【コロナに負けるな】フィリピン旅行業界のトレンド

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好調であったインバウンド事業だけでなく、最近ではフィリピン人の需要も高まっていた中、突如新型コロナウイルスによって大きな影響を受けた旅行業界。

今回は、そんなフィリピンの旅行業界に関する業界情報をお届けします。

読了時間の目安:5分

2020

Rajah TravelCorp、観光業の雇用確保に賛同

旅行代理店業界国内シェア2位で、アジアだけではなく欧州、北米、南米へのツアーも多数展開しているRajah Travel Corpは、世界トラベル&ツーリズム評議会(WTTC)の公開文書を自社ホームページにも掲載した。

公開書簡はCOVID-19による観光業の壊滅的な影響における観光業界の雇用確保への嘆願に関するもので、世界中で5000万人の雇用が危険にさらされていると推定されている。同社はこの公開文書に賛同し、旅行・観光業の生き残りをかけた状況を伝えている。

WTTCの調査によると、旅行・観光業は世界のGDPの10.4%と、3億2千万人の雇用に貢献しており、5人に1人の新規雇用を創出し、8年連続で世界経済の成長率を上回っている。旅行・観光部門の貢献を維持し、保護するために、抜本的かつ断固とした行動を取ることを政府に要求した。

出典: https://www.rajahtravel.com/news/open-letter-from-the-world-travel-tourism-council-wttc

ビザを不正複製した旅行代理店に営業停止命令

2020年1月21日の発表によると、入国管理局(BI)は、承認されたビザの申請を不正に複製したとされる旅行代理店の営業許可認定を一時停止した。調査の結果、一部の中国国民が詐欺、不実表示、または虚偽の情報により到着時のビザの発給(VUA)を許可されたという証拠を入手したと述べた。

昨年初めからVUAの記録をシステムに組み込んでいるため、ビザは警官に提示されるとすぐに確認できるようになった。そのため空港のBIスタッフにより偽のVUA指示書を持つ多くの違法入国を試みる中国国民の入国を阻止した。

改ざんを検出するための安全対策が講じられていることを強調し、このような計画がとられることを外国人に警告した。また司法省(DOJ)は、中国国民へのVUAの付与に関する厳格な手続きを命じた。これにより、VUA保有者の許可された滞在期間が最大30日に短縮され、延長不可能になった。

出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1091476

観光省、2019年の海外からの観光者数を公表

フィリピン観光省(DOT)は、2019年のフィリピンへの海外からの観光者数は過去最高の820万人となり、観光収入は93億1,000万ドル、つまり4,821億5,000万PHPを貢献し、2018年の77億1,000万USDの数字を20.81%上回ったと発表した。

観光長官は、インバウンド訪問者の数値が常に上昇していることと、それに対応する消費総額から得られる観光収入が、フィリピン経済に観光産業の重要性を裏付けていると述べた。これは2016-2022年の国家観光開発プログラム(NTDP)の目標の実現における政府、産業界、市民社会の間の協力と努力の成果を示している。

観光客数トップの国は韓国で、次に中国、米国が続いた。更に次いで、日本、カナダ、オーストラリア、台湾、イギリス、ドイツ、マレーシアの順となった。

出典:http://www.tourism.gov.ph/news_features/VisitorReceipts.aspx

ロックダウンの影響を受けた観光客の帰国支援

観光省(DOT)は3月25日時点で、COVID-19に対するコミュニティ検疫強化によって影響を受けた10,829人の現地人及び外国人観光客の帰国を援助した。フィリピン航空、セブパシフィック、エアアジア、エアスイフトと連携し、立ち往生した観光客をさまざまな目的地からマニラ国際空港(NAIA)やクラーク国際空港まで輸送する便が用意された。

ボゾン島、シキホール島、ネグロス島からセブまでフェリーで輸送するため、フィリピン沿岸警備隊の船などの島間船を手配した。また、一部の立ち往生している観光客へのシャトルサービスやホテルの宿泊施設のほか、NAIAターミナルでの無料の食品や衛生用品が提供された。

COVID-19の拡散防止のため、コミュニティ検疫(ロックダウン)がマニラ首都圏で実施され、最終的にルソン島全体に拡大されて以来、影響を受けた旅行者を支援するための公的部門と民間部門による取り組みが続いている。

出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1097825

PTAAが旅行EXPOを開催、最大70%の割引実施

フィリピン旅行代理店協会(PTAA)は、2020年2月7日から9日まで第27回トラベルツアーエキスポを開催し、最大70%割引の旅行商品とサービスが提供された。このエキスポには400を超える代理店および観光事業産業などの出展者からの1,000のブースが出展された。

ブースではクルーズ旅行、ホテル、テーマパーク、そしてグループ旅行と個人旅行などが展示され、最大70%割引が実施された。海外旅行も手頃な価格になり、ミレニアル世代だけでなく、旅行慣れしている層もアクティブな観光客になることが期待される。

このエキスポ実施により、顧客に提供する国内外の新しい目的地が増加した。国内最大級のエキスポとなり、10万人を超える来場者が見込まれた。

出典:https://www.pna.gov.ph/articles/1090568

2019

Rajah Travel Corporation、記念プロモーション

旅行代理店フィリピン国内業界シェア2位のRajah Travel Corporation(RTC)は、設立45周年を迎えるにあたり自社ブランド「 EPIC」の国内外の旅行におけるプロモーション販売を開始した。

EPICと提携している「Insight Vacations」の「Red Hot Deals」と「早期支払割引」を使用すると、ヨーロッパ旅行における割引が最大20%適用される。 また「Contiki」では18〜35歳の方を対象に、直前割引として最大25%まで割引を提供する。

RTCはプロモーション、イベント、パートナーシップ支援、および業界とのより強固な連携などによる1年の祭典を通じて、この記念すべき45周年を盛り上げる。

Uni-Orient Travel Inc、卓球トーナメントカップを主催

旅行代理店業界シェア6位のUni-Orient Travel Incは、第16回ユニオリエンタルカップインタースコラスティック卓球リーグを主催し、フィリピン人の若手選手の育成に協力した。

本大会は、フィリピン全国開発協会(TATAND)とUni-Orient Travel Incが主催し、全国295チームから1,180人のプレーヤーが集う。ユニオリエンタルカップの10代の部のチャンピオンの数十人が、経験豊富な中国の卓球選手とのトレーニングのために中国に招待される。

本社の副社長は、本大会は非常に競争力があり、影響力のある大規模な卓球トーナメントとなり、多くの若いフィリピン人が参加することで、フィリピンと中国の卓球交換を発展させることを望むと述べた。

TravelOnline、AirAsiaと提携

フィリピンにて主に国内旅行販売を展開する旅行代理店のTravelOnlineは、 大手LCC航空会社であるAirAsiaと業務提携を結び、 アラバンにAirAsia発券オフィスフランチャイズの支店を開設し、リボンカットセレモニー を行った。

TravelOnlineはフィリピン国内で低予算旅行代理店として有名である。ボラカイ、ボホール、パラワン、セブなどの国内パッケージのみならず、香港、バンコク、タイ、マレーシア、シンガポールなどの海外パッケージも販売。

この業務提携はTravelOnlineの信頼性を高め、10年間の世界最高の低コスト航空会社であるAirAsiaとの新しい事業の将来性への確信を高めるものとなる。

観光省、フードトラベルフェスを開催

2018年12月の発表によると、フィリピンの観光促進を行う政府組織である観光省(DOT)は、 Ayala Malls Groupとバコロド市にてフードトラベルフェスを共催した。 ネグロス島の豊かな料理の多様性を通じて、人々の団結と食べ物への想いを表現するためのイベントとなった。

DOTのリージョン6事務局長は、地方自治体、ホテルやリゾートの経営者、そして農場のエコパークの起業家などのステークホルダーに対し、DOTと協働してフードツーリズムを持続可能なツーリズムプログラムへ推進するための重要な貢献者として称賛した。

DOTはまた、農産物と国内の「新興観光地」が展示されている農業観光フェアを同時開催した。フードツーリズムを後押しするため、 Ayala Malls Groupはバコロド以外の主要都市でも3日間のイベント、無料の会場を設置することで協力した。

2018

多種多様なサービスを提供、Far Travel

Far Travel Inc は1983年に旅行代理店として設立。政府が管轄している観光産業促進団体(The Philippine Travel Agency Association)等と提携を結び、事業を拡大。現在、旅行パッケージ販売、航空券チケット予約、ビザ取得のサポート、移民局の手続きサポートなどのビジネスを国内にて展開している。

2018年10月25日から11月8日の14日間でイタリアを巡る聖地巡礼の旅のパッケージツアーを企画したが、高い人気を博している。その理由の1つには、フィリピン人口の約9割がキリスト教徒であること、また現職の牧師と同行しての聖地巡礼ができることが挙げられる。

2018年2月9日から2月11日の3日間には、SM モール (モール・オブ・アジア) で開催された観光博に出展。アフリカツアーのPRに注力した

アウトバウンド事業に注力、Rajah Travel

Rajah Travel は1972年に設立。同社の強みは、世界中に広がる多種多様な企業とのパートナーシップの形成。海外ツアーを取り扱うContiki Tour、海外クルーズツアーを専門に扱う Norwegian Cruise Line、ヨーロッパ周遊鉄道ツアーを企画する Rocky Mountaineer 等と提携を結ぶ。

2018 年4月20日、Citi Bank主催のイベント Cathay Pacific Citi Summer Sale がシャングリラホテルにて開催された。航空会社Cathay Pacific とCiti Bank は2018年4月20日から12月15日までの期間、航空券をクレジットカードで購入した顧客に対するプロモーションを展開。顧客の取り込みを図って、そのイベントにRajah Travel はブースを出展、多くの人で賑わいを見せた。

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ダバオ市にビジネス・ツーリズムの潜在需要

TRAVELITE TRAVEL & TOURS は国内3ヶ所(セブ、マニラ、ダバオ)に拠点を置く旅行代理店である。観光省と協働し、MICE(Meeting、Incentive、Convention、Exhibition の頭文字)の誘致にも力を入れている。

2018年2月6日、ASEAN Clean Tourist City Award という街の美しさ・環境保全等の取り組みに関する賞を、フィリピン・ダバオ市、パシッグ市、サンカルロス市が受賞した。 観光省が発表したMICE Roadmap 2030によれば、今後ダバオ市はビジネス・ツーリズムの発展において重要な位置を占めると指摘されている。

フィリピン観光省の Alma Rita Jimenez氏はこの受賞を受け、「今後のフィリピン経済はインバウンドにおけるツーリズムの発展、各都市とのパートナーシップの強化、ホテルサービスの向上に優先して取り組まねばならない」と述べた。

24時間・365日営業、WOW Philippines Travel Agency

WOW Philippines Travel Agency は2005年に旅行代理店としてオルティガスセンターに設立。フィリピン国内のパッケージツアー販売に力を入れており、ボラカイ島におけるパッケージツアーは約350種類とフィリピンの旅行代理店の中で最多である。

同社の強みとして、ローカルの旅行代理店の中で唯一コールセンターを完備していることが挙げられる。24時間・365日、顧客の要望に直接応えることを可能とし、1,000を越すフィリピン国内の提携ホテルをダイレクトかつ迅速に紹介することができる。

なお、同社が強いボラカイ島では2018年4月5日、政府が2018年4月26日より住民や、ホテルリゾート等の従業員の強制退去を命じた。環境汚染を受けてのもので、汚染除去作業を進めることが発表された。

まとめ

観光客を重視しサービスを多様化することで一定の層からだけでなく様々な層から観光客誘致を可能にしているフィリピン旅行業界。またアウトバウンド事業にも積極的な姿勢をみせており今後さらに諸外国に旅行するフィリピン人が増えていくと考えられます。

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