【進む電力自由化!】シンガポールの電気・ガス業界

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電力自由化が進んでおり、効率的な発電と電気供給に向けた取り組みにも各社が力を注いでいるシンガポール。

今回は、そんなシンガポールの電気・ガス業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

2019

シンガポール内初!太陽光発電リサイクル技術の商業化〜電気・ガス業界事情〜

2019年1月23日の発表によると、総合エネルギー会社であり太陽光発電にも注力するSembcorp Industries(Sembcorp)は、Singapore Polytechnic(SP)と提携し、シンガポール初となる太陽光発電リサイクル技術の商業化に共同で取り組む。

これはSPの研究者によって開発された革新的な技術である。ガラス、シリコン、銀やアルミニウムの金属など、使用済みのソーラーパネルから資源を回収し再利用することが可能となる。SembcorpとSPが協働することでソーラーパネルの試験的リサイクル工場の開発計画を加速させる。

技術が商業的に実行可能になると、これらの工場では使用済みのソーラーパネルを大規模にリサイクルすることができ、長期的な発展に貢献できる可能性を秘めている。

電気自動車の充電ポイント、シンガポール内200箇所に増設〜電気・ガス業界事情〜

2019年8月9日の発表によると、電気およびガス供給大手SPグループ(SP)は高速電気自動車(EV)充電ネットワークをシンガポール全域で200ポイントに増やした。

これはSPがCapitaLand Group、City Developments Limited、Lendlease、Resorts World Sentosa、Soilbuild Group Holdings Ltdなどと提携して、それぞれの施設に充電ポイントを設置した結果である。

SPは今後、充電ポイントを1,000ヶ所にする予定であるが、そのうち250ヶ所は2020年末までに高速DC充電器になる予定である。新しい充電ポイントは、30分で車を充電できるDC充電器となり、利便性が向上する。その中には、シンガポールで最初の中央ビジネス地区(CBD)のDC充電ポイントも含まれる。

オーストラリアからシンガポールへの送電計画とは?〜電気・ガス業界事情〜

シンガポールは発電量の95%を輸入された液化天然ガス(LNG)から生産している。そのため、原油価格やガス価格に大きく影響を受ける。そこで、太陽光エネルギーに力を入れるSunCableは、シンガポール国内で消費されている電力量の5分の1をオーストラリアからの太陽エネルギーで供給しようと考えている。

このAustralia-Singapore Power Link(ASPL)プロジェクトはNorthern Territoryに設置するソーラーパネルから発電し、それをシンガポールに供給するものである。このプロジェクトは140億米ドル規模になると予想されている。

現在はシンガポールだけでなくASEAN諸国に供給することが可能かどうかのデューデリジェンスを行っている状況である。

シンガポールのEMA、エネルギー安全についてFERCと協働〜電気・ガス業界事情〜

2019年4月22日の発表によると、シンガポールEnergy Market Authority(EMA)とアメリカFederal Energy Regulatory Commission(FERC)はエネルギーの安全性などの向上に向けて協力を強化することに合意した。

1つ目は、電気システムの計画、信頼性、サイバーセキュリティでの協力。2つ目は、エネルギー市場におけるエネルギー貯蔵システムと分散エネルギー資源の役割を含む卸売エネルギー市場の規制に関するもの。3つ目は、Asia Pacific Energy Regulatory(APER)フォーラムなどの多国間フォーラムを通じての協力。

両機関間の活動には、研修や交換プログラムを含む知識共有と技術協力のほか、多国間でのワークショップや共同研究などが含まれている。

2018

シンガポールのSPグループ、発電コスト上昇で電気料金値上げ〜電気・ガス業界事情〜

電気・ガス供給を行う政府系企業の SPグループは、6月29日、電気料金の見直しで7月1日から9月30日の間、前四半期比で平均6.9%、1.50セント/kWh 値上げすると発表した。前四半期と比較して発電用の天然ガス価格が高騰したことが要因である。

電気料金は4つの要素から構成されており、エネルギー、ネットワーク、サポート・サービス、運営・システムのそれぞれのコストに基づく。

エネルギーコストは発電会社に支払うものであり、四半期ごとの見直しが電気料金に反映されている。

シンガポールのSeraya Energy、新ブランドGenecoをローンチ〜電気・ガス業界事情〜

3月16日のプレスリリースによると、YTL Power Seraya Group の小売部門である Seraya Energy は、新ブランド「Geneco」を創設した。本ブランドは、再生可能エネルギー分野で高い評価を受ける、同グループの1社である英国のGeneco UKの理念に基づいている。

同社はこれまで16年間、顧客中心指向のエネルギー・プロバイダーとして名声を得てきた。様々なニーズに合わせた価格プランに加え、持続可能エネルギーの供給が可能となる。

シンガポールは段階的に電力市場の自由化を進めており (Open Electricity Market、OEM)、ジュロン地域では今年4月から実施されていた。OEMでは、顧客がエネルギー供給企業と価格プランを自由に選ぶことができる。

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シンガポール政府とIEA、エネルギー投資と資金調達に関するプログラムを開催〜電気・ガス業界事情〜

8月28日から30日にかけてシンガポール政府と国際エネルギー機関(IEA)は、クリーンエネルギーへの投資・融資のトレーニングプログラムを開催した。

このプログラムは、政策立案者や国営電力会社の専門家が、エネルギーインフラ投資と資金調達能力を強化するために開催された。IEA・世界銀行・三井住友銀行・シンガポール政府機関の18名のスピーカーと専門家が、電力セクター・再生可能エネルギー・エネルギー効率化プロジェクトの資金調達へのアドバイスを行なった。

「クリーンで信頼性の高いエネルギーを確立し、アジアの経済成長を促進するために、適切なエネルギー投資とエネルギーインフラ開発が必要である。このトレーニングプログラムは、エネルギー投資と資金調達に関する知識と技術を向上させるのに役立つ」とエネルギー市場監督庁の Chief Executive であるNgiam Shih Chun氏はコメントしている。

シンガポール国際エネルギー週間のサミット〜電気・ガス業界事情〜

エネルギー市場監督庁 (EMA) は、シンガポール国際エネルギー週間(SIEW) 2018のテーマ「変革するエネルギー:投資、革新、統合」を発表した。

新技術の発展とエネルギー需要の伸びは、エネルギー分野の風景を変えつつある。この変化に対応するため、インフラ投資の環境を整備する重要性が増している。

SIEWの期間中、シンガポールエネルギーサミット (SES) ではASEAN(東南アジア諸国連合)のエネルギー転換に関するパネルディスカッションが開催された。官民の連携を強めることや、エネルギー分野におけるデジタル化がハイライトとなった。

まとめ:シンガポールの電気・ガス業界

電気の輸送、貯蔵に関わる技術分野でも躍進が見られ、近くマレーシアやインドネシア等への電力の大規模輸出に関する計画も立てられています。将来注目を集めるであろう、持続可能なエネルギー施策に注目することで大きなビジネスチャンスに発展するのではないでしょうか?

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