【次世代エネルギーに注目】マレーシアの電力・ガス業界

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持続的な経済成長を維持していくため、安定的で廉価なエネルギー資源を国内市場へ供給することを基本政策としているマレーシア。

今回は、そんなマレーシアの電力・ガス業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

目次

マレーシアの電力・ガス業界 業界地図はこちら!

2020年 マレーシアの電力・ガス(建設・インフラ・環境)業界

マレーシア・サラワク北部地域の電力需要増加に対応〜電力・ガス業界動向〜

サラワク公共事業省は、発展途上にある同州北部地域の電力供給の近代化に向け、サラワクエナジーを通じて大規模なプロジェクトを推進している。同州のミリからラワスまでの地域では、タウンシップやビジネス/居住エリアが拡大を続けており、こうした需要増加に対応する計画となっている。

また、ミリ北部地域を州の電力網に接続する北部送電網拡張プロジェクトも進められており、北部近隣地域への電力輸出も行う。そして、2023年にはリンバンとラワスをサラワクの主要送電網へ接続予定としている。

今年3月にはシミラジャウ変電所の拡張工事が完了しており、ミリ市では2019年5月にマルディ変電所、2020年7月にイーストウッド変電所が完成した。

出典:https://www.sarawakenergy.com/media-info/media-releases/2020/connecting-sarawaks-northern-region-to-the-main-power-grid

マレーシアのマラコフ、2020年度Q1の税引後利益大幅増〜電力・ガス業界動向〜

独立系発電事業者のマラコフは、2020年度第1四半期の税引後利益が前年同期比で33.1%増となる8億9,200万リンギットを記録したと発表した。業績改善の主因は、新規に買収したアラムフローラからの寄与となっている。

ただ、グループの収益は前年同期比で11.6%減少となる17億7,400万リンギットであった。石炭価格が下落したことでエネルギー価格が下がったこと、そしてガス発電所で定期的な停止メンテナンス作業を行ったことが主因となっている。

また、同社のアーマド・フアード・クナリ最高経営責任者は、COVID-19による移動制限令期間中は産業・商業部門の電力需要が減少しており、電力事業に悪影響が及んだとしている。

出典:https://cms.malakoff.com.my/WebLITE/Applications/news/uploaded/docs/News%20Release%202020/Q1%20FY2020_Press%20Release_FINAL_Malakoff.pdf

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EV充電ステーション100ヶ所を目指すマレーシアのTNB〜電力・ガス業界動向〜

国営電力会社のテナガ・ナショナルは、完全子会社であるTNBエナジーサービスとマレーシア・グリーン・テクノロジーを通じて、2019年末までに最大100ヶ所の充電ステーション『ChargEV』を国内に設置する計画であると発表した。

発表時点で14ヶ所の充電ステーションが設置されており、さらに35の候補地が特定されている。両社はペナンからジョホール間の主要都市でのネットワーク拡大のため、大手駐車場事業者、モール所有者、ホテルチェーンと交渉を行っている。

さらに、両社は協力関係の第2段階として、特別目的会社となるテナガEモビリティソリューションを設立、EV充電事業やスマートモビリティに関連するあらゆる事業の可能性を検討する。

出典:https://www.tnb.com.my/assets/press_releases/S.A.2019.10.67.HQ_English.pdf

マレーシアガス協会、第三者LNG貨物を歓迎〜電力・ガス業界動向〜

2019年10月7日、スンガイ・ウダンの再ガス化ターミナルは、第三者アクセスが施行されてから最初の液化天然ガス(LNG)貨物を受け取った。これに際し、マレーシアガス協会は国内LNG市場の持続可能性が軌道に乗っているとした。

第三者LNG貨物の増加により、国内市場はダイナミックで競争力ある市場へ変革し、販売業者は消費者へより多くのオプションを提供できる。また、変革ではガス販売業者へ公正な競争環境を提供するため、規制価格から市場価格へ移行することが重要だとしている。

同協会のハズリ・シャム・カッシム会長は、天然ガスの適正価格設定は、より多くの第三者がガス市場へ参入することを促すと同時に、上流への投資拡大を促進すると述べた。

出典:https://malaysiangas.com/2019/10/09/press-statement-on-mga-welcomes-the-industrys-first-third-party-lng-cargo-as-a-catalyst-towards-a-sustainable-gas-industry/

マレーシアのペトロナスガス、2019年度収益は1%減〜電力・ガス業界動向〜

国営石油会社ペトロナスのガス加工・販売部門であるペトロナスガスは、2019年度の収益が55億リンギットを記録し、前年度から1%減少した。ガス輸送・再ガス化セグメントからの収益は減少したが、ガス処理・公益事業セグメントからの収益は増加した。

2020年の事業環境は、2019年度と同様に続くと予想する。また、2019年に開始されたLNG燃料補給プロジェクト、及びLNGトラック積み込みサービスといったプロジェクトは2020年中に完了し、稼働予定となっている。

また、同社は業務強化のためデジタル化を推進しており、ビッグデータ分析でプラントの潜在的な問題追跡や予測を行っている。他にも、PiriGISソフトウェア導入により、ガス輸送・再ガス化資産を可視化している。

出典:https://www.petronasgas.com/IR/Documents/Annual%20Reports/PGB%20AR%202019%20-%20IR_website.pdf

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2019年 マレーシアの電力・ガス(建設・インフラ・環境)業界

1億4,400万リンギットを調達、マレーシアのTNB〜電力・ガス業界動向〜

2019年1月5日、国営電力会社のテナガナショナル(TNB)は、ケダ州クアラムダで進める太陽光発電プロジェクトにおいて、1億4,400万リンギットを調達したことを発表した。

本プロジェクトは、同社がエネルギー委員会での競争入札で獲得したもの。発電容量は30MW(DC設備容量は45MWp)となっており、2020年第4四半期に完成予定。現在、同社ではセランゴール州クアラ・ランガットにおいて50MW(DC設備容量は78MWp)の太陽光発電を運営している。

資金調達では、TNB子会社であるTNBブキット・セランバウ・ソーラー社(TBSS)が、MUFGマレーシア銀行から融資を受けることで合意した。また、TNBはTBSSと2018年3月に21年間の電力購入契約を締結している。

マレーシアのマラコフと電源開発が提携〜電力・ガス業界動向〜

2019年9月12日の発表によると、マレーシア最大の独立発電企業であるマラコフ社と電源開発株式会社は、未開発地や遊休地での発電、及び造水プロジェクトをグローバルに展開していくことを目的とした戦略的提携を締結した。

電源開発の火力や水力、再生可能エネルギー市場における運用・技術といった専門知識と、マラコフ社のマレーシアおよび周辺国の発電・造水分野における経験を活かし、新規案件の開発を共同で検討する。

マラコフ社のダトー・アハマッド・ファードCEOは、この提携は両社の強みを活用する相乗的な機会であり、将来のプロジェクトを含め、発電所の運用効率をさらに高めることを期待しているとしている。

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収益17%増の要因とは?ガスマレーシア〜電力・ガス業界動向〜

2019年5月16日の発表によると、天然ガス大手で、大手複合企業MMC社の傘下にあるガスマレーシアは、2018年度におけるグループ全体の収益が前年比で17%増となる62億3,324万リンギットを記録したとのこと。全収益のうち99%が天然ガス販売であった。

収益増加の要因は、産業界の新規顧客からの需要が増加し、且つそれに対応できるよう140kmの天然ガス供給システムネットワークを構築できたこと、そして2018年にガス料金を改定したことにある。ガス販売量は、前年から5.4%増加して1億9,385万 MMBtuであった。

今後の見通しとして、産業界における既存顧客・新規顧客の安定したガス需要を見込んでいる。同社においては適時ガスパイプラインを拡張していく予定としている。

タイ南部へ電力輸出、マレーシアのランヒル〜電力・ガス業界動向〜

2019年2月21日の発表によると、電力及び環境事業を手掛けるランヒル社と、タイを拠点とするトレジャー・スペシャルティ社は、タイ南部への輸出向けに、ケダ州に1,150MWのガスタービンコンバインドサイクル発電所(CCGT)を開発することで提携した。調印式には、マハティール首相が立会人として出席した。

プロジェクトでは、ペトロナスから液化天然ガスを購入し、マラッカのプラントにて再ガス化する。再ガス化された天然ガスはPGU(Peninsular Gas Utilisation)ネットワークを通じて発電所に輸送される計画である。

発電された電力は全てタイ南部へ供給され、同地域の電力不足に対応する。現在、当該プロジェクトの承認についてマレーシアとタイ両国の関係局が評価・議論を行っている。

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2018年 マレーシアの電力・ガス(建設・インフラ・環境)業界

マレーシアのテナガ・ナショナル、10ヶ年の長期目標達成に向けて〜電力・ガス業界動向〜

テナガ・ナショナル (TNB) は1990年に民営化されたマレーシア最大の電力会社であり、水力発電や火力発電、送電・配電事業を行っている。

同社は「Reimagining TNB」と呼ばれる長期戦略を推進しており、2025年までに世界のエネルギー業界上位10社入りすることを目指している。

その一環として、老朽化した非効率なプラントを廃止し、より効率的で経済的な超々臨界技術を使用する石炭火力発電所に置き換えている。この技術を採用したジマイースト発電所は2,000MWの発電容量を持ち、2019年に操業予定となっている。これにより、マレーシア国内の全発電量の内、TNB社の市場シェアは51.8%から53.2%に拡大する見通しである。

マレーシアのマラコフとタッチ・メッカニカ、再生エネルギー事業でMoU締結〜電力・ガス業界動向〜

マラコフ社は、MMCグループ傘下で発電を主事業とする国内最大の独立系発電事業者である。国内に7つの発電所を持ち、総発電容量は6,346MWを誇っている。

2018年1月8日の発表によると、同社は、再生可能エネルギー開発を行うタッチ・メッカニカ社と再生可能エネルギー事業の開発についてMoUを締結した。契約には、パハン州での大規模太陽光発電および小型水力発電プロジェクトなど複数のエネルギー開発プロジェクトが含まれており、マラコフ社は商業化に向けたフィジビリティ・スタディーを行う。

パハン州は国内最大の州であり、マレー半島内で最長の河川が流れていることから、大規模な太陽光発電や小型水力発電開発に適している。

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ガス・マレーシアと東京ガス、東南アジアでの事業でMoU締結〜電力・ガス業界動向〜

MMCグループ傘下のガス・マレーシアは1992年に設立され、マレー半島内で天然ガス配給システムの建設・運営・維持管理を含む天然ガス販売・流通を行う企業である。マレー半島に2,200kmのパイプラインを持ち、産業・商業・住宅向けに天然ガスとLNGを供給している。

ガス・マレーシアと東京ガスは、ベトナムを除く東南アジア地域の天然ガスバリューチェーン開発における新たな投資について協力することでMoUを締結した。両社は技術・商業情報の共有、新プロジェクトへの共同投資、人材育成のための人材交流を行う。

両社は1992年よりパートナーシップの関係にあり、本MoUは両社が長期的な事業パートナーであることを示している。

ガス・マレーシア、2017年の収益が大幅増加〜電力・ガス業界動向〜

ガス・マレーシアは、2017年に天然ガス買取価格が改定されたこと、そしてガス消費量が増加したことで、2017年の収益が前年の40.5億リンギットから32.1%増となる53.5億リンギットを記録した。税引後及び少数株主持分控除後利益は前年から17.9%増加して1億9,464万リンギットであった。

2017年に販売したガス量は、前年の1億6,426万MMBtuから11.9%増加して1億8,390万MMBtuであった。天然ガス配給システム拡張が完成したことで、産業・商業・住宅向け総顧客数が38,883に増加した。同社は、2018年中にガスパイプラインをさらに57km延長し、2,243kmとする予定である。

特に、顧客の1つであるガラス部門が大きな伸びを示しており、2017年のガス販売量の約8%を占めた。

まとめ:マレーシアの電力・ガス業界

近年では持続可能なエネルギーを生産可能にするクリーンエネルギー、水力、バイオマス発電などの次世代エネルギーが注目を集めています。このようなトレンドに注目することでも、新たなビジネスチャンスを見つけられるのではないでしょうか。

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