【デジタル媒体が台頭】シンガポールのメディア業界

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シンガポールでは、他の先進国同様、SNSやオンラインニュースメディア等のデジタル媒体の普及により、新聞購読者及び発行部数は毎年減少の一途をたどっています。

今回は、そんなシンガポールのメディア業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

2020

シンガポールでフェイクニュース防止法が可決〜メディア業界事情〜

シンガポール議会はフェイクニュース防止法を可決した。この新しい法律の下では、個人、出版社、インターネットプラットフォームなどのメディアの情報が、公共の利益に対する脅威であると見なされた場合、政府のすべての大臣は虚偽の陳述に対して訂正を指示する権限を持つ。

政府はシンガポール人を有害なコンテンツから保護するために必要であると述べている。特に人種的および宗教的不調和を扇動するような内容については厳しく取り締まるよう動いている。

虚偽情報を拡散した者には重い罰金が科せられるほか、最大5年の禁錮刑となる場合もある。批評家の中には、この法案は政府に過剰な権限を与え、潜在的に市民の自由を脅かしていると指摘する人もいる。

出典:http://www.digitalnewsreport.org/survey/2019/singapore-2019/

シンガポールでメディア業界大手のThe Straits Times News、新パッケージとは?

シンガポールの大手メディアのSingapore Press Holdings Limited(SPH)は、The Straits Times Newsの新しい料金パッケージを発売した。2年間の契約で月額$24.90。電子新聞と$398相当のSamsung TabA 10.1インチのWi-Fiタブレットがパックになっている。

タブレットには、自動ログイン機能を備え、アクティベーション後にパスワードを必要としないカスタマイズされたアプリがダウンロードされている。また、購読者が外出先で読んだり、記事をクリップしたり、SNSで家族や友人と共有したりできるよう、Wi-Fi環境可下で最新の電子新聞をダウンロード可能。電子新聞は14日間アーカイブとして残る。

早割オファーもあり、登録サイトが公開時には多くの登録者数が殺到した。SPHの編集長であるウォーレンフェルナンデス氏は「多くの読者が私たちのコンテンツに価値を見出し、サイトにアクセスして利用する新しい方法を見つけたいと切に願っています。」と述べている。

出典:https://corporate.sph.com.sg/media_releases/3907

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シンガポール政府、twitterなどでコロナウイルス情報発信へ〜メディア業界事情〜

シンガポール政府は、Gov.sg TelegramとTwitterの2つの新しいメディアプラットフォームの開設を発表した。これらは、Facebook、Instagram、およびWhatsAppを補完し、一般向けにCOVID-19に関する情報を取得するためにより多くのオプションを提供している。

情報通信省(MCI)は、Gov.sgソーシャルメディアとオンラインチャネルを使用して、重要なCOVID-19メッセージをタイムリーに一般に公開。これにはウイルスの最新情報、誤った情報の説明、適切な衛生慣行および社会的責任に関する勧告が含まれる。

Gov.sg WhatsAppチャンネルでは、4つの公式言語で毎日その状況が更新される。COVID-19の状況が進展するにつれ、チャンネル登録者数が増え、10週間で初期の7,000人から900,000人を超えた。

出典: https://www.mci.gov.sg/pressroom/news-and-stories/pressroom/2020/4/gov-sg-launches-new-channels-to-keep-the-public-informed-about-covid-19?category=Public+Comms

シンガポールのインターネットコンテンツ規制〜メディア業界事情〜

シンガポールにおけるインターネットコンテンツ規制には、大きく分けて3つある。一つ目は、バランスのとれた実用的なフレームワークの構築。インターネットコンテンツプロバイダーとインターネットサービスプロバイダーは、インターネットクラスライセンス条件およびインターネットの行動規範を遵守しなければならない。

二つ目は、業界の自主規制の奨励。IMDAは、シンガポールのコンテンツプロバイダーに対し、既存のインターネットコンテンツ規制を補完するために使用できる、業界の行動規範を開発することを推奨している。

三つ目は、公教育を通じてメディアリテラシーとサイバーウェルネスを促進させること。IMDAはメディアリテラシーを促進するプログラムを開始。これにより、メディアとデジタルリテラシーの問題に対する認識を高め、責任あるオンライン参加を促進するためのプログラムをサポートしている。

出典:https://www.imda.gov.sg/for-community/Infocomm-regulation-and-guides/infocomm-regulation/internet-content-regulation

シンガポールでメディア業界大手のMediacorp、権威ある賞を受賞

シンガポールの大手メディアプラットフォームであるMediacorpは、New York Festival TV & Film 2020で合計62の賞を受賞した。受賞作品の大部分はCannelNewsAsiaのドキュメンタリーで、社内制作と独立した制作会社とのコラボレーションの両方で制作された。

CNAプログラムの”Tipping Point”は金賞を受賞した。このドキュメンタリーでは、気候変動のトピックを掘り下げ、その現象がどのようにして世界の資源を破壊しているのか、また、世界中の社会、科学者、市民がどのように解決策を求めているかについて調査した。

これらの受賞と栄誉は、Mediacorpがシンガポールの全国メディアネットワークおよび最大のコンテンツクリエーターであり、信頼できる高品質なコンテンツの制作に取り組むブランドであることの再確認にもつながっている。

出典: https://www.mediacorp.sg/en/mediacorp-in-the-news/media-releases/mediacorp-scores-wins-at-prestigious-international-competitions-12690848?articleYear=2020&articleId=12690848

2019

シンガポールでメディア業界大手のMediacorp、世界的な高評価を獲得

メディア大手のMediacorpは、2019年5月6日、独自で開発したデータ分析プラットフォームであるMeIDとRIPPLEがサンフランシスコで開催されたGlobal BIGGIES Awardsコンペティションで9つの賞を受賞したと発表した。

このコンペティションは世界中のメディア会社によるデータ解析技術と人工知能(AI)に関する技術を競うものである。今年は、英国のBBCやChannel 4 Television、香港のDataTechなどの企業が最高の栄誉を競い合った。

RIPPLE Content Analytics HubはWeb分析と機械学習を組み合わせてMediacorpのさまざまなビジネスグループをサポートするシステムであり、一方のMeID Audience Analytics Hubはコンテンツを利用する視聴者のデータ分析を提供するシステムであった。

シンガポールでSingapore Media Festival 2018が開催〜メディア業界事情〜

昨年、Singapore Media Festival(SMF) 2018が開催された。アジアの重要な年末行事であり、その構成イベントには、世界中から23,000以上のメディア、クリエイティブプロフェッショナル、業界リーダー、そしてテレビと映画の愛好家が集まった。

同イベントは、今回で5回目の開催となる。シンガポールのInfo-communications Media Development Authority(IMDA)が主催し、アジアテレビフォーラムやシンガポール国際映画祭などが開催された。

IMDAは、メディア業界を盛り上げ、成長を促進させるため、フェスティバル期間中に一連のイニシアチブを発表した。これらには、企業や専門家がキャリア開発や変化するメディアの状況の中で最新の状態を維持するために必要なスキルを習得できるSkills Framework for Mediaの設立が含まれていた。また、シンガポールのメディア分野をさらに成長させるため、2つの新しい基金である、Public Service Media(PSM)デジタルパートナーシップ基金と東南アジア共同制作助成金が発表された。

シンガポールでメディア業界大手のSPH、仕組債発行で10億SGDを更新

メディア大手のSingapore Press Holdings Limited(SPH)はMTN (medium term note)プログラムで起債した10億シンガポールドル(SGD)の複数通貨仕組債を償還させずにロールオーバーすることを、2019年5月2日に発表した。

新たな受託者金融機関としてBritish and Malayan Trustees Limitedの代わりにBank of New York Mellonのシンガポール支店を指名し、計算代理人としてOversea-Chinese Banking Corporation Limited(OCBC)の代わりにもBank of New York Mellonのシンガポール支店を任命した。アレンジャーはOCBCとDBSが務める。

更新プログラムでは、証券をシリーズまたはトランシェで発行することが可能となっている。証券の各シリーズまたはトランシェは、シンガポールドルまたはその他の通貨で、さまざまな金額および期間に発行することができる。これによりSPHは柔軟に資金調達をすることが可能となる。

シンガポールのMCI、過激派の主張を含む出版物を回収〜メディア業界事情〜

2018年11月20日の発表によると、Minister for Communications and Informationは、3件の出版物をUndesirable Publications Actに基づく禁止された出版物として公報に掲載し、回収した。

3冊の出版物すべてが、異なる宗教間において敵意を助長する独占主義者または過激派の宗教的見解を含み、2冊の出版物も同じ宗教内の他のグループに対する分裂的見解を表現していた。そのような教えやイデオロギーは、シンガポールの人種間、そして宗教の調和と関係を阻害するものであり、シンガポール政府は、異なる宗教グループ間で敵意や暴力を扇動することを目的とした個人や出版物に対しては厳しい見解を示すため、これらの出版物を禁止することにした。

シンガポールにおいては、禁止されている出版物を頒布することは違法行為となる。また、当該出版物を所持している、または出版物を所持しており、それを警察に通報しなかった場合においても違法行為となる。

2018

シンガポールでメディア業界大手のSPHラジオ、過去最高のリスナー数を記録

Singapore Press Holdings (SPH)は2018年の上半期に、5つのラジオ放送局で過去最高の聴取率を獲得したと発表した。この増加には、新たに加わった2つの放送局が大きく寄与した考えられている。

2018年の5月には、少なくとも60万人のリスナーがSPHの放送を聞いているという結果が出ている。同社のラジオはスマホアプリやウェブサイトを通じて発信されており、 96.3好FMとMONEY FM 89.3という新しい放送局の開設1ヶ月前 (2017年12月) と比較すると、リスナー数が40%増加している。

既存の放送局 ONE FM 91.3、Kiss92、UFM100.3 では後の2局にファンが多い。それぞれ1日あたりで5時間40分聴取されており、英語の放送局を聞く時間4時間21分を上回った。

シンガポールでメディア業界大手のMediacorp、ラジオ局トップ10を8局が席巻

ニールセンが行った最新の調査によると、Mediacorp はシンガポール内のラジオ放送局ネットワークにおいて、首位の座をさらに強固なものとしている。

Mediacorp が提供する最も人気のある4つの放送局は、LOVE 972 (#1)、YES 933 (#2)、 CLASS 95 (#3) そしてCAPITAL 958 (#4) である。上位3つの放送局は現在も聴取率が拡大中。なお、シンガポールにおける聴取率シェアトップ10のうち、実に8つがMediacorp の提供する放送局である。

同社のCCO (Chief Customer Officer)は、電波だけではなくソーシャルメディアやイベントを通じてリスナーとの関係を強固なものにし、深い関係を築いていきたい、とコメントしている。

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シンガポール、ブルネイと相互協約を確約〜メディア業界事情〜

シンガポールとブルネイは、情報・メディアや通信 (ICM) に関する二国間の相互協力をより強固なものとする覚書 (MoU) に調印した。同覚書では、シンガポール-ブルネイ間で既存の結びつきをより一層深め、さらにICMの分野でさらなる情報交換を行っていくことが盛り込まれている。

具体的には、両国からの参加者が共同の研修・開発プログラムを行ったり、定期的な情報交換の場を設けること、ICMつまり電子通信、メディア規制、郵便サービス、同産業の育成や人材開発についての知識共有を行うことが明記されている。

この調印には両国間のさまざまな分野における協力関係が反映されており、ASEAN諸国内での ICM に関する情報共有が促進され、さらなるASEANの融合が進むとみられている。

シンガポールがホストに!ASEAN情報担当閣僚会議が開催〜メディア業界事情〜

シンガポールがホスト国となって、第14回AMRI (ASEAN情報担当閣僚会議) および第5回AMRI+3 (ASEANの他3ヶ国が参加) が5月10日に開催された。

今回のテーマは「Inclusive and Informed Digital ASEAN」。情報とメディアを通じた ASEANコミュニティの強化を構築すること、デジタル面においても ASEAN内での一体化と知識の深化を追求すること、フェイクニュースを根絶すること、対話パートナーとしてより強力な協力関係を築き上げることが確認された。

この AMRI および AMRI+3 は、5月8日に行われた第16回 SOMRI (ASEAN政府高官による情報会議) と同月9日の ASEAN+3と日本による会議に続いて開催された。

シンガポール建国記念日に合わせたキャンペーン〜メディア業界事情〜

ナショナルジオグラフィックと情報通信省(MCI)は、53度目のシンガポール独立記念日に先駆けて「#WhatMakesSG」キャンペーンを立ち上げた。これは、シンガポール建国以来の急速な成長の原動力となった情熱を賞賛し、同国の将来にどのような可能性があるかを追求するためのキャンペーンである。

コンテンツとしては、国内および海外からの参加者による写真コンテストや、シンガポール特別版となるナショナルジオグラフィック誌の発行、さらにナショナルジオグラフィック・チャンネルでの限定放送となる長時間のドキュメンタリー映像などがある。

ナショナルジオグラフィック社は、人々を刺激し、そして本質に迫るユニークな物語を共有することができたことを嬉しく思う、とコメントしてる。

まとめ:シンガポールのメディア業界

世界各国の中でも高い識字率と教育水準を誇るシンガポールの国民は、透明性の高く中立のメディアを求める傾向があるため、新聞などを代表とする既存媒体への信頼は依然大きいと言えます。一方で、SNSやオンラインニュースメディア等のデジタル媒体は急速に普及しています。今後のトレンドを掴むことがビジネスチャンスにつながるのではないでしょうか。

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