【政府が奨励】フィリピンの水道業界

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政府は、未整備のまま下水道開発及び安全で安定的な水供給の有効策として、官民パートナーシップの奨励を検討しています。

今回は、そんなフィリピンの水道業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

目次

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2020年 フィリピンの水道(建設・インフラ・環境)業界

フィリピン・ボホール州、コイン式給水システムを運用開始〜水道業界動向〜

中央ビサヤに位置する観光業で有名なボホール州政府は、遠く離れた村の飲料水に関する問題を解決するため、州で最初となるコイン式共同給水システムプロジェクトを立ち上げた。

「Accessible, Reliable and Timely(ART)Water for All」プログラムのもと、ボホール州トリニダード町のギノバタンにコイン式給水システムが設置され、史上初の試みへの期待を込めてリボンカット式が開催された。

コイン式給水システムでは、機械に5ペソ硬貨を挿入するだけで、2つの20リットルコンテナーを満たすのに十分な水が流れる。同町では、ART Water for Allプログラムに7つのバランガイ(最小自治区)が登録されており、順次導入されていく予定。

出典: https://www.pna.gov.ph/articles/1107147

フィリピンで水道業界大手のManila Water、2020年前期の収益成長は横ばい

マニラ東部の上下水道の独占運営権を所有し、セブでも水道事業を展開する民間企業のManila Waterの2020年上半期の純利益は、比較的横ばいで、前年同期から1%増加して24億8,000万ペソであった。

COVID-19パンデミック渦中でも、同社は従業員と顧客の健康と安全を守りながら事業運営を維持するよう努めた。重要な設備は24時間年中無休で稼働し、顧客の懸念に応えるサポートと漏水の修理/保守作業が継続されたため、水の利用可能性が確保された。

同社はまた、2019年に経験した深刻な水不足時の水供給の課題から、ネットワーク管理とトラッキング機能を強化した水供給増強プロジェクトを立ち上げた。これにより水質と圧力を規制レベルに維持しながら、顧客の水利用率をほぼ100%に維持することができた。

出典: https://www.manilawater.com/corporate/agos/2020-08-13/manila-water-registers-flat-earnings-growth-in-the-first-half-of-2020

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フィリピンのラメーサ処理プラントの運用管理を担うのは?〜水道業界動向〜

メトロパシフィック・インベストメントとDMCIホールディングスの合弁会社が運営し、マニラ西部の上下水道を運用しているMaynilad Water Servicesは、アップグレードされたケソン市のラメーサ処理プラント施設の運用管理を受託した。

アップグレードは、1日あたり約24億リットルの水を供給するための同社の79億ペソ規模のプロジェクトの一部であり、同社の顧客の約90%にあたる約970万人にサービスを提供する。ケソン市は、同社の水安全保障の確保に向けた継続的な投資に感謝した。

今回のアップグレードで完了したのは、8つの沈殿池と16のフィルターの修復と、新しい汚泥処理施設。すべてのアップグレードが完了すると、ラメーサ処理プラントの処理能力・自動化プロセスおよび耐震構造が強化される。

出典:https://www.mayniladwater.com.ph/maynilad-unveils-upgraded-facilities-at-la-mesa-treatment-plant/

フィリピン・イロイロ市の水センサーネットワークシステム〜水道業界動向〜

パナイ島の大都市であるイロイロ市は、水資源が重要な地域として特定された課題に取り組むため、2つの町(パヴィアとサンミゲル)に水センサーネットワークシステムを設置した。

この水センサーネットワークシステムにより、水素の量と電力の静的水位・品質の温度と電気伝導率が把握できる。水質と水位を監視するための地下水資源のリモート管理が可能になり、国家水資源委員会(NWRB)の監視および管理機能が向上する。

このプロジェクトは、アテネオデマニラ大学(ADMU)が主導し、国立水資源委員会(NWRB)、DOST-フィリピン産業・エネルギーおよび新興技術研究開発評議会(PCIEERD)と協力し、気候変動インフライニシアチブプログラムを通じて資金が提供された。

出典: https://www.pna.gov.ph/articles/1092043

フィリピンにも展開するACCIONA、廃水サンプルの分析を開始〜水道業界動向〜

スペインに本社を持ち、世界30カ国以上に水事業を展開する水メジャーであるACCIONAは、廃水中のCOVID-19の早期検出のため、廃水サンプルの定期的な分析を目的とした研究「HigiA」の実装を開始した。

この調査は、同社が水循環のエンドツーエンドの管理を行うスペインの地域で数か月にわたって試験的に行われる。このシステムの目的は、感染の進展とコロナウイルスの感染経路を監視することであり、新たな発生の可能性に直面して事前に対策を講じることができるようになる。

廃水中のウイルスの存在を監視することは、全人口を対象としたスクリーニング検査の実施に伴うコストと比較して、実行可能で経済的な代替手段である。研究の初期段階では、病院や特別養護老人ホームなどの重要な建物を含むサンプリングポイントが決定され、その後定量分析が行われる。

出典: https://www.acciona-agua.com/pressroom/news/2020/july/acciona-starts-higia-a-study-for-the-early-detection-of-covid19-in-wastewater/

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2019年 フィリピンの水道(建設・インフラ・環境)業界

フィリピン首都圏の水事情、安定化へ。水道業界大手のManila Water

2019年8月28日、マニラ東部の上下水道の独占運営権を所有する民間企業のManila Waterは、Angatダムが通常のレベルに達したためマニラ首都圏の水事情は安定し、大幅に改善されたと発表した。

国立水資源委員会(NWRB)は本発表を受けて大都市への配分を増やすと決定した。Manila Waterはまた、600万人の顧客の99%が1平方インチあたり7ポンドの圧力で中断のないサービスを享受していると主張した。

2019年の乾季に発生した深刻な水不足によって、 NWRBは首都圏上下水道システムの水供給を削減し、マニラ間で配分を分割していた。これにより首都圏の人々の生活に大打撃を与えていた。水道サービスが中断されたままの地域は、9月頃に正常化する見込み。

8,800万L/日の排水処理機能!フィリピン・Mayniladの下水道とは?〜水道業界動向〜

2019年9月4日、民間企業であり、マニラ東部の上下水道の独占運営権を所有するMaynilad Water Servicesは、顧客への下水道サービスの提供を促進することを目的に、ラピニャス市に30キロメートルの下水道ラインを設置するため60億ペソ以上を投資する方針を固めた。

本プロジェクトは2019年3月に建設が開始され、2021年に完成予定。この下水道システムにより、市内の20のバランガイで約60万人が排出した廃水を収集し、適切な処理のためにラスピニャス水再生施設に運ぶことが可能になると見込まれている。

この下水道システムは、環境天然資源省(DENR)が制定した水質ガイドラインおよび2016年の一般排水基準(DAO 2016-08)に準拠するように設計されている。これは、同社最大の下水処理場であり、1日あたり約8,800万リットルの廃水処理機能を有することになる。

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フィリピンのVeolia Waterが手がけるAQUAVISTA™Plantとは?〜水道業界動向〜

2018年12月6日、国内のマニラ・セブに拠点を有するVeolia Water Technologiesは、下水道網や処理プラントを含む廃水システム全体の最適化を組み込んだ、完全なデジタルプラントソリューションであるAQUAVISTA™Plantを発売すると発表した。

AQUAVISTA™Plantは、エネルギーと化学物質のリアルタイム自動最適化、排水処理プラントと下水道ネットワークの生物学的および油圧容量の強化などに重点を置いて設計された。

AQUAVISTA™ Plantは現在数カ国で導入されており、すでに数百の廃水処理プラントに接続されている。最適化を組み合わせることで、廃水処理プラントと下水道ネットワークが1つの統合された処理システムとして機能し、環境と処理コストを最大限に活用できる。

フィリピンで水道業界大手のK Water、首都圏上下水道システムで提携

2018年10月4日、韓国の公営会社でありサンミゲル・コーポレーションと共同事業を行うK Waterは、 マニラ首都圏の全体的な水セキュリティと廃水管理システムを改善するために、Asia Water Council (AWC)とともにメトロポリタン上下水道システム(MWSS)との関係を強化した。

K-WaterはMWSSが所有するAngatダムの強化と改造を支援した経緯がある。 Angatダムは「ビッグワン」の1つであり、マニラ首都圏と近隣の州の水の必要量の96%を供給している。

AWCは100を超えるメンバーで構成され、世界26か国以上を代表する組織。本提携によりフィリピンの水産業にサービスを提供するMWSS-AWC-K-Water Institute / Academyの設立など、将来の共同プロジェクトが実施される予定。

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2018年 フィリピンの水道(建設・インフラ・環境)業界

海外展開を進め業績好調、フィリピンで水道業界牽引のManila Water

Manila Waterはマニラ東部地域の水道管理企業として1997年に設立、フィリピンの一大財閥アヤラ・コーポレーションの傘下にある。

2018年上半期の同社業績は好調で、純利益が前年比で10%増の35.5億ペソを達成した。これは、23市 1,400㎢のエリアをカバーするManila Concessionと、シンガポールに拠点を置く子会社 Manila Water Asia Pacific の業績を要因とするもの。

2018年8月8日の発表によると、同社は、ニュー・クラーク市におけるプロジェクトの入札準備を進めている。受注の暁には30年の独占運営権を得る、CAPEXで100億ペソ相当の巨大プロジェクトである。また、同社は既存のベトナム子会社に新たにタイとインドネシアの企業を買収。これらの業績もおおむね好調で、今後さらなる海外展開が期待される。

フィリピン・ボラカイ島の汚染解決に向けて〜水道業界動向〜

Manila Water の子会社である Boracay Island Water Company は、ボラカイ島最大の水道会社である。同社は、2017年に観光インフラおよび企業誘致庁によって承認された排水マスタープランを加速させている。

2016年に完成した Manoc下水処理場ともう1ヶ所の施設を繋ぎ合わせるシステムを完成させたことで、1日あたり平均870万リットルの排水処理を行なうことが可能となっている。

2018年4月26日、環境汚染に端を発してドュテルテ大統領が定めた法令によって、元の美しい観光地へ戻すためにボラカイ島は一時閉鎖した。同社は海洋生物にとって安全で、厳しい環境基準に準拠した施設で浄化を進めている。

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フィリピン・マニラ西部の水事業を独占、水道業界大手のMaynilad Water

Maynilad Water は1997年に、政府管轄の下でマニラ西部地域を管理する水道事業社として設立。その後2度の運営権委譲を経て、2007年に再民営化を行い現在に至る。

再民営化以降、同エリアの下水道カバレッジを広げるために約140億ペソの投資を行ない、15の新たな下水処理場を建設、既存設備の修繕、バキュームトラックの新規調達、総延長27.5kmの下水パイプ敷設などに充ててきた。

2007年時点で6%であった下水道カバレッジは2018年6月時点で16%にまで上昇。現在建設中の下水処理場群が完成する2020年には、26%になる見込みである。

水道事業を司る政府機関、フィリピンのMWSS〜水道業界動向〜

The Metropolitan Waterworks and Sewerage System (MWSS) は民間の国内水道事業を司る政府機関である。Manila Water と Maynilad Water は、MWSSから水道運営権を引き受けている。

2017年12月、同機関のサービスエリア (メトロ・マニラ、カビーテ市、リーザル市) を対象とした年次フォーラムをフィリピン国立大学で開催した。地方自治体、NGOその他が出席、2018年に控える水道料金の改定などをテーマに協議した。

また2018年1月25日には、バングラディシュの政府代表団がフィリピンを訪れた。フィリピンの都市衛生管理をベンチマークとしてMWSSから学ぶ目的での訪比であった。

まとめ:フィリピンの水道業界

フィリピンでは、水道供給に関する正式な法規制が未整備のままであることや、政府に未申請の事業者が多数存在するなどの課題があります。今後は、政府の政策を中心に同国の動きをみることで、ビジネスを成功に導けるのではないでしょうか。

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