【外国投資の力強い流入】マレーシアの証券業界

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イスラーム資本経済の成長や隣国のシンガポール金融管理庁とのリンクにより国内投資の促進につながっています。今後はアセアンに市場を確立していくのでしょうか?

今回は、そんなマレーシアの証券業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

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目次

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2020年 マレーシアの証券(金融・法人サービス)業界

マレーシアのアフィン・ホワン・キャピタル、COVID-19による証券市場を分析〜証券業界動向〜

アフィン・ホワン・キャピタルは、『A Financial Tsunami』と題してCOVID-19による証券市場の分析を発表した。

まず世界の株式市場は、世界的な景気減速の見通しから大きな混乱に見舞われた。国内では、KLCIが前年同期比で15.4%減となっているが、今後はさらに下降する可能性があると考える。同行は2020年度のGDP成長を4%から3.3%へ下方修正し、また、企業業績の成長率を1.3%から-4.7%へと引き下げた。しかし、これはまだ控え目であると判断される可能性があり、Covid-19が長引くことで業績にさらに下振れするリスクがある。

市場に対する慎重な見方を反映して、同行はプランテーション、石油・ガス、金融、ゲーム、公益事業、運輸・物流、建築資材、EMSの各セクターを格下げした。

出典:https://affinhwang.com/storage/docs/Affin-Hwang-20200316-Malaysia-Strategy-Financial-Tsunami.pdf

マレーシアのインサス、第2四半期は証券事業が好調〜証券業界動向〜

2020年2月25日の発表によると、技術、不動産投資、株式投資、運輸、小売りなど幅広い事業を手掛けるインサスは、2019年度第2四半期の収益が4,606万リンギットとなり、前年同期比で18%の減少となった。

ただ、株式仲介および企業ファイナンス・アドバイザリー・ユニットからの仲介手数料が増えたことで、金融・クレジット・リース部門の収益は1,320万リンギット、税引前利益は490万リンギットを記録し、前年同期から大きく増加した。

今後については、株式仲介部門及びストラクチャードファイナンス部門が引き続き貢献することを期待し、また傘下のM&A証券が資金調達やコーポレートファイナンスの新規顧客の開拓を推進し、グループの収益確保に努めると述べている。

出典:http://www.insas.net/pdf/img-20200225.pdf

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マレーシアのSCがデジタル資産ガイドラインを発表〜証券業界動向〜

マレーシア証券委員会(SC)は、マレーシアにおけるデジタルトークンオファリングによる資金調達の枠組みをまとめた『デジタル資産ガイドライン』を発表した。

ガイドラインでは、SCに登録されているイニシャルエクスチェンジオファリング(IEO)プラットフォームオペレーターを通じて実行されるデジタルトークンの全オファリング要件を含んでいる。発行者はデジタルトークンの提供を通じた資金調達資格を得るため、提案プロジェクトや事業が国内に革新的なソリューション又は意味あるデジタル価値を提供していることを示さなければならない。

ガイドラインは2020年後半にリリースが予定されおり、2020年5月15日までフィードバックを受け付けている。

出典:https://www.sc.com.my/resources/media-releases-and-announcements/sc-publishes-guidelines-on-digital-assets

マレーシアのメイバンクIBがベストイスラーム投資銀行に〜証券業界動向〜

メイバンク投資銀行(メイバンクIB)は、アセット・トリプルA・イスラミック・ファイナンス・アワード2019年において、『ベスト・イスラーム投資銀行』と『アジア太平洋地域のスクーク・アドバイザー・オブ・ザ・イヤー』を含む13賞を獲得した。

メイバンクIBの好調な業績が評価されたことによるもので、マレーシアだけでなくインドネシアを含む他の市場でも主要な取引で重要な役割を果たしたことが評価された。

メイバンク・キムエングループのアミ・モリスCEOは「ESGとイスラーム金融の分野におけるパイオニアとしての当社の地域的リーダーシップが再確認され、今後も顧客がより持続可能なビジネスを構築できるよう支援する」としている。

出典: https://www.maybank-ke.com/media/3774888/2019-0710-press-release-maybank-investment-bank-recognised-as-asia-pacific-s-best-islamic-investment-bank-and-sukuk-adviser-of-the-year-by-the-asset.pdf

マレーシアのクナンガグループ、ユニコーン投資をローンチ〜証券業界動向〜

クナンガインベスターズは、高額申込者向けにクナンガ・グローバル・ユニコーン2(KGU2)を開始することを発表した。前身のKGU1と同様、KGU2はスタートアップから新規株式公開へと変革を遂げた世界的に知名度のあるテクノロジー企業の有価証券へ投資することで、中期的な値上益を目指す。

当該ファンドは、10億米ドルの評価基準にまだ到達していない企業の株式に投資するものであり、EricsenzキャピタルのEricsenz-K2グローバル・ユニコーン・ファンドIIを通じて年率12%の内部収益率を目指す。

KGU2はほとんどの投資家がアクセスできないロングラインの最新製品であり、中長期的な視点を持つ投資家に適している。最低投資額は10万リンギット或いは2.5万米ドルとなっている。

出典: https://kenanga.com.my/wp-content/uploads/2019/11/Press-Release-Kenanga-Investors-Unicorn-Fund-Returns-on-High-Demand.pdf

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2019年 マレーシアの証券(金融・法人サービス)業界

マレーシアのクナンガ・インベスターズ、リブラ・インベストの株式取得〜証券業界動向〜

2019年3月28日、クナンガ投資銀行の資産運用子会社であるクナンガ・インベスターズ社(KIB)は、ECMリブラ・ファイナンシャル・グループと条件付き株式購入契約を締結、資産運用部門のリブラ・インベスト社の発行済み普通株式650万株を取得すると発表した。

購入契約に基づき、KIB社による購入額は5,010万リンギットの見通しであり、最終価格はリブラ・インベスト社の純資産額と3,500万リンギットのプレミアムで決定する。今後、同社は規制当局の承認を受け、2019年第3四半期までの取引完了を目指している。

この戦略的買収により、KIB社の運用資産額は100億リンギット超となる見込みであり、ユニット型信託及び資産運用会社として国内の有力企業となる。

マレーシアのアフィン・ホワン投資銀行、リテール証券借入・貸付を開始〜証券業界動向〜

アフィン・ホワン投資銀行は、マレーシア証券取引所と共同で個人投資家向けにリテール証券借入・貸付(SBL)を開始したと発表した。

これより、投資家はすぐに売却する予定のない資産を借り手としてのアフィン・ホワン投資銀行へ貸し出すことで利息を得ることができ、通常よりも多くのリターンを得ることができる。また、マレーシア証券取引所のタジュディンCEOは、投資家がSBL取引で保有している遊休有価証券を貸し出すことで追加の収入を生み出し、全体的な収益を増加させる可能性があるとしている。

2018年時点で市場には187万のリテール・アカウントがあり、同社は価値として1,373億リンギットのポートフォリオを保有している。

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マレーシア証券委員会、デジタル資産の取引促進へ〜証券業界動向〜

2019年1月31日、マレーシア証券委員会(SC)は、デジタル資産の取引を容易とする電子プラットフォームに関する新しい要件を導入するためにガイドラインを修正したと発表した。

改訂したガイドラインでは、デジタル資産プラットフォームの運用に関心のある人はSCに申請し、認定された市場運営者として登録する必要があり、既存の事業者も含めて2019年3月1日までに申請書を提出しなければならない。

SCのサイド会長は、新しいフレームワークはデジタル資産の取引における投資家保護を確実にしつつ、取引を円滑にするための枠組みであるとしている。同時に、投資家は突然の価格変動や流動性リスクなどのデジタル資産を扱う際のリスクに注意するよう促している。

SBIジャパンネクスト証券、N2Nコネクトの株式取得。マレーシアにも進出?〜証券業界動向〜

2018年12月26日、日本の代替取引システムの運営会社であるSBI ジャパンネクスト証券は、アジア地域向けの代替取引システム(ATS)を開発するため、N2Nコネクト社の11.65%の株式を戦略的投資として取得したと発表した。

両社の協働は、クロスボーダー取引の一層の普及を促進する。N2Nのアジア・トレーディング・ハブはマレーシア、香港、マカオ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、シンガポール、タイなどの国々をカバーしており、域内において日本の株式及び債券に対する関心を高める上で理想的なプラットフォームである。

また、両社は各国の規制当局と協力し、代替取引システム設立について取り組んでおり、アジアにおける地域の資本市場に利益をもたらすとしている。

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2018年 マレーシアの証券(金融・法人サービス)業界

マレーシア証券委員会、2017年の年次報告書をリリース〜証券業界動向〜

マレーシア証券委員会の年次報告書によると、2017年の資本市場は前年より12.6%増加して3.2兆リンギットであった。資本市場は、経済ファンダメンタルズの改善、企業収益回復、民間投資拡大、外国投資の力強い流入によって全セグメントで2桁の成長を遂げている。

また、株式時価総額は前年比14.4%増となる1.9兆リンギットを記録し、全ての主要指標でプラスを記録した。債権及びイスラーム債券『スクーク』の残高は同10.1%増の1.3兆リンギットであった。次に、イスラーム資本市場規模は前年比で11.9%増となる1.9兆リンギットであり、マレーシアは世界のスクーク発行市場で38%のシェアを維持した。

マレーシアのケナンガ投資銀行、ユアンタ証券と上場投資信託で提携〜証券業界動向〜

株式や先物取引、及び投資銀行業務を行うケナンガ投資銀行は、台湾を拠点とするユアンタ証券と資産運用で戦略的提携を締結したことを発表した。

マレーシア証券委員会とマレーシア証券取引所は、マレーシアの資本市場により多くの投資機会とオプションを提供し、より活気ある上場投資信託(ETF)開発を呼び掛けており、今回の提携はそれに対応したもので、先物及び従来の商品ベースのETF商品開発を行う。

マレーシア国内では2016年にマレーシア証券委員会を議長とするETFタスクフォースが設立され、2017年中旬にETF市場の持続的な発展と競争力促進のための措置が採択されている。

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マレーシアのケナンガ投資銀行、インター・パシフィック証券の買収交渉開始〜証券業界動向〜

ケナンガ投資銀行は、マレーシア中央銀行からインター・パシフィック証券の株式仲介関連資産と負債の取得、及び契約の約定についての交渉を開始する承認を得られたことを発表した。今後、6ヵ月以内に契約を締結する予定としている。

本買収により、ケナンガ投資銀行はマレーシア国内の株式仲介業で第2位の規模となり、市場シェアは10%超、小口金融市場(リテールマーケット)のシェアも25%程度となる見通しである。

インター・パシフィック証券は1972年にベルジャヤ・キャピタルの間接子会社として設立された。払込資本金は現在2億5,000万リンギットで、マレーシア国内に5つの支店を有している。

マレーシア証券委員会とシンガポール金融管理庁、証券取引所のリンクで合意〜証券業界動向〜

マレーシア証券委員会は、2018年末までにシンガポール金融管理庁と両国の証券取引所のリンクを確立するために協力することで合意したと発表した。これにより、投資家はより便利で効率的に相互の株式市場に上場している株式の取引を行うことが可能となる。

このイニシアチブは、アセアン・キャピタルマーケット・フォーラムが主導する計画におけるアセアン域内での金融市場の連帯をより深めることを目的として設定されたもので、マレーシア証券委員会とシンガポール金融管理庁は国境を越えた監督及び執行についての取り決めを行う。

今回のイニシアチブは、域内の投資を促進する上で重要なステップであり、将来はアセアン市場全体を接続する基盤となる。

まとめ:マレーシアの証券業界

イスラーム市場の成長に伴い、マレーシア国内も市場価値を求め今後より拡大していくと思われます。今後成長が見込まれるアセアン市場にビジネスチャンスをつかんでみてはいかがですか?

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