【グローバル化進む】フィリピンの化粧品業界

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国内メーカーだけでなく外資系のメーカーもフィリピン国民から支持されており、店舗数も増加しています。どのような商品が好まれているのでしょうか?

今回は、そんなフィリピンの化粧品業界に関する最新ニュースをお届け!フィリピン化粧品業界の今に迫ります。

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2020

資生堂、ワトソングループとの提携を強化

2019年5月30日、日本最大手の化粧品メーカーの資生堂は、 世界最大のドラッグチェーンであるワトソンズグループと戦略的提携を結び、今後商品開発や社会貢献などの分野で共同して取り組むことを発表した。

ワトソンズは1841年に香港に設立された、ヘルスアンドビューティ分野で世界最大のドラッグチェーン。25の国と地域で展開する12の小売ブランドの下に、15,000の店舗を運営し、店舗とECサイトを合わせた年間の総客数は52億人にものぼる。

資生堂商品のワトソンズでの取り扱いは1987年に台湾でスタートし、現在はアジアを中心に10ブランド以上を展開。資生堂のブランド力と、ワトソンズの小売ネットワークと消費者インサイトデータを融合させることにより、アジアの消費者に適した商品とサービス提供を目指す。

FDA、J&Jにベビーパウダーの成分検査を要請

2019年10月23日の発表によると、食品医薬品局(FDA)は、Johnson & Johnsonに対し、アスベスト汚染の可能性から消費者を保護するために、ベビーパウダー製品のテストを実施するよう促した。

米国FDAがアスベストを発見した後、33,000本のボトルを回収したことがきっかけ。米国FDAは、ベビーパウダー製品から致命的なクリソタイルアスベスト繊維を発見したことを発表し、既定のロット番号におけるJ&Jベビーパウダーの使用を中止するように消費者に勧告した。

これを背景に、人口増加に伴い多くのフィリピン人が使用するベビー用品のアスベスト汚染の発覚により、フィリピン国内の消費者の過度の不安を軽減するための措置を積極的に講じることが求められている。

AVON、災害時の支援や寄付を実施

英国に本社を置く化粧品会社で、カラー化粧品、香水、スキンケア製品、ヘアケア製品を製造・販売するAVONは、世界中の数十億人の女性の生活にプラスの影響を与えることにより、より良い世界を創造するという社会的責任のもと、災害時にコミュニティを支援している。

フィリピンでは、2020年1月13日にタール火山が噴火した際、被災者3,000人に下着、消臭剤、トイレタリーを含む衛生パックを寄付した。さらに前年12月の台風ウルスラの際には、被災地域の支部にある1,470個の衛生パック(下着、シャンプー、石鹸、消臭剤)を、影響を受けたエイボンの代表者とその家族に寄付している。

その他同社の災害時の支援活動として、オーストラリアの山火事において同国の赤十字に25,000ドルの寄付を行ったり、トルコ東部を襲った地震の被災者のためにスカーフ、手袋、トイレタリーを含む5,000を超える製品をRed Crescentへ寄付したことなどが挙げられる。

Cosmetique Asia CorpのMiss Silkaコンテスト

Silka Papaya Soapが主力ブランドであるCosmetique Asia Corpは、12年目を迎えるMiss Silkaフィリピン2019のコンテストを開催した。それぞれの地域タイトルを獲得したさまざまな州を代表する26人の候補者が競演した。

Miss Silkaコンテストは、国内で最も人気の美人コンテストの1つであり、フィリピンの女性の多様性を祝うための手段として、地域および文化の代表を全国的に募り華々しく競い合う。

2019年のミスシルカフィリピンの優勝者であるパンパンガのジェイミーニコルアンヘレスマニオに、現金15万ペソと豪華な優勝賞品が贈られた。さらに10万ペソ相当の寄付が、彼女が選んだ慈善団体に寄付される予定。

2019

Cosmetique Asia Corp、ミスSilkaコンテストを開催

フィリピン大手化粧品メーカーのCosmetique Asia Corpは、同社の人気ブランド「Silka」のブランドイメージにふさわしい女性を決める「ミスSilkaフィリピン2018」を開催した。候補者はそれぞれの地域タイトルを獲得し、地域代表として選ばれた26人から成る。

Miss Silka Philippinesは、さまざまな地域や文化を全国レベルで表現する場所として、女性の多様性を推進してきた。今年で11年目になり、ミスSilkaフィリピンの受賞者が10年にわたって選ばれてきたという功績がある。

今年のミスSilkaフィリピンにはセブ地域のMaraiah Queen Arcetaが選ばれ、戴冠された。優勝者にはP150,000の賞金とSilka商品が授与される。また優勝者がともに活動する慈善団体にもP100,000相当の寄付が贈られる。

Splash Corp、 アフリカでの事業拡大を計画

フィリピンでパーソナルケア用品などを展開するSplash Corpは、 グローバルプレーヤーになるという目標の一環として、アフリカでの事業拡大を計画している。そこで、パーソナルケア市場への浸透、ナイジェリアでの自社製造工場の設立などの計画を明らかにした。

同社は約7年前にナイジェリアで委託製造契約を締結し、月に約4コンテナを出荷しており、需要は堅調。しかし同国内からの強い需要のために、同社は数年以内に自社製造工場を展開することを検討している。この事業拡大により、同社はアフリカ全体のプラットフォームになり得ると予測している。

アフリカで人気のブランドは、SplashのExtractブランドのスキンケア製品。

Unilever、キュウリの100%現地調達を開始

2018年5月8日の発表によると、多国籍企業でありホームケア用品を展開するUnilever Philippineは、ヌエバエシハ州の農場からキュウリの現地調達を開始した。収穫されたキュウリは加工され、国内のすべての女性用コスメ製品に使用される。これにより、100%現地調達が達成される見込み。

ヌエバエシハの農園は、Unilever Sustainable Agriculture Code(USAC)認証パートナーであるSunrich農場と提携して運営されているため、最良の農業慣行を可能にする。 またSunrich農場は、キュウリ生産加工のための世界クラスの工場施設の本拠地としても機能している。

80ヘクタールの土地で活動している300人以上の小規模農家が、 Unileverのサプライチェーンに参加することで生計を立てることができる。キュウリは季節作物のため、農民はピークシーズンの合間の稲、タマネギ、ニンニクを収穫する土地を利用することによって、安定した収入を得ることができる。

L‘ORÉAL、スタートアップためのVCファンド設立

国際的なコスメブランドであるL‘ORÉALは、 開発のためのコーポレートベンチャーキャピタルファンドを設立すると発表した。これはマーケティング、デジタル、サプライチェーン、パッケージングなどの新しいビジネスモデルに投資し、ロレアルのネットワークでスタートアップをサポートするというもの。

自社のベンチャーファンドの創設により、ロレアルの専門知識と美容分野に関心のある起業家のエコシステムを結びつけ、新たな消費者と業界のニーズを結び付けるという、同社のオープンイノベーション戦略を強化したい考え。

このファンドはフランスの新興企業であるSillages Parisの少数株主を買収して投資を開始し、人工知能と機械学習に基づいてカスタマイズされたフレグランスを作成するオンラインサービスを提供する。

2018

代表的ローカル化粧品メーカー①:Splash Corporation

Splash Corporation は1985年、ヘルスケアと食品の分野でビジネスを開始。現在ではスキンケア、化粧水、ヘアカラー商品などのローカルブランド化粧品等を取り扱うグループ企業に成長した。フィリピン国内だけでなく30ヶ国への輸出を行い、事業を拡大している。

2017年の同グループの総売上高はおよそ30.75億ペソ、うち化粧品の売上高は約10.69億ペソに達した。特に、Skin White と Maxi-Peel Zero の2商品が売上の増加に貢献した。

2018年4月4日、Splash Corporation は同社の Maxi-Peel Zero に関する商標登録をインドネシアで完了したと発表。今後はインドネシアのマーケットに進出し、グローバル展開を加速することが期待される。

代表的ローカル化粧品メーカー②:Cosmetique Asia Corporation

Cosmetique Asia Corporation はフィリピンローカルの化粧品グループ企業で、2001年に設立。美容石鹸、消毒液、ベビー用品など8つの自社ブランドを保有している。その中でも Silka という美容石鹸ブランドは、パパイヤを使用した肌に優しく、またリーズナブル製品として人気がある。また、同社の製品は外国へのお土産としても認知されている。

Silkaブランドは、石鹸のほかにパパイヤを原材料とする美白ローションを新たに開発。また2018年1月5日にはオンラインショップを開設し、小売店への卸売のみならず直接の顧客販売を開始。顧客サービスの向上を図る。

5月26日にはMiss Silka を決めるコンテストがパンパンガ州で開催された。美意識が高いフィリピンでは各地でミスコンテストが開催され、有名モデルをゲストで呼ぶことで集客と企業イメージのアップを狙うことができる。

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著名モデルも愛用する外資系化粧品メーカー:L’Oreal Paris

フィリピンで人気の高い外資系化粧品メーカーの代表格、L’Oreal Paris Philippines。同国内に120店舗を展開している。人気の理由としては、SM、Robinson、Landmark といったショッピングモールと共同でプロモーション活動を定期的に実施していることが挙げられる。

FDA(Food and Drug Administration)によれば、国内の低価格で化粧品が売られている店を調査したところ、販売商品は正式な商標登録を取得しておらず、また人体に害のある成分が含まれているものだったと発覚。この事件を受け、安全性を求めて外資系ブランド化粧品の需要が増加すると見込まれる。

好調続けるグローバル日系企業:資生堂

グローバルに活躍の場を拡げる資生堂は、経済成長の著しいフィリピンでも市場拡大を図っている。同社が展開する化粧品は価格設定が高いため、ブランド品が数多く並ぶショッピングモールで高所得者層をターゲットにするマーケティング戦略を用いている。

2017 年11月26日、ショッピングモールを運営する Robinson グループは PayMaya Ph とパートナーシップを組み、スマートフォン等の端末で決済が可能になるサービスを展開。PayMaya が設置される支店先として資生堂が選出された。

2018年5月26日には、洗顔料ブランドWaso Soft + Cushy Polisher が「2018’s Beauty Insider Awards (良品質ブランドを決めるコンテスト)」を受賞した。

まとめ

海外メーカーはロレアルパリ、日系メーカーは資生堂が人気のようです。品質の高い外資系商品を求める層から支持さえており、プロモーションも積極的に行われているようです。外資系メーカーは価格帯が高額なため、ターゲットは限られていますが、今後のターゲットは高所得者からかわるのでしょうか?

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