【渋滞を起こさないためには】タイの鉄道・バス業界

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タイの都市部では、渋滞の影響を受けない利便性から鉄道の利用者数が激増しています。

今回は、そんなタイの鉄道・バス業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

2019

バンコク市内BTS新規路線

バンコク市内を走る中心的な公共交通手段となっている高架鉄道BTSを運営するBangkok Mass Transit System Public Company Limitedは2019年には237.3km、2032年には515.3kmになる新規路線計画を発表した。

2029年には現在開通している路線含め、全部で13路線が開通する予定となる。現在のバンコク市内の都市計画はBTS沿線で行われているとなっている。鉄道網の開発と同時に、駅周辺にコンドミニアムやショッピングモール建設が期待される。

Bangkok Mass Transit System Public Company Limitedの2018年の売上高は前年比92%の上昇となり利用者の増加が継続による鉄道からの収益、鉄道内での広告収入、不動産収入も比例して増加している。

GrabのTrip Plannner

タイの配車サービスGrabは目的地への最適なルートの提案に公共交通機関と配車を組み合わせるサービス「Trip Plannner」を発表した。配車サービスのみを使用する場合よりも公共交通機関を利用した場合の方がより早い時間で目的地に到着できることを考慮した。

Trip PlannerはGrabのアプリで使用することができ、鉄道、バス、運後を利用したボートなどの公共交通と配車を組み合わせを行う。出発地から目的地までの最適な動線として最短時間のルートだけでなく、乗り換え数、歩く距離などの条件での検索が可能になる。

タイ首都バンコクでの利用が先に導入され、今後観光都市プーケットやチャンマイへの導入が進められる。観光客も対象としており、タイ語の他に英語での提供も行われる。

タイ首都圏バスでのQRコード支払い導入

バンコク市内の都市バスを運行しているBangkok Mass Transit Authority (BMTA)は路線内のバスのQRコードや非接触対応クレジットカード、乗車カードに対応した読み取り機を設置すると発表した。

政府単位で進めている Thailand Digital Government Development Plan 2017-2021 の中で、スマートフォンをはじめとするキャッシュレス支払いに対応できるように、最終的に全車種をキャッシュレス対応を目指している。

キャッシュレス化の提携先はKrunsri Bankとなる。BMTAでは不採算路線でのリストラも発表し、QRコードでの支払いによって経費の削減も期待される。

公共路線でのミニバンの使用縮小化

タイ陸運局は2018年10月1日から登録より10年以上が経過しているミニバン車両の使用を安全上の理由から禁止した。タイでは公共交通の要としてミニバンの運行が一般的であると同時に事故による被害が大きいことが問題視されていた。

対象車両はバンコク市内で984台となり、以後公共交通機関としての使用が禁止される。全体の公共交通としてのミニバン台数は1800台となり、およそ半数が登録年より10年が経過していた。

違反ドライバーへの違反金が50,000~100,000バーツと高額なり、大きな抑止力となるとみられる。タイ陸運局は今後ミニバンからミニバスの使用へと切り替えていく計画を発表している。

2018

バンコク市内、鉄道路線網の拡張が進む

タイでは現在、高速鉄道の計画のみならずバンコク市内の鉄道路線拡充も進められている。Mass Rapid Transit Authority of Thailand(MRTA)は、2018年4月22日、現在進行中である延伸計画につき、地下鉄のブルーライン、高架鉄道のグリーンライン、新規地下鉄のオレンジラインの進捗状況を発表した。

地下鉄のブルーラインは、現在の終点ラムプン駅とタオプー駅からの延長工事が行われており、2019年から一時区間が運航開始される見込み。

タイの公共交通の中心ともいえる高架鉄道グリーンラインは建設計画の60.89%の部分が完了しており、全長17.5kmに及ぶ地下鉄オレンジラインは、2023年の開通が目標とされている。

縮小のツアーバス業界で 成長を続ける会社の秘訣は?

タイのツアーバス市場は LCC の攻勢や、消費者行動の変化 (車であっても、バスではなく小型バンを貸切った旅行を好む) もあって、2013年以降は10%以上の縮小傾向にある。

その中で、ツアーバス会社の Nakhonchaiair は成長を続けている。2016年に大手2社が市場縮小を原因に撤退したことによる顧客の流入がプラスに働いたほか、積極的な新型バス導入、サービス向上策、路線拡大などの戦略が成功した形だ。

他業者とも連携を図り、同社のバスチケットの提示でバンコクのプレミアムタクシー TAXI VIP の初乗料金が半額になるサービスや、バスの荷物スペースの空きを利用した個人客対象の運送サービスも開始している。

thai-trainbus(タイ 鉄道バス)

タイ高速鉄道計画の入札が順次開始へ

2018年7月10日の発表によると、内閣が承認した1.2兆バーツの巨大な予算のもと進められている、高速鉄道建設の新計画 (タイ北部チェンライから中部の都市フワヒン間) が官民協力の PPP (Publc Private Partnership)の形式で入札がスタートする。

入札が行われるのは3つの路線についてで、タイ=中国の高速鉄道となるバンコク ― ナコンラーチャシーマー間の路線 (253km) は、高速鉄道システムの構築と列車の調達を含み、総工費540億バーツ程を見込んでいる。

2路線目は、バンコクから南に延びるフワヒン駅までの路線となる。同路線は地価が高く、収用費用の高騰が予想されている。また、3路線目は北部 Bangyai – Kanchanaburi の96km区間で、その他の路線は順次計画が発表される。

タイ東北部の新路線、複線化へ開発が進む

タイ国有鉄道 (State Railway of Thailand) が建設中のタイ東北部路線の新路線 (全長187km、総工費234億バーツ) について、東北部の主要都市ナコンラーチャシーマー県とコンケン県を結ぶ一部区間で、2019年には使用が開始される。

単線区間が複線で使用可能となり、単線での運用の際には行えなかった時速100~120kmでの走行が可能になる。

2018年3月31日の発表によると、新規複線敷設工事によって、該当区間には18の駅が新しく建設される予定。複線区間の終点となるコンケン駅は、現在の駅工事進捗状況は約70%となっている。並行して、コンケンの町並みの都市計画も「KHON KAEN SMART CITY」プロジェクトとして進められている。

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