【進む医療機関の整備】インドネシアの病院業界

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2014年の国民健康保険(JKN)の施行以降、外科・内科ともに医療施設の利用者が増加し、所得が低い国民に対する医療制度も整備されています。

今回は、そんなインドネシアの病院業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

目次

2020年 インドネシアの病院業界

民間初!インドネシアのProdia、コロナウイルス自動検査装置導入〜病院業界事情〜

インドネシア全国34州126都市に287の臨床試験機関を運営するPT Prodia Widyahusada Tbk(Prodia)は、2020年9月10日、ホームページで、Covid-19のPCR検査能力を最大2000テスト/日まで引き上げるために完全自動で検査ができるCobas6800を導入したことを明らかにした。

Cobas6800はすでに国立のプルタミナ病院やエイクマン研究所では使われているが、民間で導入したのはProdiaが初となる。

Roche DiagnosticのCobas 6800システムは、8時間で約400テスト、24時間で約1,400テストを処理する機能を備えている。検体を96セットずつ1.5時間のインターバルで投入でき、最初のバッチの検査結果が出るまでにかかる時間は3.5時間とのこと。

インドネシアのミトラクルアルガー病院、デジタル化推進〜病院業界事情〜

PT Mitra Keluarga Karyasehat Tbkの2019年アニュアルレポートによると、ミトラクルアルガー病院グループの2019年の売上高は3兆2,502億ルピア(約228憶円)で、前年比118%となった。

同社は24の病院を運営している。地域的にはグレートジャカルタに16病院が集中している。2019年は新設で2病院、買収で1病院増やした。2020年も新設で1病院増やす予定。2019年の外来患者数は268万人、入院患者数は21万人。合計:288万人。前年比123%と増えている。

ミトラクルアルガー病院グループでは情報システム開発に力を入れており、2019年には、デポックとビンタロの2病院に新しい病院情報システムと電子医療記録システムを導入した。今後順次導入を拡大して行く予定。

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インドネシアのオムニ病院、中流所得層をターゲットに手術強化〜病院業界事情〜

オムニ病院グループを経営するPT Sarana Meditama Metropolitan Tbk(SAME)は、2020年6月2日にパブリックエクスポーズを行った。その中で、2020年の開発計画が次のように説明された。

①患者へのサービスの質とスピードを向上させる。②外科手術に焦点を当て、手術専門サービスで著名な専門医を募集する。③個人的な健康保険に加入する個人/コミュニティーの患者セグメントに焦点を当てる。④CABG、消化器センター、整形外科センター、神経科学センターのように専門分科治療の専門センターになる。⑤銀行、保険会社やオンライン健康コンサルティングプラットフォームなどの第三者とマーケティングでコラボする。

とりわけ、急増中の中流所得層をターゲットに手術を強化していくとのこと。

インドネシアのシロアム病院、2019年の売上高前年比118%〜病院業界事情〜

PT Siloam International Hospitals Tbkの2019年アニュアルレポートによるとシロアム病院グループの2019年の売上高は7兆180億ルピア(約503億円)で前年比118%となった。

同社は37の病院を運営している。内訳としては次の通り。首都ジャカルタに13病院。その他地域に24病院。内国民健康保険が適用されるのは26病院。医師数は3,184名(内専門医:2,533名)。看護婦数は7,660名。2019年の外来患者数は約275万人。ベッド数は3,679床。ベッドの稼働率は63.6%。

先端医療器具の保有台数は、キャスラボ:16台、MRI:16台、CTスキャン:37台、ガンマナイフ:1台、リニア・アクセレレーター:3台など。2019年に実施された高度な手術は、心臓外科:1,845件、腎臓移植:24件、脳神経外科:2,307件などであった。

プルタミナ病院、インドネシア大学病院とコラボ〜病院業界事情〜

国有石油ガス会社のPT Pertamina (Persero)の傘下の病院PT Pertamina Bina Medikaは、2020年6月24日ホームページで、インドネシア大学附属病院と「病院管理の専門性の向上におけるコラボレーション」を行うことを発表した。

これは、現在国営企業省とインドネシア大学の間で進められている教育・研究・コミュニティーサービスに関する高等教育のトリ・ダルマの取り組みの一環。

今回のコラボには、病院認定基準に則った病院経営、インドネシア大学と外部コミュニティーの学者のためのエクセレントサービスセンターのような健康サービス施設の建設、健康分野におけるイノベーションの共同研究開発、医療関係者とその他の健康関係者の能力向上による病院環境下での人材開発が含まれるとのこと。

2019年 インドネシアの病院業界

インドネシアのSiloam病院グループ、2019Q2増収増益〜病院業界事情〜

2019年8月2日、インドネシアのSiloam病院グループを経営するPT Siloam International Hospitals Tbkは2019年第二四半期の経営結果についてホームページに掲載した。

売上高は1兆6,660億ルピア(約128億円):前年同期比118.9%、営業利益は1兆2,520億ルピア:前年同期比119.9%と増収増益を達成したと報じた。

2019年第二四半期の患者数は前年同期より増加し続けており、入院患者数は20.3%増加して59,314人、外来患者数は13.9%増加して636,068人、緊急症例は20.1%増加して87,838人になった。シロアムは、2019年第一四半期から第二四半期へと継続的に収益を増加させており、慎重なコスト管理により今後も改善を続けていくとしている。

最新の医療設備、インドネシア・マヤパダ病院のグランドオープン〜病院業界事情〜

インドネシアの医療法人マヤパダヘルスケアグループ(MHG)は2019年10月16日、マヤパダ病院南ジャカルタタワー2(MHJSタワー2)のグランドオープンをホームページに報じた。

MHJSタワー2は16階建てで、約200台のベッドが収容されている。MHJSタワー2は、がんの治療用に英国(UK)で製造された最新の医療機器を使用して放射線療法サービスを提供する放射線腫瘍学施設も備えていることが特徴である。

手術や化学療法に加え、がん治療を必要とする患者にサービスを提供するナビゲーションシステムからサービス計画に至るまで、放射線腫瘍学コンサルタントである台湾のCHCグループと協力して運営されている。

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インドネシアで病院業界牽引のプルタミナ病院、安全衛生セミナー開催

国営ガス・石油会社プルタミナの傘下にあるプルタミナ病院では、社会貢献活動の一環として地域の企業の衛生スキルや職場安全を向上するためのセミナーを開催している。

西パプア州ソロンにあるプルタミナ・ソロン病院は2019年9月23日から27日までの5日間、さまざまな機関の労働者の企業衛生、労働安全衛生の分野における研修生の知識と実践的スキルを向上させることを主な目的として、HIPERKESトレーニング(企業衛生、健康、安全)を開催した。

このトレーニングには、ソロン市、マノクワリ県、ラジャアンパット県、ビントゥニ県と南ソロン県のさまざまな機関から36名が参加し、活動は病院の会議室で行われた。

インドネシアのOMNI病院、心臓病検診受診を啓蒙〜病院業界事情〜

インドネシアの医療法人OMNI Hospitalは、2019年9月29日の世界心臓の日をちなんで、心臓検診を50%割引で受けられるとアナウンスした。

世界で最も多い死因は心血管疾患または心臓病である。世界中で毎年17,900,000人もの人々がこの病気のために亡くなっている。心臓病は、心臓の血管が脂肪によって狭められ、心臓への血液供給が減少することで起こる。そのため、心臓病を引き起こす症状と危険因子を理解して、病気を発症する可能性を予防または軽減する必要がある。

胸痛、息切れ、冷え汗、疲れやすいなどの症状に注意し、心臓病の原因、すなわち高血圧、喫煙、コレステロール、糖尿病などを早期に発見しましょうと勧めている。

2018年 インドネシアの病院業界

インドネシア・シロアム病院の中にマンディリ保険の窓口開設〜病院業界事情〜

マンディリ保険は2018年8月10日、北スラウェシ州マナドに位置するシロアム病院施設内に窓口を開設した。窓口は、保険請求処理、保険商品案内、患者のクレーム処理などマンディリ保険の総合サービスセンターとして活用される予定。

シロアム病院グループでマンディリ保険が窓口を開設するのは今回で4つ目となる。マンディリ保険との連携を強化し、サービスを利用する患者へのアクセシビリティ向上を図る。

一方、地域の経営戦略上重要な位置づけにあるシロアム病院は、地域住民だけでなく観光客への対応も進めている。幅広いコミュニティに最先端の医療サービスを提供するため、MRI、CTスキャンのほかカテーテル検査室などの高度な医療設備も完備している。

インドネシアで病院業界大手のヘルミナ病院、ユニークな優先指標管理

全国に病院を展開するヘルミナ病院は2018年10月17日、同院ウェブサイト上で南スラウェシ州マカッサルに位置するヘルミナ・マカッサル病院の泌尿器科が行っている優先指標管理による医療品質向上の取組みを取り上げた。

ヘルミナ・マカッサル病院の泌尿器科では3つの優先確認指標を導入している。

一つ目は手術時間の正確性。手術スケジュールから2時間以内に行われた手術の割合を指標にしている。二つ目は問診の質。医師が病状に適した内容の問診票にどれだけ問診結果を埋めることができたかその割合を指標にしている。三つめは診断スピード。問診と放射線検査結果から12時間以内に診断結果が出せたかどうかである。ユニークな見える化の取り組みだ。

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インドネシアで病院業界牽引のポンドック・インダ病院、インベイシブな取組み

2018年8月29日、ポンドック・インダ病院グループは報道陣を招き、インベイシブな医療への取り組みについての会見を行った。

インベイシブな医療とは患者に負担をかけない医療を意味する。具体的には、従来患者の身体への負担が大きかった切開手術において切開をせずに、あるいは小さな切開に留めて手術を行うことを目指す。会見の中で、心臓病専門医と泌尿器科外科医より実際の現場における取り組みについても説明がなされた。

心臓病専門医によると、従来長時間を要した心臓病手術においても、心臓カテーテルとステントを使うことで大きく患者の負担を減らすことができた。それにより麻酔を局部麻酔ですませることができるだけでなく、術後の翌日に退院することができるなど、患者の身体へのケアが考慮されている。

インドネシアのオムニ病院、腎臓移植6つの迷信を解き明かす〜病院業界事情〜

オムニ病院は、医療に対する誤った認識・知見を医療機関として正し、より正確な情報の拡散に務めることを事業の一環として担っている。2018年9月28日、同院HP上で「肝臓移植に関する6つの迷信と真実」と題した記事をQ&Aの形式で掲載した。

①Q:移植手術は透析より割高? A:生涯の透析費用の方が割高 l②Q:誰でもドナーになれる? A:家族のみ。 l③Q:移植手術は成功率が低い? A:成功率95%、オムニ病院の失敗率はほぼゼロ。 l④Q:術後家族の世話ができない? A:術後、元の生活に戻れる。 l⑤Q:術後妊娠できない? A:妊娠できる。 ⑥Q:術後再発しない? A:厳格な食生活、衛生管理と運動が必要

腎臓病は命に関わる病気の一つであることから、誤った認識から治療や移植手術を受けたがらない人たちへのメッセージとして発信された。

まとめ:インドネシアの病院業界

2014年の国民健康保険(JKN)の施行以降、医療施設の利用者が増加し、貧困層やそれに近い所得の国民への医療制度も整備されています。このように、変化する医療普及率に注目することで、新しいビジネスチャンスを見つけられるのではないでしょうか。

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