【経済を牽引する】タイの建設業界

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タイ国内では建設業界が年々売上を伸ばしており、今後も成長の兆しがみられます。建設業界の成長は他の分野の成長にもつながるのでしょうか?

今回は、そんなタイの建設業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

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2020年 タイの建設(建設・インフラ・環境)業界

タイのTRC Construction、建設プロジェクトを発表〜建設業界動向〜

2020年5月13日、TRC Construction(TRC)およびその子会社は、2020年第1四半期の業績を報告した。さらに、2020年第1四半期中にTRCグループは、総額10億7,376万バーツで6つのプロジェクトを取得した。

2020年第1四半期の建設サービスの収入は、前年同期比20.49%増となる9億5133万バーツを記録した。一方、この期間の収益は、4億7,661万バーツの土木工事、3億3,822万バーツの配管工事などからあがっている。

6つのプロジェクトの中で重要なものは、合弁事業によるプロジェクト(作業額2億3,557万バーツ、建設期間13か月)とノンカーイの「Thabo Crown Prince Hospital」の医療棟の建設(作業額6億9,144万バーツ、建設期間30か月)である。

出典:https://www.trc-con.com/en/newsroom

タイで建設業界大手のNawarat Patanakarn、第1四半期の業績

2020年5月15日、 Nawarat Patanakarn (NWR)は、2020年第1四半期の業績を発表した。建設による収益は、前年同期比7.69%減の1億4,244万バーツとなった。また、不動産開発事業からの収益は、前年同期比56.67%減となる93.02百万バーツに大幅減少した。

NWRによると、多くの建設プロジェクトが完了し始めた一方、新型コロナウイルスの影響により、2020年第2四半期に収益化される契約の署名が保留され、プロジェクトは遅延していると報告された。

2020年第1四半期のコンクリートおよびその他の製品からの収益は、スカイトレイン建設プロジェクトへの製品の販売に関連して、コンクリート製品を製造する子会社Advance Prefabの貢献により、前年同期比251.41%増となる4億5,056万バーツに大幅超過した。

出典:http://nwr.listedcompany.com/newsroom_set.html

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タイのChristiani & Nielsen、総収益15.5%増〜建設業界動向〜

2020年5月14日、Christiani & Nielsen (Thai)は、2020年第1四半期の業績を発表した。総収益は前年同期比15.5%増となる18億8,300万バーツに増加したのに対し、粗利益は前年同期比13.5%減となる8,100万バーツに減少した。

2020年第1四半期の連結財務諸表では、建設収入・販売・サービスからの収益は、前年同期比15.4%増の18億7,900万バーツとなった。また、2020年の建設収入の増加により、源泉徴収された源泉徴収税は3,400万バーツ増加した。

さらに2020年第1四半期には、新型コロナウイルスのパンデミックにより、建設プロジェクトの推定費用が1900万バーツ増加した。また、利益においては、税引前利益800万バーツと税引後純利益1000万バーツが報告された。

出典:http://cnt.listedcompany.com/mdna.html

タイで建設業界大手のSyntec Construction、総利益24.14%増

高層ビルに焦点を当てた、タイを代表する建設会社の1つであるSyntec Construction PCL(SYNTEC)は、2020年3月31日に終了した3か月間のSYNTECおよびその子会社の財務諸表を発表した。

2020年第1四半期の連結財務諸表では、会社の所有者に帰属する総利益が、前年同期比24.14%増となる7,200万バーツの大幅増益を示した。2こちらの大幅増益には、建設収益などが貢献した。

建設による収益は前年同期の18億500万バーツから19億8600万バーツに増加した。建設による売上総利益率は8.73%から11.72%に上昇し、7,500万バーツ増加した。

出典:http://www.synteccon.com/news-detail.php?id=149

タイのItalian-Thai Development、DADと契約締結〜建設業界動向〜

2020年5月15日、Italian-Thai Developmentは、Dhanarak Asset Development (DAD) と地下施設建設の契約を締結したと発表した。

プロジェクトは、建物の基礎の建設と2つの地下階の建設で構成されている。建設は、タイ・グリーン建築協会 (TGBI)のゴールドレベルに従って行われ、建設環境への影響を軽減する省エネルギーにより、建物の居住者や周囲の人々の生活の質が向上する。

プロジェクトの建設費用は23億5000万バーツであり、660,000平方メートルに及ぶエリアは、2023年9月に完了する予定である。また、Golden Placeビルと合同理事会の杭打ち作業が進行中であり、2020年6月に完了する予定。

出典:https://www.itd.co.th/news-itd-detail.php?news=126

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2019年 タイの建設(建設・インフラ・環境)業界

タイの大手財閥チャロン・ポカパン、国内3空港を結ぶ鉄道建設を受注〜建設業界動向〜

タイ国鉄が計画している首都バンコクと国内の3つの空港を結ぶ大型の高速鉄道の建設計画について、大手財閥チャロン・ポカパン(CP)グループが受注したと発表した。

計画中の鉄道はバンコクから東に向かい、国際空港スワンナプーム、ドンムアン、ウタバオの3空港間(全長220キロメートル)を1時間でつなぐ。経済特区「東部経済回廊(EEC)」を沿線とするタイ政府にとって、次世代産業プロジェクトの一環となる。

CPは2018年11月に実施された入札で優先交渉権を獲得、CPの企業連合には中国国有企業の中国鉄建が加わっている。実際の高速鉄道の建設は中国企業が建設を担う。

双日、タイで4工業団地の販売代理権取得〜建設業界動向〜

双日株式会社は在タイの現地法人双日タイ会社Sojitz (Thailand) Co.,Ltd.を通じ、同国の大手財閥サハ・グループのSaha Pathana Inter-Holding Public Co., Ltd.と、同社工業団地の販売代理受託契約を締結した。

工業団地を皮切りに、共同での工業団地の開発及び各分野での共同事業展開を検討する覚書を締結し、Sojitz (Thailand) Co., Ltd.とSaha Pathana Inter-Holding Public Co., Ltd.社とのパートナーシップを強固なものとするため協業を行う。

双日は、現在、ベトナム、インドネシア、インド、フィリピンで展開している工業団地事業で培った経験を活かし、Saha Pathana Inter-Holding Public Co., Ltd.社とともにアジアへの進出を検討している日本企業に対しての提案を強化し、工業団地建設への進出サポートを行う。

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タイ・バンコクの中核空港、滑走路増設へ〜建設業界動向〜

タイ政府はバンコクの中核空港であるスワンナプーム空港に3本目の滑走路を建設する計画を閣議決定した。建設工事はタイ空港公社AOTによって行われる。航空機の発着能力を現状比5割増とする。

2019年内に着工し2021年の完成を予定し、総事業費は218億バーツ(約760億円)。大型航空機が発着できる長さ4キロメートルの滑走路を建設し、航空機の就航の増加、滑走路増設による混雑の緩和を目標とする。

国際空港の拡張部分のエレベータ53台、エスカレーター83台、動く歩道38台の計174台をHitachiが受注した。Hitachiにとって、タイにおける昇降機の受注としては過去最大級となる。

タイの建設業界、総評を発表

Krunsri Bankによるタイの建設業界に関する報告では、2019年のタイの建設市場は2017-2018年と同様に平均8-12%の成長が予想され、請負業者にとって業務拡大の機会となることが示された。

タイ政府が積極的に進める公共事業への投資によるインフラ整備計画に伴い需要が高まっていることや、ASEANを中心とした近隣諸国への建設工事需要も増加しており、タイ国内の建設会社にとって市場拡大の機会となっている。

2024年までのインフラ整備計画のための予算が約2兆4000億バーツ計上されており、さらに交通インフラが発展することによる流通事業の拡大、観光業のためのホテル建設など多くの建設事業が拡大に向かうと予想されている。

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2018年 タイの建設(建設・インフラ・環境)業界

タイ・バンコクでARCHITECT Expo 2018が開催〜建設業界動向〜

TTF International は、建築技術と建材をテーマとするアジア最大の展覧会「architect ‘18」を開催した。タイ国内、ヨーロッパとアメリカなどの大手850以上の企業による出展がなされた。

展示会は「Vernacular Living」「Beyond Ordinary」をコンセプトに、デザイナーや建設職人など様々な職種、異なる年齢層の才能ある者が一堂に会し、新しいアイデアについてディスカッションを行った。

その中で Lighting & Equipment (L&E) 社は、木材や鉄骨構造を組み合わせて幾何学的形状に設計された144㎡のブースで、ギャラリーや博物館のようなインテリアを提案して Exposition Theme Booth Awardを勝ち取った。

出典:http://www.architectexpo.com/2018/press-release/

GSB BANKによる2017年タイ建設業界の分析

2017年の1月-9月期の建設投資総額は、6,352億バーツで前年同期から1.7%減少した。公的投資と民間投資はそれぞれ2.3%、0.8%の減少となった。

まだ新しいプロジェクトへの投資に慎重な傾向が見られ、民間部門は引き続き景気の減速が懸念された。一方で2017年の第4四半期には、地下鉄や鉄道の延線計画をはじめとする大規模インフラへの投資が加速した。

なお、タイの建設業において特筆すべき点としては、CLMV諸国 (カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム) でのインフラ整備事業、アフリカ・中央アジア諸国の道路網や工場・住宅の建設へ参入業者が増えていることが挙げられる。

出典:https://www.gsb.or.th/getattachment/0c0a963b-2a54-4b85-b8b0-b59aa87e540a/IN_builder_61_detail.aspx

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タイの新規マンションプロジェクト、完売が続く〜建設業界動向〜

不動産開発会社である INSPIRE DEVELOPMENT は、新たに住居用ビル Rise Phahon – Inthamara の開発を発表した。このプロジェクトの総費用は16億バーツで、分譲は289万バーツから。

同社トップの Thanakorn Thanawit 氏は、現在バンコクで建設されている分譲マンションは建設中の段階から予約が殺到、建設終了後には既に完売の状況になっており、今後もタイ建設業の成長は続くだろうと述べている。

タイの低所得者層でも手が届く価格帯の部屋を提供することで、市場のさらなる潜在的需要を発掘したい考え。また、タイのASEAN諸国内における経済的優位性からも多くのニーズが生まれると予想し、さらなる不動産開発の必要性も訴えている。

出典:https://www.allinspire.co.th/news-details/03

タイ建設業界、Krunsri BANKの今後の見通し

タイの建設業界は、公共インフラ投資の拡大を背景に2018〜2020年は平均7〜9%の成長が見込まれている。民間部門の成長予測では、特に住宅と商業施設がタイの高架鉄道 BTS の沿線上で発達するとされている。

また、東部特別経済回廊 (EEC) に関係する地域では、インフラ開発・不動産投資の計画に沿って近隣諸国の建設量が増加。それに伴うタイ請負業者の業績向上が予想されている。

過去10年間、建設投資はタイ国内総生産 (GDP) のうち平均8.4%を占めており、建設業界の成長は建設資材をはじめとした他の幅広いビジネスとも結びついている。なお、2017年の建設業市場規模は約13兆バーツであった。

出典:https://www.krungsri.com/bank/getmedia/7f57f5b7-189a-4db0-ac25-b31d23c6741c/IO_Construction_Contractor_2018_TH.aspx

まとめ:タイの建設業界

建設業界が成長することで周辺の業界が発展するきっかけになり、総合的に国内経済の安定につながります。またマンションの建設もターゲットを富裕層だけでなく中所得者に置くことで売上貢献につなげています。インフラ整備によって今後も発展していくのでしょうか?

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