【日本の物流ノウハウ活かす】成長が続くマレーシアの陸運業界

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マレーシア国内物流市場に日本の物流システムのノウハウを取り入れ今後国内市場で競争していく姿勢を見せるマレーシア物流業界。

今回は、そんなマレーシアの陸運業界に焦点を当てて、最新の業界情報をお届けしていきます!

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2019

POSマレーシア、産業革命計画を発表

2019年4月4日、郵便サービスを手掛けるPOSマレーシアは、電子商取引を使用する消費者向け計画を発表した。まず、バイオメトリクスを備えたスマートデジタルIDにより、デジタル郵便サービスや電子商取引、安全なドキュメント保管などの各種オンラインサービスを提供する。

宅配部門の「POS Laju」は、顧客の付加価値サービスとして運送状の入力と印刷機能を備えたキオスク端末の導入を進める。2019年3月にパイロットプロジェクトを開始。

革新的なスマートロッカーシステム「Pos Laju EziBox」は、クランバレーのガソリンスタンド、ショッピングモール、LRT駅を含む110ヶ所で利用可能であり、2019年には新たに60ヶ所の設置を目指している。

GDエクスプレス、レッドカーゴと域内提携

2019年3月29日の発表によると、宅配大手のGDエクスプレス(GDEX)は、エアアジアの貨物及び物流プラットフォームであるレッドカーゴロジスティックスとパートナーシップを締結した。

これにより、GDEXの顧客はエアアジアの広範なネットワークにアクセスすることが可能となる。また、レッドカーゴロジスティックスは、パートナーシップによってラストマイル機能を提供する。

GDEXのテオ最高経営責任者は、「同社の目標はアセアン域内で主要な宅配企業の一つとなることであり、そのためには最高のパートナーを選択することが重要である」と述べ、レッドカーゴロジスティックスと協力できる機会を得たことを誇りに思うとしている。

ティオンナム・ロジスティクスの業績

物流大手のティオンナム・ロジスティクスは、2019年度の収益が前年比で8.9%減少となる5億8,987万リンギットであると発表した。また、税引き前利益は前年比で79%減少となる1,074万リンギットを記録した。

同社の中核事業であるロジスティクスと倉庫サービス部門は、国内及び域内の販売量増加と新規顧客の獲得によって力強い業績を達成した。これにより、同部門の税引き前利益は黒字に転じた。一方で、不動産開発部門は前年にジョホールでのプロジェクトが完了したことを受け、寄与率が低かった。

今後の見通しについては、東南アジアの主要市場で貿易と経済が好調であることから、長期的には堅調な成長を見込んでいる。

タスコ、今年度の陸路輸送部門の収益低調

2019年7月24日、郵船ロジスティクスの子会社であるタスコは、2019年度の収益が前年比3.7%増となる7億3,680万リンギットを記録したと発表。ただ、税引き前利益は前年比でマイナス56%となる1,834万リンギットであった。

国内と越境の陸路輸送部門は、全収益の11%となる8,130万リンギット(前年比でマイナス6.0%)と低調であった。収益減少は、E&Eの顧客向けタイ越境配送の休止に加え、F&B及び自動車の国内輸送減少が影響した。

2020年度に向けては、従来の事業において貨物輸送における激しい競争が予想されているが、高レベルの顧客サービスと革新的な物流ソリューションを提供し、マレーシアの大手物流会社の1つとしての地位を固めるとしている。

2018

ニチレイロジグループ、マレーシアの低温物流事業に参入

食品物流大手のニチレイロジグループは、マレーシア国内で低温物流事業を手掛けるコールド・チェーン・ネットワーク社 (CNN社) へ出資し、マレーシア国内の低温物流事業に参入することを発表した。CNN社は国内第3位の低温物流事業会社であり、ハラール物流に強みを持っている。

同社は、政府系ファンド会社カザナ・ナショナルの100%子会社であるアグリフード・リソーシーズ・ホールディング社からCNN社の発行済株式40%を取得し、6月より新会社を設立して低温物流事業を展開する。

ニチレイロジグループは、マレーシア国内で低温貨物の保管需要が拡大していること、そして日本で培った物流ノウハウを活用できると判断し、マレーシア進出を決定した。

DHLマレーシア、イスカンダルにグローバル・センターを建設

国際物流大手の独DHLエクスプレスは、ジョホール州のイスカンダルにグローバル・センター・オブ・エクセレンス (GCOE) を設立すると発表した。イスカンダルGCOEの稼働は、2018年第2四半期に予定されている。

同社の GCOE はサプライ・チェーン・コンサルティング・サービスを提供し、自動車やエネルギー、エンジニアリング・製造、ライフ・サイエンス、ヘルスケア、テクノロジーといったイスカンダルの主力産業に特化した物流ソリューションの設計を支援する。

また、GCOE はイスカンダル計画の主要ステークホルダーと企業をつなぐ役割を果たし、アジアそして世界のサプライ・チェーン・ハブとしてのビジョンを支援する。

malaysia-landtransport(マレーシア 陸運)

UPSマレーシア、国際配送サービスを強化

国際物流大手のUPSは、マレー半島43都市以上に及ぶサービス増強とアクセス・ポイントの70%強化をアナウンスした。これにより、荷主はマレーシア国内180ヶ所のアクセス・ポイントからUPSの国際配送ソリューションへアクセスすることが可能となった。

また、マラッカから欧州とアジア太平洋地域、そしてクアンタンから米国・欧州とアジア太平洋地域への輸出期間を最長1日に短縮。輸入に関しても、米国・欧州とアジア太平洋地域からクラン・バレー、クアラルンプール南部およびマラッカへは最長1日に短縮される。

このマレーシアにおけるサービス強化は、グローバル市場への企業の容易なアクセスと海外展開を後押しすることになる。

日野MSM、主力トラック300台をGDエクスプレスへ納入

日野モータース・セールス・マレーシアは、マレーシア国内宅配大手のGDエクスプレス社へ同社のトラック『HINO 300シリーズ』300台を納車する式典を開催した。

同社は、2017年にもGDエクスプレス社から同じ車種を200台受注している。GDエクスプレス社が所有する日野車両は578台となっており、これは全車両の60%を占めている。

2017年には国内の電子商取引が大きく拡大したことから、GDエクスプレス社は営業規増強のため16拠点を拡張。デジタル経済の着実な成長によってマレーシア国内の物流需要増加が見込まれており、両社は新たな競争を生き残るために良好な関係を維持したいとしている

まとめ

海外市場で競争していくためにはアクセスの利便性とネットワークの拡大が重要な基盤になってきます。電子商取引の拡大によって国内物流市場は今後どのように変革していくのでしょうか?

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