【ゴム製品に特化】マレーシアの医療機器業界に注目!

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ゴム生産が盛んなマレーシアではゴムを主原料とする製品がマレーシアの医療用機器輸出の約6割を占めています。

今回は、そんな医療機器業界に関する最新情報をお届け!

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2019

米国によるマレーシアの医療機器産業分析

米国商務省国際貿易局は、マレーシアのヘルスケア産業に関するデータを発表した。まず、高品質医療と社会福祉へのアクセスはマレーシア政府の重点分野であり、2019年度には290億リンギットの予算が割り当てられた。

マレーシアの医療機器産業の総取引額は2018年に24億7,000万米ドルで、7億2,500万ドルが輸入された。米国からの輸入は前年から45.3%増加、輸入全体の24.6%を占め、医療機器輸出国首位であった。以降はシンガポール(17.3% )、ドイツ(10.8%)、日本(9.9%)、中国(7.9%)が続いている。

対して、マレーシアからの医療機器・デバイス輸出は2018年に前年比19.6%増となる17億4,000万米ドルであり、米国(28.9%)、ドイツ(19.9%)、日本(10.5%)が上位であった。

トップグローブ、サステナビリティで高評価

2019年10月10日、手術用手袋を含むゴム手袋製造大手のトップグローブ社は、経済、環境、および社会分野において国際的な評価を獲得したことを発表した。

まず、同社は世界の代表的なESG投資指標であるDow Jones Sustainability Index(エマージング市場)に選出された。同社はヘルスケア企業44社中15位の評価であった。また、タイのラテックス濃縮工場はFSC森林認証制度におけるCoC認証を取得、トレーサビリティに関して最高水準を維持していることを証明した。

同社のサステナビリティ委員会会長は、トップグローブ社が全ての主要な利害関係者と環境のためにより長期的な価値を生み出すよう努めており、グループは社会と環境にプラスの影響をもたらし続けるとした。

バイオコン・マレーシア、GMP認証で需要に対応

2019年8月29日、アジアの大手バイオ医薬品会社であるバイオコンは、アジア最大の総合インスリン施設を運営するマレーシアの子会社が欧州医薬品庁からGMP証明書を取得したことを発表した。この承認により、同社の新規大型施設は増大する欧州の糖尿病患者の需要に対応することができる。

欧州医薬品庁による検査は2019年5月に実施され、原体や製剤、インスリンデリバリーデバイスといった製造設備が製造ガイドラインに準拠していることが確認された。

同施設で製造されている組換えヒトインスリン、及びインスリングラルギンは35万人を超えるマレーシアの糖尿病患者の需要に対応しており、2018年11月よりMylan社との提携で欧州市場に参入している。

LKL、台湾の医療機器メーカーと販売契約

2019年4月12日の発表によると、医療周辺機器大手のLKLインターナショナルは、台湾に拠点を置く医療機器メーカーとディストリビューション契約を締結した。

同社は100%子会社であるMedik Gen社(MGen)を通じて、台湾のBenQ Asia Pacific Corp及びLily Medical Corpと契約。BenQの医療用ディスプレイデバイスと関連するスペアパーツ、ソフトウェア、更にLilyの使い捨て医療デバイスと関連するスペアパーツを販売する。BenQとLilyは、MGenが商標とロゴを使用して製品を宣伝・販売することを許諾している。

更に、4月10日にMGenはマレーシアのAgrow Corporationと合弁会社『LKL Agrow Healthtech(提案名)』を設立し、特定ブランドの医療機器をマレーシア国内で販売することで株主間合意したと発表した。契約から3ヶ月以内に事業が開始される予定である。

トップグローブ、医療用手袋製造のアスピオンを買収

2018年1月12日の発表によると、マレーシアに籍を置くゴム手袋メーカー世界最大手のトップ・グローブ社は、医療用手袋製造で世界最大のシェアを誇るアスピオン社の全株式を13億7,000万リンギットで買収すると発表した。これにより、同社は医療用手袋製造で世界的なリーダーシップをとり、世界最大手の手袋メーカーとしての地位を更に強化することになる。

同社は買収によって製品の販売エリアを拡大するだけでなく、アスピオン社が有する技術・イノベーションへアクセスすることが可能となる。そして、グループ内での医療手袋の収益寄与率は、現在の約5%から約13%に増加すると予想されている。

買収金額のうち、12億3,300万リンギットは現金で、残り1憶3,700リンギットは同社が新株を発行することで対応する。

医療機器のビー・ブラウン、ペナンに5工場を新設

ビー・ブラウン・メディカル・インダストリーズは、ドイツに本社を置くビー・ブラウンの子会社で、1972年にアジア太平洋地域における医療機器製造の最初の拠点としてペナンに設立された。同地域に設置された工場では2018年現在、およそ7,700名が勤務している。

同社は、ペナンに新しく5つの工場を増築した。これら工場は最新の建築技術と生産設備を有しており、世界中の注入療法や製薬ソリューション、手術用医療機器などを製造する。

同社は、2010年から2018年にかけてペナンの製造拠点に約35億リンギットを投資している。

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マレーシア貿易振興公社、欧州への医療機器輸出拡大を支援

2018年11月8日、マレーシア貿易開発公社 (Malaysia External Trade Development Corporation; MATRADE)は、2018年11月にドイツ・デュッセルドルフで開催されるヘルスケア・医療機器展『メディカ』において、マレーシアブランドの宣伝活動を強化することを発表した。

MATRADEのメディカへの出展は今回で6回目となり、今年はマレーシアから関連企業10社が参加する。参加企業は主に、診断・試験キット、消毒剤、医療用グラフペーパー、避妊具、医療用部品の製造者などとなっており、マレーシアの医療用消耗品メーカーとイギリス企業との長期契約締結も予定されている。

展示会では、バイヤーやディストリビューターとの関係を確立・強化するだけでなく、マレーシア医療機器メーカーに向けて欧州における厳しい規制要件や市場構造などの理解・認識を共有することを目的としている。

ボストン・サイエンティフィック、マレーシアに域内製造拠点を開設

低侵襲性治療に特化した医療機器メーカーのボストン・サイエンティフィックは、ペナンのバトゥ・カワン工業団地に域内向け製造拠点を開設した。開所式には、通商産業省副大臣、ペナン州知事、マレーシア工業開発庁副所長などが参加した。

ウォーレン・ワン上級副社長兼アジア太平洋局長は「マレーシアは医療機器ハブとして成長を続けており、今回の製造拠点の新設により地域の医療従事者や医療機関の利用者が抱えるニーズに的確に対応できる」としている。

初期の製品群として、心臓病や泌尿器、内視鏡といった医療機器が製造される。また、2019年までに400名以上の従業員を確保することを目指しており、大幅な設備拡張も見据えている。製造された製品は、アジアの主要成長市場へ輸出される。

まとめ

マレーシアは世界屈指の医療・手術用手袋市場となっており、国内外問わず幅広い流通ネットワークを張り巡らせています。今後は医療用機器のトレンドに注目することでさらなるビジネスチャンスに繋げられるのではないでしょうか。

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