【海外企業との連携】ベトナムの飲料業界

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近年、国民の可処分所得の増大とライフスタイルの目覚ましい変化を受け、ベトナムの飲料業界は高い水準で成長を続けています。

今回は、そんなベトナムの飲料メーカーに関する最新情報をお届けします。

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2020

見本市で最高額の契約獲得、 VINAMILK

VINAMILKは2020年2月16日から2020年2月20日にドバイで開催されたGulfood Dubai International Fair 2020に出席し、2千万ドル規模の乳製品輸出契約に署名した。

同契約は、今年参加するベトナムの企業団がこのフェアで結んだ契約の中で最高額となる。

1987年以来開催されている同国際見本市は、現在世界で開催されている3大国際見本市の1つとなっており、農産物、食品、飲料の業界では最大規模だ。今年は193の国と地域から企業が参加しており、展示面積は約120,000㎡、5000を超えるブースがあり、参加者数は約98,000人にも及んでいる。

増大する市場の需要に応える!Sabec

2019年11月26日、Tổng Công ty Cổ phần Bia – Rượu – Nước giải khát Sài Gòn (SABECO)は、工場の生産能力を増強するための投資プロジェクトを正式に発表した。正式な実施は今後数か月以内を見込んでいる。

このプロジェクトは、同社の次期フェーズにおける事業開発戦略の一部であり、ベトナムでの開発への投資を継続するというSABECOのコミットメントを改めて確認するものだ。

SABECOは投資によりブランド開発、市場の拡大に加え、ベトナムでの主導的地位を強化していく。また、インフラ開発への投資を促進することで、生産能力を高めて、増大する市場の需要に応えていく考えだ。

Habeco、EPRシステムで組織のデジタル化へ

ベトナムで100年以上続く大企業は多くない。Tổng công ty cổ phần Bia – Rượu – Nước giải khát Hà Nội (HABECO)は数少ない100年以上の歴史をもつ企業の内の1つだ。

2019年12月1日の発表によると、130年の歴史を持つベトナムの飲料業界において、国内ビール事業トップの地位を維持する同社は、ERP(Enterprise Resource Planning)システムによる組織のデジタル化に取り組んでいる。

同システムは、FPT Information System Companyによって導入が行われた。これにより、製品や組織の管理を効率化して、品質の向上、情報共有の改善、生産性の向上等を目指す考えだ。

信用ある飲料メーカーに選出されたのは?

2019年11月7日の発表によると、サントリー食品インターナショナル(株)のグループ会社である、サントリーペプシコ・ベトナム・ビバレッジ社は、Vietnam Reportにより、「the Most Trustworthy Non-alcoholic Beverage Company in Vietnam in 2019」で1位に選出された。

Vietnam Reportは、企業、製品、サービスのランキングとベンチマークのパイオニアで、(1)財務実績(2)顧客満足度(3)メディアの評価に基づいて、2017年より「the Most Trustworthy Non-alcoholic Beverage Company」TOP10を選出している。

サントリーペプシコ・ベトナム・ビバレッジ社は、2017年と2018年の3位選出に続き、3年連続の受賞となった。今回はTOP10社の中でも、メディアの評価と顧客満足度調査のスコアが最も高く、全体で1位の評価となった。

2019

米国大使館、VINAMILKとの取引を高評価

米国大使Daniel J. Kritenbrinkが率いる視察団は2019年3月15日、ゲアン(Nghệ An)省、クアロ(Cửa Lò)コミューンに位置するVINAMILKの工場を訪れた。

その中で大使は現在交渉段階にある米国と同社とのパートナーシップの意義について高い評価をした。同社は米国から乳牛を輸入しており、直近では、タインホア(Thanh Hóa)のハイテク農場へ1,600頭を仕入れている。

2018年時点でベトナムは米国から農業製品を購入し、世界的に見ても米国の食料品輸出先第6位になっている。米国大使館は米国産の高品質な商品をベトナムの消費者に届けることができることを誇りに思っている。

VINAMILK、原料調達を国際基準で

VINAMILKは原料調達を国際基準で行う。同社は2019年3月8日に米国から1100頭のホルスタイン牛と500頭のA2牛を厳しい選別と品質審査の末に輸入している。

2018年にはニュージーランドからA2牛を200頭輸入している。立て続けに海外から牛を輸入している背景には、同社が商品の品質を国際基準に合わせて行こうとする姿勢が見える。

同社は国内に国際基準を満たす12の農場(GAPを満たす農場10箇所、EU基準を満たす基準2箇所)を抱えている。同社はこれからも長期的に商品の高品質化に注力していく意向だ。

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SABECO、国際ビール賞2019を受賞

Bia Saigonや333などのブランドで知られるサイゴンビール・アルコール飲料総公社 (SABECO)は、国際ブリュワリーアワード(IBA) 2019において金メダルを受賞した。

IBAは1888年の設立以降、100年以上の歴史を誇るビール業界において世界で最も著名な賞として評価されている。ベトナム国内のビール製造業者で同賞を受賞したのは、同社が初となる。

同賞の審査チームは一流の専門家で構成されている。企業の評価は各社の製品だけでなく、商品の競争力と言った商業的な要素も総合して行われる。同社は今回の受賞をきっかけに自社の製品を世界に売り込んでいきたい考えだ。

ハノイ人民委員会、HABECOを視察

2019年2月19日、ハノイ人民委員会等から構成される視察団は、BHN ハノイビール・アルコール飲料 (HABECO)を訪問し、同社とのミーティングや工場の視察を行なった。

HABECOは生産、商品の品質管理、流通における技術革新に常に力を入れてきた。同視察団はHABECOに対してハノイビールブランドを築き、守り続けてきた実績や日頃からの事業運営に対して感謝を伝えた。

同社は従業員の生活に対する配慮も怠らない。同社社員の平均月収は1700万 VNDの水準を維持している。視察団からの高い評価を受け同社は今後も良好な事業運営を続けていく考えだ。

2018

ベトナムオーガニック食品生産のパイオニア

ベトナム首相が議長を務める「ベトナム有機農業ー開発と統合」と題した国際フォーラムが2017年12月16日、農業農村開発省により開催され、400の団体が参加した。

ベトナムでは有機生産の基準を監督する組織が不在であり、その生産にかかる審査や規制が不十分なことなどが原因で、まだ有機食品マーケットは消費者との信頼を確立しきれていない。しかし、TH Groupは農業農村開発省お墨付きの企業であり、国際認証機関による評価や監督を受け、その生産や流通が国際基準を満たしていることを証明している。

TH Groupは、今後も「地域の健康」に焦点をあて、自然環境にやさしい生産活動を行なっていく。乳製品・野菜・果物以外の食品にも、有機生産基準を随時適用していく。

VINAMILKが砂糖生産業に参入、自グループ内の供給を目指す

VINAMILKは2017年11月28日、Vietnam Sugar Joint Stock Company の立ち上げにかかるセレモニーを、政府関係者の参加の元、カイン・ホア (Khanh Hoa)省で開催した。

Vietnam Sugar Joint Stock Company の主要製品は、カイン・ホアとその周辺の土地で栽培されたサトウキビから製造される砂糖と黒糖。欧米の先進技術により、同社工場のラインでは商品を自動的にパックすることができ、迅速かつ正確な生産を目指す。

現在の工場の生産能力は粗糖1,500t/日だが、将来的には、これを2,000t/日まで拡大する計画。VINAMILKは自社商品のサプライチェーンにおける糖の供給を自グループ内で完結させることを目指す。また、本工場の開業は地元のさとうきび農家にとっても、世界の砂糖市場の影響を受けにくくなるため収入が安定するメリットが期待されている。

Vietnam-beverages(ベトナム 飲料)

APECでVINAMILKの商品が多数提供される

2017年5月から11月にかけて、ベトナムのダナンでAPEC2017サミットが開催された。加盟国関係者や国内外のメディアが集まったサミットの会場では、VINAMILKの商品が参加者へ提供されていた。

採用された商品は、VINAMILKの主力商品である牛乳・ヨーグルトといった乳製品や、フレッシュジュースなど。これらの商品は生産過程における、ホルモン剤・抗生物質・農薬の使用に関する厳しい基準を満たしているかが検査された合格した上での採用であった。

ダナンのAPECプレスセンターには商品の提供だけではなくVINAMILKのブースも設置されていたため、国内外のメディア関係者の注目を集めていた。 

Coca-Cola、ベトナムサッカー協会とパートナーシップを締結

2018年4月11日、ハノイでコカ・コーラとベトナムサッカー協会 (VFF: Vietnam Football Federation) によるパートナーシップの署名セレモニーが開催された。2018年から2019年の間、コカコーラはベトナムサッカー協会の公式パートナーとなり、VFFの事業への資金提供による支援を行い、ベトナム代表チームの強化をサポートする。

ベトナムにおいて、サッカーは単なるスポーツとしてだけでなく、国民のプライドを高め、ベトナム国内の人々を1つにする力を持っている。コカ・コーラ社は1978年からFIFAの公式スポンサーであり、ベトナムでも同様にサッカーの支援を通じて、企業イメージのアップを画策していると思われる。

HABECO、人気ビールを新デザインに刷新

HABECOは、自社ブランドの「ビアハノイ・グリーンラベル」に450mlサイズの新ラベル商品をリリースする。本商品はここ数年の間に市場での地位を確固たるものにしてきたが、より洗練されたデザインに刷新することで更なる高みを目指す。

元々この製品は、中部地域でリリースされたもの。中部地域の消費者ニーズに合わせ、味わいも中部独自の特徴を持っていた。新しいボトルでは、従来のグリーンを残しつつも、キャップには金色を取り入れ、またラベルのデザイン自体をよりモダンなものとした

本製品は、長時間熟成などの近代技術を用いたラインで製造されているほか、原材料にもこだわりがあり、ホップはチェコ・ドイツからの直輸入品、大麦はフランス・オーストラリアで春に収穫したてのものを利用している。

まとめ

飲料業界の中でも、特にソフトドリンク市場は今後の成長の可能性を大いに秘めた部門であると予想され、多くの企業が新商品の開発と顧客獲得に向けて急いでいます。今後はいち早くトレンドをつかむことで、多くのビジネスチャンスを見つけられるのではないでしょうか

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