【政府と企業の連携が進む】シンガポールの携帯電話事業者業界

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スマート国家推進を目的に、AIや5Gなどの新技術を積極的に活用し、各業界との提携を進めているシンガポール政府。

今回は、そんなシンガポールの携帯電話事業者業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

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目次

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2020年 シンガポールの携帯電話事業者(エンタメ・IT・個人サービス)業界

シンガポールSingtel、5Gの試用版提供へ 〜携帯電話事業者業界事情〜

携帯キャリア大手のSingtelは、5G非スタンドアロン(NSA)ネットワークを立ち上げ、消費者および企業顧客向けに3か月の試用版を導入した。同社の5G NSAネットワークは、3.5GHzの周波数と既存の2100MHzスペクトラムを利用しながら、デュアル接続などの高度なテクノロジーを採用することにより、1Gbpsを超える5Gを提供できる。

試用版では、顧客は超高速のインターネットで映画やゲームなどの豊富なサービスにアクセスできる。まず、Singtel 5Gはハーバーフロント、ブギス、ドビーゴートなどのエリアをカバーしていく。

COVID-19の影響により、デジタルサービスへの依存度が劇的に高まった。5Gはこの新しい常識の中で大きな可能性を秘めている。同社は、仮想現実などのアプリケーションと組み合わせて5Gの可能性を引き出していく。

出典: https://www.singtel.com/about-Us/news-releases/singtel-first-to-ofer-5g-speds-of-more-than-1gbps-on-35ghz-

整備が急がれる!シンガポールの5G政策 〜携帯電話事業者業界事情〜

シンガポール政府は次世代通信規格「5G」の事業免許をSingtelなど2社・連合に交付すると発表した。2021年1月からサービスを開始し、22年末までに国土の50%、25年末までには全土で使えるようにする。新型コロナウイルスの感染拡大で経済が停滞するものの、通信インフラは競争力の維持に重要であると判断され、整備が急がれている。

政府はシングテルのほか、通信2位スターハブと3位のM1(エムワン)の連合に対しても予備免許を交付した。今後、周波数の割り当てや機器メーカーの決定などを経て、6月以降に本免許を出す予定だ。オーストラリア系のTPGテレコムも入札したが、免許は交付されなかった。

免許料のほか、通信網の拡大計画やサイバー攻撃対策などを総合的に評価し、適正な会社が判断された。免許とは別に、特定の区域や施設内に限ったローカル5Gのサービスに関してはTPGを含めた通信4社が提供できる。

出典:https://www.imda.gov.sg/news-and-events/Media-Room/Media-Releases/2020/Singapore-on-track-to-develop-vibrant-5G-ecosystem-underpinned-by-a-world-class-secure-and-resilient-5G-infrastructure

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シンガポールのM1やエアバス、沿岸5Gネットワーク試験を実施〜携帯電話事業者業界事情〜

Infocomm MediaDevelopment Authority(IMDA)、M1 Limited(M1)、海事および港湾局(MPA)は、エアバスと提携し、シンガポールで沿岸5Gスタンドアロンネットワーク試験を実施すると発表した。

IMDA、M1、MPA、およびエアバスは、無人航空機が指定されたドローンフライゾーンでの運用を含むすべての段階で安全かつ効率的に動作するように、実際の環境で5G SAの試験を実施する予定。また、M1はローカル企業であるTeamOne Technologies Pte Ltdと協力して、シンガポールの中小企業におけるローカル機能の開発をサポートする。

TeamOneは、都市型の航空モビリティ(UAM)運用向けに世界初の航空認定5G SA通信モデムを設計・開発することを目的としている。この5Gモデムは試験中にテストされ、最適化される。

出典:https://www.m1.com.sg/about-us/news-releases/2020/imda-m1-and-mpa-to-conduct-coastal-5g-network-trials-with-airbus-for-urban-air-mobility-operations

シンガポールのStarHub、持続可能性のタームローン契約へ〜携帯電話事業者業界事情〜

シンガポールの大手プロバイダーであるStarHubは、子会社のMalaren International Sdn Bhdが、CIMB Bank Berhad(CIMB)と2億7000万リンギットの持続可能性に関連したタームローン契約を締結したと発表した。

StarHubは、持続可能なビジネスになるための取り組みと変革を2008年に開始した。それ以来、電子廃棄物(e-waste)への取り組み、エネルギーと水の消費量の削減、気候変動への取り組みの推進など、ビジネス全体で多くの持続可能なグリーンプラクティスを実施している。

CIMBは、環境の透明性とパフォーマンスにインセンティブを与えるために、2021年度から2023年度の年間CDP気候変動スコアにおけるStarHubのパフォーマンスに基づいて、ローンの金利に対するリベートを付与する。 StarHubは、CDP気候変動スコアの事前に合意された年間目標を達成できる場合、毎年利息節約の対象となる。

出典:https://www.starhub.com/about-us/newsroom/2020/september/starhub-first-sustainability-linked-loan-cimb.html

IMDA、シンガポールStarhubとM1に罰金〜携帯電話事業者業界事情〜

シンガポールの情報通信メディア開発庁(IMDA)は、ローカル携帯キャリア会社のStarHubとM1に対し、通信障害を引き起こしたとして計61万Sドル(約4,750万円)の罰金を科したと発表した。Circuit Breaker期間中の通信業者2社によるサービス中断は、在宅勤務やオンライン学習に参加者が多い中、大きな混乱を招いた。

M1は2020年5月12日と13日にプロファイルデータベースの破損やソフトウェア障害により、インターネットサービスが中断した。2回目の中断では加入者のうち約2万人が6時間にわたりネット利用が出来なかった。StarHubは同年4月15日にネットワーク移行中のスタッフによる設定エラーにより混乱が発生し、約25万人に影響を与えた。

罰金額は、中断による影響、顧客サービス対策および影響を軽減するために事業者が要した時間など関連要因を考慮して決定された。

出典:https://www.imda.gov.sg/news-and-events/Media-Room/Media-Releases/2020/IMDA-Imposes-Financial-Penalties-On-Starhub-And-M1-For-Internet-Service-Disruptions

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2019年 シンガポールの携帯電話事業者(エンタメ・IT・個人サービス)業界

5G利用ロボットの共同研究へ、シンガポールのM1とSUTD〜携帯電話事業者業界事情〜

M1 Limited(M1)とSingapore University of Technology and Design(SUTD)は、5Gテクノロジーを使用した触覚ロボットの遠隔操作に関する覚書(MoU)を交わした。共同研究を開始し、政府が掲げるスマート国家へ貢献する計画である。

このパートナーシップにより、高度なロボットシステムに向けた5Gテクノロジー開発の進展が期待される。M1とSUTDは、それぞれの専門知識を通じて、5Gロボットの開発におけるイノベーションを加速させる。

開発の焦点は、触覚セキュリティ、リアルタイムリモートセンシング、ロボットおよびe-スクーターのリアルタイムリモート操作、バーチャルリアリティ(VR)および拡張現実(AR)コンテンツ配信がなどが含まれる計画である。

出典:https://www.m1.com.sg/about-us/news-releases/2019/m1-and-sutd-unveil-joint-research-to-advance-5g-robotics-technology-and-innovation

シンガポールで携帯電話事業者業界大手のStarHub、ブロードバンドの光ファイバー化を完了

2019年9月30日、StarHubは、テレビおよびブロードバンドサービスのケーブルからファイバーへの移行を完了したと発表した。同社は過去10か月にわたり、数十万の顧客に対し、ケーブルサービスからより高速なファイバーサービスに移行する作業を行っていた。

StarHubは、テレビおよびブロードバンドの全ての顧客にStarHub TVおよびStarHub Goストリーミングアプリのプレミアムチャンネルの期間限定無料プレビューを提供している。beIN SPORTS、Cartoon Network、Hub VV Drama、Hub Sensasi、Lifetime、tvN、Vannathiraiなどが対象となっている。

StarHubは顧客に対し、不要となったケーブルやルーターを450ヶ所に設置された収集ボックスに廃棄するよう呼びかけている。これはリサイクルおよび有害物質の処理をするプログラムの一環である。

出典:https://www.starhub.com/about-us/newsroom/2019/september/starhub-hello-fibre-goodbye-cable.html

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強力なサイバーセキュリティを提供、シンガポールのTrustwave〜携帯電話事業者業界事情〜

2019年10月1日、Singtelのサイバーセキュリティ部門であるTrustwaveは、サイバーセキュリティ製品の基盤となる同社の新しいクラウドプラットフォーム、「Trustwave Fusionプラットフォーム」を発表した。

このプラットフォームにより、強力なサイバーセキュリティ機能を提供し、シンガポールのデータ取り扱いに関する法律や規制を順守しながら、絶え間なく進化する脅威に対応する。

Trustwave Fusionプラットフォームは、シンガポールの企業や政府機関をセキュリティクラウドに接続し、さらに、同社のセキュリティ専門家チームであるTrustwave SpiderLabsに直接つなぐことが可能となる。

出典:https://www.singtel.com/about-Us/news-releases/singtels-trustwave-localises-cloud-based-cybersecurity-platform-for-singapore

MVNO市場へ新たに参入、シンガポールのGridMobile〜携帯電話事業者業界事情〜

2019年6月27日の発表によると、GridMobileは、 5番目のモバイル仮想ネットワーク事業者(MVNO)として市場に参入した。こちらはミレニアル世代をターゲットとしている。

GridMobileは、SingtelとST Telemediaのジョイントベンチャーである。消費者はロイヤリティプログラムや友人への紹介などでもらえるポイントシステムで顧客を引き付けている。顧客はそのポイントを使用して料金の支払いに充当させたり、キャッシュバックを得ることが可能となる。

しかしながら、MVNOはすでに競合も多く、4番目にマーケットに参入したTPG Telecomは、マレーシアやインドネシアでデータ制限なしでローミングフリーのプランなどを提供しており、競争が加熱している。

出典:https://gridmobile.com.sg/tnc/PressRelease.pdf

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2018年 シンガポールの携帯電話事業者(エンタメ・IT・個人サービス)業界

進化を遂げるM1チャットボット、シンガポールのMindy〜携帯電話事業者業界事情〜

2018年8月16日のプレスリリースによると、通信業界大手のM1 は、9ヶ月前に開始されたチャットボットが様々な顧客サポートを務めていることを発表した。

チャットボット「Mindy」は、M1の顧客に同社製品・サービスに関する質問を24時間体制で提供するために立ち上げられた。9ヶ月経った現在、データプランや海外ローミングサービスに関する事項もサポートできるようになった。Mindyは、この種のサービス拡張に対応するのはシンガポールでは初となる。

「デジタルに精通した顧客に対してより良いサービスを提供するための継続的な取り組みが、成果を上げている。Mindyは現在、取引を処理することのほか、顧客の製品・サービスへの問い合わせ対応、複雑な意思決定を必要とする付加価値の高い情報提供が可能になった」とM1のカスタマーサービス担当者はコメントしている。

出典:https://www.m1.com.sg/AboutM1/NewsReleases/2018/M1%20Mindy%20becomes%20more%20intelligent%20after%20nine%20months.aspx

シンガポールで携帯電話事業者業界大手のStartHub、アジア最大のサイバーセキュリティ企業設立へ

通信業界大手StarHubは、LeoneはTemasek Holdings の完全子会社Leone Investments との間で合弁会社設立に合意した。社名はEnsign InfoSecurityとなる。

この合弁会社は、StarHubのサイバーセキュリティセンターおよびその子会社のAccel Systems&Technologies 、ならびにTemasek 所有のQuannを吸収し、アジア最大級のサイバーセキュリティ企業を形成する。

新たに設立されたEnsign のチームには約500人のアナリスト、コンサルタント、リサーチャーが在籍する。シンガポールを本拠地に、最新鋭のセキュリティオペレーションセンターも設置。当初は政府および民間の顧客へのサポートからスタートし、サイバーセキュリティソリューション、システムインテグレーション、などによって年間1億米ドル以上の収入をもたらす予定である。

出典:http://www.starhub.com/about-us/newsroom/2018/september/starhub-and-temasek-subsidiary-form-joint-venture-cyber-security.html

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ICTを推進するシンガポール政府の取り組み、DGBとは?〜携帯電話事業者業界事情〜

「スマート国家(Smart Nation) 」推進の一環として「Digital Government Blueprint (DGB) 」の取り組みが始まった。これは、スマート国家・デジタル政府事務局が首相官邸の下で「スマート国家」構築を目指すプロジェクトである。

DGB は、スマート国家推進を目的としたデータ活用と新技術の活用、デジタル経済とデジタル社会構築のための様々な取り組みを推進するという声明である。政府は、市民、企業、公務員に利益をもたらすデジタルサービスの提供を加速するため、各業界と提携を進めている。

政府はDGB を実施のための方策を講じるとともに、2018年度に広範囲のICTプロジェクトに投資する予定である。政府は、コミュニケーションインフラストラクチャ、データ分析、ロボット、サイバーセキュリティなどの技術分野で各業界と提携を進めていく。

出典:https://www.tech.gov.sg/Digital-Government-Transformation/Digital-Government-Blueprint

デジタル化を推し進める!シンガポールのSingtelによるプラットフォーム、FIC〜携帯電話事業者業界事情〜

携帯電話事業者業界大手のSingtelは、企業のデジタル化促進という政府の目標に沿って、企業がデジタルトランスフォーメーションを加速してデジタル経済において競争力を保つためのプラットフォーム、FutureNowInnovation Center(FIC) を立ち上げた。

FIC は、国内の主要6産業に焦点を当てた政府の産業変革マップ(ITM)を支援するために設計されたイノベーション・プラットフォームである。クラウド、SDN (Software Defined Network)、データ分析、人工知能(AI)、サイバーセキュリティ、IoT(Internet of Things)、ロボット産業、5Gなどの最新テクノロジーが含まれている。

また、FICはシンガポール国立大学と南洋理工大学との協働も含め、Singtel の研究開発部門ともリンクする。

出典:https://www.singtel.com/about-Us/news-releases/singtel-launches-futurenow-inovation-centre-to-help-acelerate-enterprises-dig 

まとめ:シンガポールの携帯電話事業者業界

スマート国家を始めとする政府の取り組みによって、世界屈指のデジタルハブとなりつつあるシンガポール。通信業界では今後、ICTなどの新情報技術の導入に伴い、技術及び価格戦略も多様化するだろうと予想されています。新情報技術と政府の取り組みに注目することで、大きなビジネスチャンスに発展するのではないでしょうか?

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