【より多くの技能開発者を】ベトナムの資格・社会人教育業界

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社会人教育業界は、ベトナムの経済発展を担う重要なセクターとなっており、産業の発達に伴い多くの労働者の間で需要の拡大を続けています。

今回は、そんなベトナムの資格・社会人教育業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

2019

VET法施行から5年、今求められること

2014年にVET(Vietnam Education and Training)法が施行されてから5年後、VETの実施者は新しい課題とチャンスに直面している。法令や政策立案者は、現状を分析し、VETが高度に熟練した労働力に対する国の期待に応えるための新しい方向性を把握することが求められている。

2019年9月20日、GIZの支援を受けて国会と社会問題省が主催するベトナム教育カンファレンス2019が開催され、様々な教育機関や経済部門から200人以上の参加者を集めた。

カンファレンスではVETの実施者や政策立案者など立場が違う関係者が議論を行い、VETの今後の活動への重要なステップとなった。

日越間で初の国際ビジネスワークショップ開催

2019年9月18日、ベトナム日本人材開発インスティチュート(VJCC)において、ベトナム初の試みとなる国際ビジネス学会が「Enhancing Business Development between Vietnam and Japan」をテーマに開催された。

日本及びベトナムの研究者を中心に論文の発表が行われ、現地日系企業23社を始めとする200名が参加する盛大なものとなった。

プログラムには、生産性とグローバル・バリューチェーンマネジメント、異文化理解と人材育成管理等のセッションも開催され、参加者からの熱心な質疑応答で盛り上がりを見せた。

産業標準に沿う、実践的なトレーニングコース

9月の後半にニャチャン工科大学で「電気設備と機器の安全性」に関するトレーニングワークショップが開催された。トレーニングコースの目的は、ワークショップ管理に対する認識を高め、産業標準に関する実践的なトレーニングワークショップのベストプラクティス例を紹介することだ。

自動車および電気部門の20人の教師と学生が、GIZが実施した本ワークショップに参加した。トレーニングコースの焦点は次のとおり。

  • 自動ワークショップ管理に関する実践的なスキルを強化する。
  • 自動車のワークショップ、電子実験室、倉庫、教室の管理。
  • 電気設備および機器の安全性の向上。
  • 参加者に実践的な体験を提供する。

TVETをビジネスの視点から見る

9月の最終週に、GIZが支援するTVET研究所のビジネスセクターとの協力を担当する12人のマネージャーと役員が、タイのバンコクで開催された3日間のトレーニングコース「ビジネスセクターの目を通して見る」に参加した。

ワークショップは、国際協力アカデミー(AIZ)と共同でGIZによって開催された。

ワークショップの目的は、参加者に下記を共有することとしている。 - ビジネスセクターの利益と展望に対する深い理解 - TVETとビジネスセクターのコミュニケーションを改善するための実践的な戦略、ツール、および手段 - TVETに参加するようビジネスセクターを説得する方法に関する経験、成功事例、教訓

2018

REACH、10周年記念式典を開催

2018年9月22日、REACHは設立10周年を記念する式典を開催し、長年にわたり共に事業を行ってきたパートナーや企業に感謝を示した。同式典にはパートナーや関連企業、ドナー等、総勢250名が参加した。

式典は卒業生や現在もREACHで学ぶ学生らによるパフォーマンスで幕を開けた。 REACHは教育を通じて障害のある若者を支援することをミッションとして掲げており、このパフォーマンスは実際にREACHで学んだことで人生を大きく変えた若者のストーリーが元になっている。

2008年の設立当初5名だったスタッフは2018年現在70名に達し、学生数は約1100名となっている。REACH専務取締役Pham Thi Thanh Tam氏は「同校の次の10カ年目標はただミッションに沿って活動するだけでなく、継続的な発展を実現し事業を強化していくことにある」と述べた。

VCMI、2職種を新規追加

急激な成長を続けるベトナムの建設業界における2026年までの年間平均成長率(CAGR)は9%に及ぶと推計されている。こうした建設業界の急激な成長及び、新技術の発展に高度な技術を備えた建設人材が不足している。

建設業界では成長の基盤を担う人材への需要と供給の差がましている。VCMI (Vocational College of Machinery and Irrigation)は、現場と人材開発のギャップを埋めることを目的に、新たな職業訓練プログラム「エネルギー・建築技術のための電子工学」、「暖房・空調のための機械工学」の2コースを新たに設置・開講することを明らかにした。

2018年10月31日、11月2日に開かれたワークショプでは、新コースで養成した人材に期待される役割や業務の詳細が議論、合意された。ワークショップで協議された内容に基づき、カリキュラム等が適切に決定される。

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TVET、産業界との連携を強化

2018年10月22日、23日に、TVETと産業界は双方のネットワークを強化するため、人材開発に関する合同ワークショップを開催した。TVETをはじめとする社会人教育を担う組織にとって産業界との積極的な連携は、各業界で要請される需要にマッチした高度人材を輩出する上で重要な意味を持つ。

近年、「産業革命4.0」を中心とする技術・イノベーションの急速な普及を背景として、高度技能を備えた労働者の有無は国の競争力を左右する重要な要素となりつつあることから、資格・社会人教育業界では各産業の需要に合致した人材を育成することが重要な課題となっている。

産業界との連携に際しては、産業界が教育機関におけるカリキュラム構築から実際の教育現場まで関与する等、これまでにはないより密接な連携モデルが採用されている。

VJCC、ハノイ第12期経営塾開講

2018年10月1日、VJCCはハノイ第12期経営塾の開講式を行った。VJCCは同塾第11期において成功を収めた卒業生を多く排出していることを強調しつつ、さらに新たなイノベーションや変化を加えつつ、日越での経営者ネットワークを強化していく方針を示した。

2018年現在、ベトナムでは約1500の日系企業が活動しており、本経営塾卒業生のようなマネジメント人材への需要は高いと見込まれる。

同塾の強みは同経営塾の参加者で構成される幅広いネットワークにある。2010年から現在までにベトナム全土に渡り419名が参加している。今季の受講生もこうしたネットワークを通じて経営への熱意や積極性、相互扶助の理念などを学ぶことが期待されている。

まとめ

ベトナムでは識字率や基礎数学などの知識など、スタンダードな分野では既に達成度が高いものの、特定の業種で求められるスキルを保持していない人も未だ多く、労働者の技能開発を担う分野への期待が大きくなっています。今後の資格・社会人教育業界は、求められるスキルのトレンドに注目することで新たなビジネスチャンスを見つけられるのではないでしょうか。

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