【国際貿易の中継地!】シンガポールの海運業界

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経済発展が著しいASEAN諸国に囲まれ、各国との強固なパートナーシップ提携をはじめとする政治的特性を背景に国際貿易拠点として成長を遂げたシンガポール。

今回は、そんなシンガポールの海運業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

2019

船荷証券のオンライン化のメリットとは

2019年7月8日、シンガポールに本拠地を置く、コンテナ流通を行うAPLは、船荷証券(BL)のドラフトがオンラインでのみ可能となったことを発表した。これは効率性と使いやすさを向上させる目的で構築され、オンラインでのみ利用できるようになる。

今までは、電子メールに添付することでBLのやり取りを行っていたが、今後は電子メールに送付されたリンクをクリックするだけでeBusinessポータルにアクセスし、オンラインでBLの内容変更や承認を実行できるようになる。

ポータルサイトを活用することで、頻回の電子メールによるやり取りがなくなる、素早く簡単に最終的なBLを発行することができる、オンラインプラットフォームになることで24時間対応が可能となるなどのメリットがある。

ブロックチェーン搭載のe-BLとは?

2019年2月1日の発表によると、海運大手Pacific International Lines(PIL)は、旧正月のお祝いに中国から送られる「みかん」の出荷をリアルタイムに追跡するパイロット試験にて、IBMブロックチェーンプラットフォーム上に構築された電子船荷証券(e-BL)を初めて使用した。

このパイロット運用の結果、IBMのブロックチェーンを搭載したe-BLを使用することで、5日間から7日間もの日数を要していた工程をわずか1秒で完了することが可能となり、大幅な時間短縮を行うことが可能となった。

このトライアルは、2018年10月に発表されたe-BLの概念を具体的な形として実行したものである。PILとIBMは、分散型台帳技術を用い、交渉可能および交渉不可能なBSについてのデジタル化を実現するために協働していた。

Southernpec、給油ライセンス取り消しへ

2019年5月29日の発表によると、Maritime and Port Authority of Singapore(MPA)は、Southernpec(Singapore)Pte Ltd(Southernpec)のバンカーサプライヤー(船舶への給油)ライセンスを取り消し、Southernpecのシンガポール港でのバンカーサプライヤーとしての活動を停止した。

MPAはSouthernpecへの業務点検において、Southernpecの従業員がライセンスの条件を遵守していることを確認できなかった。その理由として、従業員はバンカーの操作中に質量流量計に干渉する磁石の使用を含むバンカー不正行為に関わった疑いが持たれている。また、貨物担当者は、燃料補給文書の情報を正確に記録していなかったため、燃料供給業者のライセンスの条件に違反していた。

MPAはライセンスの条件を遵守し、違反した場合には厳重に対応するとしている。

海運事故が10年で激減した理由とは?

Maritime and Port Authority of Singapore (MPA)によると、シンガポール港での大きな海運事故の数は過去10年間で減少しており、2018年の100,000隻の船舶あたりの海運事故は、2009年の0.8から0.12未満となった。

この大きな理由として、最新技術の導入とデジタル化によって、船員が素早く重要な安全関連情報へアクセスできるようになっており、潜在的な事故を事前に警告することで、海上安全を強化することができたとMPAは分析している。

さらに、MPAは、デジタルOCEANS戦略に乗り出している。これは「Open or Common Exchange And Network Standardisation」の頭文字を取っている。港湾当局におけるデジタルプラットフォームを構築することで、船舶運営会社やロジスティック関連企業が同様の情報を閲覧・情報交換できる仕組みを構築しようとしている。

2018

ロッテルダム港との相互協力覚書を更新

シンガポール海洋港湾局 (MPA) とロッテルダム港湾局 (PoR) は、情報交換および研究開発に関する相互協力についての覚書 (MoU) を更新することで合意した。7月16日から18日にわたり米国のロングビーチで開催された会議に合わせて署名が行われた。

MPA と PoR は2015年の MoU締結以来、海洋サイバーセキュリティ、LNG給油、次世代の船舶交通管理システムなどの主要分野で協力を進めてきた。この度の MoU更新で、港湾デジタル化、港湾サービス、港湾の安全性などに関して両者の協力をさらに促進することを目指している。

PoRのCEOは「急速に変化する世界では、他国と協力して港湾事業をより良く安全に、スマートかつ効率的なものにすることが更に重要になってくる。我々は情報共有によって将来の港湾作りに取り組んでいく」と述べている。

海洋セクターでのドローン利用技術を推進

Wilhelmsen Ship Service と Airbus は、無人航空システム(UAS)を使って、海岸から沿岸に固定された船舶への輸送試験を2018年の後半から開始する。このパイロットテストではシンガポール海洋港湾局(MPA)がサポートにあたる。

両社は6月5日に、エアバスのUASを用いて、スペア部品・書類などを係留中の船舶に運ぶためのテストプロジェクトを協働で行うと発表。この試みは、MPAの支援を受け1年以上の期間をかけて執り行われる。

MPAは、シンガポールの港で充分な規模の実験が行えるよう、実験室を設置。技術の提供者と産業界のパートナーが海洋セクターにおけるイノベーティブな環境開発を実現できるよう支援を進めている。

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MPAが600万SGD補助 船舶間海上給油を推進

FueLNG とPavilion Gas は、2隻の液化天然ガス(LNG)給油船建設のために、海上港湾局 (MPA) から計600万シンガポールドルの補助を受けた。これは船から船への海上給油を促進しているシンガポール政府の意向を受けたものである。

船舶は2020年に納品予定。大型LNG船を扱う主要補給拠点として、極東地域におけるシンガポールの地位を固める重要な一歩となる。

FueLNG は「今回の補助金は、Keppel と Shell 両社の専門知識を活かした我が社が目指している、船舶間でのLNG補給サービスの提供という計画を後押しするものとなる」とコメントしている。

国際航路標識協会に技術・能力開発パッケージを提供

シンガポール政府は、国際航路標識協会 (IALA) とそのメンバー国のため、2019年から5年間にわたる技術協力・能力開発パッケージを立ち上げる。100万シンガポールドル規模の同パッケージには、奨学金やワークショップ・交流イベントや IALAメンバー国の能力開発・人材育成のコースが含まれる。

IALAの技術支援と能力開発を目的とした組織の IALA Worldwide Academyとの協力の下、MPA Academy (MPA: シンガポール海洋港湾局) を通じて実施される予定だ。

この支援策は、シンガポールのIALA加盟45年を記念して計画されたもので、IALAが対峙する新たな使命をサポートし、安全で迅速な船舶運行と環境保護の実現を目指している。

まとめ

ますます加速するグローバル化に伴う国際貿易活動の活性化により、国際海上貨物の輸送量は増加傾向をたどっています。今後の堅実な成長が期待されるシンガポールは、海外事業展開先として理想的な選択肢なのではないでしょうか?

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