【今後の動きに注目!】シンガポールの倉庫業界

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シンガポールでは倉庫面積が増加傾向にあり、特に湾岸エリアでの土地開発・建設作業が進められています。しかし業界大手の業績は横ばいであり、純利益は低下しています。

今回は、そんなシンガポールの倉庫業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

2019

なぜ過去最高のリース実績を達成できた?GLP

シンガポール物流施設大手であるGlobal Logistic Properties(GLP)は2018年に過去最高となるリース実績を達成したと発表した。

上半期のリースの勢いが特に強かったことが影響し、通年で19百万平方米の敷地面積をリースし、前年同期比で18%増加したことにより過去最高のパフォーマンス記録した。

同社は「2018年は特別な年だった。地理的なポートフォリオの拡大や社員の貢献、テクノロジーの進化を通じて記録的なリースを達成した。引き続き基本的なニーズに応えるだけでなく、より革新的なソリューションを提供すべく戦略的に取り組んでいく」とコメントしている。

世界初のTemarock船で作業時間大幅減!?TCB

2019年6月1日の発表によると、サプライチェーンおよびインターモーダル輸送に特化したTCBグループは、シンガポールのTuas港湾エリアに新たな10万平方フィートの輸送ハブを建設した。

さらに、世界で初めてTemarock船を配備することで、新しい倉庫での作業方法も刷新された。45人のスタッフおよび4隻の船で、5,940時間必要であった作業が、わずか8人のスタッフで528時間の労働時間だけで完了できるようになった。

これによって労働者の健康と安全上のリスクおよび環境への悪影響などを最大70%減らすことが可能となった。

上半期の業績発表、 Nobleグループ

2019年8月5日、香港に本拠地を置き、エネルギー製品および産業原料サプライチェーンを展開するNobleグループは上半期の決算を発表した。

2019年上半期におけるサプライチェーンからの営業利益は171百万USDとなった。Trading Co GroupとAsset Co Groupの両グループからの営業利益が増加し、サプライチェーン関連の営業利益を嵩上げした。 Trading Co Groupは上半期にも顧客との長期契約が存在するため、引き続き取引ボリュームが増加すると予測されている。

NobleグループにおけるTrading Co Groupは主にエネルギーや金属の取引を行っており、一方、Asset Co GroupはJamalcoなどボーキサイト採掘やアルミナの精錬などのジョイントベンチャービジネスを展開している。

仮想現実やAIも活用、 STRATACACHEの新施設

2019年7月1日、アメリカオハイオ州に本拠地を置き、世界28カ国でビジネスを展開するSTRATACACHEは、アジア太平洋地域(APAC)の拠点であるシンガポールのTampines Industrial Crescentに新しく15,000平方フィートの倉庫と物流センターの開設を発表した。

この新しい施設は、STRATACACHEのマーケティングテクノロジーソリューションという分野に大きく貢献し、高い成長を続けるAPACにおける顧客のニーズに応えるものである。

この施設においては、デジタルサイン、仮想現実、モバイルセンサー、コンピュータービジョンテクノロジー、人工知能などの高度なテクノロジーを構築する予定である。

2018

経営再編中のNoble、1億米ドルの資金調達を発表

かつてアジア屈指のサプライチェーンであった Noble resources international の親会社、Noble Group が債務不履行状態に陥っている。

今年6月のプレスリリースによると、同社は投資家のコンソーシアムからトレードファイナンスにて3年で1億米ドルを調達する再建計画への支援策を発表した。

コンソーシアムは同社の株式約5%を保有し、支援策と引き換えに新規債権の発行および既存債権の再割当が行なわれる。これによって調達される資金は、特に高成長が見込まれる液化天然ガス (LNG) 分野での事業拡大に充てられる。

住友倉庫シンガポール、医療機器の国際規格の認証取得

住友倉庫の子会社である住友倉庫シンガポール (SWS) は、医療機器における品質マネジメントシステムに関する国際規格 ISO13485 の認証を取得したと発表した。

シンガポールでは、医療機器メーカー等は ISO13485 の取得もしくは保健科学庁による承認が必須となっており、その物流に携わる SWS も認証の取得に至った。

シンガポールではグローバルな医療技術産業が集積しつつある。ISO13485 の取得を機に、安全性の高い倉庫・運送サービスを提供することで更に医療機器等に関する物流需要を取り込む方針である。

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GLP、SGXからの上場廃止

シンガポール物流大手の Global Logistic Properties (GLP) は、シンガポール証券取引所からの上場廃止を完了した。

GLPは今後、ソブリン・ウェルス・ファンド、大学基金、各国の年金基金などを管理する投資家コンソーシアムに保有される。同社CEOのMing氏は「ロジスティクス・エコシステムを通じた価値創造に焦点を当てる。先端技術と戦略的投資によって投資家・パートナー・顧客への価値を提供する」と述べた。

同社のCIOであるAlan氏は「上場廃止後も長期的戦略は変わらず、市場トップ企業であり続けること、成長を通じた価値提供とそれらを支える資金マネジメントに引き続きあたる」とコメントしている。

シンガポールポスト、自転車製品大手から倉庫管理の委託契約を受注

米国を拠点とするグローバル・バイシクル・ブランドの Specialized Bicycle Components (Specialized) は、物流・倉庫に関する契約をシンガポールポストとの間で締結した。東南アジアの自転車愛好家への同社製品の配送を迅速化するためである。

契約期間は3年間で、同社の地域保管拠点は香港から、シンガポールポストの物流施設がある Tampines Logistics Park へ移されることになる。同社から東南アジア地域の物流・倉庫面でのパートナーとして選ばれたことで、シンガポールポストはシンガポールとマレーシアのラストマイル配送と返品のほか、Specialized製品の倉庫管理と海上運送を引き受ける。

Specialized は「この契約により、サイクリング・ビジネスのモデルを再構築するとともに、自転車をアジア中の人々の日常生活の中心的役割を果たす道を模索していきたい」とコメントしている。

まとめ

チャンギ国際空港をはじめとする、東南アジアに広がる国際ネットワークを利用した貿易形態のシンガポールでは発達した貿易インフラが整備されており、倉庫業界は今後の経済成長にも欠かせないセクターとなっています。外需依存型の経済を活かすことで、大きなビジネスチャンスに発展するのではないでしょうか?

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