【今注目の化粧品は?】シンガポールの化粧品業界

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韓国発の美容化粧品ブランドは、市場で独自のポジションを確立しており、今後も売上増大が期待されています。

今回は、そんなシンガポールの化粧品業界に関する最新ニュースをお届け!シンガポール化粧品業界の今に迫ります。

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2020

化粧品販売のガイドラインがアップデート

2019年11月1日の発表によると、シンガポールにおいての化粧品販売のガイドライン「ASEAN Cosmetic Directive」がアップデートされた。今年に入って更新された項目は、別添 III:ASEAN化粧品クレームガイドライン禁止、制限、許可されている成分(ASEAN化粧品指令の付属書)※2019年7月更新、 別添VI:化粧品のよい製造慣行のためのASEANガイドライン内の化粧品の汚染物質の制限に関するASEANガイドライン ※2019年10月更新

その他、年2回 The ASEAN Cosmetic Committee (ACC) とASEAN Cosmetic Scientific Body (ACSB)が化粧品の安全性を確保する為、定例でガイドラインの見直しを行っている。 製品のラベル表示や特定の成分の使用の禁止と制限を含んでおり、2019年は6月と12月に更新されている。

本ガイドラインは Health Sciences Authority (保健科学庁)のホームページで公開されている。

政府、ホワイトニングガイドラインを提示

美容セラピストのような非歯科医によって提供されている、歯のホワイトニングサービスに関しての論争が起きている。保健省(MOH)とシンガポール歯科評議会(SDC)は、非歯科医または無認可の施設で行われている歯科診療を監視し、法律違反を行なった場合個人法的措置を講じる。

SDCは歯科登録法においてのシンガポールでの歯科診療に関連する法令では「歯のホワイトニング」が歯科医療の実践であると明言していない。また、2007年に提示された健康製品規制( Cosmetic Products-ASEAN Cosmetic Directive )の下では、ホワイトニング製品に含まれる過酸化水素または他の同様の化学物質の濃度が0.1%以下であれば、非歯科医でも取扱い可能としている。

MOHは今後も状況を観察し、歯の審美ホワイトニングやブリーチングについては本来は歯科医が行なった方が良い治療であることを提示していく。

資生堂、Forest Valleyをオープン

資生堂株式会社は、免税店などを展開する資生堂トラベルリテール(資生堂TRシンガポール)を通じて、シンガポール・チャンギ空港に隣接するJEWEL CHANGI AIRPORTに「SHISEIDO FOREST VALLEY(資生堂フォレストバレー)」をオープンした。

SHISEIDO FOREST VALLEYは、約22,000㎡のシンガポール最大の屋内庭園の1つ。その一角では、日本のデジタルアート集団「チームラボ」とのコラボレーションによる、インタラクティブな「SENSE ART INSTALLATION」を提供する。世界中からチャンギ空港を訪れる消費者と繋がることで、グローバルブランドのさらなる構築に努める。

「SENSE ART INSTALLATION」では、日本の美意識を伝えており、香りを通じて落ち着きを、音を通じて平和を、光を通じて静寂を、感触を通じて調和を表現している。

Beauty Asiaがシンガポールで開催される

ビューティー、スパ、ヘルス業界向けの地域最大のワンストップトレードショーとして知られるBeautyAsia2019が開催された。23回目となる今年は14か国から155の出展者がサンテックコンベンション&エキシビションセンターに集まり、3日間で7,000人近くが来場した。

BeautyAsiaは、新製品の開発とビジネスチャンスの両方を提供することを目的として、世界中のあらゆる場所のサプライヤー、メーカー、ディストリビューターを結びつけることを目指している。今年のイベントの出展者からは今年のショーはネットワーキングとビジネス双方の観点から有益であったとコメントが寄せられた。 

今年のテーマである「美容の為の最新イノベーション」というテーマに沿って、シンガポールを拠点とする東京ホワイトは、日本や韓国などの国でますます人気が高まるとみられる、最新のホワイトニングを使用した歯のセルフホワイトニングサービスを紹介した。

2019

Shiseido、シンガポールでのイノベーションを強化

Shiseidoは、シンガポールにおける59,000平方フィートの新オフィスについて発表した。新オフィスはアジア太平洋地域(APAC)の本社と、イノベーションラボ、トレーニング施設、コンサルテーションセンターを兼ねており、皮膚に関する研究やイノベーションを目的としている。APAC事業部のCEOはこの動きについて、同社の「Vision 2020」における企業変革計画の一部であるとコメントしている。

ShiseidoのAPACのイノベーション・センターもオフィス内に構える。今後、アジア太平洋地域の消費者調査を実施して、地域ごとの特徴的な肌タイプを研究し、肌質に適した自社製品の開発を目指す。

さらに、APAC本部の開設に伴いライフ・クオリティ・ビューティ・センターも導入する。ここでは、熱傷跡や癌治療による副作用など、より深刻な皮膚の問題に対するソリューションが提供される。同センターは2019年度第2四半期にオープン予定。

J&J、Ci:zをテンダーにて買収

医薬品、医療機器、ヘルスケア関連商品を扱う大手企業Johnson&Johnson(J&J)は、化粧品およびスキンケア製品を幅広く手掛ける日本企業、Ci:z Holdings Co. (Ci:z)とテンダーオファー(株式公開買付)で合意したことを発表した。

J&Jおよびその関連会社がまだ保有していないCi:zの発行済株式のすべてを1株当たり5,900円で取得する予定であり、これは約2,300億円に相当する。この買収には、Dr.Ci:Labo、Labo Labo、Genomerシリーズのスキンケア製品を含む幅広いブランドが含まれている。

J&Jの会長は今回の買収について、「健康と美容に関して、消費者は積極的に肌を改善するため、科学に基づく革新を求めている。この取引において、機敏なイノベーションモデルを導入し、世界的な商品化の専門知識を通じて迅速に販売を加速することによって、J&Jのコンシューマ事業の価値創造を最大化できる」とコメントしている。

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P&G、さらなる投資を発表

世界最大の一般消費財メーカーであるP&Gは、2019年3月7日、さらなるビジネスを世界規模で拡大する予定であると発表した。少なくとも3つのビジネス分野において、シンガポールを拠点として新たな事業を計画しており、1,200万米ドル(USD)の予算を確保している。

これらには新ブランド開発、技術プラットフォーム開発およびビジネスモデル構築が含まれる可能性がある、と発表された。その金額のうち、800万USDがシードマネーとして、プロジェクトのチームアップやビジネスアイデアを持つ地元企業へ支払われることになる。

この投資は、米国内で進行している130の事業を行っている企業内ベンチャー構築単位であるGrowthWorksの一環である。P&Gは、「GrowthWorksはスタートアップの起業家精神と無駄のない事業規模とリソースを反映できる。アジアの消費者のためにより早く革新し、シンガポールのイノベーションシステムに貢献し続けることを目指している」とコメントした。

Clarins、期間限定のアイスクリームバーを開店

大手化粧品会社Clarinsは、シンガポール市場向けの新しいポップアップストアを発表した。ポップアップとは、人気の宣伝手法のひとつであり、一時的に店舗をオープンさせ、認知度を高めた後にその店舗を閉店させるマーケティングの方法である。ClarinsのポップアップストアであるIce Cream Barは9日間限定で開店し、その後は閉店する。

ION OrchardにオープンするIce Cream Barは、近辺の買い物客を惹きつけ、有名なジェラートショップBirds of Paradiseの8つのベストセラーフレーバーから選択して楽しむことができる。

また、 Clarins White Plus Rangeの成分であるチェリーバジルから着想を得た新たなジェラート「Cherry Basil」も試食できる。また、Ion Orchardを訪れる人は、Clarins春コレクションを閲覧したり、美容クイズに参加したり、ハンドマッサージや口紅を試すことができる。

2018

韓国の高級化粧品「HERA」シンガポール進出

2018年4月16日、韓国の化粧品大手であるアモーレパシフィックの高級化粧品ブランド「HERA」がシンガポール進出を発表した。繁華街オーチャードの高島屋に出店予定。

「HERA」ブランドとしては、2016年に中国へ進出して以来2度目のグローバル進出事例となる。世界規模のブランド創出を目指す同社にとって、トレンドへの反応が敏感なシンガポールは戦略的に重要な市場と位置付けられている

アモーレパシフィックは海外展開を加速させており、直近5年における同社のグローバルビジネスの年間成長率は約30パーセントを記録している。CEOの Suh Kyungbae氏は「独創性のある美の文化を広げることで世界的なブランド会社作りを目指す」と語る。

花王が「ソフィーナ」ブランド立ち上げ

花王は2018年4月15日より、シンガポールで「ソフィーナ」製品の販売を開始すると発表した。ソフィーナの海外展開はすでに台湾、香港、中国大陸では実現しているが、ASEAN地域では初となる。

シンガポールで「ソフィーナ」ブランドを展開する目的は、「ソフィーナ」のアジアにおける認知度を拡大させることで、より強固なブランドイメージの定着を目指す。

花王は2017年からの4年間を対象とした中期経営計画「K20」の中で、「化粧品事業を成長の柱にすること」および「アジアコンシューマープロダクツ事業の拡大と利益率アップ」を成長戦略として盛り込んでいる。「ソフィーナ」ブランドのシンガポール進出も、この成長戦略の一環である。

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シンガポール最大規模の研究施設

2014年に開設されたP&Gのシンガポールイノベーションセンター(SGIC)では、世界最先端の研究が日々行われている。この施設は民間企業の研究施設としてはシンガポール最大規模であり、世界各国から集まった研究者が試作を繰り返しながら新製品を生み出している。

同社のイノベーションセンター責任者Gipson氏は、研究拠点をシンガポールに置いた理由として「LITE」という4つの要素、すなわち地理(location)、インフラ(infrastructure)、人材(talent)、エコシステム(ecosystem)を挙げている。アジア太平洋という巨大市場の中心に位置し、都市中心に近い空港と良好なインターネット環境、さらに優秀な人材が揃っている点や、政府が推進する産学連携のネットワークもイノベーションを生み出す土壌となっている。

まとめ

多くの化粧品企業が重要な事業展開先として選ぶシンガポール。良好なビジネス環境や成長するアジア市場の重要地域であることなどがポイントとなっているようです。トレンドに敏感な消費者や優秀な人材が揃っている点で、日本企業にとっても進出しやすいのではないでしょうか?

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