医療機器や消耗品の購入をサポートしていない。

シンガポールにおける公共交通機関のバリアフリー事情〜医療卸業界事情〜

シンガポールでは、オープンベビーカー、車椅子、その他のパーソナルモビリティエイド(PMA:高齢者向けのモビリティスクーターなど)は、公共バスやMRT / LRT列車に乗車できる。公共バスでは、親がより安全で快適な乗り心地のためにベビーカーをストラップで固定するためのベビーカー拘束装置がある。 2020年末までに、バスの100%が車椅子でアクセス可能になり、入口と出口が低くなる。

オープンベビーカー、車椅子、またはPMAが長さ120cm、幅70cmを超えないようにしなければならない。車椅子またはPMAは、総積載重量300kgを超えてはならない。

シンガポールのMRTステーションは100%バリアフリーである。さらに安全にするために、可能な限り、列車とプラットフォームの間にゴム製のギャップフィラーを配置して、車椅子、PMA、またはベビーカーが隙間に滑り込んだり引っかかったりするリスクを軽減している。

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シンガポールの障がい者のためのフリーパーキング〜医療卸業界事情〜

現在、障害者を介護する介護者は、他のドライバーと同様に、HDBおよびURA駐車場に入るときに10分の猶予期間が与えられている。その後、一般的な駐車料金が適用される。 SG Enableが管理する駐車場ラベル制度を通じて、サポートする。

駐車場ラベル制度により、障害者を輸送する介護者は、アクセス可能な駐車場を最大1時間使用できる。これは、障害者が安全に車に乗り降りするのに十分な時間である。障害者にサービスを提供する民間輸送事業者もこの制度の恩恵を受けることができる。

ラベルの種類は①障害のある運転者向け、②障害のある乗客向け、③障害のある乗客に専用の輸送を提供する登録済みSSAの場合の3種類ある。郵便またはメールにて必要書類を提出することで申請可能。

シンガポールのRehab Mart Homecareが車椅子を寄付〜医療卸業界事情〜

福祉用具の販売を行っているローカル会社Rebab Mart Homecareは、地域社会に還元する取り組みの一環として、十分に活用されていない車椅子8台をLee Ah Mooi Old Age Homeに寄付した。

同社は使用済み機器のリサイクルにより、環境にやさしい取り組みを促進し、車椅子が有効に活用されることを確信している。今後も福祉用具の寄付やリサイクルを積極的に行っていく予定である。

Rehab Mart Homecareは、1995年に設立され、身体障害者や高齢者がリハビリテーションを受け、最適なレベルで通常の生産的な生活を送ることができるようにする幅広い病院機器、医療およびヘルスケア製品、支援機器のマーケティングに重点を置いている。誠実さ、公正さをもってお客様にサービスを提供するよう努めている。

シンガポールのDisabled Persons Scheme〜医療卸業界事情〜

シンガポールの障害者制度は、公共交通機関(バスやMRTなど)を利用できず、生計を立てるために車両を必要とする恒久的な障害を持つシンガポール市民を支援する制度である。対象となるドライバーは、車両購入時に車両購入権(COE)の保険料と追加登録料(ARF)の支払いが免除される。

申請者は、以下のすべての仕様を満たす車のみを登録することができる。エンジン容量は1,600ccを超えてはならない。97kW(130bhp)以下の最大出力。また、車両の公開市場価値(OMV)はS $ 20,000以下である必要がある。

申請対象者は、下記の通り。

・シンガポール市民

・タントックセンリハビリテーションセンターの医師によって永続的に障害があり、公共交通機関(バスやMRTなど)を利用できないと医学的に認定されているが、運転には適している永続的な身体障害のある人

・有能に雇用され、生計を立てるために車両が必要な人

・有効なクラス3運転免許証を所持している                

・世帯収入が4人世帯で6,500ドルを超えない、30%以下の場合

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2019年 シンガポールの医療卸(医療・介護)業界

オムロンとシンガポールのiAPPS、医療テック会社を設立〜医療卸業界事情〜

2019年2月28日の発表によると、日本のヘルスケアメーカーOMRON HEALTHCAREとシンガポールのテック企業iAPPSは、ジョイントベンチャーで医療テック会社Heart Voiceを設立。法人と個人用に心血管疾患や糖尿病など、シンガポールで社会問題となっている健康問題の予防に役立てる。

シンガポール全体の医療負担が前年度+7%と増加傾向にあり、政府は国民の健康意識を高めるべく尽力している。企業単位でも従業員の健康管理に注力するようになった為、このアプリはそうした企業のニーズを受けて開発された。 

アプリを通じてユーザーは体重、BMI値(OMRON製品と連携可能)、血圧等を記録できる。また、希望に応じてチャット形式で医療専門家に健康相談が可能。

シンガポールのRehab Mart Homecare、ゴニオメーター発売〜医療卸業界事情〜

理学療法士やその他の医療関係従事者による体の柔軟性、可動域の計測を容易にする画期的な電子ゴニオメーター(角度計)がRehab Mart Homecareから発売された。人体のみならず、あらゆる動物にも使用可能で、リハビリ時の可動域の確認など、様々な用途に対応出来る。

この電子ゴニオメーター「Easy Angle」は片手だけで計測可能。高性能なセンサーが±1度の差もブレなく計測可能で、測量結果も見やすく目視で瞬時に確認可能。

値段は550SGDで、オンラインストアの他、実店舗でも発売中。充電時間2時間で約2週間使用可能。使用方法はホームページに動画を用いて掲載中。

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シンガポールのリー首相、国民の結婚と育児支援強化を発表〜医療卸業界事情〜

建国記念日関連のスピーチの中でリー・シェンロン首相は政府が国民の結婚と育児支援を一層強化する方針を発表した。背景には、シンガポール国民の既婚率と出産率の低下が起因している。

Ministry of Health (MOH)は乳幼児が必要とするワクチンの接種をより多くの国民が広く接種出来るように支援する他、現在は限られた小児科でしか受診できない、乳幼児の発達状態の確認を多くの病院で受診出来るようにする。また、発達状態に異常が見られた際の支援についても強化していく見込みだ。 

出産率の向上に向けて、指定病院における人工授精などの不妊治療への金銭的な支援を強化する他、女性が40歳を越えると出生率が低下することから、早期の結婚、出産を推奨していく。

シンガポール Siemens社の新アジア統括〜医療卸業界事情〜

Siemens社の新アジア統括として、2012年よりSiemens VietnamのCEOに就任しているDr. Thai Lai Phamが任命され、2019年11月1日より着任した。Siemens社のアジア統括とベトナムのCEOを兼務する。前任で同社に32年間勤務したDr. Armin Bruckは退任となった。

Dr. Phamは1997年にSiemens社に入社。アメリカ、プリンストでコーポレートリサーチとしてキャリアをスタートした。その後は、アメリカ、ヨーロッパ、アジア各地にて携帯電話、医療機器、エネルギー、建設など主要なビジネスの経営戦略、商品開発、販売、管理などに携わってきた。

直近のベトナムでのCEO在任中は、同国でのインフラ開発のキープレーヤーとしてSiemens社のプレゼンス向上に尽力した。今後はデジタル産業にもより一層注力し、地域のスマートインフラ、モビリティビジネスを推進していく。

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2018年 シンガポールの医療卸(医療・介護)業界

シンガポールで医療機器開発を促進する公的スキーム〜医療卸業界事情〜

シンガポール保健科学庁のHSA(Health Science Authority)には、規制管轄機関としての機能に加え、企業の開発活動促進および海外進出のサポートという役割がある。

地元企業の活性化と医療機器開発の効率化のため、開発前と市場化前の2段階を対象とした相談スキームを導入している。

企業にとっての利点は、規制や規約を正しく理解し法律に則った開発ができたり、あるいは医療現場のニーズと市場化の可能性が高い開発に注力することができるといった点である。

シンガポールの大手医療機器サプライヤー〜医療卸業界事情〜

1991年設立のAlphamed Pte Ltd社は、シンガポールの公立/私立病院 、老人ホーム、デイケアセンター、地元企業に対して医療・看護機器を提供している、大手サプライヤーのひとつ。

英国・米国・アジアなど世界各地から、高品質な理学療法機器、医療用ベッド、入浴・洗面用品、リハビリ機器など多岐に渡る商品を輸入・販売している。単なるサプライヤーに留まらず、ナーシングカート、メディカルスクリーン、シャワーチェア、施術台など医療用製品の自社製造も行なう。

シンガポールというアジア地域への小売/卸売における戦略的優位な立地を活かし、幅広いジャンルの医療製品を流通させる事が可能である。ISO9001、ISO13485(医療機器向け)取得済み。経験豊富なスタッフと高品質な製品提供を続けるマーケットリーダーを目指す。

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ニチイがシンガポールのローカル医療事業参入〜医療卸業界事情〜

介護大手のニチイはシンガポールで総合診療事業に参入。シンガポールでの「かかりつけ医」として生活サポートを行なっている。

同国における医療は、まずは総合医を受診、必要に応じて専門医を紹介されるのが標準的なフローとなっている
【対応可能な症状の例】
1) 風邪・高熱等の感染症、呼吸器疾患、
2) 皮膚の疾患、
3) 下痢・便秘・ 腹痛
4) 子供の体調不良やケガ
5) 女性疾病、婦人科系の相談

院長はシンガポール国立大学の医学部を卒業し、シンガポール人ならではの人脈を生かし、信頼性の高い専門医の紹介もスムーズなところが利点である。日本語での対応を含め、安心して受診できる体制が整っている。

シンガポールにおける医療機器規制〜医療卸業界事情〜

シンガポールでは、公衆衛生・安全の維持のために、シンガポール保健科学庁のHSA(Health Science Authority)によって医療機器の規制が行なわれている。人体への使用時に物理的または機械的効果を有し、次の用途で使用されるものが医療機器と定義される。例えば、X線装置、コンタクトレンズ、人 工膝関節のような病状の診断、緩和または治療に用いるもの。または、血圧計や血糖値計のような身体機能の測定、監視に用いるもの。

トレーニング器具、磁気アクセサリー、マッサージ機など、 健康状態の維持やサポートを目的とする製品は医療機器とは見なされず、規制の対象外となる。

シンガポールで販売される医療機器は、Health Products Act(医療機器法)・Health Products (Medical Devices) Regulations(医療機器規制)という2つの規則に準拠する必要 があり、ディーラーライセンスを事前に取得する必要がある。

まとめ:シンガポールの医療卸業界

シンガポール政府は高齢者の移動用の福祉用具などに対して積極的に経済的支援を拡充させています。急速に高齢化が進むシンガポールでは、今後、医療用・福祉用具卸業界の担う役割は大きくなっていくでしょう。

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