【拡大する需要】ベトナムの電気・ガス業界

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ベトナムでは、高水準で推移を続けるGDP成長率や人口増大の影響を受け、年間電力使用量も爆発的に増加しています。

今回は、そんなベトナムの電気・ガス業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

2019

高収益企業トップ500で1位獲得! Petro Vietnam

2019年9月26日、Vietnam Reportは「収益が高いベトナム企業トップ500」を発表した。ペトロベトナムグループ(PVN:Vietnam National Oil and Gas Group)が前年に引き続き1位を獲得した。

第2位はサムスン電子ベトナム・タイグエン(SEV Thai Nguyen)。前年2位のViettel Groupを抜いて順位を上げた。一方、抜かれたViettel Groupは3位へと順位を下げた。

同ランキングは、税引前利益、売上高、ROE、ROAなどの指標に基づき企業を評価した結果に基づいて行われている。トップ500中では、建設・建設資材・不動産分野の企業が全体の23.9%と一番大きな割合を占めている。

36兆VND投資の石炭火力発電所とは?

ベトナム電力グループ(EVN)は2019年9月21日、南中部沿岸地域に位置するビントゥアン省(Binh Tuan)トゥイフォン郡(huyen Tuy)ビンタン村(Vinh Tan)で第4ビンタン石炭火力発電所の落成式を開催した。

同発電所は2014年3月に工事を開始した。総出力は600MW×2基で合計1200MW、年間発電量は72億kWhに達する予定だ。投資総額は36兆VNDで、そのうち85%が韓国貿易保険公社(K-SURE)、国際協力銀行(JBIC) から拠出されている。

同案件は日系企業1社と韓国企業1社、ベトナム現地パートナー企業2社の4社コンソーシアムが設計・調達・建設を行なっている。

EVN、消費者の投票で新しい電気料金明細採用

2019年7月22日の発表によると、ベトナム電力グループ(EVN)は、ベトナム全土で利用されている電気料金の請求書のデザインを9月から切り替える。

現在の電気料金請求書は電力用語が多く、一般の顧客には分かりにくいとの指摘を受けており、同社は請求書の改定を進めていた。新デザインの採用にあたっては、候補となるデザインを4種類用意して1か月にわたって利用者からの意見聴取を行った。

投票の結果、32%の支持率を得たデザインが電気料金請求書の新デザインとして選出された。同デザインでは分かりやすい表現が用いられるほか、QRコードも記載され電気料金の確認や支払いなどに利用できる。

EVNHANOI、電力供給分担を達成

EVNHANOIは、都市の社会経済発展に伴う電力需要に対して十分な供給を行うために、送電網の建設、修理、改修、に関する投資を強化した。

2019年8月末までに、同社の商用電力出力は13,120百万kWhを超え、2018年の同時期と比較して9.77%増加した(年間計画の67.11%に到達)。EVNによって割り当てられた第3四半期計画に対する供給電力量は100%に達している。

同期間における同社の電力損失率は4.83%となり、2018年の同時期と比較して0.37%減少している。カスタマーサービスについても昨年度の数値を上回る8.1ポイントの達成を目指しており、同社の運営状況は高い評価を受けている。

2018

火力発電の燃料残渣を建設資材として再利用

2018年6月20日、火力発電所などで発生する燃料の焼却残渣 (スラグや灰) を用いた建設資材の製造に関する会議がEVN (Vietnam Electricity)によって開催された。

報告によると、EVNの石炭火力発電所は12箇所が稼働中で、石炭の年間消費量は3,400万トンに達する。焼却残渣発生量は年間810万トンで、現在EVNには1,500万トンのスラグが貯蓄されている。

発電所における焼却残渣は、これまでにもコンクリート、セメント、モルタル、レンガなどへの混合物として活用されてきた。再利用にあたっては安定した取引先を確保するため、各発電所がパートナーとなる事業者を見つけ契約を交わすのが通例である一方、取引先を見つけるのに苦労し、焼却残渣の再利用が進んでいない発電所もあるのが実情だ。

Petrolimex、マネジメント改善で好調を継続へ

2018年4月27日、Vietnam National Petroleum Group (Petrolimex)は株主総会を開催した。2017年は業績目標を達成し、これで3年連続での目標達成となった。また、ベトナム証券取引所で上位50位にランクイン、バイオ燃料の導入やガソリンスタンドの新規設置数ではトップになるといった成果をあげている。

今後の方針としては、コーポレートガバナンスを改善することで、安定、持続的な発展と包括的な事業の成長を目指していく。また、業務効率の改善及びコスト削減にも力を入れていく。

また、事業計画達成のためにITソリューションとオートメーションを利用した商品・サービスの厳密な管理、事業における安全性の確保、柔軟なロジスティクスマネジメントによるオペレーションの効率化などに経営資源を重点的に配分していく。

vietnam-electricity-gus(ベトナム 電気・ガス)

LNG火力発電所投資が秘める可能性

2018年8月8日に、Petro Vietnam Power Corporation (PV Power)は、ハノイで「輸入LNGを使用した発電プラントの投資モデル」と題したセミナーを開催した。同イベントはベトナム国内外のパートナー、金融機関にNhon Trach 3&4 LNGガス発電所プロジェクトを紹介し、ガス発電技術や投資管理に関する知見を共有することを目的としている。

同プロジェクトは輸入LNGを火力発電の燃料として使用するベトナム国内初のプロジェクトである。同プロジェクトは、南部、特にホーチミン市において近年増加傾向にある電力需要を満たすことを目的の1つとしている。

また、現在石炭が主な燃料であるベトナム国内の火力発電において、一次エネルギー源を多様化することで電力供給の潜在的リスクである輸入石炭燃料への依存度を低減する狙いもある。

PV Power、ホーチミン証券取引所へ上場

PV power社は、2018年6月28日、今年末までに非上場公開会社市場 (UPCoM) からホーチミン証券取引所に上場することを明らかにした。同社はハノイで第1回株主総会で発表した。現状では、同社の株式は UPCoM で1株あたり約13,500VNDで取引されている。

同社は2007年5月に設立以来、PetroVietnam グループにおけるエネルギー事業を担ってきた。現在ではEVNに次ぐ国内第2位の電力サプライヤーに成長している。

2018年上半期の6ヶ月間で同社の発電量は目標を5%上回る約117.8億kWhに達している。連結売上高は約17.4兆VND、純利益は1兆2,600億 VND近くになると見込まれており、それぞれ目標を9%、60%上回る好調ぶりである。

まとめ

同国では、ガス需要の拡大に伴い、発電源の多様化・細分化を念頭に置いた政策が進行中である。このような政策に注目することで、同業界はトレンドに沿った事業を継続できるのではないでしょうか。

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