【国際路線の新規開拓】ベトナムの空運業界

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ベトナム国内の大手航空会社2社は今後国際路線を増加させていく指針を発表しました。インバウンドふくめ、ベトナム国民の旅行の幅も今後拡大していきそうです。

今回は、そんなベトナムの空運業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

2019

世界トップクラスの成長率!ベトナムの航空市場

文化スポーツ観光省観光総局は、2018年度年次報告書を公開した。それによるとベトナムでは航空産業の発展が観光産業を後押ししていると評価されている。

IATA(国際航空運送協会)によると、ベトナム航空市場の最近10年間における年平均成長率は+17%を記録している。これはアジア太平洋諸国の同期間の年平均成長率を上回っており、世界的にみてもトップクラスの成長率だ。

また、ベトナムの航空会社は政府や旅行会社各社と協力して観光促進にも取り組んでいる。特に日本、韓国、中国、台湾などの東北アジア、欧州、東南アジア諸国、オセアニアが主な市場となっている。

ベトジェット・Grab・スイフト247の業務提携

2019年8月7日の発表によると、ベトナム系大手LCCのVietjet Air(ベトジェットエア)、ライドシェアサービス大手のGrab (グラブ)、空運サービスのスタートアップ企業Swift247(スイフト247)の3社は、貨物輸送サービスにおける業務提携を締結した。

Vietjet AirおよびGrabは空路と陸路一気通貫の貨物輸送サービスを提供する。今後はベトナムだけでなく東南アジア諸国にも事業を拡大していく予定だ。

Swift247は貨物輸送サービスのプラットフォームであるGrabExpressやVietjet Airの空輸ネットワークを活用して、短時間で荷物をスムーズに配達していく考えだ。

国内初!ビジネスジェット事業の許可取得、 Vietstar

2019年7月23日、国防省傘下のVietstar Airlines(ベトスター航空)は、交通運輸省ベトナム航空局から、 Air Operator’s Certificate=AOC(航空運送事業許可)を取得したと発表。これにより同社はベトナム国内で初のビジネスジェット事業を持つ航空会社となる。

同社のビジネスジェット事業で用いられる機材は、エンブラエル社(ブラジル系航空機メーカー)開発の「エンブラエル・レガシー600型機」、ビーチクラフト社(米国系航空機メーカー)開発のビーチクラフトキングエアB300型機の2種類の双発式ビジネスジェット機となる。

また同社はビジネスジェット機による運航サービスやメンテナンスサービスも提供する。

ベトナム航空業界の定時運行率、トップはどこ?

交通運輸省ベトナム航空局(CAAV)によると、2019年1-6月期にベトナム国内航空会社5社のうち最も定時運航率が高かったのは、ベトナム系不動産会社大手のFLC Group(FLCグループ)が運営するBamboo Airways(バンブー航空)であった。

同社の同期間中の運航便数は総計6700便、そのうち定時運航便数は6287便で、定時運航率は93.8%であった。これは、業界全体の平均84.8%を大きく上回る水準となっている。

遅延発生の原因としては、機材到着遅れ、天候、航空会社の技術的問題、空港の設備、管理・オペレーション上の問題が挙げられている。

2018

ベトナム航空、昨年に続き4つ星エアラインに

ベトナムを代表する航空会社、ベトナム航空 (Vietnam Airlines) は2年連続で Skytrax(世界有数の航空会社・空港評価機関)の格付けで4つ星を獲得した。

過去数年間にわたり、同社は国際線・国内線のネットワークを開拓。最新鋭の航空機材をもって、利便性が高く遅延の少ないフライトスケジュールを維持してきた。

発着がどれだけ定刻通りに行われているかを示すオンタイムパフォーマンス指数は 90.2%であり、世界平均を上回っている (2017年1~8月の数値)。

ベトジェット、2つの国際路線を新規開設

ベトジェット (Vietjet) は、ハノイ (Ha Noi)-タイチュン (Taichung、台湾) とダナン (Da Nang)-テグ(Daegu、韓国) を結ぶ2つの新たな国際線を2018年6月22日から開設した。

同社の路線ネットワークは乗客数の増加に伴い、ハノイとベトナム国内の主要空港を結ぶ20以上の路線数に達し、韓国、バンコク、台北などのアジア他国向けにも拡大してきた。

現在同社は、航空機A320およびA321を40台保有し、毎日350便以上のフライトを運行している。国際線の運航先は、タイ、シンガポール、韓国、台湾、マレーシア、中国、ミャンマーなど53路線にのぼる。

vietnam-airshipping(ベトナム 空運)

ベトジェット、ボーイングと新機材の調達契約締結

ベトジェットと米ボーイングは、小型ジェット旅客機 B737 MAXの購入に関して、100機・127億ドル規模の受注契約を締結した。

ボーイング社は契約の一環として、ベトナムで最新の航空サービス環境を構築することを目的とした、一連の戦略的パートナーシッププログラムの展開を約束した。具体的には、メンテナンス、修理およびオーバーホール (MRO)、パイロット・エンジニア向けのトレーニングなど。

また、ベトナム航空業界全体の管理システム・オートメーションに関する機能を強化するための特別プログラムも提供する。

ベトナム航空業界の民間参入規制に緩和方針

ベトナム運輸省は、民間航空事業者の参入に関する規制を緩和・修正する計画を発表した。

民間航空管理局 (Civil Aviation Administration of Vietnam) はこの計画に基づき、航空輸送事業、設計サービス、製造といった航空分野における民間事業からの投資要件78のうち、49を簡素化、11件を修正する。今回の変更で緩和もしくは修正される条件は、全体のうち74.36%に上る。

対象となる分野には、航空機のエンジン、プロペラなど各種機材の設計、生産、機材のメンテナンスやテスト、空港の運営、航空輸送、スタッフのトレーニングといった分野が含まれている。

まとめ

ベトナム国内の大手航空会社が外資企業とタッグを組み、航空機だけでなく国内空運業界の管理システム向上も目指しています。また国際路線の増便によって国内観光業の発展も今後見込まれます。

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