【環境との共存】タイの化粧品業界

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医薬品と共同開発した商品がタイ国内では人気の傾向があり、新しいカテゴリの商品として海外に輸出するという動きも見られます。

今回は、そんなタイの化粧品業界に関する最新ニュースをお届け!タイ化粧品業界の今に迫ります。

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2020

Amorepacific、Lazadaと覚書を締結

2019年5月16日の発表によると、韓国最大の美容会社Amorepacificは、戦略的パートナーシップを強化して東南アジアでのアウトリーチを強化するため東南アジアの大手eコマース企業であるLazada Groupと覚書(MOU)を締結した。

覚書の署名により、両社は新しいブランドを立ち上げ、新しい小売ビジネスなど様々なプロジェクトで協力する。また、Lazadaのデジタルテクノロジーとeコマース分野での競争力を活用し、美容製品におけるAmorepacificのリーダーシップが強化されることが期待される。

この覚書はAmorepacificのオンラインビジネスの活性化を目的としたものである。Amorepacificは既にLazadaのデジタルプラットフォームを使用して、Laneige、Mamondeなどの主要ブランドをタイなどの主要なASEAN市場で展開する。

中国市場を開拓!Beauty Community

コスメショップを展開するBeauty Community Public Co.、Ltd.は2020年2月25日に、2019年第4四半期(4Q19)および2019年に関するMD&Aを開示した。収益は、Beauty Buffetショップ42.56%、Beauty Cottageショップ11.55%、美容市場0.85%、海外27.57%となった。収益構造は主に小売化粧品店での販売によるものである。

2019年第4四半期の総収益は前年比26.43%減の4億8,845万バーツとなり、同年の総収益は前年比42.28%減の20億2,077万バーツとなった。総収入減少の主因は中国人観光客の減少と、2019年初頭に中国市場に導入された法律によるものである。

総収益減少の影響を受けたことから、中国市場に新しい販売チャネルを開拓し、他10か国以上に国際市場を拡大して戦略を調整した。これにより、1つの市場に依存するリスクを軽減した。また、収益が第4四半期に増加し始めたことから将来的には徐々に増加すると予想される。

Karmartsは、2019年度の決算を報告

1,000以上の自社ブランドの美容製品を取り揃え、化粧品流通事業に特化したタイのKarmarts Public Company Limited(KARMART)は、2020年2月28日に、2019年度の決算を報告した。当期純利益は、昨年に比べて283万バーツ増加した。

売上高およびサービス収入は、前年比0.49%増の14億8,664万バーツ、当期純利益は前年比0.19%増の15億2,602万バーツ、純利益は前年比27.48%減の2億6,123万バーツ、販売およびサービスの費用は前年比1.03%増の6億9448万バーツとなった。

販売管理費は前年比8.04%減の4億9380万バーツ、また、土地売却による関連会社利益(損失)配分のため、合弁企業および関連会社への投資による利益(損失)のシェアは前年より減少した。

Quality Plus、TISTRの運営戦略に参加

2019年4月8日の発表によると、タイの大手化粧品メーカーQuality Plus Aesthetic International Co., Ltd.および大規模ビジネスセクターなどの24のパイロットネットワークパートナーは、化粧品開発の代表者としてタイ科学技術研究所(TISTR)が立ち上げた化粧品に関する10のプロジェクトに協力する。

タイの化粧品市場は、ASEAN最大でアジアでは第3位。同国はASEANの化粧品生産の重要なハブと見なされている。そのため、 TISTRの運営戦略では、様々な地域にある植物から特性に基づいた化粧品を創出し、商業的な可能性を秘めた新製品の研究開発を実施する。

Thai Cosmetopoeiaプロジェクトは高等教育科学研究革新省と民間企業が協力し、コーポレート・アイデンティティに基づいて化粧品の価値と新しいビジネスを創出して、民間部門と公共部門の持続可能なビジネスの創出を目的としている。

2019

化粧品専門店「アットコスメ」がタイに進出

2018年11月30日、化粧品口コミサイト「アットコスメ」などを手掛けるアイスタイルは、2021年までにタイに化粧品専門店「アットコスメストア」を5店舗出店すると発表した。

「アットコスメストア」は2020年までに日本国内の店舗数を現在の約3倍の20店舗まで拡大する計画を示し、運営する口コミサイトの情報を生かす独自の販売ノウハウで、成長するアジアの美容市場を取り込む営業計画を示した。

同社は1600万バーツ(約5440万円)を投じ、現在タイ国内で最先端のショッピングモール「アイコンサイアム」内に店舗面積300㎡のタイ1号店を出店した。店舗内では日本の化粧品に特化した品ぞろえでタイ国内の他の化粧品小売店に対抗する。

DODが化粧品製造業を買収

ダイエットサプリメントを製造販売するタイ企業 DOD Biotech Public Company Limited は2018年6月、タイ証券取引所(SET)2部市場(MAI)において新規株式公開(IPO)を行い、約10億バーツを調達した。

同社は調達した資金をもとに、傘下の化粧品開発製造企業であり、タイ国内向けのパーソナルケア商品や大手化粧品メーカーのOEMを行う PCCA Laboratory Co., Ltd. (PCCA) 社を買収し、化粧品市場に参入する。

同社は今後、ダイエットサプリメントから健康補助食品事業へと業務拡大をし、化粧品市場にも参入する予定で、業務提携関係を結んでいる中国やインド企業を通しての各国への製品の輸出、販売を計画している。

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8社と提携、K SME Good to Greatプロジェクト

KASIKORNBANKは、2019年3月26日、8社のパートナーと協力してK SME Good to Greatプロジェクトを組織し、スタートアップ企業への投資によって化粧品製造事業の推進に協力すると宣言した。

2018年に始められたK SME Good to Greatプロジェクトは中小企業の起業家がより多くの価値を創造するためのイノベーションと技術を培えるようなトレーニングプログラムがあり、現在まで2424の企業が参加を希望している。

現在は主に市場前年比成長率が2016年3.5%、2017年5.1%、2018年2.8%の化粧品事業の強化に焦点が当てられており、中小企業のビジネスニーズを満たすビジネス開発促進機関とプラットフォームからなる8つのパートナーへ選出され、新たな商品開発やサービスの提供を目指している。

Beauty Buffetの国際マーケティング戦略

2019年2月11日、タイの化粧品の開発と小売りを行う Beauty Buffet は中国のECモール Carrot Mall 国際マーケティング戦略を共同で行い、ベトナム、インドネシア、ロシアの市場拡大を目指し、効果的なブランド成長を目指すと発表。

Beauty Buffetは「Live a beautiful life」をコンセプトとして国際的な消費動向を調査し、製品の品質を向上させ、新商品コレクションの新たな流通チャネルの拡大を行い、Beauty Buffet は中国のECモール Carrot Mallを販売代理店として指名した。

Beauty Buffetは人口の多い国際市場の他にCLMVとインド、パキスタン、カナダ、ブルネイ、アラブ首長国連邦を含む中東諸国15カ国以上を市場拡大のための目標とし、前年比20%以上の収益成長率を目指す。

2018

Japan Beauty Week Bangkok 2018

在タイ日本大使館は、タイと日本の外交関係樹立131周年を記念してJapan Beauty Week Bangkok 2018を開催。数多くの化粧品トップブランドを有する日本と、美容への関心が高まるタイの交流機会を提供した。

「Together, Shine On Your Beauty」のテーマのもと、日本の化粧品メーカー Kanebo、KOSE、POLA、SHISEIDO、JCIA(日本化粧品工業連合会)が協賛。

4月3日に日本大使館で開催されたこのイベントには、バンコク版のAKB48、アイドルグループのBNK48も出演したことで話題を集めた。タイメディアも招待され、日本製のコスメティックブランドに対する関心を高めた。

中国市場進出を窺うL’OREAL Thailand

L’OREAL Thailand は、タイに進出して6年目となる。タイの美容市場は2017年の成長率が前年比で 7.81%であり、L’OREALはタイをスキンケアにおける ASEAN最大の市場の1つと捉えている。

同社は2018年度の経営目標として、消費者重視、デジタル技術の活用、人材の育成とケア、持続可能なビジネスと社会的活動の構築という目標を挙げている。

また同社は韓国企業の Style Nandaを200億バーツで買収し、巨大な人口を抱える中国の市場シェア獲得を目指す。タイで生産されるL’OREAL Thailand の製品が Style Nanda のラインナップに加わることで、中国進出の機会をより多く得ることができる。

thai-cosmetics(タイ 化粧品)

タイ化粧品業界を取り巻く環境の最新レポート

タイの化粧品業界は今後、ASEAN域内共通化粧品規制(Agreement on the ASEAN Harmonized Cosmetic Regulatory Scheme) の規定に基づいた品質管理が求められる。

現在の消費者の主要な関心は自然保護と健康増進であり、美容製品に関しても天然素材を使用すること、あるいは環境に配慮した製品作りが求められる。直近3年の自然化粧品市場における平均成長率は4.6%と高い数値を保っており、2017年には2億9,200万ドル規模に達すると予想されている。

また、タイの化粧品業界は「Cosmeceuticals」と呼ばれる医薬品と化粧品を組み合わせた製品カテゴリに注力するとされ、海外への製品輸出を念頭に置いた国際的な戦略が必要になる。

BEAUTY COMMUNITYの5ヶ年戦略

BEAUTY COMMUNITY は、BEAUTY BUFFET、BEAUTY COTAGE、MADE IN NATURE、Beauty Market、BEAUTY PLAZAなどのブランドで化粧品販売ショップを全国に展開する企業である。

同社の5ヶ年経営戦略(2018-2023)では、ASEAN各国を中心としたタイの化粧品ブランドは1,000億バーツ規模のマーケットになると予想、ど利益率20%を維持しつつ2023年における同社の利益目標を100億バーツとしている。

オリジナル商品の開発も進め、現在タイ国内の他社小売店での販売も開始した。キング・パワーの22店舗、7-ELEVENの650店舗で8種類の製品が入手可能となっている。

日焼け止めで一躍話題のMizuMi、Watsonsでベストセラーに

タイのスキンケア市場は年間成長率が6.1%となり、市場規模も700億ドルに成長している。この成長著しい市場には多くの新規プレーヤーが参入しているが、MizuMi もそのうちの1社である。

ブランド初期はFacebook を通じた販売のみを行なっていたが、小売大手Watsons からの発売を開始、初年度に同社の日焼け止め部門でベストセラーに。さらに化粧水などの新製品も登場した。

2018年2月20日には、敏感肌向けのクレンジングウォーター、フェイシャルクリーナー、日焼け止めがWatsons の「WATSONS HWB AWARDS 2018」を受賞した。クレンジングウォーターについては、同賞を2017年にも受賞している。

まとめ

日本の化粧品ブランドもタイで販売されており、日本製商品がタイ国内で頭角を現しています。日本企業とコラボレーションしたイベントも開催され、今後タイと日本はどのような関係を築いていくのでしょうか?

タイの化粧品業界が一目でわかる!ビズラボオリジナル業界地図

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