【今求められる教育とは?】シンガポールの学習塾・予備校業界

singapore-privateschool

シンガポールでは、保護者が子どもの教育にかける費用や、子どもの学外での学習時間が世界的に見ても高い数字を記録しています。

今回は、そんなシンガポールの学習塾・予備校業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

2019

シンガポール政府、成績不良者向けのタスクフォース設置〜学習塾・予備校業界事情〜

政府はさまざまな理由により教育面に問題のある学生を、あらゆるタイミングにおいて救済しようと試みているも、引き続き困難な局面に直面している。

これを念頭に置いて、 2019年3月4日の発表によると、 Ministry of Education(MOE)は「Uplifting Pupils in Life and Inspiring Families Taskforce」(UPLIFT)というタスクフォースを設置した。

このタスクフォースの目的は、家庭が困難な状況にある、成績の低い生徒が直面する問題に深く入り込み、何が彼らの成績向上を妨げているかを正確に理解し、克服すべき原因を特定することで実用的な解決策を考案することである。

2018年度、シンガポールの学習塾に14億SGDが費やされる〜学習塾・予備校業界事情〜

2017/18年のHousehold Expenditure Survey(HES、家計調査)によると、シンガポール全世帯の教育に費やす費用は2012/13年の11億シンガポールドル(SGD)と比較し14億SGDと大きく増大した。

シンガポールにおける学習塾業界は長年にわたって拡大し、2012年には700であった学習塾数は今日、950を超える数となっている。

家庭平均所得が増加している場合でも、学習塾への支払額は依然大きな割合を占めており、最新のHESによると高収入の家庭は低収入の家庭と比較して教育費に大きな割合を割いていることが判明している。このように平均所得によって学生の教育水準の平均化が妨げられている可能性があると指摘されている。

学習塾・予備校業界最大手、公文シンガポールの世界における事業展開とは?

2019年9月2日の発表によると、Kumon Singapore(公文)はYishun Street 42、Yishun Junction Nineに新たな学習センターを開設し、フリートライアルなどの募集を開始した。

オフィシャルウェブサイトで確認できる、シンガポールにおける公文学習センターは87にのぼり、さらなる公文式の学習がシンガポールにて浸透しつつあることを読み取ることができる。

アジア・オセアニアの拠点はシンガポールに置いており、インド、インドネシア、カンボジアやオーストラリアなどに展開している。またアジア・オセアニア地域に限らず北南米やヨーロッパなど50を超える国と地域にビジネスを展開するに至っている。

シンガポールにおける学習塾の選択基準とは?〜学習塾・予備校業界事情〜

2010年に設立され、主に小学校からジュニアカレッジまでの算数を教育するTrueLearningは、学習塾(tuition centre)を選択する基準を提示した。

シンガポールにおいては、ニッチな学習塾が乱立しており、子どもがどのような学習を本当に必要としているかを明確にすることが大切である。そして、その学習塾がどのような運営者によって運営されているかを調査することを勧めている。これは学習塾の運営者が教育のプロフェッショナルでない場合があるためである。

また、そのほかにも実際に教育する先生がどのような資格を保有しているかや、1クラスあたりの大きさも考慮すべきであると提案している。

2018

シンガポールのKRTC、政府の教育方針変更に対する考えを発表〜学習塾・予備校業界事情〜

2018年10月12日のKRTCの発表によると、成績中心主義から離れるように政府からの通達があったそうだ。KRTCの編集チームは、フォーラム、ニュースサイト、ソーシャルメディア、保護者からのコメント等に目を通し、同社ホームページ上で独自の見解を公開している。

受験競争が熾烈化するシンガポールでは小学校卒業試験(PSLE)が子供教育の重要なマイルストーンであるという認識が依然強い。同社はこのことを踏まえ、引き続き競争に優先順位が置かれる現状に変化はなく競争の文化が一晩で消滅することはない、と述べている。

同社は机の前で勉強するだけでなく親密な友人関係を築き上げるといった人間的な経験が良い成績に結びつくと考えている。また、学習習慣や学習意欲を育む過程は将来の目標をどこに定めるにしても必ず必要となる経験であり、〈学び〉に対する姿勢こそが成功への最も基礎的な要素であるという考えを示している。

シンガポールで学習塾・予備校業界大手のRaffles Education、CFLD Int.との提携を発表

Raffles Educationは、東南アジアにおける教育部門での事業展開に向けて、シンガポールに拠点を置く新産業都市インフラ開発大手CFLD Internationalとの覚書を締結した。

提携後初となる共同プロジェクトは、インドネシアの首都圏で最も急速に成長するエリアに位置する同国第2の都市タンゲランで予定されている。同都市における教育施設には、Rafflesが所有する学校やプレスクール、音楽、ダンス、芸術、ドラマなど多彩な授業を提供する施設が含まれる。

Raffles Educationは1990年に設立されて以来、大学や短期大学、インターナショナルスクールを13カ国23都市にて展開している。Raffles Education社CEOは「CFLD Internationalとの提携は東南アジア地域の多くの学生に高品質な教育を提供する目的で実現した。弊社ネットワークを拡大することは我々の戦略の中核であり、今回の共同事業にも高い期待を抱いている」とコメントしている。

singapore-privateschool

シンガポールのカプラン、起業家育成を目指した学習コースとは?〜学習塾・予備校業界事情〜

世界35カ国で教育プログラムを提供する大手教育会社カプランは同社facebook上で、60名以上が参加したカプラン・アンド・ジェムスターの立ち上げイベントの様相を報告した。

カプランとジェムスター・テクノロジー社が共同開発した〈起業家精神とイノベーション〉コースは次世代の学生たちに向けた斬新なディプロマ(学位)で、若い起業家を育成し成長させることを目指す。学生は同コースを通じて実際に産業界で活躍する起業家の指導を受け、起業家になるために必要なことを学ぶことができる。

カプラン社COOは「ジェムスター社と協力して起業家精神の世界を探求し、彼らの情熱と目的を明らかにするユニークなプログラムを提供できることを喜ばしく思っている。」と述べている。ジェムスターはオーストラリアに拠点を置くアクセラレーターで、オーストラリアとアジアの橋渡しをするビジネスを展開しており、同地域のスタートアップなどを支援し、消費者とを結びつける役割を担っている。

iCTLTでIT技術を駆使した教育の未来が論点に。シンガポールの将来は?〜学習塾・予備校業界事情〜

第6回国際教育技術学会(iCTLT)が2018年5-6月にかけて開催された。テーマは「Shape the Future, Be a Spark」。E-educationなどのオンライン学習をさらに普及するために教育界が担う重要な役割に焦点を当てている。会議には、ITや社会・家族開発など、教育以外の分野のスピーカーやパネリストが出席し、教育者の視点を広げた。

重要な論点は、今後テクノロジーを教育に取り入れること、生徒が興味・関心を探求し発見するために新技術を活用すること、デジタル世界における生涯学習文化を育成すること、学生がデジタル空間で責任ある行動をすること、の4点であった。

会場では〈Spark IT!〉、〈Open-Concept Makerspace〉、〈Special ASEAN workshop〉などのイベントが催された。テクノロジーが教育の未来をどのように形作ることができるか、ASEANから専門家を招きICT熱い議論を交わした。また、ロボットや3Dプリントなど、現在教育現場で使用されているテクノロジーを体験できるコーナーも設置された。

まとめ:シンガポールの学習塾・予備校業界

国民の教育に関する関心が、世界各国の中でも非常に高いシンガポールでは、学習塾・予備校業界は今後も多くのビジネスチャンスを見つけられるのではないでしょうか?

関連記事

  1. singapore-school

    【世界的に高い教育水準】シンガポールの学校業界

  2. 【中国語の学習ニーズ】台湾の語学学校業界

  3. singapore-construction

    【民間企業への期待が高まる!】シンガポールの建設業界

  4. 【環境に悪いバイク排除?】シンガポールのバイク業界

  5. singapore-water

    【目が離せない!】世界をリードするシンガポールの水業界

  6. singapore-airshipping

    【世界の注目を集める!】シンガポールの空運業界

  7. 【高齢化で伸びる需要】シンガポールの医療用・福祉用具卸業界

  8. indonesia-supermarket

    【大型小売店にシフト】シンガポールのスーパー・コンビニ業界

ABOUT US

BIZLABマガジンは、東南アジア・中華圏で販路を拡大したい経営者、経営幹部、海外担当者向けに、役立つ情報を提供している専門メディアです。個別相談・調査サービス「BIZLAB」が運営しています。くわしくはこちら

人気記事

  1. singapore-private-banker
  2. singapore-pharmacy
  3. singapore-cosmetics
  4. malasya-fashion
  5. indonesia-supermarket
PAGE TOP