【政府の手厚い支援】シンガポールの語学学校業界

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政府が生涯学習のための金銭面の支援を行っているシンガポールでは、もちろん語学学習もその対象となっており、様々な言語学習ができる環境が整っています。

今回は、そんなシンガポールの語学学校業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

2019

GlobalLingo、グローバルCSRプログラムとは?

2019年7月17日、シンガポールを含む5カ国で語学教育を展開するGlobal Lingoは、グローバルCSR(企業の社会的責任)プログラムを開始したと発表。

Global Lingoは、このプログラムを通じて、各拠点が毎月何かしらの社会的なサービスを継続的に提供すると発表している。すでにいくつかの拠点においては、社会的弱者に対するホットミールなどを提供するボランティア活動を始めており、今後も定期的に開催される。

シンガポールオフィスにおいては、Food Bank Singaporeを通じた食料の提供に貢献している。Food Bank Singaporeは慈善団体であり、ボランティアなどにより食料を募り、それをフードバンクとして老人などの社会的弱者に再配分している団体である。

FrenchToast、多言語の重要性を強調

シンガポールを拠点としてフランス語教育に注力しているFrench Toast Language Centre(FrenchToast)は、さまざまな言語を学習するメリットを強調している。

これは、過去に発表されたリサーチを元にしており、多言語を操ることによるメリットは個人のスキルだけでなく国全体の経済発展にも寄与するという分析がなされている。

特にマルチリンガルが顕著な国としてスイスがあり、4つの言語が混在していることでGDPが10%も増加していると分析されている。一方で、モノリンガルの代表として英国が挙げられており、ここでは言語の非多様性によりGDPの3.5%が失われているとの結果が報告されている。

Berlitz、引退後の海外居住地6地域を提案

日本に本社を置き、世界で語学教育を展開するBerlitzは引退後の地域として6つの海外居住地域を提案している。

引退後の生活としては生活費用、医療施設や気候等の面が特に重要であると考えられているが、現役時代に成し遂げることができなかったことを求めたりするなど、充実した生活を送れることもまた重要な点である。

提案によると生活費、医療面、気候、地域文化、飲食店や犯罪率の点からバーレーンのマナーマ、エクアドルのクエンカやベトナムのハノイなど6つの都市を挙げている。もちろん、これらの地域では様々な言語が話されているので、将来の移住先として考えたときにはその国で話されている語学学習へのよい動機付けとなる可能性もある。

Kaplan、ATOのステータス12ヶ月間剥奪

米国に本拠地を置き、語学教育や専門プログラムを展開するKaplanは、Workforce Skills Qualifications(WSQ)における承認された教育機関(Approved Training Organisation、ATO)としてのステータスを12ヶ月間剥奪されることが判明した。

SkillsFuture Singapore(SSG)によると、立入検査や監査によりWSQを提供する機関として、SSGのガイドラインから著しく逸脱したことが確認されたためであるとしている。

これによりKaplan Professionalが提供するコースは12ヶ月間の停止処分となる。しかしながらKapan ProfessionalにおけるWSQのコース以外は停止とならず、引き続き受講が可能となっている。

2018

「標準英語」推進のための取り組み

シンガポール政府が「標準的な英語」の普及を目的として掲げる〈Good English Movement〉ビジョン推進の一環として、優秀な英語教師に対する表彰が行われた。

この運動が組織された背景には同国で日常的に用いられるSinglishが外国人にとってわかりづらく、学校教育で「標準英語」を指導することへの要請があったことが挙げられる。主に重点を置くのは話し言葉・書き言葉における非文法的な英語の矯正と「正しい英語」の普及だ。

教育副大臣は「Good English Movementに感謝の意を表する」と発言している。オックスフォード英語辞典に“hawker center”、“wet market”、“Chilli Crab”などシンガポール固有の英語が追加されたことに誇りを持つ一方で、2000年代前半より学校教育の場では「適切な英語」が教えられるべきだ、との意見が上がっていた。同氏は効果的なコミュニケーションのために外国語を流暢かつ正確に使用する必要があると述べた。

外国語学習者が増加!

多様な外国語コースの履修を始めるシンガポール人が増加傾向にある。2016年のSkillsFuture(25歳以上の全国民に対し技能習得のための学費を給付する制度)導入以降、外国語教育の需要拡大に拍車がかかっている。

Inlingua School of Languagesでは、2016年初頭に入学者数が40~50%上昇したと報告されている。また、フランス語教育を提供するFrench Toast Language Centreは、SkillsFutureプログラムへの登録以後、初級クラスにおける学生数が20%増加したと述べている。

SkillsFutureによると、外国語学習プログラムは25歳から29歳の人々の間で、情報通信技術の次に人気のあるコースであった。特にSkillsFuture制度を利用する20-30代の層で外国語への関心が高い。シンガポールではビジネスから趣味まで、多様な目的で外国語を学ぶ人口が増加している。

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生涯教育の質を向上させる新たな指針とは?

SkillsFuture Singapore(SSG)は、2018年11月1日、社会人の生涯教育(Training and Adult Education; TAE)業界の全体的な質を高める3つの新しいイニシアチブを実施し、TAE専門家の育成を促進すると発表した。

経済産業および教育担当大臣は、(1)TAEの新しいスキルプログラム、(2)生涯学習センター(IAL)が提供する新たな学習およびパフォーマンス(ACLP)トレーニングプログラム、および(3)SSGの資金提供を受けている認定プログラムを提供する機関に属する教育者(AE)の要件の改定を行った。

コースの質向上のため、プログラム提供機関は全AEの少なくとも8割が必要な資格を保有していることを証明する必要がある。この要件は、従業員スキル資格(Workforce Skills Qualifications; WSQ)のみに限定されていたが、同イニシアチブによりWSQに属さない教育機関でもSkillfFutureによる支援を受ける機関であればこの基準が適応されるようになる。「教育者が必要なスキルを備えていることを保証することで、革新的でより効果的な学習を推進できるようになり、すべての労働者に質の高いプログラムを提供できる」と大臣はコメントしている。

British Council、DesignSingaporeと覚書を締結

2018年7月6日、政府機関であるDesignSingapore Council(Dsg)と国際文化交流機関British Councilは、デザイン活動と交流の相互支援を通じてシンガポールと英国との長期的な協力関係を促進するための新たな協力協定を締結したことを明らかにした。覚書(MoU)には、Dsgの専務理事とBritish CouncilのDirectorが署名した。

覚書には、デザイン業界に関する情報交換、ネットワーキングセッションや交流プログラムによるデザイン能力の開発、デザインフェスティバルの共同開催などが盛り込まれている。

Dsgのエグゼクティブ・ディレクターは「シンガポールと英国政府との強力な関係を確認するBritish Councilとの覚書に署名することを喜ばしく思う。デザイン関連における最初のMoUは、双方のデザイン業界にとってよい機会となる。知識の共有、事業拡大のサポート、デザイン能力の開発を通じて、デザイン業界を進歩させる上で必ず役割を果たせると確信している」とはコメントしている。

まとめ

2000年代後半の韓流ブーム移行、韓国語学習に対する需要が増加し、韓国語を学べる語学学校が徐々に展開されてきています。このような多様な言語の学習ニーズがある中で、語学学校業界は今後も多くのビジネスチャンスを見つけられるのではないでしょうか?

◆本記事の出典はこちら

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