【進んだ医療制度】マレーシアの病院業界

malaysia-hospital

政府からの援助によって、安い金額で医療サービスを受けられるマレーシア。

今回は、そんなマレーシアの病院業界に焦点を当て、最新の業界情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

2019

マレーシアで病院業界大手のコロンビアアジア病院、モバイルアプリ発表

2019年7月29日の発表によると、大手ヘルスプロバイダーであるコロンビアアジア病院は、患者へのサービス提供を強化することを目的とした公式モバイルアプリを開始した。

提供するアプリケーション機能としては、まず予約の簡素化がある。希望の病院とコンサルティングを選択し、利用可能なスロットから希望日と時間を選ぶことができる。予定の1日前と2時間前に通知が届き、レポートもオンラインでダウンロード可能となり、パスワードで保護されている。

モバイルアプリは同病院のデジタル変革における重要な取り組みの一つである。試用期間中においては、外来患者の移動時間を16%短縮し、スタッフの効率を8〜9%改善するなどの効果が確認できた。

健康問題解決のカギは?マレーシア保健省とWHOが協力〜病院業界事情〜

2019年世界保健デーにおいて、マレーシアは21世紀のプライマリヘルスケアに関するビジョンを発表する。マレーシアはアジア諸国において肥満と過体重の割合が最も高く、結果、18歳以上の成人における糖尿病有病率は、2006年の11.6%から2015年には17.5%へ大きく増加している。さらに、高血圧の有病率は約30%と高止まりしている。

マレーシアでは、プライマリヘルスケアの強化が進められてれおり、貧困層が民間の開業医に容易にアクセスすることで、予防ケアの促進を目指している。

マレーシアの健康問題解決の鍵はプライマリーヘルスケアであり、世界保健機構はマレーシア政府と緊密に協力し、21世紀のプライマリヘルスケアを強化することを約束した。

マレーシア国内初のシステムでがん治療、ビーコン病院〜病院業界事情〜

100床のベッドと80人以上の医療専門家を擁するビーコン病院は中規模のがん専門病院であり、セランゴール州ペタリンジャヤでサービスを提供している。

2019年3月5日、同病院はマレーシア初となるVarian Halcyonシステムでの患者治療を行ったことを発表した。患者は、甲状腺がんと診断された62歳の男性であった。

また、ビーコン病院は東南アジアで初めてこの新しい放射線治療システムを導入した病院でもあり、頭頸部や肺、乳房、前立腺、子宮頸部およびその他の癌の治療に使用でき、治療時間、精度、患者の快適性を大幅に改善することができる。患者の状況と症状にもよるが、治療時間は1分強程度である。

マレーシアで病院業界牽引のSunMed、イギリスの大学・病院と提携

2019年3月26日、サンウェイメディカルセンター(SunMed)とサンウェイ大学は、ケンブリッジ大学およびロンドン王立医科大学と継続的医療教育(CME)セミナーを実施する覚書に署名したことを発表した。

CMEセミナーでは、臨床ケアや研究、教育を組み合わせることを目的としている。また、SunMedはケンブリッジ大学の臨床研究の最初の域内パートナーに任命されており、信頼性を強化している。

最初のセミナーは2019年4月28日にサンウェイメディカルセンターで開催され、感染症や老年医学、皮膚科学、呼吸器医学などの幅広いトピックに関する講義と分科会ワークショップが実施される。また、世界的に著名な専門家が集まり、医学の最新動向と発展について議論を行う。

2018

デジタル変革を推進!マレーシアのKPJヘルスケア〜病院業界事情〜

KPJヘルスケアはマレーシアの大手病院グループであり、マレーシア(25病院)、インドネシア(2病院)、オーストラリア、タイ、バングラディシュなどで医療サービス事業を展開している。

IDCは2018年度のデジタル改革リーダーとしてKPJヘルスケアのダトー・アミルディン社長を指名した。KPJが運営する18の病院はクラウドシステムを導入しており、ブラウザーベースのクラウド電子医療記録(EMR)や、エンタープライズ・リソース・プランニング(ERP)などの中核アプリケーションの開発を行っている。

またKPJの5病院では、2017年にマレーシアで初めて人工知能診断支援システム『ワトソン・フォー・オンコロジー』を採用している。

マレーシアの国立心臓研究所とメドトロニック、協力関係を強化〜病院業界事情〜

マレーシア国立心臓病研究所(IJN)は、アジアで初めてメドトロニック社の世界最小のペースメーカであるマイクラ経カテーテルペーシングシステムを使用することができる病院として注目を集めている。さらに、アジアで初めて左心室リードにアテイン・スタビリティとクアッドMRIシュアスキャンの埋め込み手術が可能な病院としても取り上げられている。

IJNでマイクラが初めて使用されたのは2014年3月18日で、2015年の商業化以降は200以上のマイクラを埋め込んでいる。現在、IJNはセンター・オブ・エクセレンスにおいてこの新技術の訓練・教育に携わっており、2015年12月以降、各国の医師80名を育成してきた。

IJNとメドトロニックは10年以上の協力関係にあり、引き続き革新的な医療技術を提供する。

malaysia-hospital(マレーシア 病院)

マレーシアで病院業界大手のIHHヘルスケアー、フォルティス・ヘルスケアを買収

2018年7月13日、マレーシアを拠点とする大手病院グループのIHHヘルスケアは、傘下のノーザンTKベンチャーを通じて、インドのフォルティス・ヘルスケアの経営権を保持する有力入札者になったことを明らかにした。

同社は、第三者割当増資の引き受けと株式公開買い付けによってフォルティス・ヘルスケアの株式を取得する予定。フォルティス・ヘルスケア買収後、IHHは31.1%~57.1%の持分を保有し、さらにフォルティス・ヘルスケアの上場子会社であるフォルティス・マラー病院の株式26%の公開買付も行う。

IHHによるフォルティス・ヘルスケアとフォルティス・マラー病院の買収総額は、400億~740憶ルピー(2億3,480万~4億3,310万リンギット)となる見込み。

マレーシアに設立の第2コロンビア・アジア病院、ミリ市の医療を強化〜病院業界事情〜

コロンビア・アジアは、1996年にインターナショナル・コロンビアUSがマレーシアに設立した中間層向けの病院グループであり、マレーシア国内に12の病院を持つ。通常の私立病院よりも少ない病床数が特徴となっている。

2020年までにミリ市に位置する第2コロンビア・アジア病院を完成させることで、地域社会における医療サービスが強化されることが期待されている。

新しい病院は、5,000万~7,000万リンギットの建設コストを見込んでいる。初期の病床数は60床とし、必要に応じて増やす計画。

まとめ:マレーシアの病院業界

東南アジアの中でも比較的充実した医療インフラ設備を持つマレーシアでは、経済成長による生活スタイルの変化から生活習慣患者や、薬物乱用によるエイズ患者の治療・根治が社会的な課題になっています。今後は、このような社会の動きに注目することでビジネスチャンスを見つけられるのではないでしょうか。

関連記事

  1. malaysia-celemony

    【ムスリムの結婚式の形態】マレーシアの冠婚葬祭トレンド

  2. vietnam-medicine-manufacture

    【輸入依存からの脱出】ベトナムの製薬・バイオテクノロジー業界

  3. indonesia-mediciene-manufacture

    【消費者の心をつかむには】インドネシアの製薬・バイオテクノロジー業界

  4. malaysia-hospital

    【加速する台湾の医療発展】台湾の医療機器業界

  5. thai-hospital

    【医療の幅を広げる】タイの病院業界

  6. 【高齢化で伸びる需要】シンガポールの医療用・福祉用具卸業界

  7. singapore-nursing

    【地域への密着を大切に】中国の介護サービス業界

  8. 【国内生産で需要に応える】マレーシアのバイク業界

ABOUT US

BIZLABマガジンは、東南アジア・中華圏で販路を拡大したい経営者、経営幹部、海外担当者向けに、役立つ情報を提供している専門メディアです。個別相談・調査サービス「BIZLAB」が運営しています。くわしくはこちら

人気記事

  1. singapore-private-banker
  2. singapore-pharmacy
  3. singapore-cosmetics
  4. malasya-fashion
  5. indonesia-supermarket
PAGE TOP