【政治的背景の影響】タイの医療機器業界に注目!

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政府による医療関連政策の拡張、急速な高齢化、医療ツーリズムの需要拡大などを背景に、堅調な伸びを見せるタイの医療用機器市場。

今回は、そんな医療機器業界に関する最新情報をお届け!最先端を行くタイの医療機器業界に迫ります!

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2019

タイ、医療用大麻の使用合法化

タイ保健省がガンの終末医療などに利用できるとして,東南アジアでは初めての医療用マリファナの合法化を行った。今後、特に外国人によるメディカルツーリズム参加者やタイ国内での需要などで、市場が大きくなると予想されている。

嗜好品としての大麻使用の厳罰化は継続となっている。医療用大麻は精神を高揚させ幻覚作用を伴う成分は除かれ、リラックス効果のあるCBDオイルのみを薬品やアロマオイルとして加工し使用される。

大麻から抽出されるCBDオイルは、薬品、サプリメント、飲料、化粧品、ペットフードとしての加工が研究されており、将来的には一般小売店でも販売され一大市場となると予想される。

タイ製薬公社(GPO)、液体大麻の生産開始

タイ製薬公社(GPO)は医療用大麻が合法化されたことに伴って、液体大麻としてテトラヒドロカンナビノール(THC)やCBDオイルの数千本単位での製造を開始した。

製造された製品はタイ国内の公立病院によって供給され、医療行為に使用される。今後タイ国内ではCBDオイルの原料となる大麻草の需要が増大するとされており一大ビジネスとなるとの見方もある。

タイ保健省は現在、大麻草の栽培を一般企業や一般家庭に委託する法制を検討しているとされ、増大する需要を賄うとされている。一方で現在、大麻関係の製品の加工が許可されているのはGPO一社となっている。

STAR PARTNERS、医療施設を建設

2019年1月8日の発表によると、介護経営コンサルティング事業を展開するSTAR PARTNERSは、タイの首都バンコクで現地合弁会社「SEREN HOSPITAL」と共同で脳梗塞や認知症患者向けのリハビリステーション施設を開業した。

高齢化が進行中のタイでも、中高所得層や外国人富裕層のリハビリ需要を取り込み、約220人へのサービス提供を計画している。SEREN HOSPITALの2Fを改装し「脳梗塞・認知症リハビリテーションBANGKOK」とする。

「脳梗塞・認知症リハビリテーションBANGKOK」は脳梗塞発症後に時間が経ってしまった患者の麻痺症状のためのリハビリや、科学的根拠に基づいた非薬物的な認知症への改善アプローチを日本での実証に基づいて提供する。

「旭化成アジアパシフィック」の営業開始

2019年7月31日の発表によると、旭化成株式会社はASEAN地域における地域代表会社として、タイ・バンコクに旭化成アジアパシフィック(Asahi Kasei Asia Pacific Co., Ltd.)を設立し、営業を開始した。

旭化成は衛生用途素材や自動車用素材などの高付加価値型事業を中心としているが、ASEAN地域は人口増加や継続的な経済成長を理由としてマーケットとしての存在感が高まっており、拠点としてAsahi Kasei Asia Pacific Co., Ltd.を設立した。

現在もZoll medical(Thailand)Ltd.をはじめタイ国内にはグループ企業を有しているが、Asahi Kasei Asia Pacific Co., Ltd.はマーケティング活動、経営管理機能の強化などグループ全体の事業を監督する。

2018

Technomedical社、過去最高収益を記録

タイの医療機器製造の大手Technomedical社は10月30日、6.6億バーツの過去最高収益を記録したことを報告した。タイ国内で拡大する医療業界の中でも高い成長率を維持する医療機器市場に後押しを受けた形だ。

Technomedical社は業務拡大のために新オフィスを設置した。また、国外医療機器メーカーとの協力関係のもと、他メーカーから依頼される委託者ブランド名製造(OEM)事業も大きな売り上げにつながっている。

2018年3四半期のみの最終純利益は前年同期比2266パーセント上昇という非常に大きな拡大がみられ1,854万バーツとなり、その結果2018年1月から9ヶ月間、当社の純利益は3,768万バーツで成長を続け、前年同期から134.49%の増加となった。

タイ医療機器産業、ASEAN圏内で医療機器生産・輸出高1位を記録

2003年より医療ハブとしての立場を確立し、アジアにおけるプレゼンス向上政策を進めるタイ政府は、医療ツーリズムや医療機器製造業に関する投資などを積極的に行ってきた。その結果、2012年~2017年までの医療機器産業の成長は年率約8%の非常に高い水準で推移している。

2017年の医療機器産業における国内市場規模は416.5億バーツで前年比4.7%増、輸出は967億バーツで4.5%増となりASEAN加盟国の中では最大となった。

クルンシィ・リサーチは、タイに新設された病院への投資拡大により医療機器産業に対する需要もさらに増加を続けるとし、2019年の医療機器市場(国内売上高と輸出額)は年率8.5-10.0%の平均成長率を維持すると予想している。

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NIPRO、タイ医療機器市場でメーカー部門第一位を達成

ゴムの主要生産地であり医療用品の生産性が高いことで知られるタイは、高性能医療用器具の生産医療用手袋・チューブ類など主に医療消耗品の生産がさかんだ。

近年では、タイの国民病ともいわれる糖尿病のスクリーニングキットや腎臓病や肝臓病など様々な検査機器の生産や販売額を順調に伸ばしており、その他にも高齢化社会に対応した伝染病予防キットなどの生産が増えている。

2018年10月27日の発表によると、タイの医療機器メーカー数は538社を数え、その中でも売上高が74億バーツでニプロ・タイが上位メーカーとなっている。また、タイの医療機器メーカーの60%が外資との合弁企業、40%がローカル企業となっている。

THAIMED、医療機器市場の概観を示唆

タイ医療機器技術協会(Thai Medical Device Technology Industry Association; THAIMED; タイメッド)はタイの医療機器市場についての統計を発表し、タイ国内における医療機器産業の関連企業(輸入業者、流通業者など含め)はおよそ3000社以上に上ると述べた。

医療用機器のエンドユーザーは2031年までに1900万人(全人口の28%)に達すると試算されており、高齢者や年間250万人を数えるメディカルツーリズム産業や美容市場などを中心に医療機器の消費者の裾野を広げている。

タイの医療機器はハイテク関係は輸入に依存する一方で、医療用手袋やシリンジ、カテーテル、輸液セットなどのゴム・プラスチック製の基本医薬品は輸出が市場の大部分を占めている。

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