【国民の医療負担】インドネシアの病院業界

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医療福祉に充てられる政府予算が力強い伸びを見せる一方で、一人当たりの年間医療支出は依然低水準のインドネシア。

今回は、そんなインドネシアの病院業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

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2019

Siloam病院グループ、2019Q2増収増益

2019年8月2日、インドネシアのSiloam病院グループを経営するPT Siloam International Hospitals Tbkは2019年第二四半期の経営結果についてホームページに掲載した。

売上高は1兆6,660億ルピア(約128億円):前年同期比118.9%、営業利益は1兆2,520億ルピア:前年同期比119.9%と増収増益を達成したと報じた。

2019年第二四半期の患者数は前年同期より増加し続けており、入院患者数は20.3%増加して59,314人、外来患者数は13.9%増加して636,068人、緊急症例は20.1%増加して87,838人になった。シロアムは、2019年第一四半期から第二四半期へと継続的に収益を増加させており、慎重なコスト管理により今後も改善を続けていくとしている。

最新の医療設備、マヤパダ病院のグランドオープン

インドネシアの医療法人マヤパダヘルスケアグループ(MHG)は2019年10月16日、マヤパダ病院南ジャカルタタワー2(MHJSタワー2)のグランドオープンをホームページに報じた。

MHJSタワー2は16階建てで、約200台のベッドが収容されている。MHJSタワー2は、がんの治療用に英国(UK)で製造された最新の医療機器を使用して放射線療法サービスを提供する放射線腫瘍学施設も備えていることが特徴である。

手術や化学療法に加え、がん治療を必要とする患者にサービスを提供するナビゲーションシステムからサービス計画に至るまで、放射線腫瘍学コンサルタントである台湾のCHCグループと協力して運営されている。

プルタミナ病院、安全衛生セミナー開催

国営ガス・石油会社プルタミナの傘下にあるプルタミナ病院では、社会貢献活動の一環として地域の企業の衛生スキルや職場安全を向上するためのセミナーを開催している。

西パプア州ソロンにあるプルタミナ・ソロン病院は2019年9月23日から27日までの5日間、さまざまな機関の労働者の企業衛生、労働安全衛生の分野における研修生の知識と実践的スキルを向上させることを主な目的として、HIPERKESトレーニング(企業衛生、健康、安全)を開催した。

このトレーニングには、ソロン市、マノクワリ県、ラジャアンパット県、ビントゥニ県と南ソロン県のさまざまな機関から36名が参加し、活動は病院の会議室で行われた。

OMNI病院、心臓病検診受診を啓蒙

インドネシアの医療法人OMNI Hospitalは、2019年9月29日の世界心臓の日をちなんで、心臓検診を50%割引で受けられるとアナウンスした。

世界で最も多い死因は心血管疾患または心臓病である。世界中で毎年17,900,000人もの人々がこの病気のために亡くなっている。心臓病は、心臓の血管が脂肪によって狭められ、心臓への血液供給が減少することで起こる。そのため、心臓病を引き起こす症状と危険因子を理解して、病気を発症する可能性を予防または軽減する必要がある。

胸痛、息切れ、冷え汗、疲れやすいなどの症状に注意し、心臓病の原因、すなわち高血圧、喫煙、コレステロール、糖尿病などを早期に発見しましょうと勧めている。

2018

シロアム病院の中にマンディリ保険の窓口開設

マンディリ保険は2018年8月10日、北スラウェシ州マナドに位置するシロアム病院施設内に窓口を開設した。窓口は、保険請求処理、保険商品案内、患者のクレーム処理などマンディリ保険の総合サービスセンターとして活用される予定。

シロアム病院グループでマンディリ保険が窓口を開設するのは今回で4つ目となる。マンディリ保険との連携を強化し、サービスを利用する患者へのアクセシビリティ向上を図る。

一方、地域の経営戦略上重要な位置づけにあるシロアム病院は、地域住民だけでなく観光客への対応も進めている。幅広いコミュニティに最先端の医療サービスを提供するため、MRI、CTスキャンのほかカテーテル検査室などの高度な医療設備も完備している。

ヘルミナ病院、ユニークな優先指標管理

全国に病院を展開するヘルミナ病院は2018年10月17日、同院ウェブサイト上で南スラウェシ州マカッサルに位置するヘルミナ・マカッサル病院の泌尿器科が行っている優先指標管理による医療品質向上の取組みを取り上げた。

ヘルミナ・マカッサル病院の泌尿器科では3つの優先確認指標を導入している。

一つ目は手術時間の正確性。手術スケジュールから2時間以内に行われた手術の割合を指標にしている。二つ目は問診の質。医師が病状に適した内容の問診票にどれだけ問診結果を埋めることができたかその割合を指標にしている。三つめは診断スピード。問診と放射線検査結果から12時間以内に診断結果が出せたかどうかである。ユニークな見える化の取り組みだ。

indonesia-hospital(インドネシア 病院)

ポンドック・インダ病院、インベイシブな取組み

2018年8月29日、ポンドック・インダ病院グループは報道陣を招き、インベイシブな医療への取り組みについての会見を行った。

インベイシブな医療とは患者に負担をかけない医療を意味する。具体的には、従来患者の身体への負担が大きかった切開手術において切開をせずに、あるいは小さな切開に留めて手術を行うことを目指す。会見の中で、心臓病専門医と泌尿器科外科医より実際の現場における取り組みについても説明がなされた。

心臓病専門医によると、従来長時間を要した心臓病手術においても、心臓カテーテルとステントを使うことで大きく患者の負担を減らすことができた。それにより麻酔を局部麻酔ですませることができるだけでなく、術後の翌日に退院することができるなど、患者の身体へのケアが考慮されている。

オムニ病院、腎臓移植6つの迷信を解き明かす

オムニ病院は、医療に対する誤った認識・知見を医療機関として正し、より正確な情報の拡散に務めることを事業の一環として担っている。2018年9月28日、同院HP上で「肝臓移植に関する6つの迷信と真実」と題した記事をQ&Aの形式で掲載した。

①Q:移植手術は透析より割高? A:生涯の透析費用の方が割高 l②Q:誰でもドナーになれる? A:家族のみ。 l③Q:移植手術は成功率が低い? A:成功率95%、オムニ病院の失敗率はほぼゼロ。 l④Q:術後家族の世話ができない? A:術後、元の生活に戻れる。 l⑤Q:術後妊娠できない? A:妊娠できる。 ⑥Q:術後再発しない? A:厳格な食生活、衛生管理と運動が必要

腎臓病は命に関わる病気の一つであることから、誤った認識から治療や移植手術を受けたがらない人たちへのメッセージとして発信された。

まとめ

2014年の国民健康保険(JKN)の施行以降、医療施設の利用者が増加し、貧困層やそれに近い所得の国民への医療制度も整備されています。このように、変化する医療普及率に注目することで、新しいビジネスチャンスを見つけられるのではないでしょうか。

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