【アドバイザリーの拡大】ベトナムの法律事務所業界

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ベトナム国内の大手法律事務所は、国内でのシェアを武器に外国企業へ積極的に株式などのアドバイザーの役割を担っています。

今回は、そんなベトナムの法律事務所業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

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2019

ベトナムにおけるプロジェクトファイナンス

ベトナムでのプロジェクトファイナンスはこれまでエネルギーとインフラ部門に焦点を当ててきた。ベトナムのBOT(Build-Operate-Transfer)スキームは他の形態の投資に比べて発展しているため、大規模な電力プロジェクトは一般にBOTベースで実施されてきた。

2017年に再生可能エネルギーに関する新しい政策がベトナムで導入され、まだ課題はあるものの、海外投資家はこれらの分野に関心を示している。

ベトナムでは、プロジェクトファイナンスを統括する体系的な法令はそまだなく、投資法、企業法、税法、外国為替管理、ローン登録など、さまざまな法律が適用され、随時改正される可能性にされされている。投資を検討する際には、資金提供者と資金調達者はこれらの要素を考慮する必要がある。

2019年M&Aレポート

ベトナムのM&A市場は活況が続いている。インバウンドM&Aは、国内M&Aと比較して取引量と取引金額の両方で急速に拡大している。

公開されているデータによると、インバウンドM&Aは2017年と2018年前半においてドル建てで総取引額の75%以上を占めるに至っている。こうしたトレンドの例としては、シンガポールのソブリンウェルスファンドGICによる投資(Vinhomesへ13億ドル)が挙げられる。

同時にWarburg PincusもTechcombankへ3億7000万米ドルと巨額の投資を行っている。不動産および金融サービスにおけるM&Aは勢いを増している。

YKVNパートナー、SIACの新メンバーに任命

YKVNは、YKVNシニアパートナーのMinh Dangが、2019年4月1日から2021年3月31日までの期間、シンガポール国際仲裁センター(SIAC)のメンバーに任命されたことを発表した。

Minhは14人の新しく任命されたメンバーの一人となる。シンガポール事務所長であるMinhは、SIACに加わる初のベトナム法律事務所パートナーである。

SIACは同氏のメンバー任命について、同氏の国際仲裁コミュニティにおける活躍を期待している。また、多様なメンバーによる幅広い文化や法制度への深い理解により、同組織をビジネスでの国際仲裁において最先端として維持していきたい考えだ。

Baker McKenzie、ベストM&Aローファーム受賞

Baker McKenzieは、2018年8月8日にホーチミン市で開催された第10回ベトナムM&Aフォーラムで、「ベストM&A法律事務所(2009〜2018年)」および「M&Aアドバイザリーにおける最優秀法律事務所(2017〜2018年)」を受賞した。

10年の歴史の中で初めて、ベトナムM&Aフォーラム2018は10年間で最高のM&Aアドバイザリーファームを発表した。 Baker McKenzieは、同賞を受賞した唯一の国際法律事務所となった。

2009年のベトナムM&Aフォーラムの発足以来、同賞はディールの優秀さとアドバイザーのパフォーマンスを評価する上で、最も権威あるプラットフォームの1つに成長している。

2018

VILAF、“M&A Law Firm of the Decade”受賞

2018年8月8日、第十回ベトナムM&Aフォーラムにて、過去10年間( 2009年〜2018年)における最優秀M&Aディール及びアドバイザリーファーム2018年の表彰が行われ、ホーチミンとハノイにオフィスを構える「ベトナムのプロ法律集団」と名高い法律事務所VILAFが“2018 M&A Law Firm of the Year Award”と“the M&A Law Firm of the Decade Award”の2賞を受賞した。

同時に2つの賞を受賞したのは同社が初めてで、ベトナム企業としては同フォーラムでの受賞自体が初となった。今回の受賞により1998年の設立以来、業界トップを走り続けてきた同社の業績が明示された、と内外からの評価も高い。

近年ではビンホームズ(Vinhhomes)の13億ドル規模のM&Aや、タイのセメント製造企業サイアム・セメント・グループによる1.56億ドル規模のVietnam Construction Materials合併のアドバイザーを務めている。

ベトナム政府、知的財産の保護強化へ

2018年5月、文化スポーツ観光省は知的財産の監査を強化していく方針を明確に示した。例年同省の監査官は数千の文書を企業に送り、ITシステムやソフトウェアライセンスの利用状況を確認するよう喚起している。不正使用が発覚した場合には行政処分の対象となる可能性もある。

知的財産の侵害に対する企業のコンプライアンス意識の欠如は、企業自身にとって大きなリスクとなる。今年発効となった新たな法令では、知的財産権の侵害が刑事訴追の対象として含まれるようになった。

企業の知的財産権侵害が認められた場合は、初犯で3億〜10億VND(約143~479万円)の罰金が、再犯に対しては30億VND(約1430万円)と最大2年間の営業停止が課されることになる。規制強化により各企業に対し知的財産権侵害への認識を改めることが求められている。

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YKVN、ベトナムのスタートアップ投資について中国のオンライン小売事業者へアドバイス

YKVNは中国で最大の収益を誇るEコマース事業者JD.comへ、ベトナムのEコマース事業者であるTikiの株式取得についてアドバイザリーを行なった。JD.comはダイナミックな経済成長を続ける東南アジア地域におけるビジネスの拡大をねらう。

同株式取得はベトナムのスタートアップを対象としたものの中では最大規模と言われている。YKVNは自社が持つ専門性を活用して株式の引き受けや外国企業の投資に関する制限などについてアドバイスを行なった。

YKVNはTiki側とも綿密なコミュニケーションを取った。これはJD.comがTikiと将来的に戦略的な提携関係(商品販売、国際取引、技術、金融や物流)を構築することを目的としている。

Baker & Mckenzie、HDBankのIPOアドバイザーに

Baker McKenzieはHD銀行のホーチミン・オフィスへ新規公開株式(IPO)に関するアドバイザリーを行なった。IPOの総額は3億USD(約34兆円)に上り、2017年のベトコンバンクのIPO(4.63億USD)以来2番目の規模を記録した。

2017年12月27日、ホーチミン証券取引所はHD銀行の上場を承認した。株価は33,000VND(約158円)、発行株式数は9.8億株で、取引は2018年1月5日にスタートしている。

Baker & Mckenzie社は2017年8月にもVP BankのIPOアドバイザリー事業を成功裏に収め、着実に実績を積み上げている。

まとめ

アドバイザリーとしてベトナム国内の様々な事業と連携をとることは法律分野だけでなくその他の分野についても知識を持つことができ、顧客に対して幅広い情報を提供することにつながります。東南アジア地域に事業拡大しているいまビジネスチャンスをつかんでみてはいかがでしょうか?

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