【ターゲットは富裕層】タイのプライベートバンキング業界

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質の高いサービスを提供することや顧客満足を第一に考えるプライベートバンクはタイ国内で拡大に向けて動き出しています。

今回は、そんなタイのプライベートバンキング業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

2019

LGTプライベートバンキング、新たにタイに進出

ヨーロッパの大手プライベートバンクLGTプライベートバンキングは、タイにLGT株式会社(Thailand)Co.,Ltd.としてオフィスを開設した。東南アジアでの事業展開は、シンガポールに続いて今回で2カ国目となる。

LGTは30年以上にわたり日本や香港でアジアの富裕層顧客にサービスを提供してきた実績があり、2017年のAsian Private Bankerからの最新のデータによると、12の項目アジアでランク付けされている。

LGTではタイ全体の資産管理事業の成長を見込んでおり、顧客向けの資産管理サービスの提供する。タイには顧客向けの資産管理サービスを利用していない富裕層が多く、タイ国内投資家のための海外投資の援助サービスなども受け付ける。

ローカル資本SCB、新たなサービス開始

およそ1万人の顧客に向けて7,500億バーツの資産運用を行なうSiam Commercial Bank(SCB)のプライベートバンク部門は、富裕層への資産運用事業の可能性を示すと共に、将来の運用方針などに関するアドバイスを提供するウェルス・リサーチと呼ばれるサービスの提供を開始する。

SCBは同社のプライベート・バンキング部門の顧客として、総資産が5000万バーツ以上の資産家のみとしているが、現在タイ国内での当該資産保有者は約12万人となっており、総資産額は前年比13.3%増の20兆バーツとなっている。

SCB Private Bankingではさらに多くの顧客を獲得するため、銀行のファイナンシャルアドバイザーや多くの専門家による海外投資プランの構築、証券会社などとの協業による国内投資のためのファンド設立などを積極的に行っていく。

Julius Baer、SCBとの合併会社を設立しタイ市場へ参入

スイスのプライベートバンク大手Julius Baerは、タイのSCBが運営するプライベートバンキング部門との合弁会社を設立し、タイ国内の富裕層のプライベートバンキング資産運用業務を行なうことを発表した。

スイスの4大資産管理グループの一つと評されるJulius Baerは、タイで最初の商業銀行として設立されたSCBとの合弁会社SCB Julius Baer設立に伴って、50人以上の専門家でチームを組織し、タイの富裕層のためのサービスを行う。

タイ国内での合弁事業は、タイで成長している高純資産および超高純資産の顧客を中心に、SCBによるタイ国内での深い知識とJulius Baerの129年にわたる純粋な資産管理能力を用いたアドバイスとソリューションの提供を行っていく。

KBank、最大手企業へ成長

KBankプライベートバンキングは2018年の事業報告で、タイのプライベートバンキングサービス市場において最大規模となる11000を超える顧客に対して総運用資産が約7500億バーツとなったと発表した。

2019年のKBankプライベートバンキングの成長目標は8%とし、目標達成のために新たな投資商品の開発、サービス顧客への投資オプションの増設などを計画している。

同社は、リスク分散とボラティリティの体系的管理に焦点を当てるK-EUSMALLファンド、中小規模のヨーロッパ株に焦点を当てたファンドなどの顧客からの信頼の獲得を中心に中国の株式への投資を含めたファンド設立を積極的に進める方針を示している。

2018

キアットナーキンファイナンシャルグループ、株主資本配当率を一律10%へ設定

タイでプライベートバンク事業を手がけるキアットナーキン銀行は株主資本配当率を海外のプライベートバンクと同水準である約10%と定めたことを明らかにした。2018年の運用計画においても積極的に投資拡大を推進することを示しており、同期中における運用利益は61億バーツに達すると予想している。

国外のプライベートバンクと同様の配当率を定めることで、富裕層を中心とする海外顧客の獲得を目指す。近年、タイ国内の大企業、中小企業の業績は非常に安定しており、株式相場が上昇トレンドに入ったことも、プライベートバンクにとって利益向上が期待できる要素だ。

2015-17年にわたり貸付額と預金の両面で縮小傾向が続いていたものの、2018年下半期はマーケット全体の好調を受け、過去最大の利益を期待している。

サイアム商業銀行、プライベートバンク部門を担う支店数を全国60箇所へ拡大

富裕層が拡大するタイでプライベートバンキングサービスを提供するサイアム商業銀行(SCB)が全国に伸ばす支店SCB Investment Centerの店舗数が60店舗に達する見通しだ。

SCBは首都バンコクの中心街に位置する巨大ショッピングモール、セントラルワールドプラザの各フロアに支店を置くことで、複数のチャネルを開き顧客獲得を狙っている。

SCB Investment Centerでは顧客の資産運用を中心に、SCBウェルスプラットフォームによって各顧客のライフスタイルに沿ったサービスを提供している。SCBは2018年現在、およそ20万人の銀行口座を保有しており、1.5兆THB(約5.1兆円)の資産運用を担っている。

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クルンタイ・アセットマネジメント、AIによる投資ファンドを創設

クルンタイ・アセットマネジメント(KTAM)はKT-Brainとして、人工知能(AI)による株式売買をメイン業務とするファンドの株式公開買付け(TBO)を行った。KT-Brainファンドは新規に開発されたAIを通じて投資される証券を売買し、ポートフォリオの管理を行う。

KT-Brainは投資の成長の可能性が高い株式を数学的にサーチすることが可能で、データ分析速度も専門家を凌駕すると考えられる。また意思決定の感情を排除する事により効率的かつ合理的な売買ができ、投資シミュレーションの結果、トータルリターン63.99%を記録した。

KT-Brainファンドには担当マネージャーも専属しており、証券のリストをチェックし、投資方針や投資ルールに従うことを徹底的に義務付ける。AIの異常動作などに備え、ファンドマネージャーはシステムに介入することができ、適切なリスクヘッジがなされていると評価を受けている。

タイCIMB、PB部門の顧客を対象に資産運用情報を共有

マレーシア商業国際貿易商銀行(CIMB)傘下のタイCIMBは同行顧客に向けた資産運用講座「2018上半期のグローバル経済俯瞰及び投資戦略」を開講し、プライベートバンク部門の顧客に国際的な情報を公開、運用方法を教授し、積極的な資産運用を行うように働きかけている。

同講座では世界各国における政治情勢についても主に経済的な視点からの情報提供が行われ、富裕層の人々へ積極的な投資の参加を呼びかけるなど、顧客満足度の上昇に力を注いでいる。

講座にはAEC(ASEAN経済協力体)の発足に関連する投資機会やリスクに関する情報提供も含まれた。また、タイ証券取引所(SET)の株式市場の近況など、プライベートバンキングの顧客のみを対象に資産運用情報が共有された。

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