【地方まで充実した医療を】フィリピンの病院業界

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医療従事者の大半が都市部に集中し、農村地域の医療ライフラインの欠乏が指摘されているフィリピン。

今回は、そんなフィリピンの病院業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

2019

Metro Pacific、病院事業の一部を売却

2019年10月15日の発表によると、フィリピン最大級のコングロマリットであるMetro pacificグループは、運営する病院事業の一部を353億ペソで売却する方針。 同国最大の病院チェーンであるMetro Pacific Hospital Holdingsの42.5%の株式を、KKR & Coが率いるコンソーシアムが買収する。

この契約により、KKR & Coは病院事業で52億ペソ相当の株式を取得しする。 同社はまた、今後10年間でメトロパシフィックの病院株式と交換される転換社債に301億ペソを投資する。Metro pacificは、年内に取引を完了する予定。

この取引による現金注入により、Metro pacificは2030年までに5,000床の30の病院にネットワークを拡大する目標を達成できると、ヘルスケアグループの社長は述べた。

7回連続で信頼できる医療ブランド賞を獲得した病院

2019年9月20日の発表によると、香港系の総合病院であるHealthway Medicalは、 Pasig市で開催された授賞式で、国内で最も信頼され、好まれている総合専門クリニックとして7回連続のReader’s Digest Trusted Brand Awardを獲得した。

本イベントは、50の消費者カテゴリから合計32のブランドを表彰するものであり、HealthwayはAmbatoryatory / Multi-Specialty Clinicカテゴリでこの賞を受賞した。この受賞により、信頼できる便利な医療を提供するヘルスケアリーダーとしての医療ブランドイメージを強固にした。

同病院は、国民の健康的なライフスタイルを促進しながら、より持続可能で信頼性の高い医療サービスを提供するために、信頼できる医師の専門チームを通じて一貫して効果的に医療サービスを行う「フルサークルオブケア」を提供している。

Makati Medical Center、軍事医療設備を強化

2011年にJCIの認定を受け、フィリピンで最高クラスの医療を提供しているとされる私立総合病院のMakati Medical Centerは、2019年9月21日、フィリピン国軍(AFP)と協力して、全国の軍事病院と治療施設の能力を強化する取り組みの一環として協定書(MOA)に署名したと発表。

この取り組みは、会議、ワークショップ、トレーニングセッション、コーチングとメンタリング、およびその他の活動を通じて軍事病院と治療施設の人材を強化するように設計されている。 全国の46の軍事病院と治療センターの強化を目指す。

同病院はまた、技術リソースを共有し、AFPにトレーニングおよび学習交換セミナーのために無料で医療施設を提供する。そこで能力、リソースなどの評価を実施し、システム開発、および人的資源管理に関する戦略的運用計画の開発を支援する予定。

皮膚に関する医療提供、Chong Hua Hospital

2019年9月2日の発表によると、セブの主要な私立総合病院のひとつであるChong Hua Hospitalは、 Aesthetic Centerを開設し、様々なタイプの皮膚の問題に関するサービスを提供する。皮膚科医と形成外科医は、同センターで診察のために診療所を開始する。

同センターは高度なレーザー技術のマシンを所有し、タトゥーの除去、ほくろの除去、皮膚のリサーフェシング、および整形手術が可能。皮膚科医が承認した製品は、センターの病院でも購入できる。皮膚等の外見の問題を抱えている患者には、非外科的治療も利用できる。

同センターは、フロア全体がウェルネスセンターとして設計された病院の10階にある。また、フィットネスジムも建設予定であり、そこでは特に栄養カウンセリング、体脂肪分析、健康専門家との相談を含む身体トレーニングサービスを提供する。

2018

好調を維持するフィリピン最大の病院グループ: メトロ・パシフィック・インベストメンツ

メトロ・パシフィック・インベストメンツはフィリピン最大の病院グループ。病院経営の他にもフィリピンの主要なインフラ事業などを運営している。

2018年11月7日に発表されたプレスリリースによれば、前年と比べると歳入が15%上昇。今年度の外来患者数が2,534,985人に達し、前年と比べると11%増加した結果となった。この背景には、昨年、ケソン市に新しく設立されたJesus Delgado Memorial Hospitalの運営を開始したことが要因とされる。

世界トップクラスの医療を提供する病院:St. Luke医療センター

St. Lukes Medical Centerはタギック市とケソン市で病院を経営しており、世界トップクラスの機関と提携するなど最高レベルの医療を提供している。

2018年7月6日、同社は最新の心臓カーテル検査を導入したと発表した。この導入より心血管造影法を確立し、フィリピン国内における最高レベルの医療技術を可能にした。

2018年7月19日、同社はフィリピン国内で米国看護師資格を取得できる唯一の機関に認定された。今後、米国看護師資格を持った海外フィリピン出稼ぎ労働者が増加する見込み。

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世界で16機関のみ!?JCIの認定医療機関とは

ザ・メディカル・シティ病院は1967年10月に病院経営を開始。破産危機に追い込まれたが、様々な医療機関と提携したことで事業を拡大。

2018年10月8日から10月12日に行われた厳格な調査によって、同社は世界最高水準の医療を提供している機関に贈られるジョイント・コミッション・インターナショナル(JCI)のゴールドシール認定を受けた。このゴールドシール認定は世界で16の機関のみに認定され、今回同社がその一つに名を連ねた。

セブ市最大の病院経営:セブ・ドクターズ大学附属病院

セブ・ドクターズ大学附属病院は1972年に設立。病床数は300、従業員1200人、医師300人以上が在籍し、セブ市最大の病院経営を展開している。

2018年10月28日、同社のグループの一つであるオルモック・ドクターズ病院が6周年を迎え、セレモニーが開催された。セレモニーに700人以上の関係者が集い賑わった。

2018年11月14日、同社はセブ市パブリオンホテルで開催された第69回PHA(フィリピン病院協会)大会において、2018年における最も優れた病院に贈られる賞「レベル3」を受賞した。

まとめ

医療従事者のほとんどが、比較的賃金の安定しているマニラ首都圏などの都市部に居住しており、農村地域の医療ライフラインの欠乏が指摘されています。このような側面に目を向けることでも、新しいビジネスチャンスを見つけられるのではないでしょうか。

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