【インフラを充実させるためには】インドネシアの電力・ガス業界

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群島で構成されているがために、ガス供給のための安定した流通インフラを整備することが困難なインドネシア。

今回は、そんなインドネシアの電力・ガス業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

目次

インドネシアの電力・ガス業界 業界地図はこちら!

2020年 インドネシアの電力・ガス(建設・インフラ・環境)業界

インドネシアのPLN、2019年電気普及率98.9%達成〜電力・ガス業界動向〜

2020年7月、国有電力会社PT Perusahaan Listrik Negara Persero(PLN)は、2019年アニュアルレポートを公表した。

2019年の売上高は285兆ルピアで前年比:104.7%と増収であった。また、電気普及率は前年の98.3%から98.9%に上昇し、2020年は100%を目指す。顧客数は前年の71.9百万軒から75.7百万軒に増えた。発電能力は前年の57.8GWから62.8GWへ約5GW増えた。2015年に発表された35GWプロジェクトは、2019年末で19%がすでに稼働済、2%は買電中、20%は契約済(未建設)、57%は建設中、残り2%が計画中である。

また、環境管理に関する政府の企業格付けプログラムで5つの発電所がGold Properに、16の発電所がGreen Properに認定された。

出典:https://web.pln.co.id/statics/uploads/2020/07/PLN_AR_2019_OJK_Med_260620.pdf  8ページ/9ページ/22ページ

インドネシアのINDIKA、石炭以外のサービス事業にも注力〜電力・ガス業界動向〜

インドネシアの鉱業・エネルギー会社PT INDIKA ENERGY Tbk(INDY)は2020年3月31日にインドネシア証券取引所(IDX)に提出した2019アニュアルレポートで2019年の経営結果を公表した。

2019年の売上高は27.8億USD(約2,980億円)で前年比93.9%と減収であった。売上高の内訳は、石炭関係の構成比が76.4%で前年比87.2%、石炭以外の構成比が23.6%で前年比125%であった。

660MWの発電能力を持つPT Cirebon Electric Powerと1,000MWの発電能力を持つPT Cirebon Energi Prasaranaでの電力の売上高は石炭以外の区分に入る。INDYでは物流および発電事業を含むエネルギーサービス事業が重要な役割を果たすようになってきており、今後も強化する戦略である。

出典:https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202003/51489f1630_3717b4c597.pdf  10ページ/14ページ

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インドネシアのPGN、今後発電への天然ガス供給を強化〜電力・ガス業界動向〜

インドネシアの国有ガス供給会社PT. Perusahaan Gas Negara Persero Tbk(PGN)は、2020年4月23日にインドネシア証券取引所に提出した2019アニュアルレポートの中で、インドネシアの天然ガス需要の見通しについて明らかにした。

2019年のガス需要は3,478mmcfd。構成比のトップ3は、①発電(自家発電含む):40.4% ②産業界:31.1% ③肥料原料:22.5% 家庭用は0.6%。2030年の需要見通しは4,890mmcfd(2019年比145%)。構成比は①発電(自家発電含む):44.7% ②産業界:33.0% ③肥料原料:17.9% 家庭用は0.7%。

政府が環境対策に化石燃料から天然ガスへの転換政策を取っていることから需要は継続的に増加。PGNは今後、発電への天然ガス供給を強化するとのこと。

出典:https://ir.pgn.co.id/static-files/f8b5b8e6-645b-4a18-a6e5-8745567855de  185ページ 

RAJA、インドネシアの西ジャワ・中部ジャワ市場開拓に注力〜電力・ガス業界動向〜

インドネシアの天然ガス供給会社で、子会社のPT Panji Raya Alamindoに東京ガスの資本を33%受け入れているPT Rukun Raharja Tbk(RAJA)が2019アニュアルレポートの中で今後の事業戦略を明らかにした。

2019年のRAJAの売上高は122百万USD、前年比103.4%と増収。ガス供給部門は売上高110百万USD、前年比107.5%で、ガス輸送部門は売上高12百万USD、前年比77.6%であった。RAJAの占有率は前年の0.49%から0.57%に増えた。

今後の戦略は、①供給事業:Jambiだけでなく西ジャワ・中部ジャワの拡大。②輸送事業:ジャワ、南スマトラ、カリマンタンのパイプラインプロジェクトへ参画。③発電事業:再生可能エネルギー(太陽光発電+エネルギー貯蔵)ビジネスに参画することである。

出典:https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202004/a0693ac94b_badd205f1e.pdf  84ページ/85ページ

インドネシアの業界団体のIGSが天然ガス値下げ検討を主導〜電力・ガス業界動向〜

インドネシアガス協会(IGS)は2020年5月17日、天然ガス価格の引き下げに関してIGSが数百人規模の実務者を集めたウエブセミナーで議論していることを伝えた。

天然ガス価格に関する最新の政府政策は「2020年鉱物資源省令第8号:産業セクターにおける天然ガス特定ユーザーとの価格決定方法について」に規定されているように、肥料、石油化学、油脂、鉄鋼、セラミック、ガラス、ゴム手袋の7つの業界グループを対象に工場受け渡し時点の価格が6 USD / MMBTUと設定されている。

しかし、現在、アジア太平洋地域のLNG市場は石油価格の下落により  3 USD / MMBTU未満になっており、政府の政策決定の参考となる川上から川下までの業界の見解が求められている。

出典:https://indonesiangassociety.com/2020/05/indonesian-gas-society-kupas-pro-dan-kontra-penurunan-harga-gas/ 

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2019年 インドネシアの電力・ガス(建設・インフラ・環境)業界

インドネシア最大の蒸気発電所の進捗とは?〜電力・ガス業界動向〜

国有電力会社PT Perusahaan Listrik Negara Persero(PLN)は2019年7月5日、バンテン州にある蒸気発電所(PLTU)ジャワ7のための石炭メインターミナルの開所式を行った。

PLTUジャワ7は、出力1,000MWの石炭による蒸気発電機を2基備えた発電所で、2019年5月現在の1号機の進捗は99.08%に達している。また、PLTUジャワ7はウルトラスーパークリティカル(USC)ボイラー技術を使用するインドネシアで最大かつ最初の石炭PLTUであるため、発電効率は15%高い。さらに、SWFGD(海水燃料ガス脱硫)を使用しているため環境にも優しい。

1号機を2019年10月に、2号機を2020年4月の商業運転に向けて、今後実際に石炭を使った試験運転が行われる。

インドネシアのTerregra Asia Energy、三井物産・四国電力と提携〜電力・ガス業界動向〜

2019年2月28日、インドネシアの電力会社PT Terregra Asia Energy Tbk(TGRA)は、日本の三井物産・四国電力と戦略的パートナーシップを締結したことをホームページで発表した。

三井物産と四国電力は、それぞれTGRAの子会社の株式を15%ずつ取得した。このパートナーシップはインドネシアでミニ水力発電所を開発するTGRAのチームを強化し、技術移転とノウハウを提供することになる。

四国電力のホームページによると、具体的に、3社は北スマトラ州に出力1万kWの「バタントル3発電所」を建設し、20年間の長期売電契約に基づき、インドネシア電力公社(PLN)へ電力供給するプロジェクトを推進する。運転開始は2020年を予定しているとのこと。

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天然ガス供給に関するインドネシアのPGNとTPPIの基本契約〜電力・ガス業界動向〜

2019年8月9日の発表によると、Perusahaan Gas Negara Persero Tbk(PGN)とPT Trans Pacific Petrochemical Indonesia(TPPI)は基本契約に調印した。

この契約は、東ジャワ州トゥパンにあるTPPIの工場で使う天然ガスの供給に関するものである。石油化学産業は、天然ガスを使う5大産業の1つ。 PGNは、127 BBTUDの量のガスを320社の石油化学産業の顧客に提供している。実に石油化学産業が全体の15%を占めている。

PGNはインドネシアのガスインフラの大部分を管理する天然ガスの流通事業体で、1日あたり約30億立方フィート(Bcfd)を管理している。これはガス流通市場の98%に相当し、PGNがガスインフラの96%を制御している。

地熱発電所開発に意欲、 インドネシアのPERTAMINA〜電力・ガス業界動向〜

国有エネルギー会社のPT PERTAMINA (Persero)は2019年8月14日、インドネシアでの地熱エネルギーを含む環境に優しいエネルギー(グリーンエネルギー)の開発へ向けてのコミットメントを継続することをホームページ上で発表した。

Pertaminaは、子会社であるPT Pertamina Geothermal Energy(PGE)を通じて、2026年に1,112 MWに達する地熱発電所(PLTP)の発電能力確保を目標としている。

現在PGEは、西ジャワのカモジャン235 MW、ランプンのウルベル220 MW、北スラウェシのラヘンドン120 MW、西ジャワのカラハ30 MW、およびシバヤック12からなる合計617 MWの5つの地熱発電所を運営している。現在PGEは55 MWの容量を持つLumut Balai Unit 1 Sumsel PLTPを立ち上げており、8月末の商業運転を目標にしている。

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2018年 インドネシアの電力・ガス(建設・インフラ・環境)業界

インドネシアのPLNが東ジャワ工業団地への電力供給で覚書〜電力・ガス業界動向〜

2018年8月10日、PLN (Perusahaan Listrik Negara) は東ジャワ州のジャティプロトン工業団地へ311MVA、PIER工業団地へ55MVAの電力を供給する覚書を締結した。将来に渡る安定的な電力供給を約束することで、両工業団地への進出企業を増やすことが目的である。

ジャティプロトン工業団地は1,100ヘクタール (東京ドーム約230個分) と大規模で、多くの製造企業が停電の防止を求めている。特に、ハイテク企業は瞬間停電も起きないことを求めている。

PLNはSuper Ultima (停電も瞬間停電もなし)、Super Premium (停電なし) とRegulerの3種に分けて供給を管理する。東ジャワ州の発展にPLNが果たす役割は大きい。

インドネシアのPLNが南スラウェシに風力発電所建設〜電力・ガス業界動向〜

2018年3月1日、PLNは南スラウェシ州のシドラップ風力発電所の建設の進捗が97.7%だと発表した。この発電所は100ヘクタールの敷地に30台の風力発電機が設置される国内最大規模の風力発電所である。

発電機の高さは80mで、プロペラ長は57mである。部品の40%が国産化されている。風力発電の取組みは政府の再生可能エネルギー発電プロジェクトの一環である。

この発電所の能力75MWで67,000人の顧客に供給でき、スラウェシ南部のピーク時の6%の消費電力に相当する。スラウェシ南部は電力事情が比較的良く、ピーク時の消費量1,050MWに対して、供給能力が1,300MWある。投資を呼び込むのに好条件である。

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インドネシアのDSS、発電所建設の進捗状況を報告〜電力・ガス業界動向〜

DSS (PT. Dian Swastatika Sentosa Tbk) は2018年5月25日に、建設中の発電所に関する説明会を行なった。1つは中央カリマンタンのKalteng-1 (200MW)、もう1つは東南スラウェシの Kendari-3 (100MW) である。

同社は参加者からの質問に対し、2018年4月30日現在の進捗がKalteng-1が68%でKendari-3が81%であることを明らかにした。

現在稼働中の西ジャワの4ヶ所の発電所 (スラン、タンゲラン、カラワン1とカラワン2で合計300MW) と南スマトラの Sumsel-5 (300MW)の発電能力は合計で600MWである。建設中の発電所が稼働すると発電能力は一気に900MWに高まる。

プルタミナ、インドネシアの地熱発電を雑誌で特集〜電力・ガス業界動向〜

プルタミナは同社が発行する雑誌 Pertamina Energy Institute (2018年4-6月号) の中で地熱発電を特集している。インドネシアは環太平洋火山帯に属し、世界の活火山のうち10%が存在する。

全国に地熱ポイントが324カ所あり、潜在的な地熱エネルギーは29,000MWe (電気換算) と推定されている。地熱ポイントの大半が高温(225℃)であり、地熱発電に適している。

1983年にインドネシア初の地熱発電所が稼働、地熱による総発電量は1,950MWで世界全体の13%を占める。化石燃料から再生可能エネルギーへの転換で実績のある地熱発電は注目を集めている。なお、Pertamina Geothermal Energy の地熱発電の国内シェアは32%である。

まとめ:インドネシアの電力・ガス業界

経済活動の活発化と人口ボーナス、エネルギー集約型産業への依存などの影響を受け、同国の電力の需要は今後も王水準を維持し続けると予想されています。今後は電力の需給バランス確保に向けた対策が急務となっており、政府の政策などに注目することで、電力・ガス業界は事業を拡大できるのではないでしょうか。

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