【現代テクノロジーと共に】マレーシアの人材サービス業界

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オンライン上で雇用情報を確認できるサービスの発達や携帯電話で行う求職活動など現代ならではの就職活動の形をとっているマレーシア国内。

今回は、そんなマレーシアの人材サービス業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

2019

マレーシアの人材サービス業界で重視されるのは?

人材紹介のポータルサイトを運営するJobstreet.comは、ジョブ・アウトルック2019において、雇用主の96%がデジタルスキルを有した人材採用を重視していることが示された。約60%の雇用主はデジタル改革イニシアチブやプロジェクトを導入しており、残りの雇用主は計画・開始の段階にある。

このような背景から、調査対象企業の43%はITやコンピューティング、デジタル・マーケティングなどの分野での人材確保を拡大し、同29%が事業ニーズに合致したスキルを外部から採用しようといる。

雇用主が求める上位のデジタルスキルは、デジタルマーケティング、ソフトウェア/アプリケーション開発、電子商取引、ビッグデータと解析、データベースとなっている。

マレーシア企業、職場におけるフィードバックの重要性〜人材サービス業界事情〜

人材サービスを提供するランスタッドは、マレーシア企業の従業員評価についての調査を発表した。調査によると、回答者の86%が業績評価の際に上司と率直に話し合うことができ、同69%は自身のキャリア・マイルストーンを達成するために、雇用主のフィードバックを評価していると答えた。

また、国内では73%の雇用主が仕事の生産性を監視し、状況を改善する方法について共有を行うリアルタイムフィードバックを採用している。80%の従業員は上司にフィードバックしたり受けることに満足していると回答した。

マレーシアでは年1回の業績評価が34%で最も多く、以降は毎月(22%)、半年毎(17%)、四半期毎(15%)が続いている。

マレーシアでデジタルスキルが必要な時代〜人材サービス業界事情〜

ランスタッドはワーキングモニター調査報告書において、89%の回答者がデジタル主導の環境で仕事をするのに、新しいスキルを習得する必要があると認識しており、同93%は個人的にスキルの習得をしようとしている。

また、回答者の69%は機械学習やロボット、自動化などのAI分野での新しい技術に投資しており、同81%はこれら新技術が今後5~10年以内にプラスの影響を与えると認めている。ただ、雇用主がこうした新技術のスキル習得によって生産性を向上するための適切な訓練を必要と考えているものの、対応できているとした雇用主は63%だけであった。

回答者の80%は、学生は将来の労働力に必要なデジタルスキルを習得していると回答している。

マレーシアの固有主、ソフトスキルを重視〜人材サービス業界事情〜

グローバル人材紹介会社ヘイズの報告によると、アジア諸国内ではソフトスキルよりもプロジェクト管理や統計分析、外国語能力などのハードスキルを重視する傾向にあることが示された。対照的に、マレーシアの雇用主は外国語能力、Webアーキテクチャーと開発フレームワーク、UXやUIデザインのようなスキルにはあまり興味を持っていない。

マレーシア企業からの要望の高いソフトスキルは、問題解決能力(87%)、チームワーク(80%)、口頭コミュニケーション(78%)であり、優先順位が低いのは交渉能力(35%)、強靭性(45%)、柔軟性(49%)となった。

マレーシア企業は成長のために必要とする技術能力を再定義しており、求職者はそれを念頭に置く必要がある。

2018

マレーシアで人材サービス業界牽引のジョブストリート、2018年の雇用を俯瞰

ASEAN及び南アジアエリアでオンライン求人事業を展開するジョブストリートは、マレーシア雇用市場を分析した『ジョブ・アウトルック2018』を同社ウェブサイト上で公開した。

報告書では、30%の雇用主は新規雇用を伸ばしており、2017年比で12%の増加が見込まれている。一方で、雇用主の15%は雇用率を昨年度水準で維持すると回答している。また、企業が一時的に社員の採用を停止する「雇用凍結」の件数は著しく減少しており、昨年から5%の改善となった。

従業員側が要請するベネフィットとしては健康保険、通勤手当、家族医療保障、退職年金基金、柔軟な就業時間などが挙げられている。さらに、雇用増加が続く今、雇用主は従業員の抱える新たなニーズを人材誘致と定着率を高める要因として検討すべきであるとしている。

マレーシア人の半数以上がロボット技術に好意的〜人材サービス業界事情〜

大手スペシャリスト人材紹介会社であるロバートウォルターズのキンバリンルー氏は、『Her World magazine』においてマレーシア人のロボット技術に対する意識調査結果を発表した。

まず、マレーシア人の95%がロボット技術に対して寛容かつ楽観的であり、80%は人生をより豊かにするものと捉えている。また、マレーシア人の66%はロボットが人間の仕事を引き継ぐと考えている。キンバリンルー氏は調査結果の中で、営業支援や会議編成、顧客サポートなどはロボットによって引き継がれる可能性があると示している。

さらに、マレーシア人の72%は「人がしたくないことをロボットが行う」ということに同意しており、中でも男性の7割、女性の6割が危険の伴う労働はロボットに任せるべきであると考えていることがわかった。

malaysia-human-resource(マレーシア人材)

マレーシア人労働者は社会貢献に高い関心〜人材サービス業界事情〜

大手人材サービス会社のランスタッドは、「ランスタッド・ワークモニター調査」を公開した。同調査は世界33ヵ国を対象としており、年に4回発行されている。

報告書によると、マレーシア人の従業員と求職者の82%は、無償で自発的なボランティア活動が社会貢献において重要だと認識している。しかし、就業時間外にボランティア活動を熱心に行っている従業員は49%に過ぎなかった。

また、回答者の82%は雇用主による報酬がある場合において、積極的にボランティア活動へ参加してみたいと考えていることが明らかになった。一方で、マレーシアではボランティア活動に参加できる慈善団体の選択肢の幅が狭く、自ら選択した慈善活動に対してボランティア休暇が与えられている参加者は全体の40%に満たなかった。

マレーシアの求職者、職探しは携帯電話活用が主流〜人材サービス業界事情〜

人材紹介サービスのHAYSがアジア5ヵ国(日本・シンガポール・中国・マレーシア・香港)を対象として行った調査によると、マレーシア人の多くの求職者は携帯電話を用いて職を探しているものの、興味や関心を持った仕事への応募では従来のアナログツールを好む傾向にあることが示された。

マレーシア人求職者の65%が携帯電話で仕事を探しており、これは日本の69%に次いで高い数字であった。しかし、携帯電話で仕事に応募しているのは21%にとどまっている。HAYSは、マレーシアの労働市場では急激な変化が見られ、求職者は機会最大化のためにより携帯電話に対応する必要があるとしている。

また、携帯電話で就職機会を逸したことを知らせる通知サービスを利用しているマレーシア人は14%のみで、対象国の中で最も低い数字であった。

まとめ:マレーシアの人材サービス業界

現代技術とのかかわりによって就労の幅が広がる効果もある一方でロボットの発達によって人間の仕事を失うという欠点もあります。しかしマレーシアではロボットの発達に前向きな姿勢を見せており、今後どう共存していくかが楽しみですね。

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