【医療ツーリズムと共に】タイの医療・福祉用具卸業界に注目!

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タイでは近年、高齢化の加速に伴い医療用福祉用具の売上高が急速に拡大し、市場競争が激化しています。

今回は、そんなタイの医療・福祉用具卸業界に関する最新情報をお届け!

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2019

タイでの販売拡大を図る、松永製作所

2019年9月2日の発表によると、車椅子の製造・販売などを行う松永製作所はタイ国内に販売子会社MATSUNAGA (THAILAND) COMPANY LIMITED を設立し、バンコクで新事務所を開所した。

製品のショールームも併設し、少子高齢化が進むタイ国内で介護・福祉に関する商品・サービスの販売拡大を図りたい考え。販売店はタイ国内の主要ショッピングモール5か所に設置されている。

同社はタイ国内に販売代理店を約40店を持ち、日本製品と上海製品の車椅子やつえ、シルバーカー、介護用ベッドなど約15種類の介護用品の輸入販売を行い、病院や介護施設などにも販売している。

過去最大規模!SCB Life Asualanceの買収

2019年7月1日、タイのSiam Commercial Bank(SCB)は傘下の生命保険会社SCB Life Asualanceを香港の新興保険会社FWDグループに売却すると発表した。

売却額は927億バーツと発表され、東南アジアの生命保険会社のM&A(合併・買収)としては過去最大規模になる。今後、両社はタイでの保険商品の販売で15年間にわたり連携する。

タイでは高齢化が急速に進む一方、社会保障制度の整備は遅れており、医療保険などのニーズが高まるとみて、外資保険大手が攻勢を強めている。SCBは自社で直接生命保険の商品開発をするのではなく、デジタルサービスに強みを持つFWDに任せることで連携を深めてゆく。

タイ医療機器認証のカテゴリー変更

タイでは医療機器法(The Medical Device Act)の改正が行われ、それに基づく規制が既に施行されている。主な変更点として医療機器のカテゴリーが4つに新しく分類された。

これまで医療機器は「Licensed」「Notified」「General」の3つに分類され、医療機器の約9割が「General」に分類されてきた。今後は医療機器のリスクに基づき、「Class4(Licensed)」「Class3(Notified)」「Class2(Notified)」「Class1(Listing)」に分類される。

医療機器の定義は、ASEAN医療機器指令(ASEAN Medical Device Directive:AMDD)に準じ、Class2~4で承認時に必要となる書式(CSDT)もAMDDと同様のものを使用する。既に使用されているシンガポール、マレーシアと同様の書式になる。

PARAMAOUNT BED、介護インテリアを提案

介護用品の販売・開発を行うParamount Bedは、福祉・介護機器の販売会社として、自社でタイ食品医薬品承認局(The Food and Drug Administration:FDA)の認可を取得し、タイに進出している。

タイ人のエンジニアを複数雇用し、販売後のアフターケアなどの対応も可能としており、大きな支持を得ている。同社製品のほか、他の日系企業および外資系企業(北欧、スペイン、カナダなど)の福祉・介護機器についても展示を行っている。

同社はタイ国内の展示会にも積極的に参加している。建設資材、家具を販売するSCG社の展示会 SCG Experienceではインテリアとしての介護ベッドの提案などを行っている。

2018

FUJIFILMはヘルスケアビジネス基盤を拡大

FUJIFILMはタイ国内でのB2Bメディカル – ヘルスケアのビジネス基盤の拡大を医療ソリューションの創造、ITシステムの向上 – ビジュアルデバイスによって進めている。

現在タイFUJIFILMの収益のうち25%が医療分野からの物となっており、ヘルスケアビジネスの重要度が上昇している。

2019年には新たなグローバルキャンペーン「never stop」としてFUJIFILMのイメージを刷新し、X線、マンモグラム、超音波、検査用カメラ、スキンケア、病院内ITシステムなどのビジネスを伝達している。

医療機器SME戦略NSTDA Beyond Limits

2018年12月14日、国家科学技術開発庁(NSTDA)は医療機器中小企業戦略〈NSTDA Beyond Limits : 6-6-10〉を開始し、タイが今後注力する各分野に関して中小企業への支援体制を整えていくことを発表した。

〈NSTDA Beyond Limits : 6-6-10〉の1つ目の6はバイオサイエンスとバイオテクノロジー、ナノサイエンスとナノテクノロジーなどの今後取り組むべき研究分野を表し、2つ目の数字は6つの生物化学分野を示している。

3つ目の10分野は医療製造業に関するものとなっている。タイ政府は今後、医療産業の振興とバイオテクノロジーに関する産業に関するイノベーション追求に向けて官民共同で事業展開を推進する方針で、特に中小企業(SME)やスタートアップ企業への支援を積極的に進めることを明らかにしている。

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タイ人用人工関節の開発と市場

欧米で開発された人工関節製品が世界各国に流通する一方で、製品設計が欧米人の骨格やサイズ、生活様式を基準としたものであることから、タイでは体格の違いや高齢化社会に伴う需要拡大に対応するため、人工関節の独自開発が行われている。

2018年6月5日、タイ国立金属・材料技術センター(MTEC)と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、150度の回転・稼働が可能なタイ人用人工関節の開発を行ったことを報告した。

同社は、各国の文化やライフスタイルに適応できる関節可動域の研究に加えて、製品の生産・流通と、手術後の患者へのサポート体制などを整備し、タイの医療器具産業において重要な役割を担う。

エフビー介護サービスのタイにおける事業連携

エフビー介護サービス株式会社は2018年2月25、タイ国首都バンコク市東部ミンブリ地区の私立総合病院 Navamin9 病院と、タイにおける事業連携(地域密着リハビリ特化型多機能介護施設の開設および運営)に向けて基本合意書を締結した。

タイの総人口は2018年現在およそ6,900万人に上る。このうち65歳以上の人口は約726万人で、高齢者が全体の10%を超える高齢化社会だ。エフビー介護サービス社はタイ国の高齢化社会で浮上する課題の解決に向けて、市場調査を実施することを発表した。

同社は首都バンコクに位置するケア研究およびサービス・システム開発局、バンコク健康協議会と共同で、地域包括ケア連携について協議を進め、他職種協働による在宅医療、介護、介護人材育成を一体的に提供できる連携協力していくことに合意した。

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