【モバイルアプリとの連携】マレーシアの法律事務所業界

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マレーシアの弁護士が利用をはじめたこれまでにない全く新しいシステムが国内で発足しています。国内のみに留まらず、東南アジア諸国にも進出する予定です。他にはどのような画期的なシステムがあるのでしょうか?

今回は、そんなマレーシアの法律事務所業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

2019

JLPW法律事務所、法律実習生を途上国から受け入れる

マレーシアのジェフ・レオン、プーン&ウォン法律事務所(JLPW)は、2016年より中国重慶にある西南政法大学からの法律実習生を受け入れてきた。実習生は3ヵ月間マレーシアのJLPW事務所で過ごし、ミャンマーやベトナム、フィリピン、インドネシア、インドなどの他地域事務所や関連会社を訪問する。

2019年3月22日に開催された感謝セレモニーにおいて、同大学は実習生プログラムを提供するJLPWと他のマレーシアとシンガポール企業に感謝状を授与した。

同事務所は、過去10年間で約160名の法律実習生を受け入れており、大学及び中国企業による中国人学生への金銭的支援があれば、より多くの法律実習生を受け入れられるとしている。

老舗法律事務所スクライン、OMVの株式取得に置いて助言

スクラインは1963年に設立された老舗法律事務所で、クアラルンプールを拠点として訴訟・仲介、知的財産権、雇用、資産回収など幅広く対応する。世界有数の独立系法律事務所のネットワーク『レックス・ムンディ』、及び環太平洋諮問委員会のメンバーでもある。

同法律事務所は、OMVアクティエンゲゼルシャフトとサプラ・エナジーの戦略的ジョイントベンチャー・パートナーシップにおいて、マレーシア国内の法的側面について助言を行った。OMVは、サプラの探査及び生産事業の株式50%を最大9億7,500万米ドルで取得する。

本件は同事務所のパートナーであるファリズ氏が主導して専門知識を持った弁護士との合同チームで対応した。

ジコ法律事務所、買収事業での助言が評価

1987年創業で東南アジアの18都市に拠点を有するジコ法律事務所は、同事務所のメンバーファームが国際的法律雑誌であるアジア法務ビジネスによる『東南アジアLaw Awards 2019』において2つの賞を受賞したことを報じた。

Zaid Ibrahim & Co.とSokSiphana& AssociatesはプレミアムM&Aオブ・ザ・イヤーを受賞、そしてZaid Ibrahim & Co.はイスラミック・ファイナンス・ディール・オブ・ザ・イヤーを受賞した。

プレミアムM&Aオブ・ザ・イヤーは、マレーシア及びカンボジアの事務所がグラブによるウーバーの東南アジア事業買収において助言したことが評価された。マレーシア事務所は資産取得について、カンボジア事務所は取引そのものについて助言し、さらにウーバー従業員の移籍についても支援を行った。

ラマト・リム&パートナーズ、2つの賞を受賞

2010年に設立されたラマト・リム&パートナーズは90名以上の弁護士を抱えており、企業法務や金融、知的財産権、不動産などを幅広く手がける法律事務所である。同事務所は3月28日、アジア法務ビジネスによる『マレーシアLaw Awards 2019』において2つの賞を受賞したと発表した。

一つはM&Aディール・オブ・ザ・イヤーで、提携事務所であるアレン・アンド・グレッドヒルとの協働により、グラブがウーバーの東南アジア事業を取得したことによるものであった。もう一つはプロジェクツ・エネルギー・アンド・インフラストラクチャー・ディール・オブ・ザ・イヤーであり、エドラ・エネルギー社の信用状に基づくスクーク・プログラムによるもの。

2018

ザイン&カンパニーがデントンズと統合

ザイン&カンパニーは、1970年にクアラルンプールに設立された法律事務所であり、2018年現在30名の弁護士を擁する。主な業務分野は法人・商業、紛争解決、不動産、銀行、知的財産、イスラーム金融及び財務となっている。

同事務所は、世界最大の法律事務所デントンズとの統合計画を明らかにした。同計画はクライアントが東南アジア地域の事業機会へ円滑にアクセスできることを目的としており、デントンズは同社の域内におけるプレゼンス向上を期待している。

本統合は、デントンズ側でパートナーの承認を得た後、2018年後半より正式に開始される予定。

ドノバンホー、クラウドによる文書管理システムを採用

ドノバン&ホーは、2014年にクアラルンプールに設立された法律事務所で、主な業務分野は法人・商業、紛争解決、労使関係と雇用法、家族法、不動産、税務となっている。

同事務所は業務効率改善を目的とし、クラウドベースでメールと文書を管理するiManageシステムを導入することを発表した。同社では毎日機密文書が扱われることから、信頼性が高く安全で管理しやすい文書管理システムの検討がかねてより要請されていた。

iManageを採用することでサーバーのダウンタイムへの懸念が不要となり、常に全ての文書へ容易かつ安全にアクセスすることが可能となった。さらに、ITインフラ管理の負担がなくなり、クライアントへ優れたサービスを提供することに集中できるようになることが期待されている。

malaysia-law-firm(マレーシア 法律)

EasyLaw、マレーシア弁護士の利用が急増

EasyLawは、モバイルアプリを用いた土地検索、法的手数料と不動産収益税の計算及び関連する法令へのアクセスを提供するサービスで、弁護士や社内法務部などへの支援にフォーカスし事業を展開している。

マレーシアの弁護士の4人に1人が毎日このアプリを使用しており、アプリ公開から10ヵ月で弁護士と法律関係者によって20,500件ものインストールが記録されている。また、利用者の86.7%以上がリピートユーザーとなっている。

EasyLawが構築したシステムこれまでにない全く新しいもので、東南アジアでは類を見ないほどの性能を誇る。次のターゲットをシンガポールに定めており、同社はシンガポール法曹協会のイノベーション・プログラムに参画するなど積極的な攻勢を見せている。

ジコ法律事務所、2018年のリーガルランキングで高評価

ジコ法律事務所は、1987年にクアラルンプールに設立された法律事務所で、現在はASEAN域内の10ヶ国でサービスを提供している。

2017-2018年のチェンバーズ&パートナーズ、Legal 500、IFLR、Asialawが実施した調査において、同事務所の弁護士とプラクティスグループのランキングが上昇しており、2018年には8ヶ国でランクインしていることが発表された。

また、クライアントは同事務所の現地知識と域内専門知識を高く評価している。同社はASEAN各国に拠点を置き国境をまたぐネットワークを保有していることから、クライアントがアジアのどこにいても適切なアドバイスや域内ソリューションといったユニークなサービスを提供できる。

まとめ

ユニークなシステムやモバイルアプリを取り入れいかにシンプルにし顧客にとっていかに使いやすくするかを追求しているマレーシア法律事務所業界。またその活動は国内のみならず近隣諸国の東南アジアまで活動の幅を広げています。現代社会には必須ともいえるITとどこまで連携できるのか今後が楽しみですね。

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