【海外海運業界と提携】タイの海運業界

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中国や日本の海運業界と連携をとることで航路の拡大はもちろんのこと諸外国での物流網構築が可能になります。今後どこまで事業拡大に挑むのでしょうか?

今回は、そんなタイの海運業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

2019

タイの港湾当局がブロックチェーン利用開始

2019年8月30日の発表によると、タイの税関はIBMのブロックチェーンソリューション「TradeLends」を使用して同国の港湾から出荷されるコンテナの追跡を行うとのこと。ブロックチェーンプラットフォームによってコンテナの追跡や情報共有の効率化を目指す。

TradeLendsはIBMと物流大手のA.P. Moller-Maerskによって開発された国際貿易プラットフォームで、タイでの導入はASEANの中ではシンガポールに次ぐ2番目となる。

タイ税関はTradeLendsによって変更不可能なトレーサビリティツールを提供し、エコシステムメンバー間のリアルタイムな情報共有ができる。これにより、さらに安全で透明性が高い効率的で簡素化されたワークフローになる。

ONEはタイ寄港船最大サイズの船舶を導入

2019年1月24日の発表によると、Ocean Network Express (ONE)は、タイと欧州を結ぶ航路に20フィートコンテナを1万4000個積載可能な大型船CYGNUSを就航させた。CYGNUSはタイに寄航するコンテナ船で最大となり、大型化で輸送効率と価格競争力を高められると期待される。

CYGNUSはタイ・レムチャバン港に寄港し、その後Hong Kong – Xiamen – Kaohsiung – Yantian – Rotterdam – Hamburg – Antwerp – Le Havre –London Gateway – Singapore の航路をとる。

ONE CYGNUSは、貨物の積載効率を最適化する船体を採用し、機械、自動車部品、食品、衣料などを双方向に運ぶ。主にタイで組み立て生産される自動車メーカーもこの航路を利用する。

世界最先端のコンテナターミナルとは?

バンコクの南東130キロに位置するタイ最大の貿易港、レムチャバン港(チョンブリ県)は現在、タイ政府の推進するThailand4.0プロジェクトにとっての最重要港となり拡大開発プロジェクトが進められている。

A~Cまでの3つのターミナルからなっていたが、2019年1月に一部稼働を始めたターミナルDは遠隔操作のクレーンなど自動化技術を完備した、世界でも最先端のコンテナターミナルの1つとなる。

Hutchison Ports Thailandはタイで最大の港湾運営会社で、2019年1月よりターミナルDでの取り扱い貨物量は20フィートコンテナ換算で計600万個となる見通し。

TNSCによるContainer Liner Award

Thai National Shippers‘ Council(TNSC)はタイ国内の国際貿易管理を行っており、荷主と運送業者間での運賃、料金、費用、およびさまざまな条件を決定するための協議と調整を行う。

また、Best Container Liner Awardとして、タイで操業する運送業者に関する顧客満足度、社会への貢献度、品質の面での相応しいサービスを行っている業者の表彰も行っている。2018年度にはOOCL社が受賞した。

さらにHapag-Lloyd社は、特に品質の面で高い評価を受け、ヨーロッパ航路での同賞を受賞した。運送能力に関しても9000TEU~13000TEUの貨物輸送能力を持ち、レムチャバン港から北ヨーロッパの主要港への輸送時間をほぼ1週間短縮することに成功した。

2018

Triple i、中国海運企業との連携でさらなる成長を目指す

海運ロジスティック会社のTriple iは、2017年に強化した航空事業との協力を強化して年間20%の収益成長率を維持すると発表。同年の収益は22億9,500万バーツと、前年同期比では37.2%となる数値だった

同社はタイ・エアアジアとタイ・エアアジアXを主要パートナーに選定、2億バーツ以上の予算を組んで航空貨物事業の拡大を図った。1月にはバンコク・ドンムアン空港内に約5000㎡の倉庫を建設。市場シェアの約80%を占めることが予想される。

さらに海運業での年間成長率は約30%が見込まれている。中国山東省日照市の国営企業、Rizhao Shipping Line のタイにおける単独代理店に選ばれており、中国 (山東省)・ベトナム (ホーチミン)・タイ(レムチャバン港) を結ぶ航路を展開する予定だ。

JWD、尼海運大手SAMUDERAと提携発表

ロジスティック大手の JWD は、インドネシア海運大手の Samudera と提携してインドネシア国内に統合物流会社を設立、ASEAN域内のコールドチェーンで事業拡大を図る。

780万米ドルを投じて合弁会社 PT. Samudera JWD Logistics を設立(JWD社が株式の49%、残りをSamudera社が保有)。倉庫内の管理はインドネシアロジスティクス企業 Adib Cold Logisticsが行い、スタート時に60%の倉庫利用率は80~90%が見込まれている。

JWDはASEAN地域への投資拡大の機会を窺っており、2020年までにベトナム、フィリピン、シンガポール、マレーシアに拠点を置き、最終的にはブルネイを除く9つのASEAN加盟国で物流網の構築を目標としている。

thai-shipping(タイ 海運)

港湾オペレータSAHATHAI、2年連続で業績拡大

SAHATHAI TERMINAL は海運ロジスティックの根幹となる港湾のオペレータ・サービスを提供する企業。主にレムチャバン港内で、国際フィーダー輸送、バージ輸送、コンテナ管理などを行っている。

日本の海運会社 Mitsui O.S.K. Lines と2015年に提携し合弁会社の Bangkok Barge Terminal (BBT) を設立。バージ輸送用の港湾事業拡大を進めている。

営業収益は2015年の8.4億バーツから10.8億バーツ (2016年)、13.4億バーツ (2017年)と年々上昇を続けている。また2016年には24,000㎡の倉庫をレムチャバン港内で建設し、取り扱い可能量が42万TEUから50万TEUに拡大している。

石炭輸出のAGE、海運事業の拡大が進む

タイの石炭輸出企業 Asia Green Energy(AGE)は海運事業を拡大しており、2017第2四半期に4隻の船舶を配備、2018年には10隻の船舶を追加する予定である。ロジスティクス事業からの売上高は全体の20〜25%を占め、収益は総額の5%に達した。

2018年においても陸上運送・海運輸送の両物流事業からの収益が全体入の5%を達成することを目指している。

同社の海運事業では、農産物を金額ベースで15〜18億バーツ、総重量で約6,000万トンの輸送を行っており、全体の60%を占める。残りは石炭などの輸送を主に取り扱っている。

タイ国内の海運企業が海外の海運企業と連携図ることでASEAN諸国のネットワークが網羅でき、今後諸外国がビジネスチャンスを掴みやすくなっていきます。日本企業もタイ国内企業と連携をとり航路拡大につなげられるといいですね。

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